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この記事は作品のストーリーについて触れています。
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『なるたる』は、鬼頭莫宏による漫画、及びそれを原作としたテレビアニメ。「月刊アフタヌーン」(講談社)1998年5月号から2003年12月号に連載された。単行本は全12巻で発刊されたものの絶版(正確には品切重版未定)となり、終わり近くの巻などはオークションで高額になる場合もあった。
絶版以降、入手困難な状態が長らく続いていたが、2007年にオンデマンド出版のコミックパーク(受注生産の紙媒体)やYahoo!コミックなどの電子配信で復刊された。さらに同年11月、作者の公式サイトにおいて再版が決定したとの告知があり、同年12月に単行本の再版が開始された。2008年現在では一般書店等で容易に入手可能となっている。
英語圏でのタイトルは「Shadow Star」、アジア圏でのタイトルは「星星公主」である。
なお、タイトルは「骸なる星 珠たる子(むくろなるほし たまたるこ)」の意味。
作品解説
オムニバス形式で描かれた冒険活劇である。主人公の動機や敵組織との対立構図などは分かりやすい物だが、物語中盤以降では様々な人物の動機や心情を話の主題として描かれている事も多い。それらに伴った周囲の変化がもたらす様々な事象によって主人公は世界の命運を担っていく。セカイ系作品として挙げられる事が多い。
緻密な設定とメカ描写、また後述する様々な竜の子や竜骸、成竜のデザイン等は定評があり、またそれらを目的として物語を追っていた読者もその結末には様々な解釈を生み出す物であった事から、先のセカイ系作品のうち破滅的な終末を描いた作品の筆頭として名高い『新世紀エヴァンゲリオン』や『最終兵器彼女』等と比較される事が多い。
作者によると、一話の時点で8割は流れが決定していて、ラストの展開も当初からあったという。[1]本作では、残酷な描写が多く見られるが、これは意識的ではなく、病んでいた当時の作者の精神状態が反映されたのかもしれないと語っている。[2]
作品のテーマ
キャッチコピーは「未来に贈るメルヘン」、アニメ化に際しては「夢はでっかく地球サイズ」というものである。鬼頭氏の描く華奢なシルエットを持つ子供達、特に主人公であるシイナを初めとする少女達の活躍や心情、そしてそれらの死に至る描写も過剰に描かれたメルヘン、ひいては童話である。しかし表紙絵等に見られるファンシーな雰囲気は後になるにつれて姿を見せなくなり、暴力表現と性描写が多分に見受けられるようになる。
あらすじ
小学6年生の玉依シイナは小学校最後の夏休みに祖父母の住む島に行き、海でおぼれかけて、星の形をした変わった生き物『ホシ丸』に助けられ出会う。ホシ丸は少年少女の意識とリンクし、変幻自在の能力を発揮する「竜の子」の一体であった。他の「竜の子」の持ち主(リンク者)との出会いのエピソードを挟みながら、シイナは「竜の子」を用いて世界をリセットしようとするリンク者たちの一派との戦いに巻き込まれて行く。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。 →[記述をスキップ]
登場人物
主人公近辺の人物
- 玉依シイナ(たまい しいな) 竜の子:地球(呼称不明)
- 本作品の主人公。初登場の際は小学6年生で、スポーツチャンバラの教室に通い、料理が得意な明るい性格の少女。大事な物は腹巻とペキンナベで、本人は「どんな料理もこれ一個」で作れると豪語している。
- 父親(玉依俊二)と二人暮らしで、母親とは別居中。なお、本名は漢字表記の「秕」であるが、母親(玉依美園)との確執と、「中身が無い種」というネガティブな意味を持つ漢字であるという理由から、自分の名前を書く際には「シイナ」とカタカナ表記にしている。
- 田舎である祖父母の住む島に里帰りした際に竜の子「ホシ丸」と出会い、数々の出会いを経験し、様々な思惑と出来事に巻き込まれていく。
- 物語中盤から名門の私立中学校に進学し、髪型もショートカットに変更する。
