『超電磁マシーン ボルテスV』(ちょうでんじマシーン ボルテスファイブ)とは、テレビ朝日の土曜日18:00-18:30枠において、1977年(昭和52年)6月4日から1978年(昭和53年)3月25日にかけて全40話が放送されたテレビシリーズの題名。
本作は東映テレビ事業部が企画することで、制作を日本サンライズに委託していた、アニメ番組である。ちなみに、本作の広告代理店は東映エージエンシーが担当しており、提供スポンサーはポピーが主力を務めていた。
『超電磁ロボ コン・バトラーV』に続く、「長浜ロマンロボット3部作」の第2作目に数えられており、題名における“V”はローマ数字のVで“ファイブ”と読み、コン・バトラーVの“V”は英字のVで“ブイ”と読む。
作品概要
大下英治の著書『日本(ジャパニーズ)ヒーローは世界を制す』(角川書店、1995年、ISBN 4048834169)によると当初は、NETがテレビ朝日へと局名を変更する1977年4月の放送開始を目指して、本作の企画は進行していたものと思われる。提供スポンサーを務めていたポピーからの提案によって、今回の必殺技は銃であることが日本サンライズのスタッフにも伝達されており、1976年末には本作の作画も開始されていた。ところが12月29日には、ポピーからの急な要望によって必殺技を剣へと変更する不手際が発生したことで、作画は勿論ながら基本設定も白紙に戻されてしまう。必殺技はポピーによって「天空剣」と命名され、本作でも総監督を務めることになった長浜忠夫は、作画スタッフや脚本家などへの参考資料として、殺陣師による天空剣の振り付けを、改めて撮影することになった。
展開面においても長浜は、1話完結方式が基本であった前作との違いを強調するために、本作では父と子の大河ドラマを提案。この提案を長浜と協議した田口章一によると、これは『母をたずねて三千里』の影響である。「母ならぬ父をたずねて」とのこと[1]。
それに対し東映テレビ事業部の部長を務めていた渡邊亮徳は、単なる「お涙頂戴」を避けるためにも本作ならではの切り札を要求。渡邊の要求に応じることで、長浜は宝塚歌劇団をヒントに「プリンス・ハイネル」というキャラクターを設定したのである。そのような紆余曲折を経て、第1話の決定稿が完成したのは1977年3月であり、放送は6月4日という中途半端な時期に開始される運びとなった[2]。
長浜忠夫によると、本作はその高いドラマ性により『コン・バトラー』の視聴層である幼児から小学生のみならず中高生、大人が見ても鑑賞に耐えうる作品を目指したそうである[3]。
これは今日だと低年齢層の受けが悪くなり、玩具販促上はマイナスに働くことが解っているが、田口章一によると70年代のロボットアニメでは「スポンサーサイドも絶対的な勝算をもっていなかった」ため、特に反対はされなかったそうである[1]。
主題歌は堀江美都子だったが、巨大ロボット・アニメの主題歌を女性が単独で歌うのは、それまでの概念に無かった事で、彼女自身も躊躇したとインタビュー等で答えていた程、極めてエポックメーキングな作品である。
なお1980年代に映画化が報じられたが、結局立ち消えになっている。
商業的に見ると本作は前作『超電磁ロボ・コンバトラーV』におよばなかった[4]。ポピーによると「超合金そのものは少しも落ちていません。個数的にも、ボルテスVは一昨年のコンバトラーVと同じです。では何がダメだったのか言うと、ポピニカ関係が非常に伸び悩んだわけです」[5]としている。ポピニカとは「ポピーのミニカー」のことで、ポピーの乗り物関係のブランドである。本作のボルトマシンやビッグファルコンがポピニカブランドで発売された。ポピニカの不振は同時期の子供達がスーパーカーに流れたためとされている。
ここで問題なのは本作の売りであるボルテスの合体機能は、商品上だと超合金では装備されておらず、ポピニカのみに装備されていることである。つまり、本作の売りである合体が売れなかったのであるが、ポピニカのボルトマシン一機が、超合金のボルテス一体と同じ値段で、しかも合体についても、コンバトラーVの頃ほどの目新しさが無いのでは、無理からぬ事であろう(事実、五台まとめて買えず、途中で諦めたケースも多かった)。このため次回作『闘将ダイモス』では超合金のラインナップが増え、ポピニカは減り、合体も売りにしなくなった。
アニメファンの評価
前作のコンバトラーVが子供や男性に人気があったのに対し、ボルテスVは主に女性ファンの支持も高かった。以下に理由を列挙する。
- 第一に、主役メカであるボルテスVが玩具メーカーによりデザインされたロボットであり、立体商品化優先のデザインだった事がある。ほぼ差し替えする事なく合体前のメカが無理なく変形して「完全合体」出来る点は現在でも評価されているが、「三号機=戦車」まで飛ぶという設定に興ざめしたファンも多かった。またSF設定、5体の合体機構、内部機構の設定や内蔵武器に至るまでコンバトラーVのリメイクだった事は否めず、この事がボルテスVの評価を下げている要因とも言える。
- 長浜忠夫は、ボルテスのデザインについて「まるで烏天狗である。お義理にも“かっこいい”とは言えない。あの流麗なライディーンの姿は今や幻か……」と嘆いた事を後に記しているとされる。過去に長浜がコンバトラーVのデザインをギリギリになってリテイクした事が尾を引き、今回はデザインのリテイクは許されなかったのである。
- 第二に、描写の主体がメカから人間に移り、コンバトラーVの1話完結型中心の展開から、父子離別、異母兄弟、そして革命と開放の大河ドラマ的ストーリーとなった。このことは女性ファンからは高評価だったものの、コンバトラーVを支持していたファンの評価は低かった。また、対象年齢が上げられたこともあって、小学校低学年には難解な内容でもあった。しかしボルテスVは、従来アニメに多かった、敵を倒せば全てが解決するという単純なパターンから、徐々に脱しつつあった。
- 第三に、キャラに対する評価として、勇者ライディーンのプリンス・シャーキンに始まる美形悪役の系譜が、前作の大将軍ガルーダ、本作のプリンス・ハイネルで一つの完成を見た事により、女性アニメファンを定着させた作品と見ることが出来る。これは後の機動戦士ガンダムのシャア・アズナブルの人気につながって行くことになる。
