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Blu-ray Disc とは?

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Blu-ray Disc(ブルーレイディスク、BD)とはソニーパナソニックシャープなどが「Blu-ray Disc Association」で策定した青紫半導体レーザーを使用する新世代光ディスク規格である。

出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』


Blu-ray Discはてなダイアリーを別ウィンドウで表示  :  いわゆる次世代DVDの物理規格。光ディスクの規格の一つ。ソニー、松下などが中心となったBlu-ray Discアソシエイションが策定する。 直径12センチで初期のメディアはカートリッジに入っていたが、記録面の保護技術ができたためカートリッジに入っていないものが普及した。名前にも入っているように、青紫レーザを使用している。 DVDでの書き換え・書き込みディスク規格の乱立の反省から、先に書き換えメディアの規格から策定された。BD-ROMの規格が確定しなかったため、一番最初にBlu-ray Discレコーダー ...

出典: 『はてなダイアリー』


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ウィキペディア(Wikipedia)記事


Blu-ray Disc
BD
メディアの種類 光ディスク
記録容量 25GB(1層12cm)
50GB(2層12cm)
7.5GB(1層8cm)
15GB(2層8cm)
フォーマット UDF 2.5(BD-RE Ver.1.0はBDFS
コーデック MPEG-2H.264VC-1(動画)
PCMAC-3dtsなど(音声)
読み込み速度 36Mbps(標準1.5倍速、最高6倍速)
読み取り方法 405nm青紫色半導体レーザー
策定 Blu-ray Disc Association
主な用途 動画記録・データ記録・プレイステーション3用ゲーム等
ディスクの直径 12cm、8cm
大きさ 120×120×1.2mm(12cmディスク)
  
記録面の耐久性が改善され、ベアディスクが実現した
BD-RE Ver.2.1 ディスク
(パッケージ)
左)25GB 右)50GB(2層)
BD-RE Ver.1.0 ディスク 50GB
BD-RE Ver.1.0 ディスク 25GB
フルハイビジョンSD映像の違い ※注:640x480はコンピュータ・ディスプレイのVGA規格であって、NTSCスタジオ規格(720x483)とは異なる。つまり、この図は不正確である。

Blu-ray Disc(ブルーレイディスク、BD)とはソニーパナソニックシャープなどが「Blu-ray Disc Association」で策定した青紫半導体レーザーを使用する新世代光ディスク規格である。

目次

概要

一般的な略称は「BD」もしくは「ブルーレイ」。大きさ(直径12cm、厚さ1.2mm)についてはCDDVDと共通である。企画段階から従来のCDやDVDも使用できる製品として開発が進められたため、多くのBlu-ray Disc対応機器ではピックアップが3波長化されている。このため、従来からのCDDVDをBDドライブで取り扱う事は可能なのだが、逆は不可能である。現在、民生用BDプレーヤーレコーダー製品の開発においては、CD-DADVD-VideoBDMVの再生を必須の機能としている。405nm青紫色半導体レーザーと0.1mmのカバー層の光ディスクを使うことでレンズのNA値を(0.65から0.85に)上げ、DVDの5倍以上の記録容量(1層25GB、2層式ディスクの場合は50GB)を実現している。これにより、1層のディスク(25GB)でも地上デジタル放送(1440×1080i, 16.8Mbps)クラスなら3時間強、BSデジタル放送(1920×1080i, 24Mbps)クラスで2時間強のハイビジョン映像を収録することが可能となった。25GB/50GB/100GBのディスクは既に開発済みであり、TDKが8層200GBの試作に成功している。近い将来、こうした大容量のディスクが取り扱える製品が発売される可能性が大いにある。

BDは後述のように1枚のディスクの多層化による200GB~400GB程度の大容量化が可能であり、ソニーなどは「光ディスクの最終形態」と言ったフレーズで商品展開を行っている。なお、名称が「Blue-ray」ではなく「Blu-ray」になっているのは、「Blue-ray Disc」とすると、英語公用語とする世界の国(いわゆる英語圏)では、「青色光(で読み取る)ディスク」を意味する一般名詞と解釈されて、商標としての登録が認められない可能性があるためである。

沿革

BD規格策定前(BDに採用された技術等)

