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目次 |
当項では、基本的に日本国内のテレビ局もしくは制作会社が主導で制作・放送されたテレビアニメ作品全体に関して述べる(テレビアニメ作品の劇場版を含む劇場アニメや、OVAなどのテレビ放送に関しては、当項では扱わない)。特殊な例として、元はOVAとして制作された作品が、放送局の規制をクリアする為の修正を施したり、新作の話を追加するなど、テレビアニメシリーズとして放送されるケースも稀にある(一部のUHFアニメ他[1])。
近年では、古くから多く放送されて来た地上波テレビ局のみならず、BS・CS放送による放送形態の作品も増加している(これらを併用して放送する作品や、主に地上波未放送地区への補完としてブロードバンド配信を行う作品も急増している)。
の各項を参照されたい。
その他、各テレビ局のマスコットキャラクターを使用した短編アニメ(局関連の告知CMなども含む)も存在する(代表的な例としては北海道テレビのonちゃんや毎日放送のらいよんチャン、テレビ大阪のたこるくん)。
なお、海外で制作されたアニメ作品全体(日本の制作会社の下請け制作参加は除く)に関してはカートゥーンの項を参照されたい。
1990年代前半までは古くから自社制作に消極的であったTBS以外の在京キー局およびその系列局(主に在阪局・在名局)が積極的にテレビアニメの制作を行っていた。
転機が訪れたのは1990年代後半である。1995年放送の『新世紀エヴァンゲリオン』の大ヒット以降、テレビ東京を中心にテレビアニメの制作が活発化した。ビデオソフト会社がビデオソフト化による制作費回収システムを確立したためマニア向け作品をテレビアニメとして放送できるようになった。マニア向けのテレビアニメは提供料の高いゴールデンタイムではなく夕方の放送が中心で、企業の参入が激増し夕方の放送枠が足りなくなると深夜枠の開拓が始まった[3]。大量生産に有利なデジタルアニメの実用化も本数増加に寄与した。
このような変化をもたらしたのはテレビアニメの視聴率低下である[3]。かつては『うる星やつら』といった人気作が20〜30%の視聴率を上げていたが、ファミリーコンピュータなど家庭用ゲーム機の普及で子供の関心がアニメからコンピュータゲームに移ったこと、少子化により玩具が売れなくなり玩具メーカーがテレビアニメのスポンサーから撤退したことにより提供料の高いゴールデンタイムでの放送が難しくなってきた[3]。
テレビアニメの本数が急増する一方、マニア向け作品の発表手段だったOVAは衰退していった。以前ならOVAとして販売されていた作品ですらテレビアニメ化されている。
1990年代末〜2000年代に入ると在京キー局各局においては全体的に全日帯アニメの衰退振りが目立ち[4]、代わって土日の午前帯や深夜アニメに力を入れている傾向が目立つ。更にUHFアニメやWOWOWアニメなどが台頭するようになった。幼年層向け作品とアニメ愛好者・若者向け作品とへの二極化が進行していると言える。
詳細はNHK総合テレビ番組一覧#アニメ、NHK教育テレビ番組一覧#アニメ、NHK衛星放送番組一覧#アニメをそれぞれ参照
NHKは現在では教育テレビおよび衛星第2テレビ(BS2)で多く放送している(一部衛星ハイビジョンテレビ(BS-hi)で再放送の作品もあり)。
かつては総合テレビで多く放送していた時期もあったが次第に教育やBS2での放送にシフトして行き、『NHKアニメ劇場』が2006年12月に終了以降は教育テレビおよび衛星第2テレビで本放送された作品の再放送に留まっている。
日本国内では現在、民放キー局(在京・在阪・在名局)や全国放送のNHK各チャンネルに加え、独立UHF局を含める、特に在京キー局を擁する関東広域圏では週に80本近くの新作アニメ番組が放送されている、
下記に2007年12月現在、主要在京各局で放送されているテレビアニメの総本数を掲載する(系列局からの逆ネット作品を含むレギュラー枠で本放送の作品に限定)。各局子会社により、BS局で限定して放映される作品(全国放送の作品)に関しては除外している。