- 一方で、ヒロインである岡めぐみは前作のヒロイン南原ちずるの様な高い支持を得ることはなかった。ラブロマンスがなかったことがその一因とされたが(峰一平とのからみはあった)、剛健一が家族愛や兄弟愛のほうに心が向けていた事、剛光代博士や浜口博士、ついには父の岡長官までが亡くなるというハードな展開なため恋愛をストーリーに入れる事が困難だったという背景がある。印象が今ひとつだった彼女だったが、それでも一部のファンには好印象を残している。
- さらに、キャラクター原案を手がけた漫画家の聖悠紀が、決定稿となったデザインがあまりに自分の原案とかけ離れていたことを原因にアニメに対する不信の念をこの頃アニメ誌などで吐露していた。この時期はちょうどアニメ雑誌OUTなどで彼のライフワーク作品である『超人ロック』の特集が組まれており、女性ファンを中心に人気が高まりつつあったため、次回作『闘将ダイモス』では、極力彼のキャラを前面に押し出すことでそれに応えるかたちとなった。
- 第四に、ボルテスの必殺技を剣技にしたことが児童層に受け、その後のロボットアニメや特撮ものの作風に大きな影響を残すことになる。後発の人気ロボットアニメの黄金パターンを作る大きな役割を果たしたという点で、高い評価を与えられる。
フィリピンでの評判
日本のアニメは世界各国の放送局に放送権が販売され、各国語での吹き替えで放送されている。
本作品も同じく世界各国で放送されたが、1978年に放送を開始したフィリピンでは(フィリピン国営放送で毎週金曜日18:00-18:30(現地時間)に放映された)特に大人気で、最高視聴率が58%を記録した。当時テレビアニメといえばアメリカ作品しかなかったフィリピンでは、子供たちにとってボルテスVの登場は衝撃的な出来事であったらしい。さらにはボルテスVの成功を契機に、フィリピンに次々と日本のロボットアニメが輸入されることになった。
しかし最終話直前の1979年8月、時の大統領フェルディナンド・マルコスが放送禁止宣言をし、国営放送でのボルテスVは放送中止された。このフィリピンでのボルテスVを巡る話題は日本でもマスコミを通じて紹介された。まず週刊読売の1979年2月4日号ではフィリピンでのボルテスV人気を報じた。続いて、1979年8月29日付けの「東京新聞」では、当時のマルコス大統領が暴力的として中止に乗り出したことを伝えた。週刊アサヒ芸能の1979年10月4日号も放映中止事件を扱っている。いずれも俗悪な暴力番組のため放送中止になったという扱いだった。
フィリピンでは子供の人気とは裏腹に、大人たちのボルテスVへの反発が存在し、民間に抗議団体が結成されていたという。まず、本作による子供への悪影響を心配した親や教師から抗議が寄せられたという。本作の内容が暴力的であり、道徳的でないとしたものや、子供がボルテスVに夢中になるばかりにキャラクターグッズを欲しがったり、勉強をしなくなることを心配した意見である。次に、第二次世界大戦後のフィリピンでの反日感情を背景にしたものである。ボルテスVの武器を侍の刀の象徴とみなしたり、旧日本軍の賛美とみなす受け取り方や、本作を皮切りに日本企業が台頭してくる事を警戒するものだった。
なお、ボルテスVの放送中止後も、他の日本のアニメは普通に放映が続けられていた。
国営放送で、本作の残りの回が放映されたのは、アキノ革命で、マルコス政権が倒れた直後の1986年であった。そのため「ボルテスVを放映させるために革命が起き、マルコス政権が倒れた。」という冗談が語られることがある。この放送再開時にはかつてのような熱狂的ブームも抗議活動はなかったという。冗談ではなく真面目な分析としては、ストーリー後半が革命を示唆する内容であったため、独裁的な政権運営を行なっていた当時のマルコス政権による政治的圧力で放映が禁止された、という解釈がされる場合もあった。「かつて国を追われた名門出の改革者で、長年の苦難を乗り越え帰国、革命を起こすラゴール(地球名は剛健太郎)」は、当時亡命中で後に暗殺された元上院議員ベニグノ・アキノを連想させなくもない。評論家の岡田斗司夫が1996年に出版した『オタク学入門』でこの推測を示している。
しかし、1991年9月30日に放送されたこの放送中止問題をテーマにした「NHKスペシャル・ドキュメンタリーアジア発、第1回フィリピン『日本製アニメに何を見たか』-ボルテスファイブを知っていますか?-」は、フィリピン人スタッフにより制作されたもので、当時を知るフィリピン人が番組に登場して証言したものの、番組内で革命を恐れたためという解釈はなかった。この番組による解釈は、上記の通り、民間の抗議団体の抗議によるものだという説である。
- ただし、この手の規制運動には複数の団体や個人が各々思惑が絡んでおり、それらの「利害が一致して」というパターンが多い。そのため、マルコス政権の思惑と民間の団体の利害が一致したため、放映禁止になったとする説もある。件の番組は、マルコス政権時の要職にあった者が現在、存在せず、民間の団体しか取材できなかったため、彼らの主張だけがクローズアップされ、革命の話が出なかったとすれば、一応の辻褄は合う。
さらに時代が下り、1999年からボルテスVの再放送が始まり、リバイバルブームになった。最高視聴率が40%を超え、日本語の主題歌『ボルテスVの歌』が大ヒットした。朝の時間帯に放送していたため、子供が学校になかなか行こうとしなかったという話もある。主題歌を歌っている堀江美都子がフィリピンでライブを行った際は国賓並みの待遇を受けたという。
2006年安倍総理夫妻がフィリピンを訪問した際、昭恵夫人が訪問した施設において、現地の若者たちは本作のエンディングテーマを歌って迎えた。
あらすじ
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