- 実は、ホシ丸とリンクしているのは鶴丸丈夫であり、シイナの竜の子は地球そのものである。名前は不明で、涅の竜の子「シェオル」と2体で地球を構成している。タラスクの件の際、米軍の砲撃を受けて死亡するが、その後生き返って祖父母の住む島の浜辺に打ち上げられた(恐らくシイナの竜の子である地球が体を修復したと思われる)。最終的にはシェオルによって破壊された地球に、涅と2人だけ生き残った。
- 佐倉明(さくら あきら) 竜の子:エン・ソフ
- 中学2年生の少女。シイナとはスポーツチャンバラ教室の体験入学の際に出会った。
- イジメを受け、不登校に陥っている。内向的な上に対人恐怖症で、人と接するのが苦手。両親は飲食店「むつ」を経営している。自身も「エン・ソフ」と呼ぶ竜の子の交信者であったことから、シイナと共に多くの出会いを経験する事になる。
- 物語後半で、小森にもらったナイフで父親を殺害、少年院に入ることになる。その後、須藤に連れられて施設から逃亡し、ある病院の地下で小森と再会した。須藤の死後、米軍の爆撃を受けて意識不明の重傷を負うが、意識を失う直前にシイナに彼女の名前の本当の意味を伝える。最期は入院先の病院の窓から転落し死亡。
- 玉依俊二(たまい しゅんじ)
- シイナの父親。元木航空にてセスナを使った運輸等の業務をこなす会社員、パイロット。
- 操縦センスは一流で、元は航空自衛隊に所属していた。よって人脈の広さも相当なもので、テストパイロットや模擬演習に指名されることもしばしば。後に元木航空に納入されたSu-27 フランカーのパイロットとして活躍する。物語終盤、ハイヌウェレを戦闘機のエンジンに巻き込んで粉砕し、倒すことに成功するが、その際にコクピットを銃撃され死亡。
- 鶴丸丈夫(つるまる たけお) 竜の子:ホシ丸
- シイナが田舎の島から帰路につく際、セスナに同乗していた青年。竜の子についてもいろいろ認知している。
- 数々の女性との間に子供を多く作っている。面倒見のいい人間で、シイナを見守る数少ない人物でもある。便利屋に近い仕事で生計を立てている。実は、ホシ丸のリンク者であり、ホシ丸の本来の持ち主である。後にタラスクの件で核爆発に巻き込まれ、放射線を浴びて被爆してしまう。終盤でシイナとセックスし、自分の子供を妊娠させる。最期は竜の子を憎む暴徒によって射殺され、ホシ丸は彼の魂を取り込もうとするが失敗して機能停止した。
- 古賀のり夫(こが のりお) 竜の子:ヴァギナデンタータ
- 鶴丸と共にセスナに同乗していた人物。造形が生業で、様々な人形や竜の子に似た模型を作り上げており、個展も幾度か開いている。性同一性障害ないしトランスジェンダーであり、女性的な容姿・服装をしているが、実際は男性である。竜の子「ヴァギナデンタータ」で鶴丸を様々な形でサポートしている。竜の子の名前「ヴァギナデンタータ」はラテン語で「歯のある膣」の意味である。これは精神医学用語でもあり、命名については様々な解釈の余地がある。
- 毒舌家で人見知りが激しいが、鶴丸とは常に行動を共にし、あけすけに接している。鶴丸に対しては同性でありながら恋愛感情とそれを実現出来ない故に生ずるコンプレックスを抱いている。物語後半で鶴丸への復讐のためにチンピラたちが鶴丸の家に押しかけてきた際、チンピラたちが連れてきた「豚食い」と呼ばれているヤクザに陵辱され、生きたままナイフで体を解体されるという凄惨な最期を遂げる。死の直前までシイナと鶴丸を守るため、自らの命を省みず、竜の子で戦闘機から2人を守り続けた。
- 貝塚ひろ子(かいづか ひろこ) 竜の子:「鬼」(正式名称不明)
- シイナのクラスメイトで親友。3つ編みが特徴的な女の子。シイナの作るご飯が大好き。実は彼女も竜の子のリンク者。彼女の竜の子には具体的な名前は無いが、目撃者からは「鬼」と呼ばれており、彼女の部屋のクローゼットにずっと隠してあった。本来は明るい性格だったが、難関私立中学への合格を目指して父親からハードな勉強を強いられており、またクラスメイトからミミズを飲まされたり、膣に試験管を挿入されるなど陰湿で性的ないじめを受けていたことから、明るさを抑圧されていた。過酷なイジメに耐え切れなくなり、竜の子を使って両親と自分をいじめていたクラスメイト達を惨殺、更にシイナのためだとしてシイナの父・玉依俊二までも殺そうとする。最期はホシ丸に首を絞められ殺された。
