A340 とは?
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エアバスA340 (Airbus A340) は1980年代後半にA330とほぼ同時期に開発が始められた欧州エアバス社の4発の長距離ワイドボディ旅客機である。胴体や翼など、基本的な構造はA330と共通である。A300から始まったエアバスの歴史において、初のエンジン4基を搭載した4発機。 出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』
A340
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エアバス・インダストリー社製造の、4発エンジンの長距離ワイドボディ旅客機。胴体や翼などの基本的な構造は、同時期に開発された双発ワイドボディ旅客機のA330と共通している。A300から始まったエアバスの旅客機としては初の4発機。初飛行は1991年10月25日。1993年3月より就航。 型式としては、A340には航続距離が13,500kmで、座席数が約300席のA340-300、胴体を短縮して航続距離を14,800kmとしたA340-200、胴体を大きく延長して座席数を400席まで拡張したA340-600、 ...
出典: 『はてなダイアリー』
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エアバス A340
ILA 2006航空ショーで披露されたA340-600の試作機
エアバスA340 (Airbus A340) は1980年代後半にA330とほぼ同時期に開発が始められた欧州エアバス社の4発の長距離ワイドボディ旅客機である。胴体や翼など、基本的な構造はA330と共通である。A300から始まったエアバスの歴史において、初のエンジン4基を搭載した4発機。
現在、シンガポール航空が、民間旅客機のノンストップ路線としては世界最長の、シンガポール (SIN) ~ニューヨーク (EWR) 路線(所要時間18時間40分)でこの機材(A340-500型機)を使用している。ヴァージン・アトランティック航空等が日本線で使用しているA340-600型機は、世界最長の胴体[1]を持つ旅客機であることでも知られる。777-300と同様に、座席の配置によっては1階建てながら2階建ての747-400に匹敵する座席数を持つこともある。
特徴
操縦装置及びフライトデッキ
操縦装置とフライトデッキはA320以降のエアバス機の標準となった、サイドスティックとフライ・バイ・ワイヤーを採用、計器もグラスコックピットになっており、これもA330と同様である。 当初はモニター装置にCRTディスプレイが用いられていたが、後に液晶ディスプレイが使われるようになった。最新のA340及びA330はA320では機械式計器であった予備計器もモニター化され、機械式計器で残っているのはギアブレーキ温度計のみである。
共通性の高い操縦システムにより確立されたエアバス社の相互乗員資格(CCQ)はA340でも認められており、エアバス社の説明によれば、A340資格を持つパイロットがA330の操縦資格を得るのに必要な訓練期間は最短で1日である。
各型式
A340には航続距離が7,300海里(13,500km)で3クラス標準座席数が295席の-300を中心とし、胴体を短縮して航続距離を8,000海里(14,800km)とした-200、胴体を大きく延長し3クラス標準座席数を380席にした-600、-600の胴体短縮型で航続距離をエアバス機としては最長の8,650海里(16,000km)とした-500がある。
エンジン
エンジンは各型とも1種類で、-200と-300にはCFMインターナショナル製のCFM56-5C4、-500にはロールス・ロイス製トレント553型、-600には同トレント556型ターボファンエンジンが使われている。4発機のためA330やライバル機種であるB777などと比べると最大離陸重量に対する総推力比は低い。これはエンジンの総推力を決定する要因となる離陸滑走路長が離陸続行決定速度到達時点での一発停止を前提としており、一発停止で50%の推力喪失になる双発機に対して4発機では25%の推力喪失であるため条件が緩くなるためである。
翼
主翼は-200/-300と-500/-600で異なるものが使われている。前者は翼幅が60.3m、翼面積361.6m2でA330と共通したものが、後者は63.45m、439.4m2の専用の大きいものになっている。二種の主翼の構造は全く別ではなく、-200/300の主翼翼形の最大厚の部分にプラグを挿入して翼断面に平行部分を作る方式で-500/600の主翼を作成しており、プラグが翼端部程細くなっているために後退角が30度から31.1度へと増大している。そのため動翼の構造や制御系配線などは殆ど変更を行なわずにすんでいる。後退角が若干大きくなることと平均翼厚比が小さくなって衝撃波発生速度が高くなったため標準巡航速度がM0.82から0.83へと増加している。しかしそれでも巡航速度はB777のM0.84より遅い。垂直尾翼は先端部が延長されたA330-200のものを装備している。
その他
-600は全長とホイールベースが長くなっている為、タキシングを支援する為のカメラが垂直尾翼とノーズギア後方に装着されており、この映像は操縦席のPFD(主要計器を表示するモニター)で確認することが出来る。
開発
1980年代前半より、A300やA310の後継機の研究を行っていた。基本となるコンセプトは、A300と同一断面の胴体を用い、航続距離や就航路線に応じて、洋上飛行は出来ないがコストの安い双発の中長距離機と、システムがやや複雑で高価になるが大洋を横断できる4発の長距離機の2種を同時に開発することにあった。1987年6月に航空会社より発注が得られたために、開発が本格化し、双発型はA330、4発型はA340と命名された。初飛行は1991年10月25日。1993年3月より就航している。
仕様
|
-200型 |
-300型 |
-500型 |
-600型 |
| 全長 |
59.4 m |
63.6 m |
67.9 m |
75.30 m |
| 全高 |
16.7 m |
16.7 m |
17.1 m |
17.1 m |
| 全幅 |
60.3 m |
60.3 m |
63.45 m |
63.45 m |
| キャビン幅 |
5.28 m |
| 主翼面積 |
361.6 m2 |
361.6 m2 |
439.4 m2 |
439.4 m2 |
| 航続距離 |
14,800km |
13,500km |
