ジェイ・アール北海道バス(ジェイ・アールほっかいどうバス)は、北海道札幌市に本社を置くバス事業者で北海道旅客鉄道(JR北海道)の100%子会社。
概要
札幌市を中心に路線バスや都市間バスを運行するほか、貸切バス事業も行っている。国鉄バス時代から札幌市手稲・厚別地区などを中心に住宅地と都心部を結ぶ生活輸送を事業の中心に据えており、現在でも一般路線車の所属台数はJRバスグループの中で最も多い。さらに2004年に廃止された札幌市営バスより琴似自動車営業所を譲受し、札幌市内のバス路線網では北海道中央バスに次ぐ高い割合を占めている。その一方で鉄道の補完路線として開設された地方バス路線は、業績の低迷から現地の事業者へ相次いで譲渡された。
沿革
JR北海道バス 521-4956(撮影当時はJR北海道直営)
事業所
- 本社
- 北海道札幌市中央区大通西1丁目14番地2 第2有楽ビル9階
- 営業本部、GS事業部を併設。
路線
都市間バス
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- 路線沿革
- (特に明記の無い場合は高速あさひかわ号を指す)
- 1962年4月15日 - 国道12号経由の特急札旭線を新設。
- 1974年12月1日 - 特急札旭線を滝川ターミナルで系統分割する形で廃止。特急滝旭線新設。
- 1984年9月1日 - 高速あさひかわ号を新設。
- 2往復。所要時間2時間55分。同社初のテレビと音響マルチステレオ搭載車で運行。
- 途中停留所は野幌、滝川ターミナル、神居2条10丁目、神楽支所前、旭川ターミナル。
- 1984年12月1日 - 4往復に増回。
- 旭川市内の運行経路を旭川大橋に変更。神居2条10丁目と神楽支所前を廃止。
- 滝川ターミナルでの乗降制限設定。空席がある場合のみ利用可。
- 1985年4月10日 - 5往復に増回。二階建てバスによる運行開始。
- 1985年12月1日 - 10往復に増回。高速栗沢を新設。
- 1986年4月10日 - 12往復に増回。二階建てバスおよびスーパーハイデッカーでの運行となる。
- 1987年4月10日 - 16往復に増回。
- 1987年9月19日 - 道央自動車道美唄IC供用開始に伴い経路変更。所要時間を約2時間40分に短縮、東山を新設。
- 1987年12月1日 - 4枚綴回数乗車券を新設。6枚綴回数乗車券を廃止。
- 1988年4月10日 - 20往復に増回。滝川ターミナルの乗降取り扱いを廃止。滝川市内の一部区間(新町3丁目~滝の川西4丁目)で経路変更。
- 1988年10月9日 - 道央自動車道滝川IC供用開始に伴うダイヤ改正。
- 滝川IC経由で運行。所要時間約2時間25分に短縮。
- 高速茶志内、砂川吉野、砂川石山を新設。
- 1989年9月13日 - 道央自動車道深川IC供用開始に伴うダイヤ改正。
- 深川IC経由で運行。所要時間を約2時間05分に短縮。高速江部乙新設。
- 1990年4月10日 - 旭川新千歳空港線「エアポートちとせ号」を新設。途中停車は深川ターミナルのみ(1992年3月31日まで運行)。
- 1990年4月28日 - 26往復に増回。
- 1990年10月31日 - 道央自動車道旭川鷹栖IC供用開始に伴うダイヤ改正。
- 旭川鷹栖IC経由に変更。所要時間を約2時間00分に短縮。
- 40往復に増回。JR北海道バス(当時)、道北バスが新規参入。
- 札幌行の札幌ターミナル(北1条西1丁目降車場)を時計台前に改称。
- 高速納内、4条1丁目、3条9丁目を新設。
- 1991年4月1日 - 「マンデーモーニングバス」を新設。
- 1993年8月11日 - 菊水元町7条、緑町20丁目新設。
- 1995年7月21日 - 2.5往復を遠軽ターミナルまで延長(高速えんがる号)。北見バス(当時)が参入。
- 1996年4月11日 - 4往復を紋別ターミナルまで延長(高速流氷もんべつ号)。北紋バスが参入。