| 局名 | 系列 | 総数 |
|---|---|---|
| NHK | 総合 / 教育 | 15 |
| 日本テレビ | NNN / NNS | 5 |
| テレビ朝日 | ANN | 7 |
| TBS | JNN | 5 |
| テレビ東京 | TXN | ※ 30 |
| フジテレビ | FNN / FNS | 6 |
| 合計 | 66 | |
※ ミニ作品が複数放送されている『おはスタ』や『おはコロシアム』などアニメコンプレックス・バラエティ番組に関しては、それぞれ各番組ごとに1本としてカウントした。
| 局名 | 系列 | 総数 |
|---|---|---|
| tvk | UHF | 17 |
| TOKYO MX | 12 |
地上波に関しては、地域別におけるチャンネル数の格差やローカル局の方針・予算不足などから放送される本数に大きな格差があり、在京キー局の半分にも満たない局が多い。#日本国内の地上波民放の放送エリア・チャンネル数の問題の項を参照されたい。
多くは児童・ファミリー向けであり、世間一般において『アニメが子供のもの』という認識はここ40年ほどは基本的には変わっていなかったが、近年のテレビアニメ事情とあわせて変化も起こりつつある。
子供以外の層で、アニメに拒否感を示す者の割合が減少しつつある。これは、アニメを見て育った層がそのまま高年齢化したためである。
1990年代前半まで主流を占めたゴールデンタイム帯に放送される作品は激減し、テレビ東京での平日夕方枠[5] と在京キー局に加えて、三大都市圏の独立UHF局の深夜枠、土日の午前帯が主流となってきている。更には、BS局(2000年代初頭に相次いで開局した民放BSデジタル放送局も含む)や、CS局での本放送作品も急増している。
かつては玩具会社や食品会社など(バンダイ・丸大食品など)がスポンサーの主流を占め、必然的に内容も子供向けだったのが、ビデオソフト制作会社などがOVAに代わって主に深夜帯に作品展開の場を移した為、一般人でない高年齢層(オタク)向けのアニメが増加している。放送時間帯が故に視聴者層が極めて限られ、広範囲の視聴者の支持を集めるには至っていないが、パッケージ販売のためのプロモーションの性格も強いため、たとえ低視聴率でもターゲットとする層に確実に届けばよしとしているようである。深夜枠のアニメ番組には、放送局が製作せず、スポンサーが番組枠を買い取って放送するものも多い。
近年、少子化による特に子供向けアニメの需要減少が目立ち[6]、それはやがてアニメ業界全体の衰退にまで発展するとの危惧を示すファンや関係者もおり、民放で最もアニメに力を入れているテレビ東京でさえ、「アニメはもう子供たちのファーストチョイスではない」と2007年4月11日付け『東京新聞』のインタビューに大木努広報・IR部長が語るほどである[要出典]。
世界全体のアニメ業界はむしろ活性化(日本以外のアジア圏など)している傾向はあるものの、上記のように日本国内での急激な空洞化から、外国側(特に日本の制作会社が外注に出す例が増えている中国や韓国)にアニメ業界の主導権を奪われる可能性も否定できない。
また、過剰な期待に応えた量産の結果として、作画崩壊と俗称される手抜きが頻発し、制作体制そのものが1クールの放送枠の維持すらできない状況に陥ることも生じてきた(放送スケジュールに穴を開けると放送局側に違約金を支払うなどのペナルティを受ける為、とりあえず放送できる状況には仕立てておく事例が多い)。
しかし、本来ならDVDなどでの販売収益で資金を回収する必要があるが、放送された状況では当然金を出してまで見てもらえるクオリティではないため、修正を加えた正規版として販売することがまれに発生する。この背景には、近年の業界外からの異常なアニメ投資ブームがあり、作品の品質や収支を問わず、ただ本数を生産販売して利益をあげる業界の体制ができてしまっている問題が挙げられる。
