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東北 とは?

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東北地方(とうほくちほう)とは、本州東北部にある日本の地方である。青森県岩手県宮城県秋田県山形県福島県の6県で構成され、本州の約3割の面積を占める。奥羽地方(おううちほう)ともいう。

出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』


東北はてなダイアリーを別ウィンドウで表示  :  →東北地方

出典: 『はてなダイアリー』


和英辞典

東北 [とうほく] 別ウィンドウで表示  …  (n) (1) north-east (n) (2) Northern most six prefectures of Honshu (P)

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ウィキペディア(Wikipedia)記事


世界 > アジア > 東アジア > 日本 > 東北地方
東北地方のデータ
6県の合計
面積 66,889.55km²
推計人口 9,447,272
(2008年8月1日)
人口密度 141.2人/km²
(2008年8月1日)
位置
東北地方の位置

東北地方(とうほくちほう)とは、本州東北部にある日本の地方である。青森県岩手県宮城県秋田県山形県福島県の6県で構成され、本州の約3割の面積を占める。奥羽地方(おううちほう)ともいう。

気象歴史地理学などでは北海道と一緒に北日本(日本の北の部分)として、交通などでは関東地方と共に東日本本州の東の部分)に分けられることが多い。

新潟県を東北地方に入れる場合には、「東北地方と新潟県」「東北7県」「奥羽越」などと呼ばれる。この場合、総人口は約1192万人、総面積は79,473.09km2(日本一広い面積を有する地方)となる。

目次

地理

スウェーデンベルギーポルトガルギリシャなどとほぼ同規模)
中部地方とほぼ同じ面積。九州オランダスイスデンマークの約1.5倍。関東地方の約2倍。北海道の約0.8倍の広さ)
  • 人口密度は1km²あたり約144人(2005年10月1日-国勢調査)
スイスと同程度)
  • 東北六県の県民総生産の合計は32兆4200億円(2003年-県民経済計算
スイスベルギースウェーデンオーストリアなどのヨーロッパ中堅国のGDPを超える)
県名 総面積(S)
岩手県 15,279km²
福島県 13,783km²
秋田県 11,612km²
青森県 9,607km²
山形県 9,323km²
宮城県 7,285km²
合計 66,889km²
県名 可住面積(P) P/S
福島県 4,218km² 30.6%
岩手県 3,710km² 24.3%
青森県 3,204km² 33.4%
秋田県 3,155km² 27.2%
宮城県 3,130km² 43.0%
山形県 2,850km² 30.6%
合計 20,267km² 30.3%
県名 DID面積 DID/P DID/S
宮城県 231km² 7.4% 3.2%
福島県 176km² 4.2% 1.3%
青森県 156km² 4.9% 1.6%
山形県 113km² 4.0% 1.2%
秋田県 87km² 2.8% 0.7%
岩手県 86km² 2.3% 0.6%
合計 849km² 4.2% 1.3%


県名 人口密度(人/S) 可住地人口密度(人/P)
宮城県 325.6人/km² 757.7人/km²
福島県 153.3人/km² 500.8人/km²
青森県 152.0人/km² 455.6人/km²
山形県 131.9人/km² 431.5人/km²
秋田県 100.5人/km² 370.0人/km²
岩手県 91.7人/km² 377.8人/km²
東北6県 145.7人/km² 480.7人/km²


  • 国土交通省東北運輸局による統計。「P/S」は総面積(S)に対する可住面積(P)の割合。「DID」は人口集中地区のこと。「DID/P」は可住面積(P)に対するDIDの割合。「DID/S」は総面積(S)に対するDIDの割合。

地形

プレート理論では、東北地方は北海道とともに北アメリカプレート上に存在し、東側から太平洋プレート日本海溝で潜り込んでいる。そのため、東北地方の中央には、日本海溝と平行に南北に那須火山帯が走っている。この火山帯の上には、下北半島恐山山地、および、南北に長く奥羽山脈が連なっており、北から恐山八甲田山八幡平岩手山栗駒山蔵王連峰吾妻連峰安達太良山那須岳などの火山が多くある。那須火山帯(奥羽山脈)の上にはカルデラ地形の鬼首カルデラおよび十和田湖田沢湖・蔵王の御釜などのカルデラ湖も多く、火山の恩恵である温泉も多い。なお、猪苗代湖は断層湖である。

