筒井 ともみ(つつい ともみ、本名 筒井 共美、1948年7月10日 - )は、日本の女性脚本家・小説家。
人物
東京都出身。成城大学文芸学部文芸学科国文学コースを卒業。 (※成城大学は、1976年にコース制が廃止され学科制に移行している。卒業当時はコース制だった。)
女優の赤木蘭子は伯母、俳優の信欣三は伯父にあたる。
1972年頃から脚本家として活動を開始、アニメーションから実写ドラマ、映画の脚本を手掛ける一方で、小説、エッセイの執筆と活躍の場を広げている。 向田邦子賞の審査員なども務めている。
2007年4月からは東京芸術大学大学院 映像研究科 映画専攻 脚本領域の准教授となる。2008年4月からは教授として、指導にあたっている。
名刺、携帯電話、パソコンを使わないと公言し(2004年、エッセイ「よむサラダ」『読売新聞』生活面)実践する日々を送って来たが、2007年に自身の公式ページを開設した。
必殺シリーズがきっかけで知り合った野上龍雄を「心の師匠」と仰いでいる。
経歴年表
- 1948年 東京都世田谷区で生まれる。
- 1950年 母方の祖母と死別。
- 1951年 両親が離婚。母親に引き取られる。
- この頃から伯母であり女優の赤木蘭子夫婦、伯父の母親との同居生活が始まる。
- 住居地は祖師谷大蔵あたり。後に通学する成城学園は隣接町。
- バイオリンを本格的に習い始める。
- 1955年頃 成城学園初等科に入学。以後は成城学園系列で通したものと思われる。
- 1967年頃 成城大学に入学
- 1971年頃 成城大学卒業
- 卒業後まもなく、伯母の赤木蘭子が癌で亡くなる。享年59。
- 同居生活の終わり。母娘二人でアパートへ移り住む。
- 1973年 縁談から逃れるために、シナリオ研究所へ入る。
- シナリオ研究所は1971年、1972年と学生紛争による閉鎖騒ぎがあった。
- この頃は、バイオリンのスタジオミュージシャンとしても活動をしていた。詳細な時期は不明。
- 1996年
- 第14回(1995年度)向田邦子賞 を受賞。受賞作品は「響子」(TBS)、「小石川の家」(テレビ東京)。受賞理由として「鋭くて繊細な美意識」、「作風のオリジナリティ」が評されている。
- 2001年
- 第20回向田邦子賞の選考委員を務める。また、翌年以降も選考委員に就任している。(2003年第22回、2004年第23回、2005年第24回)
- 2005年
- 映画『ベロニカは死ぬことにした』で、脚本執筆とプロデュースを兼任する。
- 2007年
脚本
※代表作は経歴を参照のこと。 ※年度表記について。基本的には初回放映日年度を記載
アニメーション作品
特撮ドラマ
TVドラマ
- 顔で笑って(1973年、TBS)
- 柳生一族の陰謀(1978年、製作:関西テレビ/東映、フジテレビ)#35「亡霊は深夜にすすり泣く」を担当
- 江戸の牙(1979年、テレビ朝日)
- 必殺仕事人(1980年、製作:朝日放送/松竹、テレビ朝日)
- 必殺仕舞人(1981年、製作:朝日放送/松竹、テレビ朝日)
- 必殺仕事人・特別編 恐怖の大仕事 水戸・尾張・紀伊 (1981年、製作:朝日放送/松竹、テレビ朝日)単発ドラマ
- 新・必殺仕事人(1982年、製作:朝日放送/松竹、テレビ朝日)
- あまく危険な香り(1982年、TBS)
- 家族ゲーム(1983年、TBS)
- 家族ゲームII(1984年、TBS)
- 夜色の女たち(1984年、TBS)
- 離婚テキレイ期(1984年、TBS)
- 家族ゲーム スペシャル アニキの家庭教師は花の女子大生・なのダ(1985年、TBS)単発ドラマ
- もしも、学校が…!?(1985年、TBS)
- 脱兎のごとく 岡倉天心(1985年、NHK)単発ドラマ
- まんだら屋の良太(1986年、NHK)
- 追う男(1986年、NHK)主演:松田優作
- ばら色の人生(1987年、NHK)
- モナリザたちの冒険(1987年、TBS)
- パンは焼きたて(1989年、TBS)