- 1997年4月1日 - 平日のみ使用できる20枚綴りのあさひかわビジネス回数券を新設。
- 1997年12月1日 - 冬期のみ休日ダイヤ新設。平日34往復、休日40往復(いずれも札幌遠軽線・札幌紋別線を含む)。
- 1998年12月1日 - ビジネス回数券を廃止。平日・休日共に使用可の20枚綴り回数券オールデイ20を新設。
- 1999年4月1日 - 全席禁煙化。
- 2000年4月1日 - JR北海道のバス部門分離により同社担当分をジェイ・アール北海道バスに移管。
- 2002年4月1日 - 旭川市内に川端6条10丁目、3条1丁目を新設。
- 2005年4月1日 - 3条1丁目を廃止し、4条1丁目に移設。
- 2007年11月3日 - 旭山動物園入園券をセットにした往復バスセット券を新設。
- 2008年6月1日 - 札幌&富良野・旭川ぐるっとバスセット券を新設。
- その他
- JR北海道との熾烈な争いの中、トイレや自動車電話など装備の充実、2階建てバス・スーパーハイデッカーなど新型車輌を積極的に導入した。運賃の安さもあって平日も増発便が相次ぎ、都市間バスの好例として道内外より同業他社の視察も相次いだ。
- 高速あさひかわ号の共同運行化については道北バスのほか旭川電気軌道にも打診があったが、市内路線を主とする同社は参入に難色を示し、道北バスも当初は2往復のみの参入に留めている。
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- 路線沿革
- 備考
- 共同運行各社で各1往復担当。旭川経由便は紋別行が北海道中央バス、札幌行がジェイ・アール北海道バスが担当する。
- 運行会社により乗務体制が異なる。
- 北海道中央バス - 通年ワンマン運転。直行便は高速納内、旭川経由便は旭川ターミナルで交代。続行便が運行する場合はツーマン運転。
- ジェイ・アール北海道バス - 夏季の繁忙期と冬季にツーマン運転する他は北海道中央バスに同じ。
- 道北バス - 通年ワンマン運転。休憩時に交代する。
- 北紋バス - 通年ツーマン運転。
- 紋別・滝上地区の停留所の一部は都市間バスと一般路線で位置や名称が異なる。
- ポテトライナー
- 札幌駅前ターミナル・札幌ターミナル - (芽室経由) - 帯広駅バスターミナル
- 札幌駅前ターミナル・札幌ターミナル - (音更経由) - 帯広駅バスターミナル
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- 路線沿革
- 1989年7月27日 - 札幌帯広間の帰省バスの予約受付開始。
- 1989年8月11日 - 臨時運行。
- 北海道中央バス、JR北海道バス(当時)、北都交通、十勝バス、北海道拓殖バスによる共同運行。
- 昼行便4往復、夜行便1往復。運行期間は8月11日~20日。昼行便は12日始発より運行。
- 全便狩勝峠経由で運行。所要時間約5時間30分(夜行便は約6時間00分)。
- 札幌発は札幌ターミナル始発。札幌行は札幌ターミナル(北1条西1丁目)、北2条西3丁目、札幌駅前ターミナル終着。帯広側はJR北海道バス帯広駅前のりば発着。
- 1989年12月10日 - 帰省バスの予約受付開始。座席指定制に変更。
- 1989年12月22日 - 臨時運行。
- 昼行便4往復、夜行便1往復。運行期間は12月22日~1月10日。昼行便は23日始発より運行。
- 所要時間を約5時間00分に短縮。
- 帯広側の発着を帯広駅前バスタッチに変更。国道西17条降車場を新設。
- 1990年3月9日 - 札幌帯広線ポテトライナーの通年運行開始。
- 1990年10月31日 - 札幌ターミナル(北1条西1丁目降車場)を時計台前に改称。
- 1991年4月20日 - ダイヤ改正。
- 帯広側の降車場に西帯広と西3条1丁目を新設。
- 4枚綴回数乗車券を新設。