  • 1999年7月、ISOM/ODS'99でソニー、フィリップスがDVR-Blue規格発表。カバー層0.1mm、NA=0.85、変調方式1-7pp、誤り訂正方式LDC/BISなどBlu-ray Discに採用された技術が開発された。
  • 2001年10月のCEATEC JAPAN 2001時点でのDVR-Blue方式と2層相変化RAM方式のそれぞれのメンバーはDVR-Blue方式がソニーフィリップスパイオニアシャープで、2層相変化RAM方式が松下電器産業日立製作所東芝日本ビクターである。
  • 2001年10月15日、松下が2層相変化記録方式の容量50GBの書き換えディスクを発表。質疑応答で「フォーマットが2分するのは好ましくない、フォーマットを一つにするよう努力する」と述べた。後に2層技術、アドレス検出方式STWなどがBlu-ray Discに採用された。

BD規格策定後

2002年

  • 2月19日、日立製作所、LG電子、松下電器産業、パイオニア、フィリップス、サムスン電子、シャープ、ソニー、トムソンの9社がBlu-ray Disc(BD)の規格を策定したことが発表される。その中にDVDフォーラム中核企業である東芝は含まれていなかった。
  • 5月、上記の9社によりBlu-ray Discの規格策定を行うBlu-ray Disc Foundersが設立される。
  • 8月29日、東芝とNECがBDに対抗する形で次世代DVD候補の「AOD(仮称)」をDVDフォーラムに提案、11月26日にDVDフォーラムはAODを「HD DVD」の名称で正式承認した。

2003年

  • 4月10日、ソニーは世界初のブルーレイディスクレコーダーBDZ-S77を発売。
  • 録画機器と録画用書き換えメディアの製品化が始まる(後述)。
  • ソニーは、BD規格をカスタマイズした容量23.3GB(片面一層)の「プロフェッショナルディスク」を開発し、業務用のハイビジョン録画・編集機器とコンピュータ補助記憶装置に採用した。

2004年

  • 5月18日、規格策定団体「Blu-ray Disc Founders」が「Blu-ray Disc Association」と改称し、多くの企業が参加できるオープン団体に移行すると発表。10月4日に正式に発足した。これにより多くの会社(2006年6月時点で170社以上)がBlu-ray Disc Associationに参加した。
  • 7月、松下電器産業は世界初の片面2層ディスクの記録に対応したブルーレイディスクレコーダー、「DIGA」DMR-E700BDを発売。
  • 9月21日ソニー・コンピュータエンタテインメントが次世代ゲーム機「プレイステーション3」にBD-ROMを採用することを発表。ゲーム機としての仕様がほとんど発表されていない中での採用メディアの発表である。
2005年CEATECの模様
(2005年10月14日撮影)

2005年

  • 次世代大容量光ディスク規格の行方に決定的な影響力を持つ大手ハリウッド映画企業は2005年までにソニー・ピクチャーズディズニー20世紀フォックスのBD陣営とHD DVDを支持するパラマウント映画ユニバーサル映画ワーナーの2陣営に分かれた。両陣営の現世代DVDでのシェアは拮抗している。
  • 春から夏にかけ、両陣営(東芝とソニー・松下電器産業)の間で2規格を統合するための協議が行われた。しかしBDの記録層が0.1mmの浅さであること、両者の考える光ディスクに対する根本的なビジネススタンスの差が大きいことなどで決裂。この時点で、規格の分裂が確定した。
  • 5月、松下電器が米国ロサンゼルス近郊にスピンコート技術を使ったBDの量産工場[1]を稼動させたことを発表。BD-ROMディスクがDVDに近いコストで製造できることを証明した。ソニーはシート方式を用いて製造していたが、コストや2層ディスクの製造効率が悪いことなどから2006年までにスピンコート方式に転換[2]している。
  • 10月、BD-ROMディスクの製造に対する懸念(コストの問題など)が払拭されたこと等により、HD DVD陣営のパラマウント映画、そしてハリウッド最大手でHD DVD陣営の中核企業であるワーナー・ブラザーズグループがBD陣営にも参加することを表明。この結果、BD陣営サポートのスタジオはFox、ディズニー、ソニーピクチャーズ、MGM、ワーナー、パラマウント映画のハリウッド7社中6社となり、HD DVDのみを支持するハリウッド企業はユニバーサル映画のみとなった。
  • 同時期、コンピュータ業界最大手のマイクロソフトインテルがHD DVD支持を表明。主な要因はパソコン等と連係できる著作権保護の柔軟性によると主張。しかし2規格の実質的な差はそれほど大きくなく、背景にはマイクロソフトがWindows VistaXbox 360など自社製品との親和性が高いHD DVDを推進する狙いがあった。マイクロソフトやインテルが支持したことによる結果としてIT業界内には動揺する企業が現れてきた。例えば2006年になり、マイクロソフト等の勧誘によりヒューレット・パッカード(HP)がHD DVDのサポートを表明した。

