機動戦士Ζガンダム とは?ページ内リンク ↓ウィキペディア(Wikipedia)記事 ↓Yahoo!知恵袋『機動戦士Ζガンダム』(きどうせんし ゼータガンダム、MOBILE SUIT Ζ GUNDAM)は、サンライズが制作した「ガンダムシリーズ」のテレビアニメで、名古屋テレビをキー局としてANN系列で1985年(昭和60年)3月2日から1986年(昭和61年)2月22日まで全50話が放送された(放送時間帯は毎週土曜日17:30 - 18:00)。『機動戦士ガンダム』の続編にあたる。監督は富野由悠季。 出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』 機動戦士Ζガンダム 出典: 『はてなダイアリー』 関連商品
アニメ主題歌 /
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| 機動戦士Ζガンダム | |
|---|---|
| ジャンル | ロボットアニメ |
| テレビアニメ | |
| 監督 | 富野由悠季 |
| アニメーション制作 | 日本サンライズ(現:サンライズ) |
| 製作 | 名古屋テレビ 創通エージェンシー 日本サンライズ |
| 放送局 | 名古屋テレビ |
| 放送期間 | 1985年3月2日 - 1986年2月22日 |
| 話数 | 全50話 |
| コピーライト表記 | ©1985 創通・サンライズ |
| シリーズ作品 | |
| ■テンプレート使用方法 ■ノート | |
『機動戦士Ζガンダム』(きどうせんし ゼータガンダム、MOBILE SUIT Ζ GUNDAM)は、サンライズが制作した「ガンダムシリーズ」のテレビアニメで、名古屋テレビをキー局としてANN系列で1985年(昭和60年)3月2日から1986年(昭和61年)2月22日まで全50話が放送された(放送時間帯は毎週土曜日17:30 - 18:00)。『機動戦士ガンダム』の続編にあたる。監督は富野由悠季。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
目次 |
宇宙世紀0087。一年戦争終結から7年後の世界が舞台である。
ジオン公国軍に勝利した地球連邦軍は増長し、コロニーに対し支配と圧力を強めていた。やがて連邦軍内部に「ジオンの残党狩り」を名目に、スペースノイドへの強権的制裁を加えるエリート部隊「ティターンズ」が創設された。急速に勢力を拡大したティターンズに反発する一部の連邦軍人やスペースノイド達は、反地球連邦政府組織「エゥーゴ」を結成する。エゥーゴはティターンズの拠点であるサイド7のコロニー「グリーンオアシス」を襲撃、コロニーの住民カミーユ・ビダンがその戦闘に巻き込まれていく。
劇中の物語はここから始まり、エゥーゴとティターンズの戦いを主軸に、地球連邦軍、さらにザビ家の残党が結成した軍事組織アクシズの動きを絡めて描かれていく。
空前のヒット作として社会現象にまでなった『機動戦士ガンダム』の続編。前作から主人公が変更され、前作の登場人物は年齢を重ねて再登場する(時の経過により立場や考え方が変わった者もいる)。
前作の「連邦対ジオン」という明快な図式に対して、本作は連邦軍内部の派閥対立を中心に、アクシズが絡んでくる複雑な構図となっており、政治的要素が増えている。また、前作に多くみられた戦闘シーンでの駆け引きが減り、ビームライフルの撃ち合いが中心の戦闘が多く描かれた。
作中に次々と登場する専用機や可変MSは前作のリアリティにひかれたマニアには不評だったが、新しいファンには受け入れられた[1]。このため本作は放映当時こそ賛否両論あったものの、20世紀末以降の若いファンにはスタンダードな作品になっている[2]。
ナレーションは劇中でヘンケン・ベッケナーを演じる小杉十郎太が担当した[3]。前作のように戦況を解説するナレーションは少なく、主に本編冒頭のモノローグ、前回のダイジェスト、次回予告が中心であった。次回予告は毎回、「君は、刻(とき)の涙を見る」[4]というキャッチフレーズで締めくくられた。
