血液型性格分類 とは?ページ内リンク ↓ウィキペディア(Wikipedia)記事 ↓Yahoo!知恵袋血液型性格分類(けつえきがたせいかくぶんるい)とは、血液型と人の性格との間に特定の関連性を見出し性格を分類しようとすること、およびそのような分類が可能であるとする説のこと。あるいはそのような見解に基づいた様々なコンテンツのこと。 出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』 関連商品
弦本 将裕 /
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当初は日本人の医学者、教育学者、心理学者などによって、新しい学説の候補として提案されたが、その後にその妥当性を巡って学会で議論が起き、紆余曲折を経た後、学会で否定された[2]。
だが、この説を説く一般向けの本が多数出版されたことや近年日本のマスコミにより繰り返し流布されたことによって、日本、韓国、台湾等一部地域で、それを信じる人やそれを信じているかのような言説が増えた。それらの国々では「血液型」は今や経済的価値を生み出すコンテンツの一種となっており、無数の関連商品及びソフトが市場に流通している。
最も広く流布しているのは、ABO式血液型によって人の性格を分類できるという説である。
血液型と性格との間に特殊な関連を設定した統計的な検証も行われてはいるが、そのような関連を裏付けるような統計データは得られてはいない。
科学的な根拠が存在しない仮説であるにも関らず、一部の人達の間で科学的な説として扱われることがあるので、今日では疑似科学の1つにも数えられることがある[3]。
また、社会心理学では、血液型気質相関説をとりあげ、このような説が社会に流布してしまう仕組みや、このような説が流布することによって人々の認知にどのようなひずみが生じるのか研究している論文などが活発に書かれている。
しかし、こうした学問の世界での検証結果や研究成果はなかなか一般世間には伝わっておらず、最近までテレビ番組等のマスメディアにおいて話題としてさかんに用いられていた。また、今でも世間ではABO式血液型と性格を関連付けて語る事が一時の興として行われていたりする。だが、これらは不当な偏見や差別その他の様々な問題を生む要因を孕んでいるとして、問題視されている。
血液型と気質の関連を科学的な研究対象にしようとする試みは、1916年に医師の原来復らによるものが最初とされている[4]。しかし科学的に差異は認められず、また人道的にも問題があるため、数十年前には既に廃れ、現在に至る。
昭和初期になって、東京女子高等師範学校(現お茶の水女子大学)教授であった教育学者古川竹二による血液型と性格の関連を科学的な研究対象にしようとする一連の試みが広く注目を浴びた。
古川の最初の論文は、1927年に『心理学研究』誌上に発表された「血液型による気質の研究」で[5]、その後に一連の試論の集大成として1932年に『血液型と気質』が出版された。同書の内容が古川学説とされることが多い。主な手法は、ABO式血液型別の質問項目(自省表)をそれぞれ10項目程度ずつ作成し、質問紙法により血液型との一致率を測定するものである。古川自身によると、自省表は80%以上の一致率があるとされた。これとは別に、職業別にABO式血液型を調査して、職業特性と比較したりしたが、被験者の数は30人未満であり、統計的なデータではない[6][7]。
古川学説は、当時金沢医科大学教授であった古畑種基らに支持され、心理学だけではなく、医学、教育など多くの分野で注目を集め、その影響下に多くの論文が書かれた[8]。このため数多くの追試が行われたが、例外が多過ぎるため古畑も懐疑的になり、結局、当時の学会でも否定された。
大日本帝国陸軍においても上記の影響を受け、血液型から将兵の気質・能力を分類する事で、部隊編成の際に最も適した兵科・任務にあてる事ができるとの考えから、各部隊から将兵の調書を集め研究が行われたが、期待した結果は全く得られなかった。また、戦時大量動員の際に一人ひとり血液型を検査・分類するのは不可能に近かったため、結局は採用されずに終わった[要出典]。
第二次大戦後は長らく取り上げられることがなかったが、1971年に能見正比古が自己解釈で『血液型でわかる相性』[9]等一連の世間向けの著作を発表・出版。これによって世間に広く知られる元になった。この本で説を根拠づけるために能見正比古は様々な調査を挙げていき独自の理論を展開した。
台湾や韓国でも若干数、血液型と性格に関する論文が書かれている [10]。
英米でも、学術的な研究が若干ある。
日本・韓国・中華人民共和国(中国大陸)・台湾など主に東アジアを中心に流布している。