2006年

  • 3月31日、東芝は日本国内初のHD DVD対応プレイヤーを発売。ただしハリウッド映画企業の意向やAACSの遅れなどに影響されてHD DVDも2005年内の予定から遅れてのスタートとなった。
  • 6月10日、松下はBDドライブ(内蔵型の記録ドライブ単体)および片面2層構成、記憶容量50GBのBDディスクを発売。同ドライブを内蔵したPCも6月から発売。
  • 6月、サムスンはBD-ROMプレーヤを米国で発売。同時期にソニーピクチャーズは、LionsgateからBD-ROM映画ディスクを発売。日本でも米国のソフトを再生できるため(リージョンコードについては後述)、BD搭載PCを用意すればソフトが再生できる状況となった。
  • 8月29日、国内のソフトウェアメーカー14社とハードウェアメーカー5社が合同発表会を開催し、11月以降に75タイトル以上を発売することを発表した。国内第1号ソフトとして11月3日にワーナーやソニー・ピクチャーズ等から7タイトルが発売された。
  • 10月14日、ソニーから世界初のBDディスクドライブ搭載のノートPC・VAIO type Aが発売。
  • 11月10日、20世紀FOXは世界初の2層50GBソフト、「キングダムオブヘブン」を日本で発売。
  • 11月11日ソニー・コンピュータエンタテインメントはBDプレイヤーを兼ねた家庭用ゲーム機プレイステーション3を日本で発売。
  • 11月15日、松下は民生用BDレコーダーとしては初めてBD-Videoの再生に対応した、ブルーレイDIGA DMR-BW200/BR100を発売。

2007年

  • 1月17日、2006年末の国内市場調査でBDが94.7%のシェア(BDとHD DVDのレコーダー及びHD DVDプレーヤー)を獲得した[3]。このシェアにはプレイステーション3やPC等は含まれていない。
  • 映像ソフトのシェアでは発売が早かったHD DVDに後れを取ったものの米国ではBDが急速にシェアを伸ばし2006年末にHD DVDに追いつき、2007年2月にはBDがHD DVDの2倍になった[4]。さらに2007年第1四半期にはBDソフトのシェアはHD DVDの倍以上となった。
  • 6月18日(現地時間)、米Blockbusterは同社が行っていた250店舗でのBDとHD DVDのレンタル事業をBDのみ7月中旬より1700店舗に拡大すると発表した[5]
  • 7月26日、米小売り2位のターゲットはソニーなどが推進するBD対応機種(ソニー製「BDP-S300」)だけを2007年秋から年末にかけて店頭販売することを明らかにした。
  • 8月20日、ヴァイアコム傘下のパラマウント・ピクチャーズとドリームワークスはコンテンツをHD DVDでのみ供給すると発表、契約開始から18ヶ月間HD DVDのみでの発売となる。ただし、スティーヴン・スピルバーグが監督した作品に関しては現段階では対象外となっている[6]。また、今回のヴァイアコムの決定にはHD DVD陣営からの1億5000万ドルの見返りがあったためであると複数の米メディア[7]が伝え、規格争い終結後 ドリームワークスCEOがそれを公式に認める発言をしている。[8]
  • 8月30日、中国の大手AV機器メーカである華録集団(CHLG)と台湾のPCメーカであるエイサーがBDAに加盟。華録集団は中国国内にオーサリングセンターを設立予定。エイサーはBDドライブ搭載ノートPCを製品化予定[9]
  • 11月27日Blu-ray Disc Associationは声明文で業界の販売データを引き合いに出し、Blu-ray映画ディスクの販売本数が100万本を超えたこと、欧州向けに製造されたBlu-rayゲームディスクが2100万本を突破したことを報告した(ロイターが報道)。
  • 12月4日TSUTAYA等のビデオレンタル事業者、松下電器産業等のAV機器メーカー、20世紀フォックス等の映像ソフトメーカー、合計22社が「ブルーレイレンタル研究会」を設立。ゲオ等のビデオレンタル店13社(合計26店舗)で2008年2月29日まで試験的にBlu-ray Discビデオのレンタルを開始。レンタル価格はDVDビデオの新作と同額[10]。なお最大手のTSUTAYAはこの試験に参加していない。
  • パラマウントのHD DVD支持により規格争いは一層激化するという観測が支配的だったが、2007年全体・特に年末商戦においてはBDが優位を保った。Home Media Researchの調査によると米国の年間ソフト売上はBD64:HD DVD36となり、すべての週でBDがHD DVDを上回った。NPDの調査によると米国の2007年12月のプレーヤー(ゲーム機除く)販売台数は、BDの方が3倍ほど高価にもかかわらず60%を占めた。
  • 日本では11月にソニー・松下電器産業・シャープがBDレコーダーの新機種を発表。特にソニーと松下はデジタル放送をMPEG-4 AVCで再圧縮し、ハイビジョン規格で長時間録画(ただしDRモードと比べるとビットレート数の関係で画質が粗くなる場合はある)する機能を搭載するなどで人気を集め品薄状態となった(松下機では従来のCPRM対応DVD-RやDVD-RAMにもMPEG-4 AVC記録が可能である)。この結果、BCNの調査によると11・12月のDVDレコーダー市場全体においてBDの台数シェアが2割前後、金額ベースでは3割超を占めるまでに急激に成長した。東芝も低価格なHD DVDレコーダーで巻き返しを図ったが、HD DVDと比較したBDのシェアは96~98%と圧倒している。
  • 10月にはエイベックス、11月にアスミック・エースジェネオンがBD参入を発表している。

