風のハルカのスタジオで使われる
木材のエイジング効果の説明パネル(2005年11月、NHK大阪施設見学会で撮影)
風のハルカのスタジオ・木綿子のマンションの入り口(2005年11月、NHK大阪施設見学会で撮影)
風のハルカのスタジオ・木綿子のマンションの内部(2005年11月、NHK大阪施設見学会で撮影)
風のハルカのスタジオ・水野家の母屋(2005年11月、NHK大阪施設見学会で撮影)
『風のハルカ』(かぜのはるか)は、NHK連続テレビ小説2005年(平成17年)度下半期の作品である。シリーズ通算第73作目。NHK大阪放送局製作で、2005年10月3日より2006年4月1日まで、全26週・151回(12月29日~1月3日は休み)にわたって放映された。
朝8時15分~8時30分(月曜から土曜)において当ドラマが占める平均視聴率は関東地区で17.5%、関西地区で15.6%で、NHK総合テレビにおける連続テレビ小説(朝8時15分から放映分)は、2003年度下半期『てるてる家族』から5作品連続で、関東、関西ともに平均視聴率20%を割っている。
概要
地元の環境資産を有効に活用したユニークな地域づくりで高い評価を受けた由布院温泉の成功と、逆にその成功ゆえに、今までの成功の資産を次世代に向けてどう継承し、発展するかが切実な課題となっている現状を物語の複線とし、そこに崩壊した家族を再生するための家族ひとりひとりの試行錯誤の物語を重ねている。
舞台は、大分県由布市湯布院町と大阪府大阪市。脚本は、大森美香がこのドラマのために書き下ろした。脚本の大森以外にも制作統括は片岡敬司、音楽は本多俊之と、人気を博したNHK夜ドラ『ニコニコ日記』のスタッフが結集。ドラマ内で主人公たちの子供時代に放映されていたことになっている特撮ヒーロー「ガイセイバーZ」は、『ニコニコ日記』の中では木村佳乃演じる主人公が脚本を担当していた。
物語は、湯布院(実際は旧湯布院町内の由布院)の父子家庭の下で貧しい生活を送ったハルカが、大阪の別れた母の元へ行き、やがて幸福の本当の意味を知って、家族の再生を目指すサクセスストーリーである。なお、大分県が朝ドラの主要な舞台となるのは今回が初めて。
ファンの中には完全版の発売や続編を望む声も多く、視聴率以上の人気があるものと思われる。NHKでも通常では最終回後約1ヶ月で行われる公式ホームページ閉鎖を2006年7月31日(月)まで延期するなどの配慮が見られた。それを受けてか、2007年9月より2回に分けて完全版DVDが発売された。
スタッフ
- 作詞・作曲:森山直太朗・御徒町凧、編曲:渡辺善太郎、歌:森山直太朗
- ハルカたちを暖かく見守る由布岳の精という設定。
キャスト
水野・神崎家
- 水野(猿丸)ハルカ(村川絵梨、幼少時:村崎真彩)
- 本作の主人公。短大卒業後銀行への就職が決まり、そのお金で妹を都内の大学に通わせようとしていたが、突然倒産してしまった。 妹を大学に通わせるため湯布院から大阪の別れた母のもとに出て、旅行会社「そよかぜツーリスト」の大阪東支店に勤めることになった。なかなか母と和解できなかったが、ここで本当の幸福の意味に気づく。後に東京への転勤の辞令を断り、旅行会社を退社。湯布院に帰り、短大時代にアルバイトをしていた湯布院観光組合事務所にスタッフとして再就職。最終回で猿丸と結婚する。
- 水野陽介(渡辺いっけい)
- ハルカの父。元は敏腕商社マンだがスーツ着用以外では口下手になってしまう。脱サラして大阪から湯布院に娘たちとともに移り住み、レストランを開店するが、数年であえなく閉店。レストラン再開を目指して奮闘し、後に地元産の野菜を黒焦げにした料理(?)が名物の「風のレストラン」を開店する。なぜか、幸せ回路大発動で、この、「風のレストラン」は大繁盛。特技はトランペット。
