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『バッテリー』は、あさのあつこによる児童文学小説。全6巻/教育画劇、全6巻/角川文庫。延べ1000万部を超えるベストセラーである。児童向けの小説ではあるが、大人の女性の読者も多い。また本作を原作とした漫画が柚庭千景により月刊あすかで連載されている。コミックス1 - 7巻が角川書店から発行されている。
2000年にはNHK-FMでラジオドラマ化されている(全10話)ほか、2007年には新人林遣都の主演で映画化、さらに2008年4月からは中山優馬の主演でNHKにてテレビドラマ化された。
概要
飛びぬけた才能と傲慢なまでの自信を持つピッチャー原田巧と、巧とバッテリーを組むキャッチャー永倉豪の一年間の物語。少年達の真剣な対峙と美しい背景描写が魅力。短いセンテンスのキレがいい文章。語りは三人称だが、感情描写の主体が場面ごとに変わり、それぞれの登場人物の心理を細かく表現している。
ストーリー
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
バッテリー I
巧の中学入学を前に、祖父のいる岡山県新田市に引っ越してきた原田一家。巧はランニング中に道に迷いかけて豪と出会い、後日バッテリーを組むことになる。ピッチャーとして絶対の自信を持ち、誰に対しても強烈な我を通そうとする巧と、その才能に戸惑いながら強く魅かれていく豪。運命に導かれたかのように、最高のバッテリーとしての2人の人生が始まっていく……。
バッテリー II
新田東中学校に入った巧らだったが、そこに待ち受けていたのは戸村監督の徹底的な管理野球だった。自分を貫くため戸村監督と衝突する巧。巧の圧倒的才能とその実力を認める戸村監督。それをつまらなく思う展西ら先輩に巧は陰湿なイジメを受け、その事件の関係で部活動も停止になってしまい……。映画とドラマのヒロイン矢島繭も登場。
バッテリー III
部活動停止になったままで引退を迎える三年生のために、戸村監督が強豪・横手と練習試合をしたいと希望する。新田東中の校長は、とても相手にならないと却下したが、どうしても試合をしたいキャプテン海音寺が、横手の天才スラッガー・門脇と知り合いなのをツテに、巧の球で門脇を圧倒すれば、試合が出来るはずだと提案する。見事、門脇を唸らせた巧だったが、豪は、その巧の球を捕球しきれず……。
バッテリー IV
強豪校・横手二中との練習試合で打ちのめされ巧たち新田東中は敗れた。豪もキャッチャーとして球を捕り切れなかったと責任を感じて、部活でも巧を避け続けてしまう。一方、海音寺は横手二中の五番打者で門脇と幼馴染みの瑞垣俊二と没収試合となってしまった練習試合をもう一度やり直す計画をたてる。 そして監督の戸村は、巧のキャッチャーを吉貞にさせると言い出す……。
登場人物
主な登場人物
- 原田 巧(はらだ たくみ)
- 中学1年生。ポジションはピッチャー。詳しくは項目・原田巧を参照。
- 永倉 豪(ながくら ごう)
- 巧と同じ中学1年生。身長自体は巧とあまり変わらないものの、肩幅が広くがっちりした体格のため大きく見える。高校生によく間違われる。
- ポジションはキャッチャーで、巧が新田市に引っ越してきたのをきっかけに巧とバッテリーを組む。巧に出会ったことを運命のように感じているが、巧の才能についていけないと悩むこともある。巧の才能と同等にいようと努力することで、野球そのものを楽しむ事ができなくなってしまい一時退部しかけたことがあった。
- 温厚で、他人を思いやる性格。巧の癖のある性格をも受け止めることの出来る包容力の持ち主。何でもやってあげようとする母親への一種の反抗からか、何事もきっちりしていてそつがない。病院の一人息子で、将来は医者になって後を継ぐように言われている。
- 温厚な性格からか、新田スターズ時代の後輩と仲が良く、“豪ちゃん”と呼ばれている。
- 巧と同じく本人は覚えていないようだが、おたがい小さい時に面識があった。
- 巧同様、女の子によくモテるようでドラマ版では、伊藤春奈含めるブラスバンド部に豪目当てで5人が入部していた。