2008年

  • 1月、BD-ROMビデオのProfile 1.1(ピクチャーインピクチャーなどのインタラクティブ機能を実装)に準拠した初のタイトルとして「バイオハザード」が北米で発売された。
  • 1月4日、発売までHD DVD支持から両フォーマット支持へと紆余曲折のあったワーナー・ブラザーズが6月からBDでの供給に一本化すると発表した[11]。また、ニューライン・シネマもこれに追随した[12]。これによりハリウッドタイトルのシェア争いではBDが更に優位となった。
  • 1月8日米国で世界最大級の家電展示会「2008 International CES」が開催される。
    • マイクロソフトXboxグループマーケティングマネジャーのアルバート・ペネロが「消費者から要望があればBlu-ray Disc対応も考える」と柔軟姿勢をコメントした[13]
    • またこの日、英TIMESのWeb版「TIMES ONLINE」が、ワーナー・ブラザーズのBD一本化発表を受け、HD DVD陣営約130社のうちパラマウント映画を含む20社が離脱準備を進めており、HD DVD陣営は"離反の洪水"に直面していると報じた[14]
    • 同様に、ワーナーのBD独占化を受け、HD DVDプロモーショングループはCESにおけるプレスカンファレスをキャンセルしていたこともあり、CESのブルーレイブースは大盛況、HD DVDブースは閑古鳥が鳴いているという有様であった。[15]
    • International CESではBD-ROMのProfile 2.0に実装されるBD-Live(ネットワーク機能など)のデモが展示された。2008年内にソフトが発売され、対応プレーヤーの発売やプレイステーション3の対応ファームウェアも予定されている。
  • 1月28日イギリスで820店舗を展開する大手小売チェーン・Woolworthが3月からHD DVDの取り扱いをやめBDに一本化すると発表。年末商戦でBDがHD DVDの10倍売れたためとしている。
  • 1月30日EMIミュージック・ジャパンはBD参入を発表した。
  • 2月15日、小売り世界最大手のウォルマートがBDを支持し、6月までに米国内の約4000店舗の店頭からHD DVD製品のソフトやプレーヤーを撤去すると発表した[16]
  • 2月19日、東芝は、記者会見を行い「HD DVD事業を終息する」と正式に発表した。次世代DVDの規格争いはBDへの完全一本化が確定し事実上終止符が打たれた[17][18]
  • 2月20日(日本時間)、これまでHD DVDのみを一貫して支持してきたユニバーサル・ピクチャーズがBlu-ray Discに参入を表明[19]「規格がブルーレイに統一されるのは(映画会社など)娯楽産業と消費者にとって喜ばしい」とコメントした。
  • 2月21日(日本時間)、HD DVDのみから両フォーマット支持、その後再度HD DVDのみを支持と、紆余曲折のあったパラマウント映画がBlu-ray Discに再参入を表明、「1つの規格に移ることは喜ばしい」とコメントする。[20]これによりハリウッド大手6映画会社全てが、Blu-ray Discへと集結した(この件は日本ではあまり報道されなかった)。
  • 3月19日TSUTAYAが全国の主要都市10店舗でBDソフトのレンタル開始。
  • 4月12日ゲオが、全国約800店舗でBDソフトのレンタル開始。[21]
  • 6月11日、歌手のT.M.Revolutionが、世界初となるBlu-ray Disc付きのCDシングル「resonance」を発売した。内容は同曲のビデオクリップである。
  • 7月15日TSUTAYAが、7月19日から1,339店舗全店(2008年7月15日現在)で、Blu-ray Discレンタルサービスを開始すると発表[22]