近年ではテレビアニメの総本数が飽和状態に陥った結果、それすらも維持する事が厳しい状況に陥りつつあり、全体的に放映枠が縮小している局も見られる。
ごく一般的なテレビアニメ番組について、その制作過程とフォーマットを以下に述べる。
下記は特に注記が無い場合は民放テレビ局での事例を指す。
テレビアニメの場合は、アニメ制作会社もしくは広告代理店が企画をテレビ局に持ち込み、局側がそれを採用するか否かを決定する。
企画を企業に説明・宣伝し、民放テレビ局から割り当てられたCM枠にCMを出す提供スポンサーを獲得するのが広告代理店の役割である。広告代理店を経由してスポンサーから得た広告費を、テレビ局はアニメ制作会社に制作費として提供する。テレビ局への見返りは、2年間で2回の放送権と商品化権収入の一部(通常10~20%で1年限り)と言われている。
企画は大別して特定の原作を持たず、アニメそのものが原作にあたるオリジナル作品(ガンダムシリーズなど)と、漫画・ライトノベル・コンピュータゲームなどの原作者より権利を得て何らかの作品をアニメ化するものとがある。近年ではメディアミックス展開を想定した企画も多い。製作資金は、テレビ局側が放送権料の名目でその100%を負担する。近年では放送局が制作に関与せず、制作委員会制度により逆に制作会社・広告代理店側がテレビ局の放送枠を買い取る作品が急増し(主に深夜アニメやUHFアニメ、WOWOWアニメ)、このような番組は放映枠買取番組と呼ばれる。
そして、アニメ制作会社は元請けとして音声制作会社と下請けのアニメ制作会社に発注する。これが仕上がり、納品されてテレビアニメは完成する。これがテレビアニメ制作の基本的構造である。
なおテレビアニメの場合、著作権は制作プロダクションが保持したまま、放送権のみを放送局に売る。これは日本初のテレビアニメ『鉄腕アトム』において、制作プロダクション主宰の手塚治虫が同時に原作者でもあるという立場でもあり、自身の作品でもあるアニメ版の著作権を、放送局に売り渡すことに難色を示したところ放送局もこれを認めたため、その後も同じ方式が踏襲されていったものである。
放送局が著作権を買い取ったアニメ番組も初期には存在したが、版権ビジネスが成立しないために制作プロダクションが経営的に苦しく、現在ではほとんど存在しない。その為本放送を行った放送局の放送権が切れた後は、その放送局の系列以外でも放送される例が多い[7]。
最も一般的なテレビアニメは、1回30分の番組である。5~15分のショートアニメも存在し(主にNHK教育や独立UHF局系で放送される一部の作品)、民放キー局系でも主に早朝や午前帯にそれらを複数放送する番組も存在する(『おはスタ』『おはコロシアム』『アニメロビー』など)。
テレビ局の編成サイクルは3ヶ月(13週、1クール)を単位としているので、当然ながらテレビアニメの放送期間も3ヶ月単位である。
かつては1年単位が最も一般的で、半年から9ヶ月単位は少数派であったが、1990年代以降は状況が変化し、全日帯アニメなら半年(2クール)、深夜アニメなどは3ヶ月(1クール)を放送期間とするのが普通である(これはテレビアニメに限らずテレビドラマでも同様の傾向が大きく見られる)。
ただし放送期間は番組の視聴率や人気・関連ビジネスの状況などによって変化することも珍しくなく、半年から1年程度延長される例もあれば[8]、逆に視聴率不振などから放送期間短縮による打ち切りに至る例もある[9]。また、打ち切りに至らずとも、放送枠を早朝もしくは深夜枠に格下げされる例も少なくない[10]。
更に在京キー局およびその系列局制作アニメ作品の一部においても、時間帯を問わずに制作スケジュールなどの関係で2クール分放送後、一定期間をおいて3クール目以降を放送する手法を取る作品も現れている[11]。
一般に1クール単位の放送であるから、総放送回数も13で割り切れることが多いが、放映期間内に特別番組やスポーツ中継などの特別編成が入った場合、そうなっていないことも良くある。最近では、2002年辺りからフジテレビなどで深夜アニメ放送に関するトラブルが相次いだ事から、その防止策として企画当初から通常のクール数に応じた話数よりも、若干少なめに全放送予定回数を設定する事例も相次いでいる(中には本放送開始前、稀に本放送途中に関連特別番組を流す作品も存在する[12])。