角の有無が階級を運命付けるボアザン星。ラ・ゴールは皇帝の甥(弟の長子)として皇位継承の資格を持ちながら、角が生まれつきなかった為失脚。妻・ロザリアとも引き裂かれて労奴に落とされるが、反乱を起こし、星から脱出。地球に落ち延びて科学者・剛光代に救われる。
ラ・ゴールは光代と結婚して剛健太郎と名乗り、3児を儲け、浜口博士や岡・防衛長官と共にボルテスや基地ビッグファルコンの建設に着手。
一方、ボアザンでラ・ゴールとロザリアとの間に生まれていた皇子ハイネルは、“裏切り者の子”と後ろ指を指され、皇帝ズ・ザンバジルへの忠誠を証明し実の父を倒すべく地球攻撃を決定した。
かくてボルテスとボアザンの獣士との壮絶な死闘が始まる。
スタッフ
番組ロゴ
オープニングに登場する番組ロゴと、CM入りCM明けに登場する番組ロゴは別物である。前者のほうがデザイン・質感ではるかに勝っている。
テーマ曲
キャラクター:キャスト
ボルテスチーム
- 剛健一(ごう けんいち):白石ゆきなが
- 主人公でチームリーダー。正義感にあふれる熱血漢だが優等生タイプの生真面目な性格。剛三兄弟の長男であり、バイクにも乗っているが豹馬のような不良っぽさ、破天荒さは無い。しかし悪く言えば融通が利かない頑固者でもあり、特に弟の日吉には断固として厳しい態度をとり、他のメンバーの反感を招いてしまう事もあった。ボアザン星人と地球人の混血であるため、一時期ビッグファルコンの所員にすら彼らを敵視する者が出た。そのため深い苦悩を覚えるが、戦闘で傷ついた敵のボアザン星人たちの命も救おうとする優しさをもっている。基本的に真面目な熱血漢だが、めぐみの弱点である蟹を用意してからかおうとするなど、茶目っ気のある一面も。設定年齢は15歳だが、企画段階から設定が数回変わったため年齢より大人びた印象を与えている。[6]。射撃の達人だが、肝心のボルテスが当初の設定をスポンサーの要望によって変更され、剣がメインのロボットにされてしまった事から、後から弟の大次郎に剣術の特訓を受ける、という展開も生まれている。
- 峰一平(みね いっぺい):曽我部和行
- キザな主人公のライバル役。キャラクター原案が聖悠紀ということもあり、前作のバトルチームの十三よりも美形に描かれている。めぐみに気があるらしく31話ではちょっかいを出していた。皮肉屋で、毒舌な言動をして度々仲間たちと衝突してきたが、戦っていく中で友情を深めていきチームワークの大切さを第一に考えるようになった最も成長した人物。家族でアメリカに渡ったが開拓に失敗、放浪中に父親が病気になり母親も失踪、後に父親が病死したため、母親をうらんでいた。そのため家族の絆の強い剛三兄弟を疎ましく思っていたこともある。後に母親が病気の父と自分を狼の群れから守るため自爆したことを知りわだかまりは解ける。全米ロデオ大会で3年連続優勝の実力を持ち、馬のアイフルをこよなく愛している。ムチの名手で設定年齢15歳[6]。実は浜口博士の孫にあたる。
- 剛大次郎(ごう だいじろう):玄田哲章
- 巨漢の剛三兄弟の次男。格闘技全般をこなし、棒術には特に優れている。胡蝶返し(真剣白羽取り)を健一に教えたこともある。同じ母親から生まれた三兄弟で一緒に育っているが、西郷隆盛を尊敬するあまり1人だけ鹿児島弁で話す。設定年齢13歳[6]。
- 剛日吉(ごう ひよし):小原乃梨子
- 小兵の剛三兄弟の三男。設定年齢8歳らしく泣き虫。両親が科学者であるという設定がもっとも反映されたキャラクターで機械いじりが趣味。模型船を作っていたが後にタコを模した万能サポートロボット「タッコちゃん」(声:堀絢子)も製作する。水泳が得意で水中活動はお手の物であるらしい。水兵服を好んで着用していた。
- 岡めぐみ(おか めぐみ):上田みゆき
- 甲賀流十八代目の忍者であり岡防衛長官の娘。長官をお父様と呼ぶお嬢様系のキャラであり少しカールした長めのポニーテールはゴージャスな雰囲気をかもし出している。しかし前作のヒロインの南原ちずるが持っていたアイドル的な性格は薄く、チームの中のお姉さん的な性格が強かった。ユニフォームはミニスカート(パンチラも何回かあった)だが、スカート近くまで丈のあるブーツを履いている。設定年齢は13歳[6]。
- 剛光代(ごう みつよ):近藤高子
- 剛健太郎の妻にして剛三兄弟の母。剛健太郎のもたらしたボアザンの科学力と地球防衛軍の協力を得て電磁の要塞基地ビッグファルコンとボルテスVの建造に尽くす。年端もいかない自分の息子たちをメインパイロットにすえ、特訓を課した。しかし第2話でジャンギャル将軍の2面作戦に1機しかないボルテスVが苦戦した際に戦闘機に乗って特攻し命と引き換えに息子たちを救う。剛健太郎=ラ・ゴールであることを知っていた。
- 浜口博士(はまぐちはかせ):加藤精三
- ビッグファルコンの初期のリーダー的存在。岡長官、剛光代博士、左近寺博士らの恩師にあたる人物でかつ一平の母方の祖父。白髪で白い髭をたくわえた初老の男性だが、唯一ボアザンからの侵略に対抗できるビッグファルコンとボルテスVの建造に携わっただけでなく各国の軍に協力を要請するなど政治力も発揮していた。また、ボルテスチームには厳しく接していて実戦さながらの訓練を課すが、一平のために愛馬アイフルを呼び寄せるなどメンタル面のサポートも忘れない。地球防衛にかける熱意にあふれており剛健太郎=ラ・ゴールがボアザン星人であることを知らなかったようで、その事実が発覚以降、剛三兄弟が戦えなくなるかも知れない、と苦悩していた。スカールークに囚われたときには兵士を素手で殴り倒し脱出、死の間際に剛三兄弟に剛健太郎が生きていることを伝えた。名前は脚本の田口章一と長浜監督から一字ずつとったと言われる。
- 岡防衛長官(おかぼうえいちょうかん)増岡弘
- 地球防衛軍の高官にして甲賀流十七代目の忍者。岡めぐみの父。中年にさしかかったその体型は年齢にふさわしい恰幅のよさだったが、全身タイツのような忍び装束を着たこともあった。浜口博士亡き後のビッグファルコンを取り仕切っていたがあくまで本職は防衛軍長官であるため、左近寺博士着任後は交代する。実は病魔に侵されており、31話で娘を救うために囮となって死亡する。
- 左近寺博士(さこんじはかせ):大木民夫