HD DVDとの規格争い

BDが開発された半年後には、NEC東芝等が開発したHD DVDが発売された。BDとHD DVDを新しい規格で統一するという話し合いが為されたが実現には至らず、BDはその対抗規格として脚光を浴びVHSvsベータマックス以来のフォーマット戦争(規格争い)が約6年間も続いたが、東芝のHD DVD事業からの撤退に伴い、最終的にはBDへと規格統一された。いくつか挙げられる要因として、

  1. 片面一層の記録容量が25GB、片面二層は50GBであり、それぞれ15GB,30GBのHD DVDよりも容量の面で有利だったこと。これが実は記録メディアとしての決定的な差となった。[23]また、録画用HD DVDメディアはコストにおいても有利点を殆ど見出せず、HD DVD初期の『BDより安く造れる!』という公言に反していた。[24]
  2. 家電メーカーを積極的に獲得し、その販売網を利用できたこと。特に販売網の規模と緻密さで松下電器産業の存在が大きい。
  3. 「ブルーレイ規格は2層化や低価格化は不可能」と、HD DVD規格の優位性を唱えていた東芝だが、ブルーレイ陣営側は東芝の予想以上にそれらの欠点を克服する新技術を次々と開発して行き、記録メディアの価格も量産効果などによりブルーレイの方が安くなっていったこと[25]
  4. HD DVDの極端な低価格戦略が規格の普及に功を奏さなかったこと。最後まで、HD DVDがソフトの販売比でBDに勝ることはなかった。[26]
  5. 容量、プロテクトの強さ、またパッケージ販売比からBDに参入する企業が徐々に増え、ソフト販売比からHD DVDの要といえるワーナーがBD専売化を決定したこと。[27]これが確定的となり、東芝は全面撤退を決定した。
  6. HD DVDという名称は、市場にとって新鮮味に欠け、また混同されやすく分かりにくかった。[24]
  7. 三洋、NEC、マイクロソフトなどもHD DVD陣営であったが、開発企業は実質東芝一社であったため、録画機などは東芝一社しかラインナップが存在せず、対してBD陣営は幅広い製品を用意することが出来た。[24](なお、東芝は国内市場を余り重視せず、北米の再生機市場に力を入れていた。)
  8. ブルーレイ対応のプレイステーション3が、日本のみならず、アメリカ合衆国オーストラリア韓国ブラジル香港ヨーロッパなど16各国で発売されたこと。

などが挙げられる。

特徴

フォーマット策定の順序

DVDでは読出し専用規格(ROM型)を先に策定し、書込み型フォーマットの策定においては規格乱立の状態になってしまった。その反省からBDでは書き換えメディアフォーマットを先に策定し、共通の仕組みで読出し専用メディアにも対応する方向で開発を進めた。このためCDやDVDでは書き換えメディアの反射率が低いため初期の再生専用ドライブで読み込めないという問題があったが、BDでは反射率の問題が発生しない。また現行メディアとの併用も考慮し、波長や基板厚が異なるCD/DVD/BDを1つの光ヘッドで対応するための技術開発も当初の段階から行われた。

ファイルフォーマット

ファイルフォーマットはUDF 2.5以降を採用し、BD-Rでも擬似的に(DVD-RAMのように)リライタブルメディアとしての手軽さで扱えて、PCとの親和性が高まる事や書込み時のファイナライズ処理を必要としないメリットもある。

※BD-RE Ver.1.0のみBDFSを採用。それ以降はすべてのメディアでUDF 2.5以降を採用(DVDはUDF 2.0を採用)。

転送速度

等速は36Mbps=4.5MB/s。BD-ROMは1.5倍速の54Mbps=6.75MB/sが標準転送速度である。追記型ディスクであるBD-Rは現在6倍速の216Mbps=27MB/s、書換え型のBD-REは2倍速の72Mbps=9MB/sまで規格化され、BD-R/REディスク、BDドライブが商品化されている。なお6倍速記録に対応したBD-Rに、8倍速で書き込み可能なBDドライブも発表されている。