- 玉依美園(たまい みその)
- 別居中のシイナの母親で名づけ親。シイナに対し母親とは思えぬ冷たい態度を取っている。当のシイナ自身とも折り合いが悪い。「臨時軍用気球研究会議」という国家機関の科学者を勤めている。
- 紆余曲折の末、最終的にはシイナと和解する。本当はもとよりシイナのことを愛しており、冷たくしていたのはシイナの姉、玉依実生の一件があったからであった。俊二の死後シイナを引き取り生活を共にするも、最終話でシイナと外出した際に竜の子とリンク者を憎む暴徒達に襲われ、射殺される。
黒の子供会
- 須藤直角(すどう なおずみ) 竜の子:無名(涅見子は「トリックスター」と呼んでいる)
- 竜の子を保持する交信者達を束ね、独自の考えに沿って動く謎の組織黒の子供会の頭目。
- 自分の意思を表に出さない乾いた人間で、人の命を奪うことにも全く容赦がないが、竜の子を使用することは他の黒の子供会のメンバーと比べて少ない。
- 小森朋典(こもり とものり) 竜の子:プッシュ・ダガー
- 黒の子供会の一員。佐倉明を気に入り、自身の考えとナイフを託すも、ホシ丸とエン・ソフと戦闘になり、ホシ丸から廃材の一撃(アニメではプッシュ・ダガーもどき)を食らい重傷を負う。その後、彼とプッシュ・ダガーはその場から姿を消して行方不明となっていたが、ホシ丸に負わされた怪我を癒す過程で政府に捕まり実験体にされていた。後に須藤と共にやってきた明と再会するが、そのとき小森はすでにプッシュ・ダガーと融合して人ならざるものとなっていた上、実験体にされた際に記憶障害を起こしており、以前の小森ではなくなっていた。
- 小沢さとみ(おざわ さとみ) 竜の子:アマポーラ
- 黒の子供会の一員。何者にも屈しない強く気高い心を持つ反面、人を殺す事に強い憧れを抱く少女。
- 家柄と成績、さらにはプロポーションすら求められるお嬢様学園である万朶学園高等部の百合組に在籍している。ある出来事がきっかけでシイナを殺害しようとしたが、イカツチと乙姫によりアマポーラを一蹴されて失敗。その際に精神に異常をきたし、物語後半では幼児退行を起こして文吾に頼りきりになってしまう。
- 高野文吾(たかの ぶんご) 竜の子:ハイヌウェレ
- 黒の子供会の一員。メカフェチでミリタリーマニア。竜の子の力を使い、拳銃から重火器まで幅広く作成していた。社交的で思いやりがある反面、いかなる指示も任務と割り切り的確にこなす冷酷さも併せ持つ。
- 涅見子(くり まみこ) 竜の子:シェオル
- 黒の子供会の一員。竜の子シェオルを保持する、ひどく浮世離れした少女。
- 家では常に裸でおり、外出時にも下着を着用せず、常に何かに向けて対話している。
- リンクしている竜の子・シェオルとは地球そのものであり、シイナの竜の子と2匹で地球を構成している。最終的にはシェオルで人類を滅ぼし、シイナと2人だけ生き残る。
その他
- ロバート・フランクリン 竜の子:タラスク
- アメリカ人。進行形の神経疾患を患っている。延命治療のために在日米軍の病院に預けられていたが、実は竜の子とリンクしたことからリンク者のサンプルとして政府に命を長らえさせられていた。その後事実を知った母・ジェーンと共に日本へ逃げてきたが、ジェーンが事故を起こした後タラスクと共に逃げ出してしまう。
- ジェーン・フランクリン
- ロバートの母でアメリカ国防情報調査庁分析技術員。難病を患うロバートに高度な治療を受けさせるために彼を米軍の病院に預けるが、政府がロバートを竜の子のリンク者であったためサンプルとして生かしていると知って息子を連れて日本に逃亡してきた。だが日本についた直後、ひき逃げ事故を起こしてしまう。
- 福山京児(ふくやま きょうじ) 竜の子:ホウキ
- シイナと偶然出会い、竜の秘密を教えることになる。友人を助けるために奔走していたが、竜の子に魂を渡し自身が竜となる。竜の子を念土と呼んでいた。
- 尾崎三早(おざき みはや)
- ひろ子をいじめていたクラスメイトの一人。タレ目で、薄い茶髪の巻き毛をしている。夜道で竜の子「鬼」に襲われ、いじめっ子の最初の犠牲者となる。その遺体は原形を留めないほど切り裂かれた状態で発見された。
