
この項目では携帯情報端末について記述しています。植物については
ブラックベリーをご覧ください。
BlackBerry(ブラックベリー)は、カナダのリサーチ・イン・モーション社が1997年に開発したスマートフォン。欧米のビジネスマンを中心に、広く使われており、世界で130カ国以上1,900万人以上が利用している。日本でも外資系企業を中心に使われ、1200社以上が国内で導入している。主に法人向けサービスのBlackBerry Enterprise Service(BES)と個人、中小企業向けサービスのBlackBerry Internet Service(BIS)とがある。
概要
SureType例 (
BlackBerry 8100 Pearl)
発売当初は「電子メールの使えるキーボード付き"双方向ポケットベル"」とでもいうべきものであったが、その後はPDAに小型のキーボードを備え付けた形態となっている。通常のPDAに含まれる住所録やPIM(スケジュール管理)といった機能に加えて、音声通話機能やインターネット上のウェブサイトの閲覧、プッシュ型電子メール、さらに機種によってはマイクロソフトのOfficeアプリケーションファイルやPDFの編集[1]・閲覧機能も備えている。ただ多機能といいつつも、他のスマートフォンと違い、端末自体では複雑な設定(接続設定、メール設定、プロキシ設定、トンネリング設定等)をしなくても、社内ネットワークへのセキュアなアクセス、メールの送受信、Webの閲覧、メッセンジャーを使った文字メッセージのやりとり、PIMの同期などができる。こうした多機能ながら手軽さがうけたことと、Push型のメールが外出先や自宅での電子メール確認等を容易にしたことなどにより、2004年頃からアメリカで急速に普及した。端末はQWERTY配列キーボードを搭載した機種が中心であるが、Sure Typeと呼ばれる一つのキーに「QW」「ER」のように2つの文字を割り当てた機種も存在する。最近では、ストレートタイプだけであったBlackBerry端末に折りたたみタイプの機種[2]やタッチスクリーンタイプの機種[3]も発表されている。リサーチ・イン・モーション社以外の端末でも、ノキアなどがBlackBerryクライアントを搭載した端末をリリースしている。
日本での展開
BlackBerry ネットワークサービス
BlackBerry Enterprise Service(BES)
詳細はBlackBerry Enterprise Serviceを参照
BlackBerryの企業向けソリューションであり、企業の設置するグループウェアであるIBMのLotus NotesやMicrosoft Exchange Server Novell GroupWiseのメールの送受信、PIM(アドレス帳、スケジューラー、ToDo、ドキュメント等)との同期を図ることができる。メールにおいてはほぼリアルタイムでPush受信することができる。またBlackBerry Enterprise Serverの管理者によって、BlackBerry端末を制御することができる。(音声・SMS・メッセージ発着信の禁止・遠隔ロック・遠隔削除・アプリケーションの利用およびインストール禁止等)
BlackBerry Internet Service(BIS)
詳細はBlackBerry Internet Serviceを参照
主に個人や中小企業を対象としたサービス。BESとは違い通常のPOPメール、IMAPメール、GmailやHotmail、Yahoo!メール、LivedoorメールなどのWebメールが簡易にBlackBerry端末で送受信ができる。Eメールはiモードメールのように、メールサーバにメールが着信すると、PUSHでBlackBerry端末に着信する。BlackBerry端末が各メールサーバへアクセスしているのではなく、BBISといわれるBIS用のサーバーが設定したメールサーバーを巡回し、新着のメッセージがあると各端末にメールを配信する。BlackBerry Internet Serviceを利用すると通常のPOPメールやWebメールの他にBlackBerry用のメールアカウント(xxx.blackberry.com)が付与されるため、パソコンを持っていない人でも利用することも可能となる。その他の機能としてメッセンジャー機能やWebブラウジング等ができ、更に様々なアプリを利用することができる。特にGoogleとの連携が強く、Gmail、Google Talk、Googleカレンダ、Google Mapsなどとのリモート連携が図れる。
BlackBerry Dual Service(BDS)
1つのBlackBerry端末でBlackBerry Enterprise Service(BES)とBlackBerry Internet Service(BIS)ができるサービス[7]。2008年9月より日本ではNTTドコモよりサービスが開始となった。BES用のメールは統合メールアイコンで実施し、BIS用のメールはアカウント毎にメールのアイコンができる。統合メールでもBISメール統合され送受信ができる。ブラウザはBlackBerryブラウザとInternetブラウザとアイコンが2個でき、BlackBerryブラウザはBESにアクセスし、InternetブラウザはBISにアクセスする。ただしBESのITポリシーでBISを使わせないといった設定をしている端末がBlackBerry Dual Serviceを利用しても、BISは利用することはできない。