アメリカでの一般世間向けの本としてはピーター・ダダモが血液型別ダイエット本「EAT RIGHT 4 YOUR TYPE」で血液型分類に基づくダイエット法を紹介しベストセラーになったが、この本は血液型による性格判断ではない[11]。この本のような視点でABO式血液型による分類が話題になることはあるが、基本的に「血液型と性格」という観点から話題にすることはない。
他国へ普及しない原因については様々な憶測・推測がある[12]。
テレビ番組は頻繁に血液型気質相関説を紹介していた。例えば上村晃弘らの調査によると、地上アナログ放送では2004年2月21日からの一年間だけでも、約70本もの血液型性格関連説に関するTV番組が放映されたという[13]。
その後、科学的根拠のない都市伝説を科学的事実であるかのように放送することに対して一部の人々からの批判の声が上がった。2004年には放送倫理・番組向上機構(BPO)より勧告が出され、2005年2月より同種の番組は減少している。また、いくつかの番組で血液型性格分類に否定的な内容も放送している。
古川竹二、能見正比古親子の研究は医学的・心理学的な裏付けがないということから、一部の学者により批判を受けることとなった。
血液型の分類にはABO型以外にもRh型やMN型など様々な分け方があり、ゆえにABO型だけ気にするのがおかしいという考え。確かにABO型の分類は赤血球に関するものだが、白血球についてはヒト白血球型抗原(HLA)型と呼ばれる種類があり、その組み合わせは数万種類あると言われている。
脳にはABO血液型物質は存在しない。また実際に人間の気質に影響を与えるモノアミン酸化酵素と血液型とは関係ない。[17]
白血球のHLA型により罹患しやすい疾病はあることが知られており、ABO型においても罹患しやすい「病気」に影響があるとの報告は多数あるが、その多くは再現性がなく、胃腸管に関するいくつかの形質との間に弱い相関関係が認められること以外は、信頼できないとされる[18]。 前出の「血液型別ダイエット」もこの一環で提唱されたものであり、決して性格の違いを問うものではない。この考え方が正しいとすれば、血液型はまず体質に影響を及ぼし、次いで体質が性格や人格形成に影響を及ぼすものであると考えられなくはないと主張するものもいる。しかしその場合は、気質に影響するものとして血液型だけを取り上げる行為は、他の明確に判明している気質に影響する遺伝子を軽視することになり非常に筋の良くないものの見方と言える。しかし、そのような遺伝情報は血液型と比べて現状では手に入りにくいという事情もある。
心理学の分野において、血液型と性格(パーソナリティ)との関連について、認めていないというのが現実である。 [19]
パーソナリティの類型論(体型など、本来パーソナリティとは関係ない要素をパーソナリティと結びつけようとする理論)の誤りの事例のひとつとして、心理学教育の場で血液型性格判断が紹介されることもある。
能美正比古親子は、10万人分以上のデータを集めているため、一見母集団からの標本抽出にムラがないものと感じる。しかし能見親子のデータの収集は、能見の著書『血液型でわかる相性』の読書カードを送り返してきた人だけを対象に行ったものだと息子の俊賢が語っているが、それでは最初から母集団に大きなバイアスがかかる恐れがあり、その集団に対して、バイアスがかかっていない(偏りのない)のを前提とした通常の統計法を用いたこと自体が間違っていたのだ、と村上宣寛は指摘している。[20]。血液型性格分類は、この点について、第三者による追試・査読を経て有意な関係性を証明できた事は今のところはない、というのが常識である。
また東アジアの血液型研究者には血液型で性格を判断できるほど差異を確認できるのなら、国別の血液型比率の増減によっても国に特徴が現れるはず[要出典]、あるいは他の遺伝子は重要視しないのかという質問に対しては、国は国、また他の遺伝子要素は別に考慮する[要出典]との意見がある。
同じ血液型の人でも様々な体質に分かれるものであり、仮に「筋肉質な人にA型が多い」という統計学的な「傾向」を発見することはできたとしても、そこから「A型以外の人は筋肉がつきにくい」と結論づけるのは論理の飛躍であり、血液型≒性格という結びつけはできない。
日本人総人口に占めるA・O・B・AB型の割合はそれぞれ4:3:2:1なので、毎回A型と言えば約40%の高確率で正解することになるので、仮にA型の人を高確率で言い当てたとしてもそれだけでは仮説の正当性の根拠にはならない。
テレビや雑誌などの媒体で、統計の素人(テレビのスタッフやライターなど)が少人数対象の調査などを行って、多少の統計的なブレをとらえて、"関連性が出た"、と短絡的に強引に結論を出しているに過ぎない。
だが、統計調査を行う時は、標本(サンプル)の数を十分確保することと、標本集団を偏り(バイアス)なく選定することが理想であり、それができない場合には(通常、できないのだが)安易に結論は得られないことは当然のことである。