- ドラマ版では普通の体型をしており、髪も原作に比べ長めだった。しかしオトムライに言われ、髪形を坊主にした。一時ほかの中学へ行きそうになったが、巧の球を見て感動しとどまった。
原田家
- 原田 青波(はらだ せいは)
- 巧の3つ下の弟。小学校4年生。
- 病弱で、激しい運動が出来ずにいる。病弱な事を同情されるのが嫌いである。野球をしている兄に幼い頃から憧れを抱き、新田市に引っ越した際自身も野球を始めた。祖父の洋三の見立てによると、野球センスには光るものがあるようだ。
- 繊細かつ優しい性格で、巧の感情の変化にも敏感。その場の空気を和ませる癒し系である。
- 家族が標準語を話す中、唯一岡山弁を話し、怒っているときなどは目に巧も退けるほどのきつい光を宿す。
- 母が拾ってきた子犬のノブサマを、一生懸命に世話していた。また、ノブサマの墓も掘った。
- シャーロックホームズシリーズを読破。鋭い洞察力を覗かせることもある。
- 原田 真紀子(はらだ まきこ)
- 巧の母。36歳。
- 父・井岡洋三が野球一筋だったのが原因で野球が嫌いになった。そのため巧にきつくあたったり、青波が野球を始めるのを止めようとしたこともある。
- 家族に愛情深く接するがゆえに、その家族のちょっとした変化に戸惑うことも多々ある。子供に特別でなくても良いからささやかに幸せに育って欲しいと願っているが、きっとそんな生き方は出来ないであろう巧を本気で心配している。
- 豪の母、節子と幼なじみで、節子をせっちゃんと呼ぶ。節子と話すときは岡山弁になる。
- 巧は母親似で、切れ長の目は真紀子の遺伝だと思われる。
- 好きな色は青と白。
- ドラマ版ではよく笑ったりと表情豊かである。
- 原田 広(はらだ ひろし)
- 巧の父。野球経験は無く、高校時代は美術部だったため、稲村が職場につくった野球部のポスターを書くことを約束する。
- ほんわかとした優しいお父さんで、巧に褒められると喜ぶ。家庭を大事にするとても良い父親で、原田家の潤滑油の様な存在。その一方で、息子をいまいち理解できていないところがあり、巧を苛立たせることも。
- 身体を壊してしまい、左遷となり生まれ故郷の地方都市、新田に転勤となった。
- 後に大人野球チームに入る。
- 井岡 洋三(いおか ようぞう)
- 巧の母方の祖父。原田家とは巧が中学に入る年から一緒に暮らすことになった。
- 新田高校を春四回、夏六回甲子園へ連れて行ったことで名監督として名が通っている。根っからの野球人だったが、妻・聖名子が余命僅かと宣告されたのをきっかけに新田高校の監督をやめる。昔はあまり家庭のことを気にかけなかった為娘との仲は良くないが、一緒に住むようになって親子ゲンカしつつもそれを楽しんでいるところもある。
- 孫は二人とも可愛く思っている。巧に野球の楽しさを知ってほしいと願っている。
- 見ただけでバスト・ウエスト・ヒップをどんぴしゃで当てることが出来る(本人談)。
- 真紀子の結婚式に出席しなかったことを後悔している。このことが原因で妻の聖名子に“ただの野球バカじゃと思っとったけど本物のバカじゃったね”と言われた。
- 戸村真は監督をしていたころの部員。
- 井岡 聖名子(いおか みなこ)
- 巧の母方の祖母で、洋三の妻。巧が3歳のときに亡くなった。
- 余命1年と宣告されながらも5年以上生きた。その間に巧を真紀子から引き取り一緒に暮らしていたこともある。残り少ない命の中で洋三に1人暮らしのコツを教えた。明るく前向きな性格であり、洋三は生涯彼女を愛し続けた。
- ノブサマ
- 真紀子が拾ってきた子犬。吉貞の冗談(?)を青波が真に受けて命名された。お世辞にもかわいいとは言えない顔をしている。
- 拾われた頃には既に衰弱しており、数日後この世を去った。
- ドラマ版でも登場するが、普通の犬であり死んでもいない。
永倉家
- 永倉 節子(ながくら せつこ)
- 豪の母。旧姓は石岡。巧の母・真紀子の幼馴染。
- 小太りでメガネをかけており、鼻の形と笑顔が豪にそっくり。
- 豪には実家を継いで医者になってほしいと願っており、豪が野球をやるのに反対している。
- 結構涙もろく、1人息子なので豪に世話を焼きたがっているが、豪がさっさとやってしまうので、さみしいらしい。