端末
現在国内で利用できる機種は NTTドコモから発売されている BlackBerry 8707hのみとなるが。BlackBerry 8707g・8707vのSIMフリー端末は利用可能とされる。また2008年度第4四半期に発売予定のBlackBerry Boldも利用可能といわれている。
BlackBerry8707h
機能
- Eメール
- POP3・IMAP4・Exchange・Notes等のメールサーバ対応。メールの着信はプッシュ型電子メールとなる。Microsoft Officeファイル・PDF・画像ファイル(GIF・Jpg・PNG)TXT・Zipの閲覧可能。vCardが添付についている場合、vCardデータがアドレス帳に追加が可能。
- WebメールもPush発着信可能(Gmail・Yahoo!メール・Hotmail・Livedoor Mail etc)
- インスタントメッセンジャー[8]
-
- 1対1 1対n人(BlackBerryメッセンジャーの場合)でのメッセンジャー 着信するとバイブレーションや着信音で通知される。
- BIS・BES共通メッセンジャー
- BlackBerry同士複数人でメッセジの送受信が可能。裏でメールやPINメッセンジャーが動いている。
- BlackBerryのPINを使ったメッセージのやり取り
- BES限定メッセンジャー
- BIS限定メッセンジャー
- 通話
-
- SMS(ショートメッセージサービス)
-
- PIM&カレンダー
-
- スケジュール・アドレス帳・ToDo・メモ帳・BlackBerryカレンダ
- BESはMicrosoft Exchange Server、Lotus NotesのPIM機能と
- BISはGoogleカレンダーとリモート同期
- デスクトップソフトウェアを介しUSBでOutlookやLotus Notes等PCのオーガナイザーとの同期が図れる。(詳細次章参照)
- ブラウザ
-
- BlackBerryブラウザ(BES用ブラウザ)
- Internetブラウザ(BIS用ブラウザ)
- (iモード非対応)その他OperaMini等利用可能
- 地図機能
-
- その他プリインストール
-
- その他ダウンロード可能アプリ
-
仕様
- OS(デバイスソフトウェア)
- 寸法(高さ×幅×厚さ) 110mm(L)×69.5mm(W)×19.5mm(D)
- 質量 140g(電池パックを含む)
- 連続待受時間(静止時)
- 連続通話時間
- 通信方式
- W-CDMA(日本、ヨーロッパ:2,100MHz、米国:非対応)
- GSM/GPRS(850、900、1,800、1,900MHz)
- ディスプレイサイズ 320×240ドット(QVGA)、65,000色以上
- 外部接続機能 Bluetooth® Ver.2.0(headset,handsfree,serialport,DUN,PBAP)
- miniUSBコネクタ(USB 2.0)
- カメラ 非搭載
- 言語 入力:英、独、仏、伊、西、中、日
- 表示:英、独、仏、伊、西、中、日
- メモリ RAM:64MB(フラッシュ)
- 入力機能 QWERTY配列キーボード
- トラックホイール等
- 主なアプリケーション
- 主な付属品
- ACアダプタ(トラベルチャージャー)
- USBケーブル
- 電池パック
- イヤホンマイク
- キャリングケース
保守
メーカーブランド端末あんしんサービスがうけられる。そのため、3年間は故障修理無料、破損の場合(全損、水没などを除く)も修理代金が税別5,000円以内となる。 その他に、ドコモ・ブラックベリー・ケアによる、電話での操作・設定方法等のサポートを行っている。
BlackBerry Bold(ブラックベリーボールド)
NTTドコモ BlackBerry Bold
(ブラックベリーボールド)
| キャリア |
NTTドコモ |
| 製造 |
Research In Motion |
| 発売日 |
2008年度- |
| 概要 |
| 音声通信方式 |
3G:W-CDMA 2100/1900/850/800MHz(FOMAプラスエリア対応)
2G:GSM 1900/1800/900/850MHz |
| データ通信方式 |
3G:HSDPA
2G:GPRS |
| 形状 |
ストレート QWERTYキーボード トラックボール |
| サイズ |
114 × 66 × 15 mm |
| 質量 |
133 g |
| 連続通話時間 |
300分 |
| 連続待受時間 |
312時間 |
| データフォルダ |
フラッシュメモリ:128MB、1GB(ストレージ用) |
| 外部メモリ |
microSDHD(最大16GB) |
| 赤外線通信機能 |
未定 |
| Bluetooth |
あり(Bluetooth 2.0) |
| 放送受信機能 |
非対応 |
| メインディスプレイ |
| 方式 |
透過型TFT液晶 |
| 解像度 |
ヨコ480ドット×タテ320ドット HVGA |
| サイズ |
約2.7インチ |
| 表示色数 |
約65000色 |
| サブディスプレイ |
| なし |
| メインカメラ |