日本海側には、ユーラシアプレートと北アメリカプレートの境界が南北に走っているため、那須火山帯と平行に鳥海火山帯が南北に走っている。この火山帯の上には、白神山地出羽山地(太平山地・朝日山地・飯豊山地)越後山脈が連なっており、岩木山鳥海山月山などの美しい稜線を持った火山が見られる。山地が海に接する部分では、海岸沿いに温泉が湧いており、海を眺めながら入浴することが出来る。

太平洋側には北上山地阿武隈高地がある。これらは、隆起地形が侵食され、現在は老年期地形となった、なだらかで低い山地である。残丘として標高1917mの早池峰山があるが、基本的になだらかな山地で、奥羽山脈より日本海側と比べると積雪も少ないためスキー場がなく、火山帯ではないため温泉も少ない。ただし昔、海底にあって隆起した証拠である鍾乳洞などの石灰岩地形が多く見られる。北上山地が海にせり出しているリアス式海岸三陸海岸では、石灰岩が波に洗われてつくりだされた複雑な海岸線や真っ白な砂浜が見られ、親潮のコバルトブルーの海とコントラストを作り出している。阿武隈高地と太平洋の間は離水海岸となっており、リアス式海岸の間の海が埋め立てられたような小規模な沖積平野が小高い山地と交互に存在しながら延々と続く。

これら3連の南北に連なる山脈・山地の間には、北上川阿武隈川雄物川最上川などの河川が流れ、多くの盆地平野を作り出している。

気候

気候は、小地形による修飾があるが、大きく日本海沿岸奥羽山脈西側(盆地)、奥羽山脈東側(盆地)、太平洋沿岸 の4つのグループに分かれており、それぞれ異なった傾向を持っている。また、それぞれのグループごとに、北と南で微妙な違いもある。

日本海沿岸奥羽山脈西側(盆地)の「日本海側グループ」は、日本海側気候となっており、夏季はフェーン現象により、晴天が多く、非常な高温になることがある(山形市で40.8度を記録)。しかし、昼間の高温の割りに夜間は気温が下がって過ごし易い。冬季は、日照時間が少なく、豪雪地帯となっているところが多いが、特に奥羽山脈西側の盆地の降雪量が多い。

太平洋側の奥羽山脈東側(盆地)は、内陸性気候になっている。夏季は、フェーン現象により高温となる日と、太平洋沿岸地域のような曇天で気温が低い日との両方がある。冬季も、寒気団や北風・西風などの諸要因が強いと日本海側のように雪が降る場合がある一方、太平洋沿岸地域のように、晴天になる日も多い。

太平洋沿岸は、太平洋側気候になっている。夏季は、北部・中部は通常曇天で気温が上がらず、数年毎にやませの流入により、低温で悪天候の冷夏となる年がある。南部(福島県浜通り)の夏季は、太平洋高気圧の影響下に入り易く、高温で晴天の日が多い。中部・南部は、冬季の積雪量は少なく、晴れて空気は乾燥する。

主な都市の冬 (平年値)

都市 降雪量累計 最深積雪 1月(平年値)
日照時間 日隔差 平均気温 最高気温 最低気温
札幌 630 cm 101 cm 97.2 時間 8.6℃ -4.1℃ -0.9℃ -7.7℃
深浦 385 cm 44 cm 31.3 時間 4.7℃ -0.4℃ 2.0℃ -2.7℃
秋田 409 cm 41 cm 44.6 時間 5.4℃ -0.1℃ 2.7℃ -2.7℃
酒田 375 cm 37 cm 39.9 時間 5.4℃ 1.5℃ 4.1℃ -1.3℃
青森 774 cm 114 cm 56.7 時間 5.8℃ -1.4℃ 1.5℃ -4.3℃
新庄 878 cm 126 cm 43.1 時間 5.8℃ -1.3℃ 1.4℃ -4.4℃
山形 491 cm 50 cm 89.6 時間 6.6℃ -0.5℃ 3.0℃ -3.6℃
若松 537 cm 58 cm 80.9 時間 6.4℃ -0.7℃ 2.6℃ -3.8℃
むつ 564 cm 70 cm 77.0 時間 6.8℃ -1.6℃ 1.4℃ -5.4℃
盛岡 351 cm 36 cm 124.0 時間 7.6℃ -2.1℃ 1.7℃ -5.9℃
福島 235 cm 26 cm 136.6 時間 7.3℃ 1.4℃ 5.4℃ -2.1℃
白河 173 cm 21 cm 160.9 時間 8.6℃ 0.2℃ 4.6℃ -4.0℃
八戸 318 cm 33 cm 134.5 時間 7.0℃ -1.2℃ 2.5℃ -4.5℃
宮古 186 cm 32 cm 163.6 時間 8.8℃ 0.2℃ 4.8℃ -4.0℃
大船渡 77 cm 13 cm 148.6 時間 7.3℃ 0.7℃ 4.4℃ -2.9℃
石巻 56 cm 17 cm 167.6 時間 7.2℃ 0.5℃ 4.4℃ -2.8℃
仙台 90 cm 17 cm 151.3 時間 7.2℃ 1.5℃ 5.2℃ -2.0℃
小名浜 14 cm 6 cm 189.6 時間 9.1℃ 3.6℃ 8.2℃ -0.9℃
東京 13 cm 7 cm 180.5 時間 11.9℃ 5.8℃ 9.8℃ 2.1℃