- 1991年9月20日 - 国道274号日勝峠開通に伴う改正。
- 運行経路を日勝峠経由に変更。所要時間を約4時間15分に短縮。
- 夜行便の定期運行を廃止。昼行便を5往復に増回。
- 1991年12月27日 - 繁忙期に合わせたダイヤ改正。
- 昼行便1往復、夜行便1往復を期間限定で運行。以降、さっぽろ雪まつり期間を含める繁忙期の運行が続く。
- 1995年12月1日 - 大谷地ターミナルを新設。昼行便のみ停車。
- 1996年4月1日 - 大谷地ターミナルを地下鉄大谷地駅に改称。
- 1997年9月1日 - ダイヤ改正。
- 清水、芽室を新設。西帯広の乗車扱い開始。夜行便は一部停留所を通過。
- 1往復を十勝川温泉まで延長運転。
- ポテトライナーと十勝川温泉線、然別線の乗り継ぎ割引乗車券を新設。
- 1999年4月1日 - 全席禁煙化。
- 1999年10月7日 - 道東自動車道夕張IC開通に伴うダイヤ改正。
- 運行経路を道東自動車道経由に変更。所要時間を約4時間00分に短縮。
- 学生割引を新設。11月30日までの期間限定で親子割引も設定。
- 2000年12月1日 - 繁忙期の臨時便を昼行に統一。夜行便を廃止。
- 2002年12月1日 - ダイヤ改正
- 2005年4月1日 - ダイヤ改正。音更経由を2往復新設。音更大通11丁目、木野大通16丁目、木野農協前を新設。
- 2006年4月1日 - ローソンでの予約・乗車券発売開始。
- 2006年7月21日 - 札幌行に南郷18丁目降車場を新設。
- 2007年12月1日 - トマムIC経由開通に伴うダイヤ改正。
- 芽室経由をトマムIC~十勝清水IC経由に、音更経由をトマムIC~音更帯広IC経由にそれぞれ変更。
- 2008年10月15日 - 木野農協前にてパーク&ライドサービス開始。
一般路線
車両
路線車
国内4メーカーから導入しているが、中でも日野自動車・いすゞ自動車(自社発注は富士重工製)が多く、三菱車はJR北海道時代に神奈川中央交通の車輌を購入したのが初事例となった。。1990年代以降は、本州からの譲受車を積極的に導入している。[2]。また、北海道のバス事業者としては比較的早い時期から低床化に取り組んでおり、ワンステップバスやノンステップバスが段階的に導入されている。2003年の札幌市営バス琴似営業所の路線移譲に際して、元市営バス車両が大量に移籍したが、移籍車の中にはCNGバスも含まれており、JRバスでは初のCNGバス導入となった。札幌市営バスからの譲渡に伴い、日産ディーゼルの導入も開始した。
2006年4月1日の札幌地区における系統番号の付番方式変更を前に、札幌地区の車両の方向幕がすべてLED表示器に変更された。
高速車・深名線用の車両
深名線用の車両には主にスタンダードデッカー車(9m車、小型車)を使用、一部にトイレ付車両も在籍する。高速あさひかわ号、高速流氷もんべつ号、ポテトライナー、高速えりも号、高速ひろおサンタ号といった長距離路線の車両にはトイレやマルチステレオ搭載のハイデッカー車を使用。近距離都市間路線の高速おたる号にはネプチューン(レゾナントシステムズ)製のビジュアルコーダーを搭載したハイデッカーを使用、液晶モニターにて停留所案内など文字情報を提供している。
貸切車
プロ野球北海道日本ハムファイターズ・Jリーグコンサドーレ札幌の選手輸送用の車両もあり、それぞれに語呂合わせの希望ナンバーを取得している。
車両称号
国鉄バスの附番法則をそのまま使用している。国鉄バス#車両称号を参照。
ワンマン機器
音声合成放送装置
ネプチューン(レゾナントシステムズ) FC-5100/FC-6000
運賃箱
小田原機器 RX-FA-IV(おもに琴似を除く札幌圏の営業所)/RX-FAN(おもに琴似営業所)/RX-NZ(様似営業所)
整理券発行器
小田原機器 SAN-VT
運賃表示器
レシップ DFA (停名横8文字・3桁24区間用)
