肺炎球菌 とは?ページ内リンク ↓ウィキペディア(Wikipedia)記事 ↓Yahoo!知恵袋肺炎レンサ球菌(はいえんレンサきゅうきん、Streptococcus pneumoniae)とは、肺炎などの呼吸器の感染症や全身性感染症を引き起こす細菌。日本の臨床医療現場では肺炎球菌と呼ばれることが多い。また、かつては肺炎双球菌 (Diplococcus pneumoniae) と呼ばれていた。病原菌であるとともに、遺伝学の発展に大きな影響を与えた実験材料としてもよく知られる。 出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』 関連商品
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| ?肺炎レンサ球菌 | |||||||||||||||||||||
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電子顕微鏡写真 |
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| 分類 | |||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||
| Streptococcus pneumoniae Klein 1884)Chester 1901 |
肺炎レンサ球菌(はいえんレンサきゅうきん、Streptococcus pneumoniae)とは、肺炎などの呼吸器の感染症や全身性感染症を引き起こす細菌。日本の臨床医療現場では肺炎球菌と呼ばれることが多い。また、かつては肺炎双球菌 (Diplococcus pneumoniae) と呼ばれていた。病原菌であるとともに、遺伝学の発展に大きな影響を与えた実験材料としてもよく知られる。
目次 |
肺炎の原因菌であることから pneumococcus(肺炎球菌)と呼ばれていたこの菌が、はじめて単離されたのは1881年のことであった。アメリカ陸軍の内科医であったGeorge Miller Sternberg (en) と、フランスの化学者ルイ・パスツールによって同時に独立して単離された。
この菌は、グラム染色された喀痰内での特徴的な外見から、1926年に Diplococcus pneumoniae (肺炎双球菌)と呼ばれるようになった。液体培地内で鎖状の増殖を呈することから、1974年に Streptococcus pneumoniae (肺炎レンサ球菌)と改称された。
グラム陽性の双球菌で、学名はStreptococcus pneumoniae。医学分野では単純化してPneumococcusとも呼ばれるが、これは正式な学名ではない。通常の血液寒天培地に発育し、α溶血性を示す。コロニーは自己融解のために中央がくぼんだ特徴的な形状である。肺炎、敗血症、髄膜炎などの起炎菌となる強毒菌であるが、特に乳幼児などでは鼻咽頭にも常在している。
さまざまな疾病の起炎菌となりうるが、大きく分けて局所感染症と全身性(侵襲性)感染症に分けられる。
肺炎球菌は、その名のとおり気道の細菌性感染症の起炎菌として重要である。
血流中での肺炎球菌の生存を許している状態(敗血症)および、敗血症の合併症として発症する臓器・器官の感染症を呼ぶ。
乳幼児で多く見られ、細菌の進入経路としては鼻咽頭から血流中に直接進入すると考えられている。人体は肺炎球菌に対して特異的な防御抗体(クラスIgG2)を産生して全身性感染症を防いでいるが、乳幼児では肺炎球菌特異抗体の産生が不十分であるために全身性感染症をきたすと考えられている。
その他、化膿性骨髄炎、化膿性関節炎、蜂窩織炎などがみられる。
肺炎球菌肺炎に敗血症を伴うことは成人でも乳幼児でもみられるが、各種研究の結果、成人ではまず肺炎を発症し、重症化していく中で敗血症を合併すると考えられる一方で、乳幼児では鼻咽頭の肺炎球菌が血流中に侵入し、そこから播種性に肺炎をきたすものと考えられている。
肺炎球菌による局所感染症と全身性感染症とでは、生命予後や機能予後(後遺症を残すかどうか)に大きな差がある。このため、治療戦略も異なってくる。
局所感染症の場合、治療の第1選択はペニシリン系抗生物質である。セフェム系も有効だが、気道への移行がペニシリン系に比べると悪く、またセフェム系は1種類のペニシリン結合蛋白にしか結合できないため、耐性が獲得されやすいという問題がある。近年ペニシリン耐性(実際にはむしろ、セフェムに対する耐性が強い)肺炎球菌が問題になるにあたって、肺炎球菌局所感染症に対するペニシリンの投与が見直されている。
乳幼児の急性中耳炎に対しては経口の新世代セフェム(セフジトレン・ピボキシル、セフカペン・ピボキシルなど)の投与が一般的になっていたが、上記のような観点からペニシリン系+β-ラクタマーゼ阻害剤合剤のアモキシシリン・クラブラン酸(AMPC/CVA, 商品名オーグメンチン、クラバモックス)の使用が推奨されるようになった。
(肺炎球菌にβ-ラクタマーゼ産生菌はないが、乳幼児の中耳炎の起炎菌として重要なもう一つの菌、インフルエンザ桿菌にはβ-ラクタマーゼ産生菌が少なからず存在するため、アモキシシリン単剤ではなくクラブラン酸との合剤が推奨されている)
全身性感染症では治療の遅れが生命の危機をもたらす危険があるため、治療開始当初からペニシリン耐性肺炎球菌にも有効な抗菌薬を投与することが求められる。米国ではバンコマイシン(VCM)が推奨されているが、日本ではパニペネム・ベタミプロン(PAPM/BP)などカルバペネム系抗生物質が第一選択とされる場合が多い。感受性判明後、可能であればより抗菌スペクトラムの狭い抗菌薬(ペニシリン系など)に変更する。
高齢者や免疫低下の人にはワクチンが有効。現在日本で承認されているものは23価不活化ワクチン。接種回数は1回。製造元によると80種程度ある肺炎球菌のうち、症例の8割をカバーする23種に対する免疫を獲得できるという。ワクチンの効果は接種から5-10年とされているが、一度接種すると次に接種する際の副作用が大きいとして日本では再度の接種は認められていない。アメリカなど接種後5年を経過すれば免疫低下により副作用は軽減されるとし再び接種可能とする国もある。
2歳未満の乳幼児では、非蛋白抗原の免疫原性に期待できないため、23価不活化ワクチンの適応がない。このため、日本以外では多価蛋白結合肺炎球菌ワクチン(最もよく知られているものは7価)が使用されているが、日本では未承認であるから、個人輸入をしている医療機関での合法的接種が唯一の選択肢となる。
この菌はまた、遺伝学において重要な役割を担ったことでもよく知られている。
1928年、フレデリック・グリフィスはこの菌のうち莢膜をもち滑らかなコロニーを形成するS型菌(病原性がある)を煮沸殺菌し、莢膜をもたずしわのあるコロニーを形成するR型菌(病原性がない)と混ぜてネズミに注射するとネズミが発病し、体内にS型菌が生ずることを発見した(グリフィスの実験)。オズワルド・アベリーは後にこの現象を形質転換と名づけ、また、形質転換を起こす物質がDNAであることを実験から導いた。このことは遺伝子の本体がDNAであることを強く示唆するものであったから、それ以降の研究の方向に極めて大きな影響を与えた。。
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