- 本田亜希(ほんだ あき)
- ひろ子をいじめていたクラスメイトの一人。いじめっ子四人のリーダー格。兄が一人いる。実は彼女がひろ子にしていたいじめはすべてこの兄から手ほどきされたものであった。また、兄とはただの兄妹としての関係だけではなく性的な関係まで持っていたことを匂わせる描写がある。
三早が殺された数分後、アパートに乗り込んできた鬼によって兄は亜希の目の前で頭を吹き飛ばされ、亜希も今までひろ子にしたのと同じ仕打ちを受けながら殺された。
- 高村宏華(たかむら ひろか)
- ひろ子をいじめていたクラスメイトの一人。ツインテールのお下げが特徴。三早と亜希が殺された翌日、学校に乗り込んできた「鬼」に教室の窓から投げ落とされて殺される。
- 市東美代子(いとう みよこ)
- ひろ子をいじめていたクラスメイトの一人。短い髪と髪留めが特徴。他の三人と違ってひろ子をいじめることに罪の意識を感じていたようで、途中でクラスメイトの水島貴也に全てを話す。その結果、他の三人から痛めつけられ怪我を負う(アニメ版ではその後次のいじめのターゲットにされたと思わせる描写がある)。三早と亜希が殺された翌日、学校に乗り込んできた「鬼」に片足をちぎられた上握り潰されかけるが、シイナの説得で「鬼」が撤退したため助かる事となった。
- 宮子巽(みやこ たつみ)
- 国家機関「臨時軍用気球研究会議」副局長。交信者が人間である竜の子の軍事利用(通称日乃レポート)を画策し、秘書である佐藤明希と共に様々な場所で暗躍する。黒縁眼鏡が特徴的な野心家。最終話で東富士の一件での犠牲者の遺族に刺し殺される。
- 佐藤明希(さとう あき)
- 臨時軍用気球研究会議の秘書。宮子巽の右腕として、仕事を的確にこなす大人の女性。
- 玉依実生(たまい みしょう)
- 玉依夫妻の第一子で、シイナの姉に当たる人物。劇中何度も登場するイカツチの乙姫と同一人物である。シイナが生まれる数日前から様子がおかしくなり、美園がシイナを出産したその日に死亡、他殺体となって発見された。しかしその遺体は竜の子の力でコピーした彼女の体に傷をつけた物であり、そのため死因であるはずの外傷が死後につけられている事が後に判明する。死後は成竜となったイカツチの乙姫になり、何度もシイナの危機を救った。
設定関連
竜の存在
竜の子
竜骸とも呼ばれる、本作品でのキーファクター。ホシ丸やエン・ソフ、トリックスターといった星型のものから、ハイヌウェレのような人形をイメージしたもの、アマポーラのような不定形等様々である。それは母たる地球から生み出された星の記憶と言われ、有した能力も重力下において自由に空を飛び(同作者の作品ぼくらので、飛行能力の原理を説明している)、自身に取り込んだ物体の分子配列をコピーすることによりその物体を生み出す事が可能な不死の存在。戦闘するに当たっては、基本的には武器などを生み出して攻撃するが、鬼やプッシュ・ダガーのように直接打撃を行うものも存在する。
一部を除き、心身未発達の人間と交信(チャネリング、またはリンク)することで交信先の人間の意のままに操ることが出来るようになる。なぜこれらの力を持ちながらそのような行為に及ぶのかは本編の見所であり、後述する成竜にも関わってくる事柄である。
また、ホシ丸、エン・ソフ、トリックスター等、星形をした竜の子が多く登場するが高野が4巻にてホシ丸を「未発達の竜の子」と称していたり、5巻にて京児の竜の子が最初は星形をしていたりとすることから、全ての竜の子の基本形は星形なのではないかと思われる。
竜の子一覧
- ホシ丸
- シイナが祖父母の島の海底で出会った星形の竜の子。その後は鞄の振りをしてシイナをサポートする。ほかの竜の子と異なり、感覚の共有などができないような性質があるように描かれる(この謎は物語終盤で解決される。詳細は上記「登場人物」を参照)。装備は金属棒が主。アニメ版では金属棒の代わりに、小森朋典の竜の子、プッシュ・ダガーの形をした塊を生成して武器としている。
- エン・ソフ
- 佐倉明の竜の子。ヘブライ語で「万物の始原」。明自体が竜の子を利用することを嫌うことから殆ど出番が無く終わった。