なお、特別番組として単発放送されるテレビアニメも一時期は多数存在したが(『トンデモネズミ大活躍』『生徒諸君!』など)、現在では深夜帯で放送して後日ソフト化を前提に制作される作品[13]以外は極めて少ない(例外としては日本テレビ系列『金曜ロードショー』枠で放送の『ルパン三世TVスペシャルシリーズ』や『はじめの一歩』特別編など)。これは制作費が高くつく割にキャラクターグッズ展開などがしにくく、CM収入だけでは制作費の回収が厳しい問題などの為であるという。
民放で放送する場合、製作資金および放送費用を負担するスポンサーが必要不可欠となる。
そのスポンサーは、本来の視聴者層が子供向けの場合、食品(菓子や子供向けの加工食品)・子供向けの玩具や生活用品メーカーや教材会社などが草創期以来長年主たるスポンサーであった。
テレビアニメが特撮番組同様に草創期から子供向け番組と位置づけられていたものが殆どであった為、特にオリジナル企画作品の場合は番組スポンサーを務める玩具メーカーや食品メーカーなどとのタイアップが殆どであった。その為、スポンサー側からの要望が作品設定に多大な影響を与えた例は数知れない。これを作品に違和感なく反映させる事も担当アニメーターの力量を測るバロメーターとなっている。
しかし、子供向けアニメの広告主の多くを占める、商品単価が低く購買層も狭い子供向け商品の企業であることは、放送局にとって営業上不利となる。
20%台あるいは30%台の視聴率の子供向けアニメより、その裏番組で視聴率10%強の同時間帯で大人向けスポンサーのつく番組(クイズ・ドキュメンタリーなどでスポンサーが電子機器・製薬・事務用品など)が放送局にとっては収入面で有利な傾向であるようだ(少子化の進む近年のみならず、アニメ全盛時代のはずの1970年代といえども例外ではなかったようである)。
より収入を増やす理由で子供向けアニメがゴールデンタイムから消える現状においても、日本テレビ系の「スタジオジブリ作品」・『名探偵コナン』、フジテレビの『サザエさん』・『ちびまる子ちゃん』、テレビ朝日の『ドラえもん』・『クレヨンしんちゃん』、テレビ東京の『ポケットモンスターシリーズ』のようなファミリー・一般向けアニメには一般向けスポンサーが中心の番組が多い。そのようなスポンサーを多く付けたアニメは老若男女を問わず人気を持つ作品がほとんどで、(他のアニメ番組とは反対に)バラエティー番組以上に広告効果が高く、またそのテレビ局の顔にもなりやすいことから、各テレビ局で優遇して取り扱われる傾向にある。かつては『世界名作劇場』などと言ったアニメ業界とは無縁の企業による一社提供番組もあったが、極めて希少な例である。
しかし上記のような番組はいわゆる長寿番組か一般層にも幅広く知名度の高いものが殆どであり、近年においては『結界師』のゴールデンタイム帯撤退劇のように4大キー局では新しめの原作作品アニメをゴールデンタイム帯に流す事は限りなく困難な状況になりつつある(原作のないオリジナル企画作品に至っては、ゴールデンタイム帯での放送そのものが絶望的と言っても過言ではない状況にある)。更に4大キー局に準ずる規模を持つテレビ東京系でも、2000年代前半には6枠(最大)あったゴールデンアニメ枠の削減を急速に進めており、2008年10月以降は木曜日19時台の『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』と『NARUTO -ナルト- 疾風伝』との2枠だけが残る。そのうち『NARUTO -ナルト- 疾風伝』はファミリー向けを考慮しない作品で唯一ゴールデンタイム帯に放映される作品として残っている。
この傾向が前述の#テレビアニメの現状における、全日帯アニメの衰退に前後するようにUHFアニメを含む深夜アニメ急増の一因とも言われる。