- 神崎木綿子(真矢みき)
- ハルカの母。上昇志向が強いためか、あるいは大学卒業後の夢が水野陽介とのできちゃった結婚で挫折したためか、(ストーリー中大半の部分で)故郷の湯布院を憎む。湯布院移住の際に陽介と離婚して大阪に残り、公認会計士の資格を取って会計事務所に勤める。青木健二とは同棲する仲で、後に健二を追いかけてロンドンに行く。
- 水野(浜口)アスカ(黒川芽以、幼少時:枡岡明)
- ハルカの妹。高校3年の時、家族崩壊をテーマに執筆した小説が間文学賞に入賞し、東京で大学生と小説家の二足の草鞋を履く。後にハルカの小学校時代の担任の浜口佑介とできちゃった結婚をする。
- 神崎ちい(朝丘雪路)
- ハルカの祖母で、木綿子の母。一二三一家と一緒に暮らしている。
- 神崎一二三(升毅)
- ハルカの伯父で、木綿子の兄。花農園経営。宴会が好きで口癖は「よだきぃよだきぃ」。
- 神崎光代(宮崎美子)
- 一二三の妻。楽天家な夫と息子に代わって家を束ねるしっかり者。郷土料理とゼリーが得意で、後に陽介の風のレストランを手伝うことになる。
- 神崎由紀夫(中村友也、幼少時:鈴木宗太郎)
- 一二三と光代の息子で、ハルカの従弟。家業の農業を手伝う。おっとりした風貌と話し方だが、芯はしっかりしており、家業を継ぐことに誇りを持っている。農村として地に足が着いた基盤を持ち、それを未来につないでいこうとする湯布院の地域づくりの根っこを象徴する人物。後に亜矢と恋仲になる。
倉田家
- 倉田宗吉(藤竜也)
- のどかな農村だった湯布院を名だたる温泉郷に育て上げた名物男で、その活躍ぶりはすでに伝説的存在となっている。正巳の父。「倉田旅館」の主人。現実の世界で湯布院温泉の現在の姿に育て上げた中谷健太郎(物理学者中谷宇吉郎の甥)ら何人かの著名な地元の牽引役らを投影した登場人物であり、この一群のモデルの人々と演じた藤竜也も、以前から親交がある。
- 倉田百江(木村佳乃)
- 宗吉の29歳年下の後妻。正巳の義母。「倉田旅館」の女将。
- 倉田正巳(黄川田将也、幼少時:笘篠和馬)
- ハルカの幼なじみで、老舗温泉旅館「倉田旅館」の跡取り息子。生まれてすぐに実母を亡くす。顔の良さと優しい性格で非常に女性にもてるが、苦しいことにはすぐ音をあげる、アホでヘタレのボケナスビ。湯布院を現在の姿に育て上げた偉大な父を超えられない重圧に常に押しつぶされそうになっている。いわば、偉大な過去をいかに継承発展させるかに悩む現在の由布院温泉の苦悩を象徴する人物。湯布院に帰ってきたハルカと婚約するが、結婚と仕事の重圧に耐えかねて結納当日に逃亡。百江の配慮で京都の老舗旅館で厳しい修行を終え、根性を入れ替えて湯布院へ帰ってくる。京都修行時に奈々枝と恋仲になる。
湯布院の人々
- 猿丸啓太郎(松岡充)
- ハルカの勤務先に出入りするフォトグラファー。たまたま知り合った四方山に頼まれて宣伝用写真も撮っていたが、実は世界を股にかけて活躍するかなり有名なフォトジャーナリスト。突然現れては突然去っていく、ハルカ曰く「変なハンサムさん」。社会的には成功しているが、孤児として育ったゆえの強い孤独感を心に宿しており、それを癒してくれるハルカを次第に深く愛するようになっていく。最終回でハルカと結婚する。
- 東山亜矢(MEGUMI)
- 大阪でのハルカの友人。仕事も遊びもできるバリバリのキャリアOLだったが、都会の仕事に微妙な違和感を覚えている。後に農業に目覚め、仕事を辞め湯布院に移住する。やがて農業を愛する由紀夫の度量の広さに惚れ、恋仲になる。
- 村崎静子(三浦理恵子)
- 湯布院に帰ったハルカが勤める湯布院観光組合事務所の先輩事務職員。ハルカの父・陽介に好意を寄せる。
- 藤沢義三(螢雪次朗)