- ヴァギナデンタータ
- のり夫の竜の子。かなり大型の竜の子。鶴丸にはよく「オグル」と呼ばれるが、毎回のり夫が訂正している。米軍との戦闘の中、成竜へと成長するが、のり夫の魂を得られずに朽ちていった。
- 鬼
- 鬼のような姿をした竜の子。飛行はせず、武器を使わずに攻撃する。
- トリックスター
- 須藤直角の竜の子(直角は名前をつけていないが)。ホシ丸、エン・ソフ同様に星形の竜の子だがマシンガン等の武器を使う。
- プッシュ・ダガー
- 小森朋典の竜の子。イカのような、ナイフのような形状をしており、自身そのものを武器として攻撃する。
- アマポーラ
- 小沢さとみの竜の子。花のような形状をしているが、後に人型へと姿を変える(最終巻では元に戻る)。高野の影響を受けてか、ハンドガンからマシンガン等様々な武装を持つだけでなく、毒ガスまで使いこなす。
- ハイヌウェレ
- 高野文吾の竜の子。髪の毛のような翼、翼のような巨大な腕を持つ天使の形状をした竜の子で、高野自身が兵器にかなり詳しいために数多くの武装を持つ。3種類のガトリング砲や、自在に弾頭を使い分けるミサイルランチャーで自衛隊を壊滅させ、本木航空の機体を合計4機、死者2名を出している、シイナにとっては因縁深い相手。
- タラスク
- ロバート・フランクリンの竜の子。ドラゴンのような形状。アメリカ軍によって管理されていたが街中へ逃げ出す。武器は使わず羽や足のみで軍の車やヘリコプターを破壊した。母親のジェーン・フランクリン曰く、ロバートの強いものへの憧れから生まれたドラゴンのハリボテ。
- ホウキ
- 江角ジュンの竜の子。ホウキのような形状しており、リンク者は魔女のようなスタイルで飛行する。最初のころはホシ丸のような星形であった。エピソード最後に、魂を取り込み成竜になる。
- シェオル
- 涅見子の竜の子。保持者の意思に従い地中を通して移動させたり、何もない場所に物体(弾力性のある壁など)を作り出すことができる。詳細は上記「登場人物」を参照。
成竜
先の竜の子が子であるのに対して、成竜と区分されるこれらの竜は、太古から人間達に想像上の生物として、伝記や童謡で西洋では「ドラゴン」、東洋では主に「龍」と語られてきた物に他ならない。星の記憶である「竜の子」や「竜骸」は力を保持した容器に過ぎず、これらが成竜を迎えるには交信した生物の魂を己の体の内に入れる必要がある。生物の魂を己に迎え入れて初めて成竜と呼ばれる。体長も様々だが10メートル程に成長し、強大な力も有するが、大部分は地球の様々な場所で眠りについている。
また、成竜は己の内にある星の意思とは他に、元の交信者の姿を象った乙姫の意思を主に行動する。
乙姫
成竜に魂を移す以前の竜の子の交信者そのものの姿をしている。偶然にも成竜を見る事がかなったとしても、人の前には決して姿を現す事のない生前の交信者の魂の依り代。その姿は白く、幾本もの朱色のラインが幾何学的に、まるでボディペインティングのように描かれている。言葉を交わす事はないが、生前の記憶を元に行動する節も多々見受けられる。
以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。
サブタイトルリスト
- 第1巻
- 第1話 それは星のカタチ
- 第2話 虚空の姫
- 第3話 カミソリの向かうところ
- 第4話 災いは光の内
- 第5話 黒の1号
- 第2巻
- 第6話 ナイフの向かうところ
- 第7話 柱に血を捧げて
- 第8話 夢魔の夜
- 第9話 鳩首その1・黒の子供会
- 第10話 鳩首その2・臨時軍用気球研究会議
- 第11話 残暑
- 第12話 1/365の憂鬱
- 第13話 天使のお遊戯
- 第3巻
- 第14話 影は少年の歩幅で
- 第15話 叫びの重さ
- 第16話 渾沌の住人
- 第17話 小森朋典とその家族について
- 第18話 彼の言葉は真実
- 第19話 宮子、疾走
- 第20話 はじめてのおつかい
- 第4巻
- 第21話 戦う者に華の芳を そして死ぬ者に
- 第22話 クーデター完遂せず
- 第23話 ホモ・デメンスに向けて
- 第5巻
- 第24話 足首のないお人形
- 第25話 忘れ物の贖い
