
逮捕暦7回のJohnny Cash、刑務所慰問ライヴ! 全米一の荒くれムショとして名高いSan Quentinでは 四度目のショウになります。看守側の「当たり障りのない歌を歌って欲しい。」との要請は モチロン拒否。犯罪者・囚人の立場を綴った歌で シャバに出られない観客をとことん煽ります。塀の中での経験が豊富な彼だからこそ、囚人の共感を得られるンですね。
ハイライトは、タイトル曲の "San Quentin"。 Johnnyが、「サン・クェンティン、地獄で焼け落ちてまえ。」 と歌うと 観客の盛上がりは、暴動一歩手前!!! 看守さん一同が、撃鉄を外したそうです。
この再発盤では (ザ・コンプリート
1969年コンサート) と謳いながら、Johnnyのセットは四曲カット。タイトルに偽りあり(笑)ですね。
この日の模様は、カナダのグラナダTVがカメラに収めました。
Johnny以外の部 Carl Perkins, The Statler Brothers, Carter Familyのセットも含むほぼ完全版と グラナダTVの映像は、「アット・サン・クェンティン(レガシー・エディション)」に収録されています。テープ切れで 未収録終いになった曲が、数曲あるそうですが。
(マクフィスン さんのレビュー)

この作品は泣ける作品だ。この作品に描かれている登場人物たちの生きざま(死にざま)を観るにつれ、その重い生きざまに心をうたれ涙なしには観られない。それはラストに「1944年2月13日フィリップ・ジェルビエは走ることをやめた」という字幕が流れるシーンでピークになる(原作にはこのシーンはなく、原作者のジョゼフ・ケッセルもこのシーンを観てむせび泣いたという)。
この作品は他のいわゆる戦争映画と違って破壊活動や工作活動でカタルシスを得ようとするものとは大きく異なり、逮捕、脱走、救出などの報われない過程を丁寧に描くことを通して、レジスタンスに従事する者たちの苦悩、裏切り、非情な決断などを赤裸々に描いている作品だ。そこが作品にリアルさと重みを与え、観る者の感情を揺さぶる。
メルビル自身レジスタンス従事者であったことと製作過程で多くのレジスタンス活動の調査を行っていることから、彼の経験や調査による事実が作品中の事件や登場人物たちの設定にオーバーラップして、ケッセルの原作とシンクロしているところが特に当時の人々の感情を揺さぶったのだろう(今観ても十分心は揺さぶられる)。
冒頭の凱旋門前のシャンゼリゼをドイツ軍が行進するシーンなど当時フランスでは考えられないシーン(ドイツ軍の軍服を着た人々の行進はパリ市民にとってNGだった)を敢えて撮影しリアルさを追及したところも功を奏している。
とにかく、観る者の感情を揺さぶるレジスタンス映画の最高傑作といえるだろう。
この作品に対するメルビルの想いは「サムライ」(ルイ・ノゲイラ著、井上真希訳)を読まれるのをお薦めする。
(コマンチェロ さんのレビュー)