日本海沿岸奥羽山脈西側奥羽山脈東側太平洋沿岸 の4グループに色分けしてある。

降雪量累計気象庁の統計データでいう「降雪の深さ合計」のこと。日ごとの降雪量を、シーズン全体で合計した量(平年値)
最深積雪:一度に降る最も多い積雪量(平年値)
日隔差:1月の平均最高気温と平均最低気温の差。1日の寒暖の差(平年値)

主な都市の夏 (8月 の平年値)

都市 平均気温 最高気温 最低気温 日隔差 日照時間 降水量
札幌 22.0 ℃ 26.1 ℃ 18.5 ℃ 7.6 ℃ 173.5 時間 137.3 mm
深浦 23.1 ℃ 26.8 ℃ 19.9 ℃ 6.9 ℃ 185.9 時間 157.4 mm
秋田 24.5 ℃ 28.6 ℃ 20.9 ℃ 7.7 ℃ 200.4 時間 181.9 mm
酒田 24.9 ℃ 29.1 ℃ 21.0 ℃ 8.1 ℃ 211.6 時間 175.8 mm
青森 23.0 ℃ 27.6 ℃ 19.3 ℃ 8.3 ℃ 190.8 時間 129.3 mm
新庄 23.9 ℃ 28.9 ℃ 19.8 ℃ 9.1 ℃ 177.5 時間 174.5 mm
山形 24.6 ℃ 30.2 ℃ 20.3 ℃ 9.9 ℃ 184.7 時間 148.8 mm
若松 24.8 ℃ 30.4 ℃ 20.3 ℃ 10.1 ℃ 199.5 時間 131.0 mm
むつ 21.7 ℃ 25.7 ℃ 18.2 ℃ 7.5 ℃ 152.8 時間 140.4 mm
盛岡 23.2 ℃ 28.1 ℃ 19.2 ℃ 8.9 ℃ 158.8 時間 177.8 mm
福島 25.2 ℃ 30.2 ℃ 21.5 ℃ 8.5 ℃ 159.7 時間 144.3 mm
白河 23.3 ℃ 28.1 ℃ 19.7 ℃ 8.4 ℃ 154.0 時間 228.2 mm
八戸 22.3 ℃ 26.5 ℃ 19.1 ℃ 7.4 ℃ 173.3 時間 139.8 mm
宮古 22.2 ℃ 26.4 ℃ 19.1 ℃ 7.3 ℃ 165.2 時間 180.8 mm
大船渡 23.0 ℃ 26.9 ℃ 19.8 ℃ 7.1 ℃ 161.5 時間 198.6 mm
石巻 23.5 ℃ 26.9 ℃ 20.8 ℃ 6.1 ℃ 178.1 時間 127.0 mm
仙台 24.1 ℃ 27.9 ℃ 21.2 ℃ 6.7 ℃ 155.4 時間 174.2 mm
小名浜 23.9 ℃ 27.3 ℃ 18.5 ℃ 8.8 ℃ 193.9 時間 141.7 mm
東京 27.1 ℃ 30.8 ℃ 24.2 ℃ 5.8 ℃ 177.5 時間 155.1 mm