「ゼータ」に当てられる文字として読みの上で正しいのはギリシャ文字の"Ζ"であるが、入力の容易さ・形状の類似からラテン文字の"Z"(ゼット)が代用されることが多い[5]。
かつて富野はこの作品を大変嫌っており、2000年代のNHKの番組に出演してΖの映像が流れた際「今初めて見直しました」と語った。また「今、放映されたとしたら、あの作品の持つ意味なり、テーマが、より理解されるのでは」とも語っている[2]。
準備稿のタイトルは、「逆襲のシャア」であった(後述の小説版参照)。
前作で登場したデザインの系譜を受け継ぎ、なおかつ新しいものを生み出すという意図のもと、若い世代のデザイナーが多数参加している。
当初は富野の指示により、本作の前番組『エルガイム』のデザイナーである永野護がデザインを進めていたが、彼が提出したリック・ディアス、ガルバルディβが、サンライズ上層部での評価が芳しくなかったため永野は番組放送直前で降板。代わって、急遽前作のデザイナーである大河原邦男に加えて当時21歳の藤田一己が呼び寄せられ、永野、大河原のアイデアを藤田がまとめるという方式で作業が進められた(例えばガンダムMk-II、ハイザック、アッシマーは大河原→藤田、百式は永野→藤田という流れでまとめられている)。
最初に登場する数点のデザインワークが終了した後しばらくは、藤田一人がデザインを担当することとなったが、さらに多くの可能性を探るため終盤にかけては多くのデザイナーが登用された。後にΖΖガンダムをデザインすることになるイラストレーター/モデラーの小林誠を筆頭に、漫画家の近藤和久、アニメーターの大畑晃一、はばらのぶよし、デザイナーの佐山善則などが参加している。一度降板した永野にも再度発注が行われている(永野はキュベレイとハンブラビを提出)。
また、プラモデルを中心に展開されていた未映像化のシリーズ「MSV(モビルスーツバリエーション)」から数点のMSが登場している。富野は7年間の時間の経過を強調する要素として、一年戦争当時の旧式MSの登場の必要性を感じ、特に一目でそれと分かるような外観に特徴があるものを中心に選んだという[6]。
作品内での7年間の技術進歩を表す要素として、「変形」という機能を持った可変MSが多数登場している。これは当時、アメリカにて人気を博していたタカラのトランスフォーマーを強く意識したものであることを富野がインタビューで明言している(ただしトランスフォーマーが日本にて展開を開始したのは本作の放送開始後)[7]。またこれとは別に、Ζガンダムの“人型ロボットがドラスティックに変形してジェット戦闘機の姿になる”というコンセプトは、当時ヒットしていた『超時空要塞マクロス』の「バルキリー」の影響も指摘される。
前作のスポンサーであり、玩具を商品化したクローバーが倒産していたため、前作でプラモデルの商品化をしたバンダイが玩具も担当している。富野は元々ガンダムの続編を作る意志はなかったという[8]が、『戦闘メカ ザブングル』、『聖戦士ダンバイン』、『重戦機エルガイム』と制作され続けてきたサンライズ製作・富野監督のロボットアニメはガンダムブームに比べると商品としては凋落傾向にあり、メインスポンサーであるバンダイが打開策として本作を企画した[2][9]。書籍『ガンダム神話Ζ』によると、MSに変形という要素を取り入れるようバンダイから要求されたことが記述されている(実際サイコガンダムは、ポピー時代の超合金の商品設計で有名なバンダイの村上克司によりデザインされた、Zガンダムの初期稿の一つがベースである)。MSVに関してもスポンサーの要請があったことを富野が認めている(事実、MSVシリーズの商品がパッケージを換えて本作のプラモデルラインナップに組み込まれ、再発売されている)。
本放映時、商業面では不調であった[10]が、1994年にバンダイビジュアルから発売されたLD-BOXはPart1、2ともに3万5千セットのヒットとなった。これは当時のバンダイビジュアルの売上の2割に相当した[11]。またオリコンLDチャートではPart1が2位、Part2が1位を記録。2001年にDVD-BOXが発売され、こちらは単品換算95万枚のヒットになった[12]。前述のLD-BOXを単品換算すると45.5万枚なので売上が大きく伸びている[13]。DVD-BOXと同時に発売された単品DVDと後のレンタルDVDを加えると128万枚に達している。