路線バス向け車両の例(手稲営業所にて) 524-4964
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路線バス譲受車の例(帯広営業所にて1994年に撮影) 524-3693
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路線バス向け車両の例(江別駅前にて) 524-0904
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停留所上屋
2007年7月12日に屋外広告のクリスチャネル・ジャパンと共同で北海道内初の広告付きバス停留所上屋を札幌市内に7基設置した。2008年度中に50基に増設する計画で、上屋は高さ2880mm、横4960mm、奥行1760mm、スチール製の骨組をガラスで囲い、ベンチも配置する。広告は、片側側面の内外それぞれ1面を提供し、電気代など維持管理は広告費でまかなわれる。
- ジェイ・アールバスカード/とくとくバスカード
- おでかけパス
- 65歳以上の利用者が、1ヶ月~6ヶ月の間で利用月数を指定し、臨時便を含む一般路線バスがすべて乗車できる。ただし、都市間路線バスは利用できない。
- 1ヶ月乗り放題 のり乗りパス
- 利用者の指定した月に、高速おたる号を除く、札幌市内特殊運賃区間が乗り放題。
- 1日乗りほーだいきっぷ
- 一部を除く札幌圏内路線が1日乗り放題。都市間バスや催事等の臨時バスは使用できない。大人800円、こども400円。
この他、他社と共通利用しているカードとして以下のカードがある。
日本一周バスの旅
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「日本一周バスの旅」 箱根峠にて(1995.03.25撮影)
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「日本一周バスの旅」 伊東線来宮駅前にて(1995.03.25撮影)
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JR北海道のバス部門だった1992年より、大型ツアー企画として「日本一周バスの旅」(1996年以降は「全国一周バスの旅」)の運行を行なっている。当初はJR北海道発足5周年を記念して企画されたもので、全国の観光地をJR北海道バスの観光バスで巡り、行程は実に30泊31日に及ぶ。88万8千円(2000年までの価格)~130万円(2004年の2名1室の価格)という高額商品ながらも人気を呼び、毎年運行されている。1ヶ月にも及ぶ長期行程のため、途中数カ所でツアー参加者全員の健康診断を行うほか、車庫滞泊やバスガイド貸し出しなど、運行支援にJRバス各社も協力する。
付記
社名の「ジェイ・アール」は、他のJR北海道グループ各社の社名と同様に「・」(中黒)がつく。
トレードマークは旧国鉄バスの伝統を受け継いだツバメが使用されている。また、現在車体に表示されているロゴマークは略称の「JHB」をデザインしたものである。[3]
関連項目
脚注
- ^ 岩見沢市営バス・美唄市民バスへの譲渡便は、スクールバスとしての存続である。
- ^ 現在は車両譲渡を極力認めていない都営バスからの移籍車も在籍する。その中でも527-2303・2304(1992年式都営Y代車・日野U-HT2MLAA、2005年登録)は、同期に退役した車両が三井物産不正DPF問題による譲渡取り止めに伴う解体処分やスリランカ共和国の津波災害による救済措置としての譲渡が多かったなか、石原東京都知事の譲渡中止発言前に購入手続きが行われたため譲渡が認められた希少な例となっている。
- ^ 分社前は鉄道と同様に「JR」のロゴマークが使用されていた。
外部リンク

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