日本海沿岸奥羽山脈西側奥羽山脈東側太平洋沿岸 の4グループに色分けしてある。

日隔差:8月の平均最高気温と平均最低気温の差。1日の暑涼の差(平年値)

地域

東北地方内の区分

古代の東北地方において、(1)多賀城が設置されて早くから畿内に本拠地を置く政権の勢力が及んだ南東北、畿内政権の影響力が弱く、俘囚奥州藤原氏の本拠となっていた北東北、といった古代からの南北区分と;(2)陸奥国の「内陸国」「政治勢力の地盤」、出羽国の「沿岸国」「商業勢力の地盤」の境界であった奥羽山脈による東西区分が、意味を変えながらも現代の東北地方内の区分と似た状況になっている。

ただし、文化的には江戸時代による区分の方が影響を残しており、また、新幹線・高速道路・空港から遠い三陸海岸沿岸や下北半島も、少なくとも意識の上では他の都市圏から独立した独自の地域圏を形成している。

太平洋側と日本海側

東北地方を「太平洋」と「日本海」に区分することがある。両者の境界は、那須火山帯上にある恐山奥羽山脈の線、または中央分水嶺[1]による竜飛岬津軽半島)~奥羽山脈とする線などがある。

この分類は、気候 による区分でよく用いられ、日本海側は脊梁山脈である奥羽山脈の西側にあるため冬の降雪量が多く、太平洋側は少ない。夏の気候では、日本海側はフェーン現象のために晴天で気温が上昇し易いが、太平洋側はやませの影響で気温が低い年がある。

また、海流の面で、太平洋側は親潮黒潮、日本海側は対馬海流(とリマン海流)の影響を受けるため、海運 の面でも「太平洋側」と「日本海側」に区分する。前近代においては、太平洋岸は波が荒く、航海が危険であるため、日本海側と比較して海運は活発ではなかった。現在は、動力を積んだ大型船の時代であり、また、太平洋ベルトに近い利点から、太平洋側の海運が活発である。

陸奥国と出羽国

  • 「内陸国」と「沿岸国」

陸奥国国府仙台平野多賀城に置かれ、出羽国の国府が庄内平野酒田に置かれたことでわかるように、陸奥は「内陸国」の、出羽は「沿岸国」の傾向が見られる。

太平洋側(陸奥国)は、沿岸平野がいわき市周辺、仙台平野八戸周辺と乏しく、波も荒く海流も強いため、陸上交通による関東地方との関わりが深い「内陸国」としての歴史が綴られている(→みちのく)。

一方、日本海側(出羽国)は、沿岸に庄内平野秋田平野能代平野津軽平野と、内陸部につながる沿岸平野がほぼ均等な間隔で存在し、北前船に代表されるように、古代から明治時代まで、海運による近畿地方との関わりが深い「沿岸国」としての歴史が綴られている(→越後国の先にある地域)。

藩政時代には、おおむね日本海沿岸の地域は銀遣い、太平洋沿岸の地域は金遣いであり、その境界線はおおよそ下北半島の東岸であった。

  • 境界

陸奥国と出羽国の境界とされる奥羽山脈は、所々で山脈自体が低い部分があり、かなり低いが存在したりするため、日本海側に区分すべき地方の一部が太平洋側に組み込まれているとも言える。

令制国 の区分では、太平洋側の「陸奥国」に、奥羽山脈の西側にある会津地方や津軽地方を含んでおり、その他の日本海側の部分が「出羽国」となっている。しかし、特に古代においては陸奥国と出羽国の境界は、時期により変更されることが度々あった。

基本的に、奥羽山脈東側(太平洋側)が陸奥国、日本海沿岸南部地域が出羽国であり、その間の挟まれた奥羽山脈西側盆地群は、陸奥側の政治勢力の盛衰によって陸奥国と出羽国の間で所属が変化していたようである。そのため、会津地方や津軽地方の他、現在の山形県内陸部(村山地方および置賜地方)や秋田県内陸部(仙北三郡)が、陸奥国に区分されたこともあった(→#歴史陸奥国出羽国)。