| 画素数・方式 |
約200万画素画素CMOSカメラ |
| 機能 |
(静止画・動画)カメラなし端末の発売予定
フラッシュ等 |
| サブカメラ |
| なし |
| カラーバリエーション |
|
ブラック |
■テンプレート / ■ノート
■ウィキプロジェクト |
- 2008年9月29日にNTTドコモとリサーチ・イン・モーション(RIM)社と共同で、2008年度内での日本発売が発表された[10][11]。BlackBerryのFlagShipモデルの端末である。
- 2008年11月5日のNTTドコモ新機種発表会において、この機種が「docomo PRO series」の一機種として発売されることも明らかにされた。
- カナダでは2008年8月22日(日本時間)より発売が開始されている。その他に、ドイツ、オーストラリア、アメリカなどですでに発売されている。
- 従来のBlackBerry Enterprise ServiceやBlackberery Internet Serviceをサポートする。
- 機能的には、BlackBerry8707hと同様にブラウジング、プッシュ型電子メール、「BlackBerry Messenger」「Google Talk」「Windows Live Messenger」「Yahoo! Messenger」によるプッシュ型インスタント・メッセージングも利用できる。
- GSM、GPRSにも対応し国際ローミングサービス「WORLD WING」にも対応する。
それに加え、以下の点の機能が拡充されている。
8707hより機能が拡大した点
- HSDPA対応により、通信速度が下り最大3.6Mbpsの高速通信が可能となる。
- FOMAプラスエリアに対応し、NTTドコモの全FOMAエリアで利用可能となる。
- 無線LAN(IEEE802.11a/b/g準拠)し、将来的にIP電話も搭載可能といわれている。
- iTunesとの連携が可能でプレイリストの同期がとれる。(AAC・MP3・WAV等)の音楽の再生ができる。
- GPSが内蔵されており、Google Maps等との連携がさらに便利になる。
- メモリー領域の拡大 1GBの内蔵メモリーのほかに、最大16GBのmicroSDHCが利用可能となる。
- デジタルズームを内蔵した、2Mピクセルのカメラが搭載され、動画も撮影可能(カメラなしタイプも日本で先行発売の予定)フラッシュも搭載。
- 動作周波数624MHz
- パケット通信定額にも対応予定[12]となっている。
- Word Excel PowerPointの編集可能ソフトである「DataViz Documents to Go」をプリインストール。[13]
- ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)用アプリケーション「Facebook for BlackBerry Smartphones」を備える。
- iモードメールの送受信が可能になる。当初はiモード.netのようなWebメールで、2009年中にプッシュ型電子メールアプリを開発予定。[要出典]
- ストラップ用の穴があいている。
- トラックボールの採用で、カーソルの移動等が改善。
- ハーフVGA(480×320ピクセル)液晶。
デスクトップソフトウェア
BlackBerryデスクトップソフトウェアとは主にBlackBerry端末とPCを接続するためのソフトウェアである[14]。BlackBerry端末に同梱のCDか、BlackBerryダウンロードサイトからダウンロードすることが可能。WindowsPCと接続する際はデスクトップマネージャー、 Macintoshとの接続の際はPocketMacというソフトウェアを利用する。接続にはUSBケーブルで接続するのが通常だが、Bluetoothやシリアルを使って同期をとることも可能。
デスクトップソフトウェアの機能
- EメールやPIM・カレンダとの同期
Outlook等オーガナイザーのメールやアドレス帳、スケジュール、ToDoとの同期が取れる。
PocketMAC対応オーガナイザー[16]
| Mail.app Email |
| Entourage® Email, Contacts, Calendar, Tasks and Notes |
| Address Book Contacts |
| iCal® Calendar and Tasks |
| Now Contact®/Now Up-To-Date® Contacts, Calendars & Tasks |
| Meeting Maker Contacts, Calendar, and Tasks |
| Lotus Notes Contacts, Calendar, and Tasks |
| Safari Bookmarks (One-Way sync) |
- アプリケーションのインストール
- BlackBerry用のソフトウェアを一度PCにダウンロードしたのち、デスクトップソフトウェアを介してBlackBerry端末にインストールをする。端末自体でもアプリケーションをダウンロード可能。
- OS(デスクトップソフトウェア)のバージョンアップ(バージョンダウン)