- フルネームは左近寺公三(さこんじ こうぞう)。浜口博士の死後、ビッグファルコンに着任した司令官。16話から登場。スパルタ式特訓でボルテスチームをしごく。博士というより軍属のような雰囲気を持つ人物。岡長官、剛光代博士とは同窓。
ボアザン星人
- プリンス・ハイネル(剛兄弟の異母兄):市川治
- ボアザン皇帝の血筋にあたるラ・ゴールの息子。角のある者は貴族であるというボアザンの格式に則った貴族の誇りを持つ人物。ハイネルは父を知らず、ラ・ゴールは息子の存在を知らない。
- 皇帝ザンバジルは妾腹である自分の地位が正統であるハイネルに脅かされることを恐れ、ボアザン帝国地球征服軍司令官というボアザンにしてみれば辺境の危険な任務につかせてしまう。幼い頃から「裏切り者の子」としてことあるごとに迫害を受けていたハイネルはザンバジルの企みを知らずに、この戦いによって自身のボアザン帝国への忠誠心を証明しようと意気揚々とこの任務を受け地球にやってくる。しかしボルテスの反撃に苦戦、その失敗を理由に皇帝派のド・ズールやド・ベルガンからもその地位や命までも脅かされる。
- 物語終盤でベルガンが伝えた皇帝の勅命により司令官を解任させられ地球に1人取り残されるが、ジャンギャルの犠牲とカザリーンの手引きによってボアザン星に帰還する。すべてをあきらめ二人で生きていこうと語るカザリーンに対し貴族としての責務を果たすために王城、黄金城へと向かう。労奴の反抗により逃げ出す貴族たちを叱責、なんとか態勢を立て直そうとするが混乱した貴族は逆にハイネルを撃ってしまう。カザリーンが身を挺してかばってハイネルの命を救うが、ハイネルは貴族として死してもボアザン星を守ろうと心に決めていた。
- 角の無い地球人を下等扱いしているため、地球人には愛が存在することを簡単には信じなかった。なお、ハイネル自身が母の形見を大事に持っていたことから、ボアザン星人にも愛の感情は存在するようである。ボルテスがボアザン星に入りこみザンバジルを討とうとした際にはカザリーンの愛にも気づいていた。
- 最終決戦でボアザンの古い言い伝えにある守護神ゴードルの炎に身を投じ、ゴードルを駆ってボルテスと一騎打ちをする。ゴードルとボルテスが相打ちで倒れた後にも生身で剛健一と戦い続けた。しかしその時に持っていた形見の短剣からラ・ゴールの息子であることが判明、父と弟を敵として戦い続けてきた悲劇を知る(「何たる事だ、兄弟同士が血で血を洗う戦いをして来たと言うのか」と呟くシーンあり)。最後は、自らの政権が崩壊したことで錯乱し醜態をさらすザンバジルの姿を目の当たりにして激怒し、彼を形見の短剣で誅殺する。その際、ザンジバルの手から落ちた爆弾の爆風から健一をかばうも黄金城の崩壊に巻き込まれ、最期は涙ながらにラ・ゴールを「お父さん… 」と呼び、炎の中に消える。
- 勇者ライディーンのプリンス=シャーキン、超電磁ロボ コン・バトラーVの大将軍ガルーダ、闘将ダイモスのリヒテルにならぶ美形悪役とされる。
- 皇帝ズ・ザンバジル:寺島幹夫
- ボアザン皇帝。先の皇帝が崩御した際にもっとも優位な皇位継承権を持つラ・ゴールに角がないことを暴露し皇帝の座に就く。その後軍事拡大路線を展開し、ボアザン帝国の拡大に努めた。
- ラ・ゴール自身は労奴に落ちたが、彼の息子ハイネルには角があったため、ザンバジル退位後はその座を脅かされる可能性があった。そのためハイネルを地球征服軍司令官に任命しあわよくば戦死してくれることを望んでいた。ド・ズールやド・ベルガンはそのために遣わされた皇帝側の部下であり機会をうかがって暗殺することすら想定の範囲内であった。
- 黄金城に住み労奴階級を搾取して豪華な生活を営んでいた。ボアザン星には一定の確率で角の無い者が生まれるためそれらを労奴としていたが(角の無い労奴同士の子供に角があっても、闘奴や兵卒にしかなれない)、更なる繁栄のために労働力を求めて他星を侵略していたようである。ボアザン星内ではこうした階級社会の存在や他星への侵略をよしとしない和平派が、ラ・ゴールに限らず多く存在していて、ボアザン貴族社会は揺るぎ始めていた。そしてそれはボルテスのボアザン本星侵攻と時を同じくして起こった労奴の一斉蜂起により一気に崩壊。黄金城へと近付く革命の足音に貴族の誇りも正気も失い、ハイネルに地球侵略の全責任を転嫁(その狂態はそれまで「叔父上」と呼び敬っていたハイネルをして「こんな蛆虫」とまで激怒させるほど)、誅殺される。
- ルイ・ジャンギャル:飯塚昭三
- ハイネルの側近の1人。貴族にしては珍しい粗暴な大男。ハイネルに忠誠を誓う武人であるが、「虫けら」である地球人相手ならば卑怯な手段も構わないと考えていたようであり、人質をとったり、音声変換でラ・ゴールを装ったりもした。また、彼は謀略とは無縁の職務に忠実な軍人であり、ハイネルの父が誰であろうと、皇帝の思惑がどうであろうと、職務がハイネルの補佐であるため、それらを意に介さない。37話でベルガンに兵士をすべて引き上げさせられてしまい、単独でボルテスにいどみ自ら命を絶った。
- リー・カザリーン:小原乃梨子
- ハイネルの側近の1人。貴族らしい物腰の美女。科学者として随行し新兵器や獣士の開発を担当している。ハイネルが幼い頃よりそばにいて、ハイネルを愛している。司令官を解任されたハイネルを連れてボアザン星に帰還するも黄金城での決戦の混乱の中ハイネルをかばって死亡する。あまり作中で触れられなかった設定では、生まれてすぐ母を亡くしたハイネルの乳母がカザリーンの母であり、兄妹同然に育ったらしい。未放映シナリオでは角の無いマリーンという妹がいて、カザリーン出征後労奴に落とされ、後に地球に逃亡。健一と淡いロマンスを繰り広げる、という話もあった。設定上のフルネームはリー・カザリーン・ド・ファロア。
- ド・ズール:増岡弘(スーパーロボット大戦シリーズでは徳丸完)
- 皇帝派であるがそれを隠してハイネルに随行。小柄の狡猾な老人である。角は額に一本で髪が無いので鬼のようにも見える。策を弄してラ・ゴールを捕らえたり、ハイネルを暗殺しようした。22話で粛清される。
- ド・ベルガン:内海賢二