- よく言う口癖は、「切ない」。
- 豪の父
- 豪の父。名前や顔は一度も登場していない。
- 節子と違い実家を継いで医者になってほしいとはあまり願っておらず、「自分の決めた事は最後までやりとおせ」と言っており、野球に対しては特に気にしていない様子。
新田東中学校野球部
なかなか実力はあるものの割と普通の野球部だった。投手力が弱く、巧の入部により混乱に陥るが、彼と永倉により投手力が急激に上がり、今では全国大会上位を狙える実力を持つ。
1年生
- 巧と豪以外に1年生が11人いる。
- リンチ事件により、退部した1年生もいる。
- 東谷 啓太(ひがしだに けいた)
- 豪の友人。呼び名は「ヒガシ」。クラスは豪と同じ1年4組。
- 新田スターズのときはファーストだったが、中学入学後は海音寺に憧れショートを希望している様子。
- 実家は「天満寿司」という寿司屋で、友達になるとタダで寿司が食べられるらしい。映画では実家が寿司屋という設定の為か、豆絞りを鉢巻の様にして結んでいることが多かった。また、原作では巧に「東谷」と呼ばれていたが、映画、ドラマ版では「ヒガシ」と呼ばれている。いわゆる「笑い上戸」で、笑い始めるとしばらくは止まらない。時々話が意味深な方向に行く。
- 驚くと話し方が敬語になる。ショートである海音寺に憧れている。
- ドラマ版では坊主にしていて、一時巧のキャッチャーになっていた。
- 沢口 文人(さわぐち ふみと)
- 豪の友人。呼び名は「サワ」。クラスは巧と同じ1年2組。
- 新田スターズ時代はセカンドで入部後はファースト。
- 小柄で耳が大きい。足も速いが、手も早く、頭に来るのも早い為、何かと短気なようであるが、優しく思いやりがある一面もある。巧と豪の緩衝材となることもある。小心者で幽霊と暗闇とオトムライが苦手。教師の小野薫子に憧れている。
- 実家は大きな農家だが、手伝いはしていないらしい。なぜか羊(メリーさん)を飼っている。
- 映画では実家がお寺という設定になっている。また、原作では巧に「沢口」と呼ばれているが、映画、ドラマ版では「サワ」と呼ばれている。
- 巧が展西達にリンチされる一部始終を目撃するが、怖くなって豪と東谷を呼び、巧の姿を見られないまま帰ってしまう。
- 映画、ドラマでは同じ中学校の矢島繭に想いを寄せている。
- ドラマでは坊主にしており、繭が巧を思っていると知りショックをうけ失恋した。なぜか繭のことを「繭ちゃん」と呼ぶ。
- 吉貞 伸弘(よしさだ のぶひろ)
- 元美都面ナインズのセンターで、4番バッター。呼び名は「ヨシ」(瑞垣からは「クリノスケ」と呼ばれる)。
- そばかすの浮いた丸顔。
- 巧程でもないが、相当な自信家でナルシスト。おちゃらけた性格で、喋りすぎるところがあり、巧や沢口などにいさめられる事が多い。門脇曰く、瑞垣と口ではり合える奴。
- 高槻の彼女である井伊のような女の子がタイプ。アホっぽい発言が多いが、案外人のことを見ている。巧が豪とバッテリーを続けたがっている事を悟ってか高槻のキャッチャーを志望するなど気の利く一面も。(映画、ドラマ版では登場しないため映画ではサワ、ドラマではヒガシが一時キャッチャーをしていた)
- ミートが抜群に上手く、野手の間をきれいに抜けるヒットを打つ。海音寺は「なかなか使えるな」と評価している。自称「ユーティリティプレイヤー」。
- 実家は薬局。母は元黒帯の国体柔道選手。その影響か、柔道の技はなかなかに鮮やか。
- 菊野(きくの)
- いつもグラウンドをきれいにする。
- ライト2番。(紅白戦で)
- いい肩をしている(戸村談)。
- 声は高く、体つきは小学生並み。
- 愛知(あいち)
- 7番センター。(紅白戦で)
- 近藤(こんどう)
- 8番セカンド。(紅白戦で)
- 石立(いしだて)
- 9番レフト。(紅白戦で)
3年生
- 海音寺 一希(かいおんじ かずき)
- 元キャプテン。レギュラーで四番打者。野球をこよなく愛している。
- ショートで俊敏な美しい守りをする。瑞垣によると「あいつの守りはおれに匹敵する」「野球の神様に一番好かれている」とのこと(どこまで本気かは不明)。