- BlackBerryのOS(デスクトップソフトウェア)のバージョンアップ等を行うことができる。最新OSはBlackBerryサイトからダウンロードが可能。日本語版はNTTドコモスマートフォンサイトからダウンロード可能。アップロードだけでなく、OSそのもののインストールも可能。
- バックアップと復元
- BlackBerry端末上のサービスブック、アプリケーション等をPC上にバックアップ、復元をすることができる。
- ファイルの取り込み
- デスクトップソフトウェアのアドインソフトであるROXIOメディアマネージャーを使い、PC上からBlackBerryの端末に画像やMP3ファイルなどをPC上からインポート、エクスポートすることができる。
- BlackBerry Enterprise Serverとの同期、アクティベーション
- BlackBerry Enterprise Serviceを利用する際のアクティベーションは基本的にはワイヤレスで行う(Enterprise Actibation)のが通常だが、BlackBerry Enterprise Serverと同じセグメントにあるPCとUSB等で接続すると、アクティベーションをすることができる。これを利用するとパケット代が発生しないのと、エンタープライズアクティベーションよりも安定してアクティベーションが可能となる。
歴史
その他
フランスでは、政府が閣僚に対してBlackBerryの使用を禁止している[17]。これは、BlackBerryから送信された電子メールがイギリスやアメリカのサーバを通じて送信されるため、機密情報が流出するとの懸念からである。しかし、暗号化されたメールの内容は解読できないという見解もある。
出典
- ^ http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0801/24/news024.html Document to goでBlackBerryでMSオフィスファイルの編集が可能に
- ^ http://japan.cnet.com/mobile/story/0,3800078151,20380224,00.htm BlackBerry Pearl Flip 8220を発表
- ^ http://www.engadget.com/2008/06/08/blackberry-thunder-touchscreen-phone-in-live-shot/ タッチスクリーンBlack Berry Tunder
- ^ http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/20060608b.html NTTドコモBlaciBerry開始プレスリリース
- ^ http://smartphone.nttdocomo.co.jp/private/index.html NTTドコモサイトブラックベリーインターネットサービス
- ^ http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/080929_00.html BlackBerryBold日本投入NTTドコモ報道発表
- ^ http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/080707_00.html NTTドコモBIS報道発表
- ^ http://na.blackberry.com/eng/devices/features/instant_message.jsp BIS対応メッセンジャー
- ^ http://smartphone.nttdocomo.co.jp/support/dl.html BlackBerry8707h仕様
- ^ http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/080929_00.html#notice0205 NTTドコモ Boldリリース
- ^ 端末は開発中のため変更になる可能性もある
- ^ http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/42015.html 山田社長講演内容
- ^ http://www.dataviz.com/products/documentstogo/blackberry/ Documents To Go For BlackBerry
- ^ http://na.blackberry.com/eng/services/desktop/#tab_tab_sysreq デスクトップソフトウェアRIMサイト
- ^ http://na.blackberry.com/eng/services/desktop/#tab_tab_sysreq デスクトップマネージャー対応オーガナイザー(Windows)
- ^ http://na.blackberry.com/eng/services/desktop/mac.jsp デスクトップマネージャー対応オーガナイザー(MAC)
- ^ http://www.ft.com/cms/s/2/dde45086-1e97-11dc-bc22-000b5df10621.html BlackBerryセキュリティーに関するニュース記事
関連項目
外部リンク

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