1980年代に入ると、メディアミックス作品や漫画・小説が原作の作品では出版社やレコード会社(作品の音源・映像ソフトを制作・販売)のスポンサード番組が急増している。とりわけアニメソングビジネスに目をつけたレコード会社や、テレビゲーム機の普及によるゲームソフトメーカーとの、やがてパッケージ販売を前提とした深夜アニメやUHFアニメなどの急増により、ビデオソフトメーカーとのタイアップが急増している。
アニメの項を参照されたい。
日本で最も一般的である30分長のアニメ番組の内容はほぼ次の通り(ここでは『マシュマロ通信』テレビ本放送版を例として挙げる)。
また、『頭文字D』や『湾岸ミッドナイト』等では、シーン中の行為(自動車の暴走など)を真似しないよう呼びかける内容もある。
総計 24分00秒、残りはCMになる。テレビ局のCMは15秒単位で作成されるため、それぞれのパートの総計は15秒単位となる。
オープニング曲・エンディング曲・警告は毎回同じ画像を繰り返して使い、スタッフ名のみが差し変わる。アイキャッチはその回の映像を使いまわすバンクの1種で、次回予告では次回に放送される予定の映像を使いまわすため、実質的にはAパートとBパートの計20分30秒が新規作成される映像となる。AパートとBパートの時間の振り分けは比較的あいまいで、両者を総計して毎回同じ20分30秒になればよい。
ただし番組の総計時間が24分00秒になったのは近年で、かつては25分や29分の番組が制作された時代もあった。また、すべての作品の本編が20分30秒とは限らない。例えばアイキャッチが無かったり、画面の端に番組ロゴを表示するのみの場合やCM入り・CM明けの両方にアイキャッチを入れずいずれか一方にのみ入れる場合、3秒程度の短いアイキャッチを使用する場合などがありこれらの場合、本編の時間はそれなりに増える。
また放送開始時に挿入される視聴上の「警告(啓発)」は、放送局によっては本編冒頭に字幕のみで処理される場合や、警告(啓発)自体を入れない局(TBS・MBSなど)も存在する事に加え、近年ではわかさ生活がそれを兼ねたCMを流す例もあり(TOKYO MX・KBS京都・テレビ大阪などの全日帯放送作品の一部)、これによっても本編かCMが増える。
この映像に声や音楽を入れて、番組は完成する。声は声優と呼ばれる声だけで出演する俳優がキャラクターごとにつく(マルチタレントや歌手、一般俳優が声を当てることもある。キー局系のアニメでは、制作局に所属するアナウンサーが声を当てることもある)。番組内の音楽はテーマ曲を含めて殆どが新規に作曲され(かつては同じ曲を別の作品で使い回す例もあった)、後にサウンドトラックが作られる。
大半の番組はこの例とほとんど同様の構造だが、番組によっては細部でかなり異なっていることもある。
例えば、オープニング曲の前に数分程度の本編が挿入されるいわゆる「アバンタイトル」、更には毎回同じ映像が流れるイントロダクションを置いた作品は珍しくない(OVAなどでも同様である)。時には第1話或いは最終話だけオープニング曲が入る部分を全て「アバンタイトル」に当てたり、エンディング曲のイントロを各回のBパートのラストシーンに被せるように挿入する演出や、時には最終話ではエンディング曲の画像を新規に作ったり(大抵はBパートの延長で実質的な後日談である)も少なくない。
その回の内容がシリーズにとって特別な意味を持つ場合(最終回が比較的多い)、AパートやBパートなどの長さを変えてCMが本編の間にほとんど入ってこないようにしたり、オープニングかエンディング(または両方)の画像・曲を新しくすることもある。特に、エンディング曲や予告の放送位置やその間でのCMなどは千差万別である。
変わったところでは『機動新世紀ガンダムX』や『結界師』などでエンディングのアニメーション内に次回予告を挿入していた例もある。また、『結界師』以降のytv'夜7時枠作品や『コードギアス 反逆のルルーシュR2』では本編の中に提供クレジットが表示される(後者はOP・ED後の提供クレジットは無い)。