- 人望もあり、成績も優秀で生徒会長もしている。巧や豪、その他野球部員の良き理解者。
- 卒業式の時は、1.2年の女子が「海音寺さんに花束を渡す」と騒いでいた。瑞垣の妹(香夏)と電話でよく話しており、相談にも乗っている。男女問わず好かれ慕われる人物である。
- ドラマではチアリーダー軍団の後ろに『ファイト海音寺先輩』という大きな横断幕が飾られており、かなりモテていることが推測される。
- 煙草をすったり(日常的なのかたまたまなのかは不明だが恐らく後者)、無免で原付に乗ったりしているので、けしていい子ではない。
- 従兄弟の彼女の親友が門脇の姉であるらしい。磯部曰く、むちゃくちゃ薄いつながりである。
- 姉が2人いる。一希が中学3年の時に20歳と19歳で、どちらも高校からの彼氏がいる。19歳の姉は色白の二重だが少しふっくらしているらしい。本人曰くにていない。
- 瑞垣のことを何も分かっていないと言いながら、ほぼ初対面で瑞垣の本音を見破ったりするなど、勘はかなり鋭い方だと伺える。
- 猫を飼っており、名前はテトラ(前足に縞模様があるため)。
- 展西 詠司(のぶにし えいじ?)
- 元副キャプテン。ポジションはキャッチャー。
- 巧のことが大嫌いで陰湿なイジメも行った。それを学校に告げようとした沢口もリンチしようとしていた時、オトムライにケガをさせてしまう。野球は好きでも嫌いでもなく、内申に一番良いという理由で野球部に入った。そのため野球に対する情熱も薄く、事件をきっかけに退部した。
- 風紀委員会に所属している。
- 手は部活が終わると徹底的に洗うので、石鹸の匂いがするらしい(沢口談)。
- ドラマで名前が詠司とわかった。
- 磯部 悠哉(いそべ ゆうや)
- 3年生サード。
- 海音寺と共に3年間野球をやってきた。
- 仲間意識が強く、最後まで全員で野球をやりたいと願っていた。仲間思いなのだろうか、相手の事に細かく気配る。巧のことまで、かわいそうだと言った。
- 低めのボールに弱い。
- パパイヤというエロいじいさん猫をかっている。
- 緑川(みどりかわ)
- 3年生ピッチャー。
- 高槻と同じくサイドスロー。
- 展西がやめるなら、と自らも退部した。
- 小坂部(おさかべ)
- ポジションはファースト。長身。
- 横手戦では高槻が2番ファーストで出場したので、高槻にレギュラーを奪われた模様。
- 奥平(おくひら)
- ポジションはセンター。
- 大平(おおひら)
- ポジションはレフト。腕が長い。
- 逗子(ずし)
- ポジションはセカンド。
- 映画には登場せず、巧にリンチしたのは展西と緑川と奥平の3人だけだった。
- 吉本(よしもと)
- ポジションはライト。
2年生
- 野々村 旭良(ののむら あきら)
- 2年生で、海音寺達が引退してからキャプテンを勤める。
- キャッチャーだったが、激しい運動をすると肩に炎症が起きる為、キャッチャーというポジションを断念しなければならなかった。
- キャッチャーをやめるまでは、高槻と一年間バッテリーを組んでいた。
- 選手として試合に出ることは出来ないが、聡明さを買われてキャプテンとなる。
- 横手二中との試合で原田と永倉が崩れたときに途中交代で試合に出た。
- 瑞垣いわく海音寺の後継者
- 高校生(新田高校)の彼女がいる。
- 高槻 周平(たかつき しゅうへい)
- 2年生。寡黙で無愛想だが、嘘を言わない真面目な性格。
- ポジションはピッチャー。打順は5番。
- サイドスローから投げられるクセの有る球が特徴。また大きい当たりを打たれると崩れる。スタミナ不足が課題。
- 中々に優秀だったが、巧にマウンドとエースナンバーを譲り、ファーストにつく。
- 彼女は家庭科クラブの井伊さつき。
- 俊足。
顧問
- 戸村 真(とむら まこと)
- 野球部の監督で、通称・オトムライ。
- 数学教諭で3年の学年主任。風紀委員会担当。
- 新田東中は5年前まで酷く荒れていたが、戸村が赴任してきたことで校内暴力が収まった。
- 現役時代のポジションはショート。
- 高校生の時は新田高校に在学。
- 野球部で井岡洋三の指導を受けていたが、公式戦でろくに勝てない弱小チームだった。そのせいで井岡洋三は監督を辞めたのだと思っていた。