16,000km |
13,900km |
| 最大離陸重量 |
275.0 t |
271.0 t |
365.0 t |
366.0 t |
| 最大燃料容量 |
155,040 リットル |
141,500 リットル |
214,810 リットル |
194,880 リットル |
| 貨物室容量 |
100.2m³ |
162.8m³ |
153.9m³ |
207.6m³ |
| 基本座席数 |
261(3クラス仕様) |
295(3クラス仕様) |
313(3クラス仕様) |
380(3クラス仕様) |
| 乗員 |
2人 |
| 後退角 |
30° |
31.1° |
| 車輪間隔 |
23.24 m
76 ft 3 in |
25.60 m
84 ft 0 in |
27.59 m
90 ft 6 in |
32.89 m
107 ft 11 in |
| 無荷重量 |
129,000 kg
284,396 lb |
129,275 kg
295,503 lb |
170,400 kg
375,668 lb |
177,000 kg
390,218 lb |
| 巡航速度 |
M .82 (484 kn, 896 km/h, 557 mph) |
M .83 (490 kn, 907 km/h, 564 mph) |
| 最大離陸重量における離陸速度 |
2,990 m
9,810 ft |
3,000 m
9,840 ft |
3,050 m
10,000 ft |
3,100 m
10,170 ft |
| 貨物容量 |
18 LD3s/6 pallets |
30 LD3s/10 pallets |
32 LD3s/11 pallets |
42 LD3s/14 pallets |
| 巡航高度 |
11,887 m (39,000 ft) |
| エンジン (4x) |
CFM56-5C2 (138.78kN)
CFM56-5C3 (144.57kN)
CFM56-5C4 (151.25kN) |
CFM56-5C2 (138.78kN)
CFM56-5C3 (144.57kN)
CFM56-5C4 (151.25kN)
CFM56-5C4P (149.9kN) |
ロールスロイス
トレント
553/556 (236/249kN) |
ロールスロイス
トレント
556/560 (249/260kN) |
備考
- 日本の航空会社では、以前全日本空輸が5機を欧州路線用にオプション発注したが、キャンセルしたため(当時同機を発注していた際にボーイング社からボーイング777のワーキングトゥゲザーに招聘された為、A321に変更された)A340を導入するには至らなかった。これを例に日本の航空会社からの発注が未だ一機も無い型式である。しかし、前述のように海外の導入会社による日本国内への乗り入れはある。
- A340-500/600に関しては当初機体重量が設計時の想定を上回っていた。これは主翼製造を担当したBAeの重量見積もりのミスによるものであり、-500/600の製造7号機以降は複合材の使用範囲を広げ軽量化した主翼を提供してこの問題は一応解決された。2007年4月に欧州内のメディアが報じた-600の貨物搭載量制限問題はこれとは別である。A340の原設計では-600までのストレッチは想定しておらず、主翼前後を均等に延長すると離陸時に必要なローテーション角を確保するための主脚長が足りない。そのため胴体ストレッチは主翼前方にやや偏ったものとなっている。その結果-600は元々ノーズヘビー気味で巡航時のトリム抵抗が大きくなる素地があった。それに加え機体前方のキャビンは重装備のファースト・ビジネスシートが設置されるため有償貨物や乗客を載せない乾状態でさらに重心が前進する傾向が出て、水平尾翼内トリムタンクで修正し切れない事態となってきた。これによりエアバス社は前方貨物室の積載量を削減する様に勧告している。胴体延長が主翼前後で均等である-500型機ではこの問題は発生していない。
- -500/600型機については装備エンジンのRRトレント500の巡航燃費率がGE90-115Bに比べ悪いため(公表されている数字で9%近い)長距離飛行ではより多くの燃料を搭載する必要がありそれがさらに経済性を悪化させるという問題が近年の燃料価格の高騰によって目立ってきた。また、燃料供給システムなどのサブシステムのマイナートラブルも散見されている。
- こういった事情もあり-600型機を3機導入していたキャセイパシフィック航空は放出を決め、代わりに同規模のボーイング777-300ERの大量導入に踏み切っている。またエミレーツ航空は-600の重量増大型の受領を拒否し受注をキャンセルしている。
- 前述の通り、A340-200/300では777やMD-11、747などよりスピードが遅い。そのため航空路があらかじめ分けてあるという処置が取られている。またA340の非力さが大きな遅れにつながることが往々にしてある。これらのデメリットや四発機であること(双発機に比べ、エンジンの整備に時間と労力がかかる)エンジンの燃費率が最新の双発機向けエンジンに比べれば劣る事などからエアカナダ、キャセイパシフィック航空、タイ国際航空、オーストリア航空などがA340からB777への移行を進めている。また一部の利用客も感じていることだが居住空間がB777より狭いことが代替に追い討ちをかけている。
- 2005年以降はA340型機に対する受注は殆ど途絶えた状態であった。エアバスは対抗策としてA350(初期構想)のアルミニウム・リチウム合金の構体を利用する事により胴体を8t軽量化、エンジンをA350向けトレント1700のファンを小型化してトレント500と同直径としたトレント1500によって巡航燃費率を10%低減し、他にも様々な小改良を加えたA340-600の大規模改良型を構想し発表している。これによりボーイング777-200LR/300ERと対等以上の経済性を発揮できるとした。しかし、A350計画がA350XWB計画へと移行しA340-600と同規模のA350XWB-1000もローンチされた事からこの構想は実現に向かうことなく消滅している。
- 今後、徐々に運行機数を減らしていくことになるA340型機であるが、ボーイング777型機に対する客室内騒音の低さなど居住性の良さを評価する利用者も多い。またスタイルの良さから人気が高い機種でもある。
競合機種
脚注
- ^ 近年ボーイング社が747-8の開発を発表しているが、正式にロールアウトすればこちらが世界最長となる。
関連項目
外部リンク
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