作品によっては本放送時の提供クレジットに「今週のハイライト」的文章や、「携帯サイトなどの局からの案内」(ネット局によっては挿入されない場合もある)などのテロップを挿入する例もある。またエンドカードも同じ作品で挿入される局とされない局、或いは局ごとに別々の例もある。
アイキャッチについても番組によってはそれ自体が存在しなかったり(Aパート終了時もしくはBパート開始時に番組タイトルロゴを映像の片隅に挿入する場合もある)、毎回同じものを用いたり、内容(対戦となる回かそうでないかなど)に応じて数種類のアイキャッチを使い分けていたり、中にはCM放送の区切りの有無に関係なく演出面で意図的に頻繁に入れることもある。また、後述の通りCMがないNHKの番組でも1~2回はいることがある。
その他、本編開始前もしくは本編終了後にショートアニメや各種ミニコーナーを設ける番組も存在する。
テレビCMが入らないNHKやWOWOWのスクランブル放送番組、CSアニメなどでは本来このようなフォーマットに従う必要はないはずだが、民放テレビ局からの再放送需要(CSアニメに関しては地上波との同時もしくは時差展開を行う作品も多い)を意識して同様の構造を持たせている。
作品本編も民放と同じようにおおよそ24分で制作され、そのために余る時間には視聴者からのイラストを紹介するコーナーを入れたり、ミュージッククリップを流したり、他番組や局自身の広告を入れたり5分の帯番組とつなげて30分にするなどして放送している。これは放送権を民放や海外に売る際、長さが異なっているとそれがCMを挿入する際の障害となり易いためである。
また再放送においては、主に放送枠の都合上(例:再放送枠自体が通常の30分よりやや短い)からCM放送時間を捻出する為に、テーマ曲や次回予告、場合によっては本編の一部がカットされた事例もある。特に通常のフォーマットより本編が長めに制作された作品でこれが顕著である。
草創期からフィルム撮影でマスターを制作していた関係で、その原版から放送局に納品するフィルムを作成して放送する形態が長年続いていた。しかしこの手法はフィルムの経年および地方局への時差ネットもしくは再放送での複数使用による劣化が付きまとい、特に地方在住者にとってはキー局など同時ネット地域との格差となって現れていた。
1990年代に入るとテレビアニメでも音声多重放送が一般化する頃とほぼ同時期に、放送局に納品する素材を従来のフィルムからVTRへ切り替える動きが主流となり(テロップ挿入などが容易になる利点もあった)、更にデジタルアニメおよびデジタル記録媒体の普及と共にそれに切り替えられている(近年ではフィルムマスター作品をパッケージ化する際にデジタルリマスター化する例も増えている)。
16:9のワイド画面やハイビジョン放送対応のテレビ機種の登場・BSデジタル放送や地上波デジタル放送(地デジ)の開始により、ハイビジョン環境が普及するようになると、それに合わせて16:9サイズ制作作品が増えていった(ただし、草創期はハイビジョン対応の制作・放送機材がまだまだ高価だった関係もあって、NHK BS-hi向け作品以外は、SD画質をアップコンバートするものが殆どであった)。
そして2000年代後半に入ると、放送局や制作会社においてハイビジョン対応の制作・放送機材への更新が進むにつれて、民放向け作品でも純然たるハイビジョン制作の作品が次第に増え、2006年にはUHFアニメにも登場している。
それと共に、地上波民放各局でも16:9サイズで制作された作品を地上波デジタル放送では額縁放送(場合によっては画面の左右カットの4:3サイズ)ではなく、フルサイズ放送(ハイビジョン放送を含む)する局が次第に増えている。
ただし、TBS制作作品(『探偵学園Q(後期)』および『びんちょうタン(MBS放送分)』を除く)および一部のテレビ東京およびTXN系列局制作作品においては、16:9マスター制作作品でも、地上波ではデジタル放送も含めて4:3左右サイドカットとなっている(DVDとの差別化のほか、地デジ対応放送マスター機材が整っていない局、もしくは地デジが受信できない地域への配慮もある)。