- 常に命令口調で、巧と衝突することが多い。
- 年齢…28 - 30(聖名子が亡くなる5年前(巧が生まれる2年前)に新田高校野球部に所属していたことからこう考えられる。)
- 巧と出会ったことによって一番変化したであろう人物。徹底的な生徒の管理をする事をよしとしていたが、巧と出会い、生徒の力を信じ子供だからと侮るではなく尊重すべきという事に気づいた。
- 右腕に傷跡があるが、噂では当時荒れていた新田東中の番長とサシで勝負してナイフで付けられた傷だという。腕を切られても平気で相手の腕を捻り上げたらしい(あくまでも噂なのでどこまで真実かは不明)。
- ツナとそぼろが大好物。
新田東中学校生徒・教師
持ち物や服装についての校則はとても厳しいが、頭髪は3年前から自由。(映画、ドラマ版では頭髪違反も放送される)
- 矢島 繭(やじま まゆ)
- 巧のクラスメイトで、隣の席に座っている女子生徒(映画、ドラマでは異なる)。巧に憧れている。
- 原作ではショートカットで色が黒く、大きな目は尖った顎に不釣り合いである(映画版では三つ編み、ドラマではロングヘアで眼鏡をかけている)。原作では風紀委員の事件以来登場しないが、映画、ドラマ版では横手二中との試合を見に来たりと出番は多め。
- 繭が自分の名前を酷くコンプレックスに思っていた(父が「さなぎ」と「繭」を間違えた為)が、奈美子が綺麗な繭の糸(映画は繭玉)を見せてくれてからは自分の名前が好きになりコンプレックスを克服した(ドラマではカット)。
- とても美人な姉が二人いるらしい(映画、ドラマでは不明)。映画では軟式テニス部員。
- ドラマでは理髪店店主の歌子の孫であり、時々手伝いに来る。尺八を吹くのが趣味で巧からは「尺八」と呼ばれていた。友人の伊藤春奈曰く「渋い。」巧と豪が喧嘩をした時、豪の気持ちを巧に伝えた。巧の家で花火を見ていた時、巧に告白をしたが、振られてしまった。だが未だに巧のことが好きである。邦楽部を「邦楽バンド部」にしてからは部員が増え、横手二中との再試合で尺八で応援していた。
- 杉本 潤一(すぎもと じゅんいち)
- 1年2組の生徒。巧の斜め前の席に座る男子。
- 矢島や巧をからかった。
- 叶 奈美子(かのう なみこ)
- 矢島の友達で豪と同じ4組の生徒。
- 服装検査で3年や先生に怒鳴られ泣いた(ドラマでは繭が展西に泣かされた)。
- 以前は蚕を飼っていたらしい。
- 杉本と幼稚園が同じだと思われる。
- 映画では名前は出て来ない。ドラマでは矢島の友達は伊藤春奈になっている。
- 井伊 さつき(いい さつき)
- 新田東中二年、高槻周平の彼女。
- 家庭科クラブに所属し、よく高槻(野球部)に差し入れを持ってきてくれる。
- 将来は菓子職人になるのが夢(吉貞談)。
- 伊藤 春奈(いとう はるな)
- 巧と同じクラス(ドラマでは豪と同じ)の女子生徒。
- 原作では図書委員で吹奏楽部でフルートを吹いている(ドラマではトランペット)。
- 豪のことを想っており、冬休み前に告白をした。
- 初詣に豪とデートをし、張り切ってお洒落をするが豪にあまり注目されなかった(豪は野球のことで思い悩んでいた)。
- カラオケが好きで、意外にシブイ趣味で80年代のポップス等を歌う。
- ドラマに登場するが、設定が少し異なり矢島の友達という設定になっている(原作での矢島の友達の叶奈美子の設定を引き継いだと思われる)。豪と同じ塾らしい。豪とデート(?)をしたが、途中帰られた。豪が野球部を退部すると聞いたとき吹奏楽部を退部してからは「邦楽バンド部」に入りシンバルをしていた。横手二中との試合、再試合を応援した。
- 小野 薫子(おの かおるこ)
- 四組の担任で、国語担当。豪とヒガシの担任。
- 色が白く、目が大きく、髪が長い。(映画ではポニーテール、ドラマ版ではボブカットだった。)
- 苗字の小野を小野小町に引っかけて、小町先生と呼ばれている。
- 推定年齢は24、25(サワ談)。
- 原作では卓球部の顧問(映画では軟式テニス部)をしており、サワの憧れている女性でもある。
- 教師が、感激屋でなくなったり生徒にときめかなくなったりしたら終わり、と思っている。
