鼻行類 とは?ページ内リンク ↓ウィキペディア(Wikipedia)記事 ↓Yahoo!知恵袋鼻行類(びこうるい、Rhinogradentia)は学術論文のパロディ作品『鼻行類』(本記事の末尾を参照)に記載された想像上の生物のタクソン(分類群)。 出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』 鼻行類 出典: 『はてなダイアリー』 関連商品
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鼻行類(びこうるい、Rhinogradentia)は学術論文のパロディ作品『鼻行類』(本記事の末尾を参照)に記載された想像上の生物のタクソン(分類群)。
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鼻行類は別名ハナアルキともいい、脊椎動物亜門・哺乳綱・鼻行目に属し、南太平洋に存在するハイアイアイ群島に生息していた動物。鼻を歩行や捕食等に使用する。すべりやすいハイアイアイ群島で、滑って転ぶのを防ぐために鼻で体を支えたのがこの特異な進化の発端ではないかとされる。また、ゴキブリなどの昆虫を捕食するために、地面に顔を擦りつけていたことにより、このような進化を遂げたという説もある。なお、鼻が歩行器として発達したのと対照的に、多くの群で四肢の退化が見られ、一部では後肢を完全に失った例もある。
ナゾベームのように頭を下にして鼻で歩く姿が有名だが、多様な進化を遂げた鼻行類の鼻は、歩行に用いるだけでなく捕食などにも使用されている。例えばハナススリハナアルキEmuncttor sorbesは粘着力のある鼻汁をたらすことで魚を釣り上げることで知られている。
14科189種のこの生物群は、1942年にスウェーデン人のエイナール・ペテルスン=シェムトクヴィストによって発見された。ハラルト・シュテュンプケ (en:Harald Stümpke) 著の『鼻行類』に詳しい。
なお、フランスでは鼻行類という分類は認められていない。これは、大統領シャルル・ド・ゴール(在任期間:1958年 - 1969年)が、巨大な鼻を持つ自分への当てこすりであるとして、パリ植物園への鼻行類の標本搬入を拒否したためである。1957年の核実験によってハイアイアイ群島は消滅し、同時に鼻行類も絶滅したとされる。
注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。 →[記述をスキップ]
『鼻行類』はハラルト・シュテュンプケ名義で書かれた、架空の生き物「鼻行類」を解説している書籍である。1961年発行。フィクションではあるが、生物学における学術書によくある特定の分類群に関する総説の形式を巧みに表現してあり、個々の動物の記述は客観的かつ冷静である。
特に、一つの群島におけるほ乳類の一分類群の適応放散をシミュレートする、という試みにおいても興味深いものである。鼻で歩くというのがいかにも奇妙であるが、考えてみればゾウの鼻でもずいぶんと奇妙であるし、生物界にはびっくりするような適応の例はいくらでもある。しかしそれが鼻であることが一種のおかしみを醸し出している。さらにダンボハナアルキでは耳を羽ばたいて飛ぶというディズニーアニメのダンボを生物学的に実現したものである。それ以外にも寄生性のほ乳類など実在しないものを無理矢理作りだしたものもある。なお、顔を花に擬態させて虫を捕るというハナモドキなどは、ほぼ同様の案が『アフターマン』でも使われており、いわばアイデアの収斂が見られる。イカモドキは繊毛粘液摂食を陸上のしかもほ乳類にさせる思考実験ともとれる。
その学術論文のパロディーとしての完成度はかなり高い。鼻行類についての記述のみでなく、ハイアイアイ群島の現地人の文化や、鼻行類研究の歴史などもそれらしく描かれている。また、巻末の参考文献一覧なども一見の価値がある。その系統樹を完全なものとしては描かず、多くの疑問や異説を含む形で提出するあたりにも学術論文的なリアリティがある。また、地鼻類の項では単にこの架空の分類群のみならず、扁形動物門三岐腸類の系統にまで話を広げるあたりは、いかにも意欲的な研究者の書きそうな話でもある。 線画による細密画も生物学論文的なもので、時に違ったタッチのものが混じるのは、総論的な学術論文ではよくある、他の研究者の論文からの引用によって異なったタッチの図が入り交じるのを模したものである。
古い詩(これは実在する)の引用から始まり、核実験による島の消滅という終焉を末尾に置くというドラマチックな構成は、単なるパロディー論文というよりは、論文という体裁をとった一つのおとぎ話としても成立している。サイエンスフィクションならぬ、バイオロジーフィクション作品と呼べるだろう。
なお、本文中でははじめに少し説明がある以外には言及がないが、この島はきわめて古い時代に孤立して以降、独自の進化の道をたどっており、そのために高等な昆虫が欠けている。したがって図中に描かれている昆虫は、いずれもゴキブリやカゲロウなど古い型のものかそれに由来するものであり、よく見るとそれらしく描かれている。
以上で物語・作品・登場人物に関する核心部分の記述は終わりです。
本書は以下の2書と合わせて生物系三大奇書といわれることがある。
このうち、平行植物がむしろ民俗学的書籍の、アフターマンが一般向け科学解説書(あるいは子供向け科学図鑑)のパロディの体裁を取るのに対して、本書は徹底して科学専門書のパロディである。
そのため、むしろ科学の専門家に喜ばれたかもしれない。訳者の日高敏隆は一級の動物学者である。また、わざわざこの本の評価本(『シュテンプケ氏の鼻行類 - 分析と試論』ゲーステ著・今泉訳)が出ている。片倉・馬渡の『動物の多様性』(2007、培風館)では標本に関する議論の中でこの書を取り上げ、それが虚構であることには一切触れずに「標本が存在しないため、これを確認することが不可能である」ことを惜しんでいる。さらに、フランスの博物館でこの書の動物の一つ、ハナススリハナアルキの剥製(当然作り物)が一時展示されていたことを取り上げ、その時に解剖を依頼すればよかったと惜しんで見せている。
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