近年では、字幕放送やデータ放送対応作品も登場している(ただしネット局によっては未実施の場合もある)。
2007年現在、全日帯アニメにおいてはほぼ全ての作品で字幕放送に対応している(少なくとも、キー局およびその同時ネット局。時差ネットのローカル局では未対応の局が多い)。深夜アニメにおいては、TBSとMBSが全ての制作作品で字幕放送を行っている。
更に、同年4月から放送開始の『ロミオ×ジュリエット』では深夜アニメでは史上初のデータ放送を実施した(TBS・CBCのみ)。それ以外の放送局では、今のところどちらも実施された実績は無い。なお、全日帯アニメでのデータ放送は若干数ながら実施されている。
全般的に漫画などの書籍と比べてテレビアニメにおける表現規制は古くから厳しい傾向が見られる。お色気・暴力・流血絡みに留まらず、登録商標などに関しても同様である。
それでも1980年代末頃までは、キー局制作の全日帯アニメでも公然とお色気シーンを多用した番組が多く存在していた。(卑猥なものではなく、むしろ健康的な下品さを売りにしていた作品が多かった)中には女性の乳首まで露出した番組(フジテレビ系で放送された『うる星やつら』『らんま1/2』の初期など)も存在していた。
また、暴力・流血描写に関しても、1980年代半ばにフジテレビ系列で放送された『北斗の拳』など、過激なシーン(人体破断・爆裂など)をシルエット演出などで残虐表現を比較的抑え目にしていたとはいえ[14]、ゴールデンタイム帯に放送されていたほどであった。
しかし、1990年代に入るとこのような表現に対してPTAなどからの抗議が集中するようになり、次第に表現規制が厳しさを増し、2000年代からはパンチラのようなものは規制が入り、DVDで解除するという手法を取っている。
詳細はポケモンショックを参照
そこに追い打ちを掛けたのが1997年12月に発生したいわゆる「ポケモンショック」である。
このポケモンショックを教訓とした映像演出規制に加え、それまでも散発的に実施されていた性的描写規制、同時期に発生した神戸連続児童殺傷事件に代表される、少年による凶悪犯罪の原因究明に端を発する暴力描写規制等も含む包括的な自主規制(いわゆる『テレ東チェック』)へと発展して行った [15] [16]。
この問題となった光を用いた表現についても、特にテレビ東京やテレビ朝日[17]において厳しく規制されており、銃撃戦のシーンなどで不自然な減光や残像処理が見られ、興をそぐ原因となっている。
更に、テレビ東京は全日帯アニメはおろか、生活習慣的に児童層が視聴する可能性が少ないはずの深夜アニメにまで、この規制に抵触すると判断した部分を徹底的に排除するようになった[18]が、その“自主規制”は「性的な表現」[19]もしくは「暴力的な表現」[20]無くしてはアニメ化する必然性の大半が失われてしまう作品群の放送に影響を及ぼすなど、制作サイドにとっては極めて憂慮すべき問題であった。
かくして、その種の作品をこれまで通りの基準で制作したいメーカーが、テレ東以外で放送する局を模索する状況―後に言う「テレ東離れ」―が始まり、この状況がWOWOWアニメやCSアニメ、更にはUHFアニメの誕生に繋がる大きな要因となった(それ以降に関してはUHFアニメの項を参照されたい)。そして2000年代初旬に相次いで開局したBSデジタル放送局にも、その表現の場を求める動きも見られるようになった。
その後、テレビ東京のみならず、2003年頃からこれまで寛容とされていたフジテレビも性的描写に厳格な姿勢に転じ、TBS自社制作の深夜アニメも比較的穏和な作品が中心であり、お色気・流血絡みの描写がある原作作品もテレ東並みの表現規制を敷いている[21]。在京キー局で比較的表現規制が緩いのは日本テレビとテレビ朝日であるが、後者はフジテレビ同様に放映トラブルを相次いで引き起こした事から現在では深夜アニメからは撤退状態に追い込まれている。