- マキシンガル合金をもたらしたボアザンの将軍。同じ合金製の鎧で身を包み、面当てもあてているためあまり素顔を見せない。地球征服軍司令官になるための野心があり、その地位と引き換えに、ハイネル暗殺を皇帝により密命を受けていたが、マキシンガル合金製の獣士が敗れて、自らの地位が危うくなり、皇帝の密命をハイネルに暴露し、それと引き換えに失敗の取り成しを申し出、結果的にハイネルの腹心となる(本心ではないが)。37話で皇帝の勅命としてハイネルを解任、すべての戦力を引き上げた。その後追撃をしてきたボルテスと戦い戦死。
- グルル将軍:塩見竜介(スーパーロボット大戦シリーズでは西村知道)
- 皇帝派の将軍。ベルガンとともに皇帝の勅命を伝えハイネルを解任した。その後、皇帝から大軍勢を預かるが、ボアザン星上空での戦闘で戦死。
- ダンゲ将軍:勝田久
- 和平派の将軍。ラ・ゴールの意志に共鳴して自ら角を切り落とし貴族の地位を捨てる。その後反皇帝派を率いて地下活動を行ない反抗の機会をうかがっていた。ラ・ゴール=剛健太郎をかばった人物。
- ドイル将軍:加藤精三
- 和平派の将軍。最終話でボアザン星の労奴たちに反乱を呼びかけた。
- ラ・ゴール=剛健太郎(ごう けんたろう):二瓶秀雄・若き日のラ・ゴール:水島裕
- 「角のある者は貴族で、角の無い者は労奴」という掟を有するボアザン星に生まれた。本当の名前はラ・ゴール。父はボアザン皇帝の弟という家柄であり、皇位継承権が約束されていたが角を持たずに生まれてしまう。両親は偽の角をつけて彼を貴族として育てるものの、ボアザンの貴族制度に疑問を持ちながら育つ。若くして科学大臣に登用され政治に影響力を持てるようになった彼は結婚、妻ロザリアとともに平等な社会をつくるべく努力を始める。しかし皇帝が崩御してしまい皇太子は病弱で皇帝になれないという事態になり急遽皇帝の弟の嫡子である自分と皇帝の妾腹であるズ・ザンバジルとが皇帝の候補となった。ザンバジルは皇位を狙って、ラ・ゴールの侍医を死ぬほどに拷問して、彼の角の秘密を暴露、ラ・ゴール追放に成功する。ラ・ゴールは労奴に堕とされ、ロザリアは無理やり離縁させられ地方に送られた。その地で身篭っていた子どもを産むとロザリアはそのまま亡くなってしまう。ロザリアの運命を知らないまま反乱を起こしたラ・ゴールだったが反乱は失敗、命からがら逃げ出した先、地球でボルテスVを建造しボアザンの侵略に備えた。その中で協力を惜しまなかった剛光代と結ばれ3児をもうける。しかしボアザンの有様を放置できずに地球を離れボアザン星とその植民惑星の各地で労奴解放のための地下活動を行なった。同時にボルテスの苦境を知り超電磁加重砲やボルテスの改造指示書を届けるなど地球への支援も忘れなかった。ボアザン陥落後は指導者的な立場にいると思われる。
- ロザリア:横沢啓子
- ラ・ゴールの最初の妻。ボアザン星人でありラ・ゴールの角が無いことを知っても変わらず夫を愛した。しかし皇位継承をめぐってラ・ゴールが追放されたために離縁させられ、地方(おそらく実家)に送られてしまう。妊娠の事実をラ・ゴールに知らせられないままハイネルを生みまもなく死亡。ハイネルの身の証のためにラ・ゴールの短剣を与えた。
- 守護神ゴードル:長浜忠夫
- ナレーター:槇木大輔
ボルテスV
ボアザン星人の地球侵略とその尖兵である巨大戦闘メカ・獣士に対抗するため、剛健太郎博士が開発(妻の剛光代と浜口博士も開発に協力)したスーパーロボット。ボルト・クルーザー、ボルト・ボンバー、ボルト・パンザー、ボルト・フリゲート、ボルト・ランダーの5機が合体して全長58.0m、重量600.0tの巨大ロボットとなる。動力源は超電磁エネルギー。メインパイロットは剛博士の長男、剛健一。 前作コン・バトラーVがアニメの合体を玩具で表現する際に非常に苦労したことから、デザインは玩具メーカー主導で進められ、コン・バトラーと比べても、俗に「烏天狗」と評される顔のデザインを除けば、合体システム、機体の配色、各機体の役割なども同じで、スーパーロボットとしてのインパクトに乏しかった。とは言え初めて斬撃武器を持ったスーパーロボットはゲッターロボのゲッター1(ゲッタートマホーク)、剣を持った最初はグレートマジンガーのマジンガーブレードであるが、ロボットアニメにおける決めの必殺技として剣で斬るパターンを創出したのがボルテスVの「天空剣Vの字斬り」である。剣そのものは西洋式の両刃の剣であったものの、その巨大さから両手で振るわれる事から事実上剣道の様な殺陣が描かれることとなり、これまでも時代劇において人気を博してきた様な必殺剣技が毎週振るわれる、そのインパクトは絶大で、その後暫くの間、スーパーロボットの必殺技といえば「○○剣××斬り」がお約束となるほどの影響を残した。現在もスーパー戦隊の巨大ロボットに(多少変形、若しくはその存在感が薄くなってはいるものの)その影響は残っている。
また、ボルテスVではロボットの設定や演出に工夫が凝らされている。第1話では声紋登録が行なわれておりボルテスチーム以外では合体できないとされた。またコン・バトラーと違って3機のコクピットが装甲に隠れるのでパイロットの安全性は高い反面、脱出が難しいとされる。10話では超電磁エネルギーの秘密が敵に解析され、超電磁合体破壊装置を装備した獣士が登場し合体不能の危機に陥るが浜口博士開発のウルトラマグコンを追加装備し事なきを得た(この際に超電磁エネルギーはクラウンコイルへの磁粒子の誘導により発生すると設定されている)。16話では損傷したボルト・フリゲートを分離しクルーザー、ボンバー、パンザーだけの上半身とランダーとで戦うという離れ業も披露している。 天空剣の刀身が巨大な獣士を切り裂くことができるのはなぜか、とボアザン側が研究した結果、刀身の強度だけではなく刀身を包む超電磁フィールドが分子構造を分解していることが判明しマキシンガル合金装備の鎧獣士が登場、天空剣がまったく通用しなくなる事態に陥った。この事態を打開するために行方不明の剛博士が遣わせた鷹型メカがマキシンガル合金を劣化させる超電磁加重砲をもたらし、ボルテスの後期の必殺技、天空剣・超電磁ボールVの字斬りが完成したのである。尚超電磁ボール自体はマキシンガル合金を劣化させるものでしかなく、あくまでも天空剣による斬撃、Vの字斬りが必殺技として使い続けられた。(スーパーロボット大戦シリーズでは超電磁ボールも含めて必殺技となっている)