- 野球部のファンで、特に巧のファン。
- なぜか戸村の好物を知り尽くしている。
- 草薙(くさなぎ)
- 巧や沢口の担任。
- まじめなだけで気が回らない(小野談)。
- それぞれ性格が異なる。
- 井手(いで)
- 地理の担当。
- 高階(たかしな)
- 戸村の横の席に座っている。
- 嶋平(しまひら)
- 体育専科の先生。
横手第二中学校
新田市よりも北に位置する横手市の中学校。野球部が全国四強の成績を残し、知名度は全国区。野球部の試合日程は半年先まで決まっている。ユニフォームを脱ぐと性格の変わる選手が複数居る。
- 門脇 秀吾(かどわき しゅうご)
- 野球部の4番打者で、ポジションはレフト。甲子園常連校への推薦入学が決定していた天才スラッガー。他人を侮ったり、奢ったりしない”イイ奴”で、そこがまた幼馴染の瑞垣を密かに苛立たせている。
- 天才と称されるだけの事はあり、文字通りどこの高校に行っても即レギュラーになれると評判だった。しかし内定していた推薦を蹴って巧ともう一度戦ったため、今までの期待や賞賛の声は消え、替わりに心ない罵声や非難・中傷を受けることになった。その末に私立・港北高校に入学する。
- 瑞垣俊二とは幼馴染で彼のことを「俊」と呼ぶ。家族ぐるみの親しい関係。幼い頃から十年に一人出るかどうかの逸材と言われており、持てはやされた幼少期を過ごしたため実力にそぐわない世間知らずである。そんな彼が中学時代にメンタル面を維持できたのは瑞垣の支えがあったためである。しかし、別々の高校入学することでお互い違う道を歩き始める事になり、信頼していた瑞垣に初めて本格的に突き放され、その反動で瑞垣を殴る。しかし性格的にキレても本気で殴ることができないので、本気で殴られると救急車をよぶことになるらしいがそこまでの大事には至らなかった。ただし小5の時に瑞垣にグローブにいたずら書きされたときには本気で殴った事がある。
- 映画では矢島繭とは従兄妹という設定になっている。
- 青波に「おじちゃん」呼ばわりされたことから顔つきが若干老けていると推測される。
- 瑞垣俊二(みずがき しゅんじ)
- 門脇秀吾とは幼なじみで門脇は彼を「俊」と呼んでいる。同級生等の呼び名は「おミズ」。吉貞伸弘のみ「チョウチンアンコウ」と呼ぶ。強豪・横手の5番打者。 ポジションはショートで、内野の要として活躍。ゆったりとした柔らかいバッティングフォームで、鋭い打球を打ち分ける。性格が非常に擦れており、故に冷酷であるが時にその中に優しさを交えている。大人びているが本質的には幼さを感じさせる少年。他人に感情を知られることを嫌い、つかみ所が無く頑なに自身の本心をさらけ出さない。モットーは「テキトーに中途半端」で本気になる事を拒んでいる。だが、巧にボールをぶつけられそうになった時は本気で怒った。
- 携帯の着信音は「水戸黄門」。巧のことを「姫さん」と呼んでいた。
- 得意教科は国語、特に古典である。それが影響して頻繁に会話の中に百人一首や四字熟語を入れる。他の教科にも苦手はなく、受験した高校は全て合格した。その上であえて野球部のない超進学校の城山高校に進学する。だがその超進学校のテストであっても監督から半分寝て受けても受かると言われており、相当な秀才である[1]。しかしその反面、少なくとも中学一年の時には既に喫煙していたが、海音寺との電話の際、「あんなのはガキのお遊びや。」といっていた。なかなか不良である。
- マヨネーズ料理が好きで、特に門脇の母親が作るマヨネーズコロッケが大好物。パンにマヨネーズをかけてこんがり焼いたものと、美人の泣き顔ほど好きな物はない。好きな女の子のタイプは目が大きくて、色白のふっくらした子。
- 結構なおしゃべりで、愉快な明るい話し方をする。割と女子にモテるらしい(VI参照)。いつも人をからかっては、相手が怒るだろうギリギリのところでからかいをやめる。基本的に人を嘗めていると言える。しかし油断は無い。
- 運動も勉強もできる才色兼備な少年なのだが、自分が最も好きな野球の世界に、門脇秀吾という絶対的な天才が一番近くに居たため、天才との差という現実を突きつけられてきた。そのためか歪んだ面もあり、彼の冷めた性格はこれにより育まれた。