日本音楽著作権協会(JASRAC)は2005年5月18日、2004年度の著作物使用料に基づく分配額のランキングを発表。このランキングの第10位に「機動戦士Ζガンダム BGM(作曲 三枝成章)」が入った。『スーパーロボット大戦』などの関連ゲームのみならず、TVニュース、ワイドショー、バラエティ番組で同サウンドラック音源が使用される機会が多い。
ただし、当作における楽曲のスコア自体は、多分に三枝が1980年の映画「動乱」のBGM用として作曲したものの焼き直しが多く含まれている。
詳細は機動戦士Ζガンダムの登場人物を参照
『Ζ・刻を越えて』(原曲は1972年のアルバム「Solitaire」収録)と『星空のBelieve』(原曲は1976年のアルバム「Steppin' Out」収録)は、過去のニール・セダカのアルバム収録曲に新たな詞がついたものだが、『水の星へ愛をこめて』は新規に提供されたものである。なお、『Ζ・刻を越えて』の原曲「BETTER DAYS ARE COMING」のニール・セダカ ヴァージョンは後に10ccとなるメンバーが全員参加している。また、「Solitaire」のアルバムはLP時代の作品で、オリジナルの形ではCD化されていない。
『水の星へ~』はロック調のアレンジがなされた『Ζ~』と比べてポップスの王道という感じの曲だが、これは『Ζ~』のアレンジに納得の行かなかったニール・セダカより大きくイメージを変えないようにという注文が付いたためと言われている。 また、永野がテレビ放送当時に参加したイベントの席上で発言したところによると、当初主題歌についてはヴァン・ヘイレンに未使用曲を譲ってもらおうという案も出ていたらしい。なお、この『水の星へ~』を歌った森口はこの曲が芸能界デビューである。
挿入歌『銀色ドレス』は、冒頭の歌詞から分かるようにカミーユとフォウのことを歌っている。「銀色ドレス」とはシャトルから放出される放射状の白煙が、あたかも銀色のドレスのスカートのように見えることを指す。なお、劇中で挿入歌が使用されたのは一場面のみである。
本作が1988年ごろにテレビ東京系で朝頃に再放送された際は、第1話から後期オープニングに変更されている。バンダイチャンネルによるインターネット配信版[16]では、権利関係上OP・ED曲の差し替えがなされているため、本来の形で視聴できるのはビデオ・LD・DVDなどの媒体、もしくは地方局などの再放送において、ということになる。
また、アーケードゲーム『機動戦士Ζガンダム エゥーゴvs.ティターンズ』及びそのバージョンアップ版の『同DX』には『星空~』を除く上記3曲は収録されている[17]ものの、そのコンシューマ機移植版であるPS2・GC用『機動戦士ガンダム ガンダムvs.Ζガンダム』では収録されていない。VS.シリーズ第7作の『機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダム』では、登場作品中唯一主題歌が収録されておらず[18]、劇中のBGMで代用されている。
| 話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | 作画監督 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1985年3月2日 | 黒いガンダム | 大野木寛、斧谷稔 | 今川泰宏 | 北爪宏幸 |
| 2 | 3月9日 | 旅立ち | 鈴木裕美子、斧谷稔 | 関田修 | 小林利充 |
| 3 | 3月16日 | カプセルの中 | 川崎知子、斧谷稔 | 横山広行 | 兵頭敬 |
| 4 | 3月23日 | エマの脱走 | 丸尾みほ、斧谷稔 | 川瀬敏文 | 山田きさらか |
| 5 | 3月30日 | 父と子と… | 大野木寛、斧谷稔 | 杉島邦久 | 金山明博 |
| 6 | 4月6日 | 地球圏へ | 鈴木裕美子、斧谷稔 | 関田修 | 北爪宏幸 |
| 7 | 4月13日 | サイド1の脱出 | 丸尾みほ、斧谷稔 | 横山広行 | 小林利充 |