主な武装・必殺技
コン・バトラーV同様、多数の武装と必殺技を持つ。
- ガトリングミサイル
- 手首から射出する5連装のミサイル。
- ボルテスバズーカ
- 手首を折り曲げグリップとして用いる、腕部そのものに格納されている巨大バズーカ。親指がトリガーとなる。主に右腕から発射したが、左腕にも装備されている。
- チェーンナックル
- 手首から鎖付き分銅を撃ち出し敵をからめとる。鎖を切り離し、手に持って使用する事も可能。
- ボルトレーザー・ボルテスビーム・超電磁ビーム・超電磁ウェーブ
- 胸部、天空剣の鍔となるM字装甲板の上に装備されている電磁ビーム砲。同じレンズ状砲口から射出されるが名称と光線の色などが異なる。
- ウルトラスパーク
- 全身から超電磁エネルギーを放射し、敵を弾き飛ばす。
- グランドファイヤー
- 胴体部に存在するベルトのバックル状の部分が開いて放射される超高熱火炎。噴射の圧力で獣士を吹き飛ばしたり、火球として発射する事も可能。
- グランドミサイル
- グランドファイヤー発射口から発射されるミサイル。それほど強力ではない。
- 超電磁ゴマ
- 最も使用頻度の高い武器。胸部に複数が収納されており、腹部から撃ちだされる巨大ゴマ。芯がドリル、縁からカッターが飛び出し、獣士を切り裂く。超電磁ストリングで操る。
- 超電磁ストリング
- 腹部にベルト状に格納されている超電磁ゴマを操作するためのツール。単独でもムチのように使用できる。複数形で呼ぶ場合もある。
- 天空剣
- ボルテス最強の武器。通常時は胸部にV字型の装甲板として格納されている。使用時には下部より柄が、上部からは両刃の剣先が伸びる。先述の通り超電磁フィールドにより分子結合を破壊することで敵の装甲を切り裂く無敵の剣であった。マキシンガル合金が超電磁フィールドに耐える構造であったため、その合金で覆われた鎧獣士には通用しなかった。14話では娘を人質にとられた工作員により装甲板を接合されてしまったこともあった。
- 天空剣・唐竹割り
- 天空剣の剣技の一つ。7話で使用。上段から敵を縦に真っ二つに切り裂く。
- 天空剣・一文字斬り
- 天空剣の剣技の一つ。8話で使用。中段から敵を横に真っ二つに切り裂く。
- 天空剣・Vの字斬り
- ボルテスの必殺剣技。天空剣により敵をVの字に切り裂く。空中に飛び上がったボルテスが獣士を袈裟がけに斬り、その後両刃を活かして角度を変え剣を引き抜きつつ更に斬り裂く。その際超電磁フィールドのエネルギーが残留し、切断面がVの字に輝く。メインパイロットの剛健一は決して剣の達人ではないので、これらの剣技は、少なくとも当初はボルテスにプログラムされている技であると思われる(ただし、後に特訓によって“胡蝶返し”の技を会得するなど、剣技はともかく体術は相当のレベルである。また最終局面ではハイネルと剣で互角の戦いを見せたことから、健一自身も大次郎との剣術の特訓、そして数多の実戦によって腕を上げている事が伺える。)。
- 天空剣・二段斬り
- Vの字斬りを二回叩き込む。名称は二段だが実際には三回斬っている。
- 天空剣・超電磁ボールVの字斬り
- マキシンガル合金によりVの字斬りが通用しない鎧獣士に対抗するための技。超電磁加重砲により生み出された超電磁ボールをマキシンガル合金にぶつけ材質を劣化させるもの。なお、「超電磁ボールVの字斬り」という名称は、スーパーロボット大戦の為の便宜上のもので、劇中では超電磁ボールとVの字斬りは別個に用いられた(コン・バトラーVの超電磁タツマキから超電磁スピンにつなぐ連続技と同じ)。超電磁ボール(超電磁加重砲)のみでは敵を破壊できない。24話では鷹メカの加重砲を使用するもののビッグファルコン全部のエネルギー量に相当するほどの膨大なエネルギーの調達に苦慮し、25話では雷を天空剣に集めるものボルテスはエネルギーに耐えられず自爆してしまう。26話では鷹メカからもたらされた指令書にもとづき改造が行なわれるが一発の超電磁ボールで全エネルギーを放出してしまいエネルギー制御の不完全さを露呈する。最終的に鷹メカと合体して制御装置を追加装備することでエネルギー制御を完璧なものとし、実用可能となった。別にVの字斬りである必要はないが、Vの字斬り以外の剣技は使われなかった。
ボルトマシン
- ボルト・クルーザー
- 全長12.8m、重量95t、飛行速度マッハ20という高速戦闘機。ボルトマシンの指令機であり超電磁発生装置とウルトラマグコンを装備する。単体での活躍はあまり多くないが、ボアザン円盤との戦いでは戦果をあげている。機体中央部が折れてクランク状に変形しボルテスVの頭部になる。合体後はコンピューターセクションとなる。17話においてV字編隊を崩し合体をさえぎる獣士ザイザルスに対して、クルーカッターを展開したままV字編隊で各機最高速度でキリのように回転し螺旋状に飛ぶことで獣士を撃退した。この技はコン・バトラーの超電磁スピンそのものであった。剛健一が乗り込む。
- 主武装
- バルカン
- クルーミサイル:機首両側面より発射するミサイル。
- クルーアロー:機体後部中央より発射するミサイル。
- クルーブーメラン:機体先端の前進翼先端からカッターを展開し射出する。
- クルーカッター:主翼先端から飛び出すカッター。
- ボルト・ボンバー
- 全長16.2m、重量100t、飛行速度マッハ18の重爆撃機。とはいえコン・バトラーでの合体矛盾を解消するために分厚い胸板がパンザーにまわされた結果重爆撃機とは名ばかりのスリムな戦闘機になった。両腕部分を開いて上下に180度回転しボルテスVの腕部を構成する。合体後は攻撃セクションとなりコクピットは完全に胴体内に格納される。峰一平が乗り込む。当時の超合金ではT字の垂直尾翼が余剰部品となった。
- 主武装
- ボンバーミサイル:機首両側面より発射するミサイル。
- ボンバーフック:合体後腕になる部分より発射されるワイヤーアンカー。