- 才能を見せ付けられ内心門脇を疎ましく思いながらも、門脇のバッティングに惚れていた。また門脇本人にも依存していた節があり、野球部の無い高校に入学したのは彼なりの門脇に対するけじめだと思われる。ただし野球選手として、自分の才能に限界を感じあきらめようとした事も事実である。中学までは門脇をサポートし守ってきたが、彼が自分と違う高校に進学するに当たり一人立ちさせるため、本音交じりの茶化しを言い過ぎな程言って、わざと門脇に殴られた。
- 高校へ入学後、限界を感じていたはずの野球を捨てきる事ができず、燻っている所に元恩師阿藤から、コーチの依頼を受け、新田東のバッテリーに勝てるように城野と萩を作り変える事を決意する。これは瑞垣のコーチとしての第一歩である。
- 妹と海音寺が連絡を取り合っていることが気に食わず、妹が助けられていたことには礼を言うが、その後に海音寺を殴るつもりらしい。
- 人をあっさり傷つけるのが得意な瑞垣だが海音寺にはあっさりかわされており、瑞垣曰く「敵わない奴」。
- イメージとしてはダイエー時代の井口資仁(現・シカゴ・ホワイトソックス)が近いかもしれない。
- 萩 雄途(はぎ ゆうと)
- マイペースで他人に影響される事に鈍い[2]2年ピッチャー。制球力抜群で、カーブが自慢だが決まらないことも多い。性格は素直で優しいが泣き虫である。幼馴染の城野曰く春の訪れがまだ寒いうちから解るらしく、自然の流れには敏感なようだ。またピッチャーとしてのプライドを持っており、勝ちたいという意志も確りしている。
- 実力差はあるものの、主人公と投げ合う位置に居るピッチャーで、原田とはある意味ライバルといえる。
- 城野 達矢(じょうの たつや)
- 2年のキャッチャー。萩とは保育園からの幼なじみで彼からは「たっちゃん」と呼ばれている。また現在その二人でバッテリーを組んでいる。全国大会では唯一2年でスタメンを務めた実力を持ち、横手の次期4番候補である。しかし新田東との試合の後、バッテリーとしての実力やキャッチャーとしての自らの実力に焦りを感じ、自分でも焦っていることを自覚している事から、阿藤監督は彼をキャッチャーとしての練習に専念させるために4番とクリーンナップからはずすつもりである。
- 榎本(えのもと)
- 3年のエースピッチャー。
- 全国大会あたりから肩を壊していたが新田東の試合の日までそのことを隠していた。気付いていたのは瑞垣だけで、あとの横手メンバーは瑞垣から伝えられる形でそのことを知る。よってメンバーと瑞垣の将来的な事を含めた説得の末、出場を断念する。そのためレギュラーの中では唯一試合に出られなかった。彼が万全の状態なら、横手が全国優勝していたと言わしめる優秀なピッチャー。
- 唐木 恭介(からき きょうすけ)
- 俊足が自慢のサード。不動の一番打者。
- 瑞垣曰く『のほほん系』。
- 実家は江戸末期から続く商家で、豆腐や味噌を扱う旧家のおぼっちゃま。
- 兄は豆腐料理店を経営。
- ユニフォームを脱ぐと人の良い明朗な少年。
- 中学に入り、当時少年野球のエースだった榎本に勧められ、野球をやり始めた(入部当初、ルールを全く知らなかった)。
- 崎山(さきやま)
- チームで一番体が大きい。
- 3番ファースト。
- ユニフォームを脱ぐとおおらかな性格になる。
- 瑞垣は常に肉体の優位を誇るこの人を嫌っていた。
- 池辺(いけべ)
- セカンドで二番打者。バッティングはいまいちだが守備には定評がある。
- カラオケ好き。
- ミニモニ。などを振り付けで歌う。
- 納豆が気持ち悪い程好きらしい(瑞垣談)。
- 辻倉(つじくら)
- ポジションはライト。
- 田岡(たおか)
- ポジションはセンター。
- 肩の強さは全国一(瑞垣談)。
- 滑り込んだ磯部を刺した。
- 阿藤 哲也(あとう てつや)
- 野球部の顧問で、数学教諭。
- 大学時代は神宮のマウンドにあがったらしく、ポジションはピッチャー。
- 瑞垣は、この人の選手を見下したような話し方や、名誉に拘る性格が好きではなかった。
新田スターズ
- 江藤 彰 (えとう あきら)
- ライト二番。バントがうまい。
- 広島の中学で寮生活をしている。
- 赤いポケットベルを使用している。