| 8 | 4月20日 | 月の裏側 | 大野木寛、斧谷稔 | 川瀬敏文 | 兵頭敬 |
| 9 | 4月27日 | 新しい絆 | 丸尾みほ、斧谷稔 | 杉島邦久 | 山田きさらか |
| 10 | 5月4日 | 再会 | 大野木寛、斧谷稔 | 関田修 | 金山明博 |
| 11 | 5月11日 | 大気圏突入 | 鈴木裕美子、斧谷稔 | 横山広行 | 北爪宏幸 |
| 12 | 5月25日 | ジャブローの風 | 平野靖士、斧谷稔 | 川瀬敏文 | 小林利充 |
| 13 | 6月1日 | シャトル発進 | 大野木寛、斧谷稔 | 横山広行 | 山田きさらか |
| 14 | 6月8日 | アムロ再び | 鈴木裕美子、斧谷稔 | 今川泰宏 | 金山明博 |
| 15 | 6月15日 | カツの出撃 | 丸尾みほ、斧谷稔 | 関田修 | 北爪宏幸 |
| 16 | 6月22日 | 白い闇を抜けて | 鈴木裕美子、斧谷稔 | 本橋鷹王 | 小林利充 |
| 17 | 6月29日 | ホンコン・シティ | 遠藤明吾 | 川瀬敏文 | 山田きさらか |
| 18 | 7月6日 | とらわれたミライ | 鈴木裕美子、斧谷稔 | 杉島邦久 | 金山明博 |
| 19 | 7月13日 | シンデレラ・フォウ | 遠藤明吾 | 平林淳 | 北爪宏幸 |
| 20 | 7月20日 | 灼熱の脱出 | 関田修 | 小林利充 | |
| 21 | 7月27日 | ゼータの鼓動 | 大野木寛、斧谷稔 | 本橋鷹王 | 山田きさらか |
| 22 | 8月3日 | シロッコの眼 | 丸尾みほ、斧谷稔 | 川瀬敏文 | 金山明博 |
| 23 | 8月10日 | ムーン・アタック | 鈴木裕美子、斧谷稔 | 杉島邦久 | 北爪宏幸 |
| 24 | 8月17日 | 反撃 | 遠藤明吾 | 関田修 | 小林利充、照日四郎 |
| 25 | 8月24日 | コロニーが落ちる日* | 鈴木裕美子 | 平林淳 | 山田きさらか |
| 26 | 8月31日 | ジオンの亡霊 | 遠藤明吾 | 本橋鷹王 | 北爪宏幸 |
| 27 | 9月7日 | シャアの帰還 | 鈴木裕美子、斧谷稔 | 川瀬敏文 | 金山明博 |
| 28 | 9月14日 | ジュピトリス潜入 | 遠藤明吾 | 関田修 | 小林利充 |
| 29 | 9月21日 | サイド2の危機 | 鈴木裕美子 | 杉島邦久 | 大森英敏 |
| 30 | 9月28日 | ジェリド特攻 | 遠藤明吾 | 平林淳 | 山田きさらか |
| 31 | 10月5日 | ハーフムーン・ラブ | 鈴木裕美子、斧谷稔 | 妻方仁 | 瀬尾康博 |
| 32 | 10月12日 | 謎のモビルスーツ | 遠藤明吾 | 本橋鷹王 | 金山明博 |
| 33 | 10月19日 | アクシズからの使者 | 関田修 | 小林利充 | |
| 34 | 10月26日 | 宇宙が呼ぶ声 | 鈴木裕美子 | 川瀬敏文 | 山田きさらか |
| 35 | 11月2日 | キリマンジャロの嵐 | 平林淳 | 瀬尾康博 | |
| 36 | 11月9日 | 永遠のフォウ | 遠藤明吾 | 北爪宏幸 | |
| 37 | 11月16日 | ダカールの日 | 横山広行 | 金山明博 | |
| 38 | 11月23日 | レコアの気配 | 遠藤明吾 | 関田修 | 小林利充 |
| 39 | 11月30日 | 湖畔 | 鈴木裕美子 | 川瀬敏文 | 山田きさらか |
| 40 | 12月7日 | グリプス始動 | 遠藤明吾 | 関田修 | 金山明博 |
| 41 | 12月14日 | 目覚め | 鈴木裕美子 | 杉島邦久 | 瀬尾康博 |
| 42 | 12月21日 | さよならロザミィ | 遠藤明吾 | 横山広行 | 恩田尚之 |
| 43 | 12月28日 | ハマーンの嘲笑 | 関田修 | 金山明博 | |
| 44 | 1986年1月11日 | ゼダンの門 | 鈴木裕美子 | 川瀬敏文 | 小林利充 |
| 45 | 1月18日 | 天から来るもの | 遠藤明吾 | 平林淳 | 山田きさらか |
| 46 | 1月25日 | シロッコ立つ | 鈴木裕美子 | 杉島邦久 | 瀬尾康博 |