また、2001年に成人ゲーム原作の『らいむいろ戦奇譚』を、編成上の都合で夕方6時から放送した兵庫県の独立U局・サンテレビに苦情が殺到し、第三者機関の放送倫理・番組向上機構 (BPO)から回答要請を受けるという事があった。なお、この件が関係しているかは不明であるが、この時期を境に、全国各地の地方局などでの夕方時間帯における新作アニメ枠は、編成を取りやめる局が相次いだ(逆に、昭和60年代以前の作品を再放送する枠を設けた局もある)。
この件については、苦情のリスクのある新作アニメを止めて、過去に高い評価を得ている(=苦情の恐れの無い)名作アニメを多く放送しているのでは、と見る人もいる。ただし、TOKYO MXのようにテレビ東京の『アニメ530』化に合わせて、他局では深夜帯に放送のUHFアニメを平日の夕方枠などで放送している例もある。
その一方で、TBS系列局の毎日放送 (MBS)製作作品では、2002年放送の『機動戦士ガンダムSEED』以降の作品(『土6』枠放送作品ほか)で放送時間帯を問わずに相当過激な表現を多用する傾向が強い(こちらもBPOから回答要請を受けた事がある)。理由として、同局のアニメ担当プロデューサーである竹田菁滋の意向が大きいと言われる。しかし、一般視聴者のみならず、アニメファンからも『表現が行き過ぎているのではないか』との批判がある[22]。また、同系列局の中部日本放送 (CBC)製作の深夜アニメ作品もMBSほどではないが、比較的過激な描写を行う作品も少なくない[23]。
近年ではUHFアニメにおいても局によっては規制を強める動きが見られ、2007年9月に発生した京田辺警察官殺害事件が契機となって『School Days』最終回が地上波各局で放送中止となり、同様に『ひぐらしのなく頃に解』では一部ネット局で打ち切り、更に同年10月開始の『こどものじかん』では先述の事件とほぼ同時期に発覚した児童売春事件がきっかけで、テレ玉と三重テレビで開始直前に放送中止と言う事態にまで発展している[24]。
この項では『民放の地上波』で放送するテレビアニメ全体の傾向と問題点について述べる。ただし、テレビ東京系列が他系列と比べて系列局が少ない事や放送エリアが狭い問題に関しては#テレビ東京系の放送エリアの問題で、ここ10年来急増している深夜アニメやUHFアニメに関しては#深夜アニメ・UHFアニメの急増による地域格差で後述する。
地上波での放送により、キー局とローカル局間で起こる格差(ローカル局のチャンネル数が1~4局しか受信できない地域が市町村・離島単位で存在すること[25][26])や、地上波で放送するアニメのほとんどが在京キー局によって独占的に放送されているため、事実上関東ローカルと化しており、結果的に『テレビアニメの東京一極集中』といえる問題を抱えている(このような格差の場合、放送する時間帯(全日・深夜)で分類するのはほとんど無意味なものといえる)。
また、全国ネットではない作品全体(時間帯は無関係)にいえることであるが(テレビ東京系に加えて地方局で番販ネットされる作品やUHFアニメを含む)、各放送局の間(主にキー局とネット局)で番組スポンサーの社数差が大きい例も少なくない。番組スポンサーが少ない局(特に地方局)の場合、スポットCMか自社告知、場合によっては公共広告機構や放送倫理・番組向上機構のもので穴埋めすることが多い。
一方で、準キー局(在阪局、在名局)や、一部のローカル局(在阪・在名以外の局)で制作のテレビアニメも存在する(こちらを参照)。
近年、BSデジタル放送に加え、CS放送やケーブルテレビ局の自主放送チャンネル(主にアニメ専門チャンネル)でも、作品によって地上波本放送との時差ネットの度合いは大きく異なり(数日~1年以上)、放送される例が増してきているが、BSのみおよびCSのみで放送されるアニメが少なく、全域を確実にカバーできるメディアの存在意義に疑問符もある。(さらには、BS・CSの普及率が現在もそれほど高くなく、全域をカバーできても視聴できない世帯があるとの意見もある。)
更に近年において、インターネットを利用した配信サービスを行っている作品もあるが、
ことから、完全に格差が埋まっているとはいえず、本質的な解決策になっていない。
そんな現状から、実質的に「首都圏のうちUHFアニメも多く視聴可能である