TVなどで時折流される血液型性格分類の"調査"とされるものは、前提となるデータ自体が、意味のある統計とは呼べない、少人数を相手にしたものであったり、極端に被験者の性質が偏っていたり、単なる局地的アンケート調査であったり、すでに血液型の類型の概念がひどく刷り込まれた人で、なおかつ設問が(バイアスが入り込みやすい)不適切なものである。
学者による、十分な数の標本集団で、十分管理された統計においては、複数年にわたって特定の血液型と特定の性格に明確な関連性を示すデータが得られたことはない。[21]
能見の説が学術の体を為していないという批判も存在する。特定の血液型に偏った人口構成になっている各国と比べて、4種類の血液型いずれもが一定数の割合を占めているアジア諸国の方が多様な性格の人で構成されているなどというデータも存在せず、まだまだ血液型と気質の間に特定の関連性を発見することはできていない。心理学的見地からも「血液型と性格に科学的因果関係は発見できていない」ということが現状[22]とされている。
雑誌など血液型性格分類で用いられる血液型人類学は、一般の人類学と大きく矛盾している。一般に日本が1000年ほどの農耕文化を有していたことから、日本に最も多いA型を農耕民族とし、そこからそれそれに適した食事法を捏造して導き出そうとした。しかしこれは誤りであり、現在の一般の人類学では縄文人も弥生人も旧モンゴロイドであり狩猟民族に分類される。弥生人は農耕の技術を有していたが、人種的には寒冷地適応型の狩猟民族に分類されており主食も生肉であった。また縄文人、弥生人、双方とも遺伝子的にはアラスカのイヌイット族やネイティブ・アメリカンに最も近く、ユーラシア大陸の新モンゴロイドとは異なる。イヌイット族も北米の主要インディアンであった現在生き残っているブラック・フット族も狩猟民族であり、遺伝子的にも旧モンゴロイドに分類されている。イヌイット族とブラック・フット族は、両種族ともA型が最も多く、ブラック・フット族に至っては8割以上も占める[23]。また中南米地方のネイティブ・アメリカンであるインディオは北米(現在のカナダ地方)のブラック・フット族とは異なり、農耕民族でありO型が最も多い。
人類学に関しては血液型は関係なしに誤解が定着している。1000年ほどの農耕文化で農耕民族に分類されるのならば、世界の主要民族のほぼ全てが農耕民族となるが、日本では日本人のみを農耕民族としている風潮があり、農耕民族=日本人ということを前提としてものを語ることが多い。
性格分類の肯定者の中には「血液型による性格分類は根拠がないという立証はされていない」(ゆえに間違いではない)といった理屈を述べる人もいた。テレビ番組制作側も、こうした意見を後ろ盾に血液型性格分類を扱う番組を作っていたこともある。実際、BPOへの苦情に対し、一部のテレビ局はそのような趣旨の回答をしていた。しかし、医学的・心理学的な裏付けがないうちに事実としてメディアが流していたことが問題ということから、一部の学者により批判を受けることとなっている。また、この理論は悪魔の証明でもある。
骨髄移植によって血液がドナーのものに変わった時に、性格または気質に明確な変化があるのかといった問題もある。4類型するための性格についての基準が何かなどに関しても極めて問題が多い。相手の血液型に対して事前に情報を得て、相手を知った錯覚に陥った場合、適切な人間関係を構築する上で障害となる可能性もある。
血液型性格分類についての論争は、1970年代から現在まで続いており、従来は心理学や医学的な見地からの反対論がほとんどであった。が、近年では大脳生理学や遺伝子工学的な見地による賛成論もある。[要出典]一般の話題になることから、マスメディアにもたびたび取り上げられ、賛成、反対それぞれの立場から何度も実験が行われている。
血液型性格分類については実際に調査して仮説の真偽を判断せざるを得ないものなので、実際に緻密に再調査・追試験をせざるを得ないのである。結局、学者らによって実際に統計的調査が何度も行われているものの、その結果現在に至るまでいずれでも明らかな相関は見られないのが実情である。[24]
ABO式血液型と性格の間に明確な関係は見られない、という多くの結果を踏まえて、社会心理学[25]では近年、血液型気質相関説を研究の題材としてとりあげ、このような説が社会に流布する仕組みや、このような説が流布することによって人の認知にどのようなひずみが生じるのか、あるいは血液型相関説を「信じているように振舞う人の動機は何か」といった角度から研究されており、論文が多数書かれている(因みに、そのような研究をするために、念のためにABO式血液型と性格の間に関連が有るかを、あらためて実際に被験者を選び統計をとり検証することもあるが、そこでも両者には明確な関連は見られていない)。近年では、「血液型」および「性格」という言葉がタイトルに含まれる論文では、こういった社会心理学側からの論文が主流になりつつある。
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