| 47 | 2月1日 | 宇宙の渦 | 遠藤明吾 | 横山広行 | 恩田尚之 |
| 48 | 2月8日 | ロザミアの中で | 鈴木裕美子 | 関田修 | 金山明博 |
| 49 | 2月15日 | 生命散って | 遠藤明吾 | 平林淳 | 敷島博英 |
| 50 | 2月22日 | 宇宙を駆ける | 川瀬敏文 | 小林利充 |
*(第24回終了時の予告編では「コロニーの落ちる日」と紹介されている)
| 名古屋テレビ 土曜17時台後半 | ||
|---|---|---|
| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
|
重戦機エルガイム
(1984.2.4 ‐ 1985.2.23) |
機動戦士Ζガンダム
(1985.3.2 ‐ 1986.2.22) |
機動戦士ガンダムΖΖ
(1986.3.1 ‐ 1987.1.31) |
| BS11デジタル アニメ+ 日曜19時台後半 | ||
|
機動戦士ガンダム
(2007.12.2 ‐ 2008.9.21) |
機動戦士Ζガンダム
(2008.9.28 ‐ ) |
-
|
| 機動戦士Ζガンダム劇場版 | |
|---|---|
| 映画: 機動戦士Ζガンダム-星を継ぐ者- | |
| 監督 | 富野由悠季 |
| 制作 | サンライズ |
| 封切日 | 2005年5月28日 |
| 上映時間 | 94分 |
| コピーライト表記 | ©1985、2005 創通・サンライズ |
| 映画: 機動戦士ΖガンダムII-恋人たち- | |
| 監督 | 富野由悠季 |
| 制作 | サンライズ |
| 封切日 | 2005年10月29日 |
| 上映時間 | 98分 |
| コピーライト表記 | ©1985、2005 創通・サンライズ |
| 映画: 機動戦士ΖガンダムIII-星の鼓動は愛- | |
| 監督 | 富野由悠季 |
| 制作 | サンライズ |
| 封切日 | 2006年3月4日 |
| 上映時間 | 99分 |
| コピーライト表記 | ©1985、2006 創通・サンライズ |
| ■テンプレート使用方法 ■ノート | |
TVシリーズ版機動戦士Ζガンダム20周年として企画され、企画当初はTV版を再編集する(劇場版 機動戦士ガンダムや劇場版 ∀ガンダムと同じ)という作品だったが、TV版の放映時は殺伐さと悲劇しか無かったストーリーを「新たな解釈と異なる視点」を加えることで「健やかな物語」に再構成するというテーマのもと、TV版の総監督である富野由悠季自らが全三部作に再編集(監督・脚本・絵コンテ)を行い、2005年より全国で上映された。ファンからは単純に『劇場版Ζガンダム』もしくはキャッチコピーである「A New Translation」の直訳である「新訳」を取り付けた『新訳Ζガンダム』と言われている[19]。
劇場版のフィルムは、TV版カット(以降、旧作画)と劇場版カット(以降、新作画)を加えるという特殊な方法で編集された。旧作画と新作画の新旧のカットの質感を近づける「エイジング」という処理が行われた[20]。公開当時、富野は完全に新作にしてしまうと『Ζガンダム』ではなくなってしまうため、あえてこの形式をとったと発言している。カットによっては旧作画のフレーム内の一部(例えばコクピット内のコンソール表示など)を部分的に追加・修正するといった編集もされている[21]。
映像の再構成とシナリオの変更は同時進行で行われた。富野は「ストーリーを構成しながら映像のつぎはぎをする」というのは珍しくかつ困難を伴う作業だった、と語っている。既存の作品を整理するという作業は、作品を一から創作する作業と根本的に異なるという思いもあり、「仕事をしたという実感がない」とも語っている。
射撃が主体の戦闘が多かったTV版に比べて、劇場版ではモビルスーツ同士の肉弾戦のカットを追加している。例えば、一作目の『星を継ぐ者』では、カミーユのガンダムMk-IIがガルバルディβに回し蹴りを入れるカットが追加されている。
TV版の声優のクレジットはシャア・アズナブルが先頭だったが、劇場版の『恋人たち』からはカミーユ・ビダンが先頭になっている。