- 湯布院観光組合事務所所長。蝶ネクタイがトレードマーク。
- 木内奈々枝(水川あさみ、幼少時:菅野莉央)
- ハルカの幼なじみ。兄を亡くし一家離散の後、別府でホステスをしていたが、後に「倉田旅館」で仲居として働く。行方不明だった父と大阪で再会するが、危うく騙されかけたところを正巳に救われる。後に正巳と恋仲になり、百江から女将修行を受け始める。
- 木内智也(森田直幸)
- 奈々枝の兄。不治の病で早くに亡くなる。ハルカの初恋の相手。
- 山中悟史(出口哲也、幼少期:松田和)
- ハルカの幼なじみ。「倉田旅館」で板前として働く。後に幼なじみの万里子と結婚。
- 花田(山中)万里子(木南晴夏、幼少期:中村愛)
- ハルカの幼なじみ。後に同じく幼なじみの悟史と結婚。
- 浜口佑介(近藤公園)
- ハルカの小学校時代の担任の先生。後にアスカとできちゃった結婚をする。特技は手品。
旅行会社「そよかぜツーリスト」東大阪支店関係
- 四方山一行(桂文珍)
- ハルカの大阪での勤務先、そよかぜツーリスト大阪東支店の名物支店長。彼の名を冠したツアーには、彼を慕う常連客が大勢集まる。
- 青木健二(別所哲也)
- ハルカの勤めるそよかぜツーリストの課長で、木綿子の同棲中の恋人。ハルカとは木綿子のマンションで同居することになる。木綿子にプロポーズするも、直後にロンドン支店に転勤してしまう。
- 深田亜津子(ちすん)
- 先輩女性社員。「職場の花の地位を脅かす」ハルカの入社直後には辛くあたるが、後に亜矢と共にハルカの大阪での友人となる。
- 右近恒夫(東村雅夫(まるむし商店))
- そよかぜツーリストの課長。ハルカの直属の上司。
- 渕上千雪(中道裕子)
- 先輩女性社員。
- 佐藤まこと(山本禎顕)
- ハルカと同期入社の男性社員。四方山になかなか名前を覚えてもらえず、入社直後から「辞めたい」が口癖だったが、何だかんだで頑張っている。物語中盤で亜津子と仲良くなり「仕事頑張ったら付き合ってやってもいい」と言われて発奮。最終回では働きが認められ社長賞をとる。
- 北向純子(和泉敬子)
- 木綿子の勤める大阪の会計事務所の所長。
- 犬養蘭子(華ゆり)
- そよかぜツーリストの社員たちのたまり場、タコ焼き屋「たこばあば」の店主。派手で押しの強い典型的な大阪の「おかん」である。ドラマ内で四方山が蘭子のことを姉さんと呼んでいたが、実際に姉弟関係なのか年上の女性に対する形容なのかは不明。
各週のタイトル
- 第1週(10月3日-)「いやしの町に来ました!」
- 第2週(10月10日-)「さようなら、お母さん」
- 第3週(10月17日-)「家族の新しいスタートだ」
- 第4週(10月24日-)「なかよくしようね」
- 第5週(10月31日-)「もしかして……恋?」
- 第6週(11月7日-)「お父さんが来ちゃった!」
- 第7週(11月14日-)「片想いはつらいよ」
- 第8週(11月21日-)「さあ、踊りましょう!」
- 第9週(11月28日-)「カゼの日はお母さんと」
- 第10週(12月5日-)「ハルカの春休み」
- 第11週(12月12日-)「春休みはつづくよ」
- 第12週(12月19日-)「ラブかキャリアか?」
- 第13週(12月26日-12月28日)「道に迷えば風のむくまま」
- 第14週(1月4日-)「想い出はキラキラと」
- 第14週は主として少女時代のエピソードをベースとして、ドラマ前半の内容を再構成したものが中心だった。
- 第15週(1月9日-) 「さいなら!イラチの街」
- 第16週(1月16日-)「音楽祭へようこそ!」
- 第17週(1月23日-)「恋の嵐は吹きあれて」
- 第18週(1月30日-)「赤ちゃんができた?」
- 第19週(2月6日-)「結婚しようよ」