- 第26話 冷たい玄関
- 第27話 魚の命、人の命
- 第28話 今、あなたのためにできること
- 第6巻
- 第7巻
- 第30話 花を包む その心に
- 第31話 そして、虚言
- 第32話 古賀のり夫の閨
- 第33話 その価値
- 第34話 春
- 第35話 警告はありふれた事件
- 第36話 虚飾の花園
- 第37話 穏やかな同席者
- 第38話 満ちるコップ
- 第8巻
- 第39話 枯れてゆく遺恨
- 第40話 火神の車
- 第41話 有限の力
- 第42話 羊
- 第43話 それぞれの事情
- 第44話 家出人 二人
- 第9巻
- 第45話 ロシアの母
- 第46話 日本の子供
- 第47話 落ちる夢
- 第48話 黒白
- 第10巻
- 第11巻
- 第51話 袋の中の帰宅
- 第52話 わたしのからだはひとつのしま
- 第53話 地下に眠る夏
- 第54話 呵責
- 第55話 捜す人、捜される人
- 第56話 人の還る場所
- 第57話 そしてくる日
- 第58話 二人の長い旅の前の 二人の短い旅の前の
- 第59話 星に魅入られた子
- 第60話 飛翔するモノ達
- 第61話 二人で飛ぶ
- 第12巻
- 第62話 夏の冬
- 第63話 13年間の死
- 第64話 父
- 第65話 あのやさしい私をよぶ声
- 第66話 能事終われり
- 最終話 骸なる星 珠たる子
余談だが、第62話「夏の冬」における本誌掲載分の扉絵で猫耳バンドに猫の手をあしらった手袋を身にまとったシイナが描かれている。これはシイナの声を担当していた真田アサミが代表作であるデ・ジ・キャラットのでじこ役で有名な事をパロディ化した可能性が高い。
人気投票
アフタヌーン誌上で行われた人気投票の結果(応募総数111票)。
- 1位 玉依シイナ 30票
- 2位 佐倉明 19票
- 3位 小沢さとみ 12票
- 4位 ホシ丸 8票
- 5位 貝塚ひろ子 6票
- 6位 ハイヌウェル 5票
- 7位 須藤直角 3票
- 7位 鶴丸丈夫 3票
- 7位 古賀のり夫 3票
- 7位 宮子巽 3票
- 8位 玉依俊二 2票
アニメ
2003年7月7日から同年9月29日までキッズステーションにて、2004年1月から同年3月までTBSで放映された。全13話。原作全12巻の前半部分に当る6巻までと、7巻の第34話「春」の前半部分のみがアニメ化された。
キャスト
スタッフ
- 原作:鬼頭莫宏
- 企画:添田弘幸、成澤章、小鷹正敏、梶原進、白根英路
- 監督:飯野利明
- シリーズ構成:小中千昭
- キャラクターデザイン・総作画監督:太田雅彦
- 竜骸・メカニックデザイン:橋本敬史
- 美術監督:伊藤聖
- 撮影監督:土田栄司
- 音響監督:中川達人
- 音楽:上田益
- プロデューサー:笹木理加、尾川匠、山田聡、服部尚、寺田英美
- 制作プロデューサー:早川均
- アニメーションプロデューサー:長谷川康雄、児だま智士
- 制作協力:スタジオ九魔
- アニメーション制作:プラネット
- 製作:なるたる製作委員会、キッズステーション
主題歌
- OP「日曜日の太陽」(歌:THE NEUTRAL、作詞・作曲:三木茂、編曲:THE NEUTRAL、中村修司)
- ED「回路」(歌:biniou、作詞:青木千春、作曲:安岡洋一郎、編曲:biniou&杉内麗音)
放送リスト
- それは星のカタチ
- 災いは光の内
- 黒の1号
- 影は少年の歩幅で
- 天使のお遊戯
- 彼の言葉は真実
- 戦う者に華の芳を、そして死ぬ者に
- 目を閉じるな
- 魚の命、人の命
- 今、あなたのためにできること
- 見えない地平
- わたしの目は被害者の目、わたしの手は加害者の手
- 未来の子ども達へ贈る
※第8話「目を閉じるな」は原作第21話「戦う者に華の芳を そして死ぬ者に」の後半部分を、そして第13話「未来の子ども達へ贈る」は原作第29話「私の目は被害者の目 私の手は加害者の手」の最終部分と原作第34話「春」の前半部分の内容を含む。
関連項目
外部リンク

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