- 映画には登場しない。その為、巧が気が散ったのは豪の携帯電話であり、それを皮肉ったのは江藤ではなく、東谷であった。
- 関谷 (せきや)
- 新田スターズのエース。
- 小6。
その他
- 瑞垣 香夏(みずがき かな)
- 小6で、俊二の妹。中学校ではバレー部に所属している。
- 彼女に対する周囲の意見からすると、なかなかの美人だと思われる。
- 電話越しでしか話したことのない海音寺に、恋心を抱いている。
- 瑞垣 一臣(みずがき かずおみ)
- 高校生で、俊二と香夏の兄。
- 高校生で寮生活をしており、家にはいない。
- 横手の水はどこよりも美味しいらしい。(俊二談)
- 河合 歌子(かごう? うたこ)
- 巧のおじいちゃんの幼馴染。青波の同級生の真晴の祖母。
- 原作では青波の発言だけで名前しか出てきていない。
- ドラマ版では矢島繭の祖母であり、理髪店店主。繭という名前は歌子がつけたと思われる。
- 繭が頑固なのは歌子の遺伝らしい(井岡談)。
- 豪やサワ、ヒガシの頭を刈り上げた人物でもある。伊藤春菜の髪もセットした。
- 若いころはモテていたらしく、高校の時の井岡にあこがれていたらしい。(本人曰く)
- ちなみに名字はエンディングにて明らかになった。原作では名字は明らかになっていない。
単行本
ハードカバー
絵:佐藤真紀子(教育画劇刊)
文庫
角川書店
ラジオドラマ
青春アドベンチャー(NHK-FMでラジオドラマ化。全10話。)
キャスト
映画
2007年3月10日、全国東宝系で公開。主題歌は熊木杏里の「春の風」(キングレコード)。
キャッチフレーズ
「いまだからこそ、できることがある」
監督・製作・脚本
キャスト
テレビドラマ
NHKの新設連続ドラマ枠『ドラマ8』にて、2008年4月3日から6月12日まで放送していた。2008年1月中旬にクランクイン、千葉や岡山でのロケをおこなったが、千葉のロケで小道具係の不祥事が発覚した。
NHKの不祥事#2008年に発覚したものも参照
キャスト
主題歌
放送日・視聴率・サブタイトル
| 各回 |
放送日 |
サブタイトル |
視聴率 |
| 第1回 |
2008年4月3日 |
本気になれよ! |
8.1% |
| 第2回 |
2008年4月10日 |
俺を信じろ! |
9.6% |
| 第3回 |
2008年4月24日 |
やつらを許さない! |
7.2% |
| 第4回 |
2008年5月1日 |
俺は負けない! |
8.3% |
| 第5回 |
2008年5月8日 |
野球は誰のもの? |
5.9% |
| 第6回 |
2008年5月15日 |
怪物との勝負 |
8.7% |
| 第7回 |
2008年5月22日 |
キャッチャー失格 |
7.7% |
| 第8回 |
2008年5月29日 |
心は届くのか? |
7.7% |
| 第9回 |
2008年6月5日 |
勝負をつけろ! |
7.8% |
| 第10回 |
2008年6月12日 |
俺たちの野球! |
8.1% |
| 平均視聴率7.9%(ビデオリサーチ調べ・関東地区) |
関連リンク
番組の変遷
| NHK ドラマ8 |
| 前番組 |
番組名 |
次番組 |
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枠設立前につき無し
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バッテリー
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| NHK総合 木曜20時台 |
|
|
バッテリー
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乙女のパンチ
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脚注
- ^ また本人は秀才らしく「そんなに甘くない」と述べている。
- ^ 瑞垣曰く「のほほん系」
外部リンク

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