新規作画部分にはTV版の後に製作された『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場するジム・キャノンII、ジム・カスタム、ジム・クゥエルや『ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに』のガンダムTR-1[ヘイズル]などのモビルスーツが画面の隅などにカメオ出演している。
大まかなストーリーの流れはTV版と同じ。いくつかのエピソードがカットされた他[22]、「健やかな物語」として再構成するためにTV版では反抗的だったカミーユの性格が素直でやや穏和になり、[23]TV版での悲劇的なラストは変更された。この他にもTV版のセリフの多くが変化・割愛されているなどの変更点がある。
映画化に際しては20名以上に上る大幅なキャストの変更が行われた。これに関連して、富野は「まったく白紙から作りたい」と語っている。監督はカミーユ役の飛田展男にオーディションをしており、飛田は監督に「当日にキャスト変更もありうる」と言われたらしい。また、TV版の声優が引退していた(ファ・ユイリィ役の松岡ミユキなど)というケースもある。
特に問題になったのはフォウ・ムラサメ役が島津冴子からゆかなに、サラ・ザビアロフ役が水谷優子からIIでは女優の池脇千鶴[24]、IIIでは島村香織に変更されたことである。島津、水谷が「映画出演のオファーがなかった」と明かしたこと、島津が公開した手記の中で、島津に問いただされた際に富野が発した「音響監督に騙された」という発言により、インターネットを中心にファンの間で大きな波紋を呼んだ。監督は後に「フォウ、サラには最初から新人の起用を考えていた」「音響監督とよく検討して決めた」と発言した。結果的にゆかなのホームページは荒らし・中傷に遭い、閉鎖される事態となった。
鈴置洋孝と戸谷公次が第三部『星の鼓動は愛』収録後に逝去し、当作品が遺作になった。
劇場版の結末はTV版から変更されたため、TV版の続編『機動戦士ガンダムΖΖ』には直接繋がらない形となった(カミーユの状態やガンダムMk-IIの喪失など)。富野は『ΖΖ』新訳版制作に関しては否定的なコメントを残しており、またファーストから『逆襲のシャア』までの劇場版を7部作とする旨の発言もしている。したがって、宇宙世紀には事実上TV版と劇場版の2種類の歴史が存在することとなったが、特に公式設定に変更が加えられたわけではない。
ちなみに、劇場版の世界観に沿ったことぶきつかさによる漫画作品『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』では、劇場版のラスト以降にカミーユやファ、シンタとクム達はアーガマを下船したことがセリフで語られている。さらにアーガマは『ΖΖ』の冒頭同様にサイド1 シャングリラらしき場所に寄航したことも語られているが、その時点でジュドー・アーシタ達は乗船していない様子である。
主題歌には富野の友人であり、熱烈なガンダムファンでもあるGacktが担当した。BGMはTV版と同じく三枝成彰が担当した[25]。間嶋里美の歌う『ハッシャバイ』のみ元々『無敵鋼人ダイターン3』のイメージソングとして録音された楽曲である。間嶋の夫・古谷徹が演じるアムロ・レイの登場シーンに劇中歌として使用された(元々、TV版放送当時に刊行された小説版の同シーンにおいて、『ハッシャバイ』が使われていた)。
また、MSの動作音をはじめとするSEの音源がE&Mプランニングセンターからフィズサウンドクリエイションのものに変更されて、『機動戦士ガンダム』や『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』との統一が計られている。
『機動戦士Ζガンダム -星を継ぐ者-』は上映映画館がそれほど多くなく、日本全国で83ヶ所[26]だったが、週間映画ランキングで3位にランクイン。上映してから5週間、ベスト10入りしている(上映館の数についてはバンダイビジュアルの資料より抜粋)。