- ボンバーリング:機体下面に装備されたリング状武器。
- ボンバーバム:爆雷。
- ボルト・パンザー
- 全長12.4m、重量220t、飛行速度マッハ15という、あの機体でどうやってそんな速度を出せるのかがサッパリ分からない、という不思議な重戦車。単体で飛行可能なため何故にキャタピラがあるのかは不明。超電磁ゴマと天空剣と原子炉を内蔵する。バトル・タンクが胸を機首にしていたのに対しパンザーは胴を機首とする。合体時には左右に180度回転しボルテスVの胸と胴体を形成する。合体後はエネルギーセクションとなる。剛大次郎が乗り込む。コクピットはフリゲートと向かい合わせの格好でフリゲート側に多く収納されるはずである(胴体内はほぼ超電磁コマにスペースをとられているため)。なお17話においてV字編隊を崩し合体をさえぎる獣士ザイザルスに対しての特訓ではマッハ16で飛ばされていた。
- 主武装
- ベルトカッター:キャタピラ部から射出されるベルト状のカッター。
- パンザーミサイル:機首両側面より発射するミサイル。
- パンザーナックル:機首両側面より発射されるワイヤーアンカー。
- パンザーアーム:機体後部から伸びる作業用アーム。
- ボルト・フリゲート
- 全長19.5m、重量105t、飛行速度マッハ16の双胴型潜水艦。単体で飛行可能。バトル・マリンに比べて脚の断面が四角いために潜水艦・飛行機の印象は薄い。そのためか太もも部裏面に収納式の艦橋のような部分を持つ。この部分にはレーダーアンテナ状の部品もあったが、コクピットは機首先端にあり用途が不明である。合体後は修理・補修セクションとなりボルテスVの腰と脚部を構成する。剛日吉が乗り込む。
- 主武装
- 修理装置
- ネプチューンロック:機首両側面より発射されるワイヤーアンカー。
- フリゲートミサイル:機首両側面より発射するミサイル。
- フリーザー光線:機首両脇より発射される冷却光線。
- ボルト・ランダー
- 全長8.3m、重量80t、飛行速度マッハ17の偵察型マシン。単体で飛行可能。くのいちでもある岡めぐみが乗り込むため合体後も偵察・分析セクションであり、ボルテスVの足首と足を構成する。バトル・クラフトとは違い側面すべてが合体面ではなく、コクピット部分が両側の機体をつなぐ形になっている。合体面が分離して下方に90度折れ曲がり足となり、つま先にあたる部分からは左右2本ずつのドリルが出て地中行動も可能となっている。分離が自由なボルテスの特徴を活かしてボルテスが拘束された際に単体で分離し仲間を救ったこともある。ランダーのコクピットは左足。
- 主武装
- ランダー手裏剣:機体中央下部より発射される十字手裏剣。
- ランダーミサイル:機体中央両側面より発射するミサイル。
- ランダードリル:機体先端に装備される収納式のドリル。
- ランダーコンクリート:機体前部より射出される速乾性のコンクリート。
その他の登場メカ
- ビッグファルコン
- 大鳥島[7]に存在するボルテスチームの基地。鳥を模した司令塔が存在し、5台のボルトマシンを発射するカタパルトを備えている。多くの職員を有しており経営基盤は不明。38話でソーラーバードと合体し、宇宙へと飛び出した。
- ソーラーバード
- ビッグファルコンと合体し宇宙への飛翔を可能としたサポートメカ。浮上したビッグファルコンを支えるように、下から合体する。
- 鷹メカ
- ボルテスのパワーアップに貢献した鷹型メカ。名称不明。もとはボアザン星で王侯貴族専用の乗り物として運用されていたらしい。ビッグファルコンすべてのエネルギーを消費するとされる超電磁加重砲(超電磁ボール)を発射できる。後にはボルテスと合体しエネルギー制御装置を追加した事もある。特にこの機体はラ・ゴールを主設計者として皇帝専用機として設計されたもので、最高速度マッハ30のプラズマイオンエンジンと通常の兵器を一切無効化するギロン合金装甲を兼ね備えている。
以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。
放送リスト
※各話サブタイトルのコールは曽我部和行、次回予告は市川治が担当。
| 話数 |
サブタイトル |
登場怪獣 |
| 1 |
宇宙からの侵略者 |
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| 2 |
苦闘への前進 |
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| 3 |
墓標が教えた作戦 |
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| 4 |
魔のシャドウ必殺剣 |
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| 5 |
戦艦三笠が危機を呼ぶ |
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| 6 |
いななけ!愛馬アイフル |
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| 7 |
新隊員タッコちゃん |
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| 8 |
地底城の陰謀 |
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| 9 |
夢が招いた大ピンチ! |
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| 10 |
ボルテス合体不可能! |
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| 11 |
よみがえるボルテスV |
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| 12 |
ボルテス起死回生 |