奥羽山脈西側盆地群(斜字 は令制国の陸奥国):青森平野青森湾)、鹿角盆地横手盆地仙北三郡)、新庄盆地山形盆地米沢盆地会津盆地

即ち、測量された地図が無かった時代には、東北地方の「内陸勢力」の版図が陸奥国、日本海側「沿岸勢力」の版図が出羽国とされていたと考えられる。鎌倉時代以降は、日本海沿岸地域は政治勢力化せずに商業勢力に留まることが多く、陸奥国側の内陸政治勢力が、陸奥国と出羽国を一体的に「奥州」として管轄した。

  • 分割

1868年(明治元年)旧暦12月7日に、陸奥国は陸奥国陸中国陸前国岩代国磐城国に分割され、出羽国は羽前羽後に分割された。羽前と羽後の総称として「両羽」、陸奥・陸中・陸前の総称として「三陸」という地域名が使われることもある。

北東北と南東北

東北地方は、主要都市の間に東北新幹線山形新幹線秋田新幹線が通ることで、全ての県に新幹線が通っている唯一の地方となった。そのため、新幹線が優位に立つ中距離移動(200km~800km)が便利である。また、東北地方を南北に貫く東北自動車道の他、太平洋側と日本海側を結ぶ高速道路がいくつも整備され、奥羽山脈を越えた地方内の近距離移動(200km程度以内)の利便性も上昇した。これに伴い、運行本数が少なく、往々にして運賃・料金が高い在来線よりも、安価で速く便利に移動できる高速バスが、各都市間で運行されるようになった。すると、それまで空路で東京とつながってバラバラだった主要都市間の関係が、新幹線によるつながりや高速道路(高速バス)によるつながりによって再編成されることになった。

この陸上交通の再編成により、青森県岩手県秋田県の三県を「東北」、山形県宮城県福島県の三県を「東北」と区分する例が増加している。

東北三県は、各県知事の政治主導で「三県連合」の枠組みがつくられたが、元々各県都間の地理的距離があり、うち青森市秋田市の場合、陸路では東京からの所要時間が長いため、新幹線が開通しても空路から陸路への旅客シフトが劇的には起きなかった。その結果、新幹線の結節点である盛岡市を中心とした相互交流や、高速バスの低廉化・高頻度化などはあまり発生しなかった。そのため、期待していたほど北東北三県都(青森市・盛岡市・秋田市)の経済的結び付きは強くならなかった。

一方、南東北三県は、各県の県庁所在地や中心都市が元々近接していた上、陸上交通の再編成によって、経済主導でその枠組みを更に強くした。南東北においては、仙台市との経済的結び付きが強い地域が「仙台経済圏」を形成しており、南東北三県都(仙台市・山形市福島市)がある中枢部は、東北中枢広域都市圏という名称の協議会を結成して、人口334万人を抱える大都市圏行政を行っている他、「三県都連合」が経済後追いの形で形成されている。

周辺地方との関係

前述の通り、青森下北半島などの地方では、青函トンネル東日本フェリーを通じて函館北海道渡島支庁)との繋がりが深い。青森と函館との間では「青函都市圏」構想が練られている。又、津軽海峡沿いの大間(青森県)では、フェリーで函館まで1時間40分程度である事から、買物や通院を函館で済ませる傾向が見られる。

ただし、近代において大間の例は青森県内の一般的な事例とというわけではない。当たり前のことだが、(1) 青森~函館間が最短でも列車で2時間弱を要する点、(2) カーフェリーの便は在るが、所要時間が長くて便数が少ない点、(3) 海峡の長さから道路橋や道路トンネルが建設されていない点、の3点から、関門トンネル瀬戸大橋を挟む地域のように、通勤・通学を含めたより日常的・定期的な交流が生まれるには至っていない。

日本海沿岸は、古代からの海運の歴史の外に、羽越本線国道7号の陸上交通路の発達により、下越地方新潟県北部)との関係が深い。又、会津地方と下越地方は、両方とも磐越西線磐越自動車道の沿線で、阿賀野川流域である為に、繋がりが深い。又、会津地方と栃木県藤原地方は、両方とも東武鬼怒川線野岩鉄道会津鉄道国道121号会津西街道下野街道)の沿線である為に、繋がりが深い。さらに下野街道は北は山形県米沢市までを結んでいた。