- スティル・ライフ(1989年、TBS)
- 愛し方がわからない(1989年、TBS)
- 恋しとよ君恋しとよ(1991年、原作:山本周五郎「彦左衛門外記」、NHK)単発ドラマ
- 怪談・花屋敷(1991年8月、フジテレビ)単発ドラマ
- 響子(1996年、TBS)単発ドラマ。放映年度は1996年、製作は1995年
- 小石川の家(1996年、原作:青木玉、テレビ東京)単発ドラマ
- もうひとつの心臓(1997年、NHK)
- あ・うん(2000年、TBS)単発ドラマ
- センセイの鞄(2003年、原作:川上弘美、WOWOW)単発ドラマ
- 夏目家の食卓(2005年、TBS)単発ドラマ
映画
- ヘッドフォン・ララバイ(1983年、原作:窪田僚、監督:山根成之、東映)
- それから(1985年、原作:夏目漱石、監督:森田芳光、東映)
- 微熱少年(1987年、監督:松本隆、東宝)
- 華の乱(1988年、原作:永畑道子、監督:深作欣二)
- 風の又三郎 ガラスのマント(1989年、原作:宮沢賢治、監督:伊藤俊也)
- 119(1994年、原案・監督:竹中直人)
- 失楽園(1997年、原作:渡辺淳一、監督:森田芳光、東映)
- 失楽園 海外版オリジナル・ヴァージョン(1997年、原作:渡辺淳一、監督:森田芳光、東映)
- 不機嫌な果実(1997年、原作:林真理子、監督:成瀬活雄、松竹)
- 阿修羅のごとく(2003年、原作:向田邦子、監督:森田芳光、東宝)
- 嗤う伊右衛門(2003年、原作:京極夏彦、監督:蜷川幸雄 、東宝)
- 海猫(2004年、原作:谷村志穂、監督:森田芳光、東映)
- ベロニカは死ぬことにした(2005年、監督:堀江慶、角川映画)プロデュース兼務
舞台作品
- 庭を持たない女たち(1994年、原作:ダグラス・ダン「庭を持たない女たち」『ひそやかな村』より、演出:勝田安彦)
- DORA ― 100万回生きたねこ(1996年、主演:沢田研二、原作:佐野洋子「100万回生きたねこ」、演出:フィリップ・ドゥクフレ)ミュージカル
- ふつうのくま(1996年、原作:佐野洋子、企画:岸田今日子)
- 三人姉妹(原作:チェーホフ、演出:松本修、2000年)
プロデュース
- ベロニカは死ぬことにした(2005年、角川映画)脚本と兼務
出版物
単行本
寄稿文
- 雑誌掲載分(単行本未収録)
- 「誰のものでもない私」『Switch』1989年6月号、スイッチ・パブリッシング
- 「内容不明」『Switch SPECIAL』 ISSUE-2 特別編集「それぞれの女性の生き方」(1989年、スイッチ・パブリッシング)
- 「内容不明」『LITERARY SWITCH』 Vol.3 特集「CHRISTMAS STORY」(時期不明、スイッチ・パブリッシング)
- 「内容不明」『Attiva《アッティーバ》』 2004年5・6月合併号(2004年、徳間書店)短命雑誌。2004年9月号を最後に休刊した。
- 特別シナリオ創作講義「作家的な魂を大事に」『シナリオ』2004年10月号(2004年、シナリオ作家協会)
- 特別寄稿「食べる女 in ポルトガル」『FRAU』 2005年9月20日号 特別別冊付録(2005年、講談社)
- 「春を食べる。」『潮』 2006年4月号(2006年、潮出版社)
- 新聞
- エッセイ「よむサラダ」『読売新聞』生活面短期リレー連載(2004年8月29日)2005年度日本大学芸術学部の入試問題に採用された([1]。入試案内でも確認可能)
- エッセイ「交遊録」『読売新聞』夕刊生活面ペット欄の短期リレー連載(2007年4月5日 - 4月26日、毎週木曜全4回)
- 一般書籍掲載分
- 「桜の意志・千年の孤独」、『SAKURA‐COSM』(著作:内藤忠行、1990年、スイッチ書籍出版部) 桜をテーマにした写真集。巻末に短文を寄稿している。 ISBN 978-4594005665
- 桜と自身が手掛けたことのある『光源氏』とを絡めた短文。