『機動戦士ΖガンダムII -恋人たち-』の上映は104ヶ所、『機動戦士ΖガンダムIII -星の鼓動は愛-』では最終的に106館だった。同時期にTVやラジオなど、各メディアで『機動戦士Ζガンダム』が再評価された[27]。
フル3DCGによる短編映像作品『ガンダムイボルブ』でも本作をモチーフとしたものが数編作られた。
TV版の放映当時には、近藤和久による漫画版が、雑誌コミックボンボンにて連載された。基本的にはアニメのストーリーをなぞっているが、漫画独自のMSもいくつか登場させている。また、同じく近藤の手による、本作を元にしたパラレルワールド作品『サイドストーリーオブガンダムΖ』が模型雑誌「模型情報」、及び「B-CLUB」にて掲載された。シャア(クワトロ)がバスクに妹セイラを人質に取られティターンズの一員になっている、エゥーゴがジオンの残党でありカミーユも元ジオン市民になっている、主役MSの名前が「Ζグスタフ」になっているなどの独自設定が描かれたが、未完のまま終了している。
劇場版公開時には、1~3部各作品のコミカライゼーションが「ガンダムエース」に連載された(各話の第1話は「ガンダムエース増刊 Ζガンダムエース」に掲載)。各作品の担当作家はそれぞれ異なっている。
劇場版コミカライゼーション担当作家
ことぶきつかさによる『機動戦士Ζガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』は、劇場版の外伝作品。掲載誌は「Ζガンダムエース」(読み切り)から「ガンダムエース」(連載)に変わっている。
また同誌で連載されている『機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像』は、本作で作画監督を務め『ΖΖ』『逆襲のシャア』でキャラクターデザインを手掛けた北爪が、ファーストガンダムと本作との間の空白の7年間をシャアとハマーンの関係を中心に描いている物[28]で、本作の主要人物も多く登場している。
同じく、アニメの放映当時には講談社から、後に角川書店から本作の小説版が全5巻で刊行されている。著:富野由悠季。
元々『Ζ』放映開始前の1984年頃、『逆襲のシャア』のタイトルで「ガンダム」の続編小説が企画されており、『Ζ』製作決定と共にその小説版にシフトしたという経緯がある。
講談社版のカバーイラストは永野護が担当し、アニメとは異なるディテールのメカやキャラクター、コスチュームが描かれていた。特にメカニックについては当初「永野版」的扱いだったのが、模型雑誌モデルグラフィックスによって設定を付加され、後に『ガンダム・センチネル』の設定上の骨子となった「アナハイム・ガンダム」の先駆ともなった。
角川文庫版はカバーイラストを美樹本晴彦が担当。アニメに準拠したキャラクターやメカで描かれていた。一方、口絵のMSのイラストは藤田一己により、アニメに準拠したものではなく、大きくデザインが変更された。こちらは通称「藤田版」として知られており、ガンダムMk-IIやΖガンダムはガレージキット化もされている。
今作もTV版と展開が異なっている。また、小説版「機動戦士ガンダム」とはストーリーがつながっていない。
他に1986年、遠藤明吾著で『機動戦士Ζガンダム フォウ・ストーリー そして、戦士に…』がアニメージュ2月号付録として発表された。
これは、フォウ・ムラサメの本編登場以前の過去を書いた物で、『機動戦士ガンダム』のあるキャラクターも主要人物として登場している。
2001年9月に加筆再構成の上、角川スニーカー文庫で刊行された。なおカバーイラスト・口絵イラスト・キャラクター紹介イラストは北爪が1986年当時に描いた物がそのまま使用されている。
アニメの放送当時、近代映画社よりジ・アニメフィルムコミックスとして本作のフィルムを使用して漫画仕立てにしたものが刊行された。1巻につき5話収録の全10巻。カバー・セル原画は作画監督として参加していた瀬尾康博が担当。編集者による大幅なセリフの変更・割愛が目立つものとなっている。
岡山県にある道の駅久米の里には個人が制作した約1/3スケールのΖガンダムの模型がある。ただしデザインは俗に言う「藤田版」である(角川スニーカー文庫版「Ζガンダム」に掲載)。脚部には油圧シリンダーなどを組み込んでおり、動かすことも可能[29][30]。