太平洋沿岸のうち、福島県浜通りの特にいわき市は、常磐線国道6号常磐自動車道などの陸上交通路が早くから敷設された為に、水戸などの茨城県北部との繋がりが深い。

福島空港須賀川市玉川村)は、北関東日光東照宮那須温泉郷などへの韓国人観光客の玄関口としても機能しており、ペ・ヨンジュンも利用した。又、空港空白地域の茨城県栃木県の住民にも利用されている。

福島県中通りは、栃木県とは隣接しており、自家用車による交流は盛んだが、鉄道を介した繋がりは浅い(→東北新幹線#概要山形新幹線#需要秋田新幹線#需要)。ただし、那須温泉郷や日光などの観光地への観光需要は大きく、東北地方と栃木県のタウン情報誌TJN加盟全9誌では、毎号見開き2頁の共通誌面を作っている。

定義域と名称

当地方を一括して呼ぶ名称は、歴史的に変遷している。まず、古代には、畿内から始まる海道(後の東海道)と山道(後の東山道)の各々のの奥にあることから「みちのおく」「みちのく」とされ、当地方南部(東北)に「道奥国」(みちのおくのくに)が設置された。後にが設置されると、両者から1字ずつ取った「奥羽」「奥羽両国」「奥羽州」と呼ばれた。また、両者を一括して実効支配を敷いた奥州藤原氏奥州探題などの例から、単に「奥州」とも言われた。

1868年(明治元年旧暦12月7日、陸奥国が5分割(磐城岩代)、出羽国が2分割()されると、「陸羽」または「三陸両羽」との呼称が生まれた。この場合、現在の福島県全域と宮城県南端に相当する磐城・岩代の2国を除いた、残りの「陸」と「羽」が付く5国の地域を指し、「奥羽」とは指し示す領域が異なっているが、分割前の「奥国」と「出国」と見ることもできるため、混同されて使用される例も見られる。

東北」と称する文献例は、主に江戸時代天保期以降の幕末になってから散見されるようになり、この場合、「東北国」と称する例もある。地方名としての「東北」の称が公的な史料で初見されるのは、1868年慶応4年)正月に佐竹義堯秋田藩主)に下賜された内勅とされる。ただし、この場合の「東北」の範囲は、東海道・東山道・北陸道の3道全てを指しており、天皇の在所である畿内からみて北東に位置する地方全体、あるいは、東国北陸の合成語と考えられる。

明治政府による中央集権的・統一国家的な地方支配が進められる中、当初は政府直轄の石巻県石巻が当地方(軍事的には北海道を含む)を支配する際の中心地とされた。間も無く廃藩置県が実施されて全国が政府直轄となると、仙台県仙台(後の宮城県仙台市)が当地方の中心地とされ、仙台に設置された出先機関が管轄する範囲が「東北地方」となり、多くは奥羽両国と同じ範囲であった(北海道との切り離しも図られた→北海道の分領支配)。奥羽両国は、明治元年成立の旧国の数から「東北7州」、あるいは、新設のの数から「東北6県」とも言われるようになった。

なお、明治以降135年以上に渡って、東北地方の主要企業・国家の出先機関・大学などの名称に「東北」が多く用いられてきたため、現在は「奥羽」よりも「東北」の方が当地方の呼称として一般的である。

新潟県を東北地方に編入する場合

戊辰戦争で幕府側にたった中越地方下越地方奥羽越列藩同盟に加わったため、明治期の藩閥政治下で新潟県が東北6県と同列に賊軍視され、一体的な統治がされることもあった[要出典]。そのため、当地方の支配の中心地とされた仙台にある国の出先機関が新潟県を管轄する場合があったり、仙台の陸軍第二師団司令部の管轄(仙台師管区)が宮城県・福島県・新潟県の3県であったりした。

民間でも、明治10年代から「東北」の称が頻繁に用いられるようになっていったが、新聞・雑誌各誌では、仙台に本拠を置く出版社を中心に、広く東北6県および新潟県で「東北」を冠した新聞・雑誌が発行され、新潟市でも「東北日報」という新聞が発行されていた(仙台でも同名の新聞が発行されていた→後の河北新報)。また、現在の北陸本線にあたる、近畿地方から新潟県柏崎までの路線建設を計画する会社が1881年(明治14年)7月に設立されたが、その名称も「東北鉄道株式会社」であった。すなわち、1868年の東京奠都および明治天皇東京行幸の後、京都の他に明治政府が所在する東京も都との認