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| 13 |
謀略の父が地球を狙う |
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| 14 |
父と子の罠 |
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| 15 |
皇帝陛下のプレゼント |
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| 16 |
ファルコン壊滅の危機 |
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| 17 |
愛も涙もふりすてろ!! |
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| 18 |
父よ!地球は近い!! |
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| 19 |
父の胸の中でなけ! |
|
| 20 |
血で書いた数字の謎 |
- 獣士ゾル
- 獣士ゲル(二体合わせて獣士ゾルゲルと呼称、より正確にはゾルがゲルを吸収)
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| 21 |
策謀の秘密基地※ |
|
| 22 |
裏切り者の計画 |
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| 23 |
子犬よ明日へ歩め! |
- 獣士ガルス(宇宙狼にコントロール装置をつけた簡易型)
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| 24 |
敵・新将軍の挑戦状 |
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| 25 |
自爆!!超電磁ボール! |
- 鎧獣士デスラー(宇宙戦艦ヤマトのデスラーから命名されたという説がある)
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| 26 |
謎の飛行メカとの合体 |
|
| 27 |
謎の鷹メカの正体 |
|
| 28 |
父・剛健太郎の秘密 |
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| 29 |
ボアザン星の勇士 |
- 鎧獣士ギルオン(闘奴から獣士となる)
- 鎧獣士ザルザ
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| 30 |
地球を賭けた一騎打ち |
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| 31 |
岡防衛長官空に散る!! |
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| 32 |
ジャングルの追跡 |
|
| 33 |
魔の細菌攻撃 |
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| 34 |
憎しみの炎が危機を呼ぶ |
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| 35 |
星の戦士への鎮魂曲 |
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| 36 |
地底城攻撃開始! |
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| 37 |
さらば!敵司令官ハイネル |
|
| 38 |
大宇宙へ出撃せよ!! |
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| 39 |
ボアザン星の大攻防戦 |
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| 40 |
崩れゆく邪悪の塔!! |
|
※次回予告では「策略の秘密基地」とナレーションされたが「策謀」が正しい。
脚注
- ^ a b 不滅のスーパーロボット大全
- ^ 『日本(ジャパニーズ)ヒーローは世界を制す』156-160頁。
- ^ コン・バトラーV ボルテスV ダイモス ダルタニアス 大全
- ^ トイジャーナル2003年8月号によるとポピーにおけるコンバトラーの売上は36億円に対し本作は27億円である
- ^ トイジャーナル1978年2月号
- ^ a b c d ボルテスV(ファイブ)は当初、コン・バトラーV(ブイ)の後番組として更に対象年齢を下げた企画として進んでいた。そのためボルテスチームは小中学生を主人公とする設定で進んでいたが(当初は野球少年少女の集まりであったらしい。キャラクター設定にその名残がみられる。)、スポンサーの意向で主役ロボットがほぼ前作の焼き直しとなったため、主人公をめぐる人間ドラマに主軸が移された。キャラクター設定は大幅に変更され、対象年齢も引き上げられた。キャラクターの設定年齢は初期設定段階のものであり、制作の際に念頭に置かれた年齢とは異なっている(剛日吉を除く)。
- ^ 太平洋戦争時、旧日本軍がウェーク島を占領後「大鳥島」と名を変更して統治していた時期があったが、関連はない。
関連事項
外部リンク
前後番組の変遷
| テレビ朝日系 土曜18時台前半 |
| 前番組 |
番組名 |
次番組 |
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超電磁マシーン ボルテスV
(1977.6.4 ‐ 1978.3.25)
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