- 「可愛い久世さんがいる」、『久世光彦の世界―昭和の幻景』(編:川本三郎・齋藤愼爾、2007年、柏書房) ISBN 978-4-7601-3084-9
- 「むかし卓袱台があったころ」の解説文を再掲載したもの。
- 解説
- ウェブサイト
- ウーマン・エキサイト ガルボ 特集 Vol.056「知的な女のDVD。」~シネマ通になる厳選35本!(2005年12月26日)
- 自薦作を3本とそれぞれの作品についての短文。
- 「ベロニカは死ぬことにした」(2005年、角川映画)推薦者本人がプロデュース/脚本を担当
- 「軽蔑」(1963年、原題:Le Mepris、監督:ジャン=リュック・ゴダール)
- 「フィツカラルド」(1982年、原題:Fitzcarraldo、監督:ヴェルナー・ヘルツォーク)
- 想い出テレビジョン「愛しくてステキだった死者たちへ」(2007年2月、小説新潮サイトコラム)
インタビュー・対談
- 書籍
- インタビュー『漱石研究叢書-漱石を語る』第1号(1998年 、翰林書房)ISBN 978-4877370565
- インタビュー「『それから』を撮る」『漱石研究』第10号(1998年、翰林書房)ISBN 978-4877370404
- インタビュー『彼女たちのドラマ―シナリオライターになった女性たち』(2000年、佐竹大心/編、キネマ旬報社)単行本 ISBN 978-4-87376-536-5
- 筒井ともみ×新井敏記「日本人の顔」『八月の種-忘れてはイケナイ物語りオキナワと下北沢ライブ14日間の全記録』(2002年、秋穂もとか/著 大木雄高/監修、アートン)対談集 ISBN 978-4-901006-38-5
- ロングインタビュー「文章書くより料理が得意」『編集会議』 2004年4月号(2004年、宣伝会議)
- 筒井ともみ×小泉今日子(スペシャル対談)「『うつくしい私のからだ』発売記念」『MAQUIA』 2007年6月号(2007年、集英社)
- ビデオ・DVD
- インタビュー『松田優作レクイエム』(1998年、IMAGICA/エ-スデュ-スエンタテインメント)VHS
- インタビュー『松田優作レクイエム』(2001年、IMAGICA/エ-スデュ-スエンタテインメント)DVD
- ラジオ
- インタビュー「やっぱり危ない照美の小部屋」、『吉田照美のやる気MANMAN!』(2007年2月27日、文化放送)内容不明
- 新聞
- インタビュー「ワードローブ - とんがった服が好き」『毎日新聞』朝刊生活面ファッションコーナー(2007年4月2日)
- ウェブサイト
- インタビュー「ウーマン・エキサイト Close up」 Vol.021(2004年3月31日)[2] 『食べる女』について
ノベライズ・コミック原作
脚本集
- 脚本集-雑誌掲載分
- シナリオの専門誌『ドラマ』(月刊誌、映人社)
- 「家族ゲーム スペシャル」1985年6月号
- 「男もとだち」1985年8月号
- 「この子だれの子―恵里子のミダラした日々」1986年4月号
- 「29歳~おもかげに風をあたえよ」1992年3月号
- 「小石川の家」「響子」「風の又三郎 ガラスのマント」(向田邦子賞受賞記念 筒井ともみ特集号)1996年6月号
- 「阿修羅のごとく」(劇場作品)2003年12月号
- 「夏目家の食卓」2005年1月号
- 月刊『シナリオ』(月刊誌、シナリオ作家協会)
出演作品
- Comic
- 『松田優作物語―ふりかえればアイツがいた!』 第4巻(2001年、原作:宮崎克、画:高岩ヨシヒロ、秋田書店)
参考文献
参考文献-ウェブサイト
- WEBアニメスタイル_COLUMN:だれでもできる脚本家「第26回 バルディオス……またはシリーズ構成について」など
- 東京ニュース通信社:文化事業【向田邦子賞】 『向田邦子賞』主催者
外部リンク

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