サリエル(Sariel)は、「神の命令」という名の天使で、エノク書によると大天使で、かつ熾天使の一人とされている。スリエル(Suriel)、サラカエル(Sarakiel)、ザラキエル(Zerachiel)とも呼ばれる。七大天使の一人とされている。
人の霊魂が罪を犯さないように監視する役目を持つことから、死を司る天使ともされ、一説には大鎌を持ち、死者の魂を狩ると言われている。また、悪の道に走った天使の罪をはかり、堕天させる役目を持ち、時にはこれまで堕天させた仲間を想い、血の涙を流している。しかし、エノク書の中には月の運行に関する知識を人間に教えたため、彼自身も堕天してしまったとの記述がある。堕天する彼は優雅に、何も語らず、自らの意志で堕ちたとされる。
また、別な見解では、サリエルは医療に精通していて、癒す者として認知されていたという説がある。その説によると、サリエルはその力を駆使し、ラファエルの右腕として働いていたらしい。 しかしながら、サリエルは死海文書や、その他伝承されている文書の中で、最も記述が少ない天使の一人なので、彼の本来の姿を特定して描き出す事は難しい。堕天する前は大天使(アークエンジェル)の地位にあり、神の前に出る事を許された12人の天使(御前天使)の一人。
サリエルには、一瞥で相手を傷つける事の出来る邪視をもつという説がある。そのためか彼の名が書かれた護符は邪視から逃れる効力があるとされる。その力の強さは、時の教皇が、邪眼の対策の為に護符を発布したと言われている程である。そのような言い伝えがあるためか、サリエルの邪眼を奉り、その力を手に入れようとしていた者もいた。
また、サリエルはウリエルと、同一な天使であると見る説もある。
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