- 第20週(2月13日-)「未来にむかってはしれ」
- 第21週(2月20日-)「ゆれて、やじろべえ」
- 第22週(2月27日-)「いただきまーす!」
- 第23週(3月6日-)「命名!風のレストラン」
- 第24週(3月13日-)「もっともっとゆっくり」
- 第25週(3月20日-)「好き」
- 第26週(最終週)(3月27日-)「幸せの風につつまれて」
特別編
- 通常、大阪放送局製作の朝ドラにおいては、年末年始の放送休止期間を利用して、特別編を放送するケースが多いが、この番組では早くも放送2週目の2005年10月10日8:35~9:30に、特別編『風のハルカスペシャル』(第1週目に放映された少女時代のハルカらを描いた部分を再構成)が放送されたほか、9月にも10分間のミニ番組「風のハルカ メイキング・スペシャル」が放送されている。(何れも副音声解説放送は行われず、ステレオで放送された。)
- 2006年5月27日16:00~17:59(BS2では、6月3日13:30~15:29、BS-hiでは、7月8日16:00~17:59)に、『風のハルカ 感謝祭スペシャル! ~あの感動をもう一度~』が放送された。当初は「春の感謝祭スペシャル」であったが、放送直前に「春の」の部分が削除された。ドラマの総集編と、その後のハルカ達の活躍ぶりを新たに撮影したもの、村川絵梨、桂文珍、村崎真彩、枡岡明が撮影でお世話になった湯布院のゆかりの地を訪問したものが放送された。通常、総集編は45分程度にまとめたものを3~4回に分けて、本放送最終回から半年以上経ってから放送されるが、本放送から2ヶ月足らずで続編を含めた総集編が企画されたのは極めて珍しい。また、最後に5分だけ流された新撮ドラマ部分では、木綿子と健二がロンドンから帰ってくる、由紀夫は亜矢の両親に挨拶に行く、奈々枝は百江から女将修行を受けている等の伏線ではないのかとも思われるネタが満載され、さらにラストシーンではハルカ直筆の「またお会いしましょう」のテロップが出されたため、ファンの間では続編決定か?とも言われている。
音声事故
- 2006年3月30日12:45からの再放送で番組冒頭から約3分間、副音声解説放送が聞こえる音声事故が発生。この間、副音声に対応していないテレビ(または、副音声に切り替えていないテレビ)でも副音声解説が聞こえる状態になった。その後、12:48分頃から57分頃までは、逆に副音声解説が聞こえない状態になった。
アラカルト
脚本家・大森美香とヒロインを演じた村川絵梨は本作の前に映画『恋文日和』の一編「あたしをしらないキミへ」で組んでおり、本作以降も「マイ☆ボス マイ☆ヒーロー」(日本テレビ系)や「Good Job〜グッジョブ」で組んでいる。
外部リンク
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NHK連続テレビ小説 |
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| 1960年代 |
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| 1970年代 |
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| 1980年代 |
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| 1990年代 |
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| 2000年代 |
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