保護層

BDの最大の特徴として、保護層(カバー層)が0.1mmであることが挙げられる。DVDHD DVDは0.6mmで、CDは1.2mmである。#ディスクの耐久性問題も参照。

拡張性

BD-ROMに関しては8層構造まで学会発表済みであり、実用可能と考えられる。これが実現すると1枚のディスク(25GB×8層)で容量が200GBを超える光ディスクメディアの誕生となる。BD-RE/BD-Rの記録型光ディスクに関しては片面4層(100GB)構造まで開発済みである。

TDKは2006年4月26日、試作した「33.3GB×6層」の200GBの追記型Blu-ray Discを光ディスク関連技術の国際会議「ODS 2006」で発表[28]した。1枚のディスクにHD映像を約18時間分格納できる。信号処理技術の進歩で1層当たりの記憶容量が拡大し、各層33.3GBのデータを格納できるようになったとのこと。

2008年1月24日のソニー発表によると、BD用などの記録・再生光ディスクドライブの薄型化・低コスト化できる光集積デバイス(レーザカプラ)を日亜化学工業と共同で開発した。高効率の1ビーム光学系を採用し、さらに独自の小型パッケージング技術を活用したことで、厚み3mm未満、面積14mm×7.4mm と小型・薄型化を実現した。BDなどの2層メディアでの信号読み出しを最適化し、安定的な記録/再生を可能にするドライブや光学ピックアップが設計できるようになるという。BDドライブの薄型化とコスト低減に向け、2008年内に量産化を目指すとしている。

2008年7月7日、パイオニアはBDと互換性を有する400GB光ディスク技術を開発したと発表した[29]。BDと同じ25GBの記録層を16層に積層した再生専用光ディスクだが、記録型ディスクにも応用可能という。また、対物レンズの光学的仕様がBD規格と同一のため、互換性を維持することが可能とのこと。

小型メディア

12cmディスクの他にビデオカメラ向けの用途での使用等を目的とした8cm光ディスク(BD-R/BD-RE)は規格策定済み。容量は1層で7.5GB、2層で15GBとなる。現在1層7.5GBのみが商品化されている

環境への配慮

凸版印刷ソニーは材質の51%以上が紙のディスクを共同開発したと2004年4月15日に発表した[30][31]。近いうちに紙の割合を70%以上まで引き上げると発表している。多くの自治体において、燃えるゴミとして捨てることが可能となる。また、日本ビクターパイオニアはトウモロコシの澱粉(デンプン)から合成されたバイオプラスチックによるディスクを開発した[32]。両社の技術や原料は同じだが、製法が若干異なる。

用途

ホームシアターなど映像フォーマットとしての用途

BD-Video(BDMV) 採用コーデック

動画圧縮/伸張技術

H.264/MPEG-4 AVCとVC-1等の新圧縮技術は現在主流のMPEG-2よりも圧縮能力が優れている。H.264/MPEG-4 AVCは携帯電話等の小さな画面を主体に開発されたためHD映画の画質再現には問題が存在しており、当初ハリウッド企業は新コーデックの採用に積極的ではない会社も多かった。しかし、HD映像用に新たにパナソニックハリウッド研究所(PHL)[33][34]により開発されたMPEG-4 AVC High Profileが制定され、このHigh Profileを使えば、HD映画の画質をMPEG-2以上に向上させられることがハリウッド企業でも確認された。このため、MPEG-2に加え、MPEG-4 AVC High ProfileやVC-1もBD-Videoの映画タイトルに採用される。

音声圧縮/伸張技術

(*)ドルビーデジタルプラス(DD+)、ドルビーデジタルロスレス(Dolby TrueHD)、DTS-HD はBlu-rayプレーヤーではオプション扱い。

インタラクティブ技術

詳細はBD-Jを参照

高度なメニューやネットワーク機能などを実現する技術としてBlu-ray Disc Java(略称:BD-J)が採用された。BD-JはすべてのBDプレーヤに搭載されているため、映像を使った対戦ゲーム、シューティングゲーム、インベーダー型ゲーム等を附録に入れたBDタイトルが発売されている。また2007年11月以後に発売されるBDプレーヤーには、追加のJavaインタラクティブ機能(ピクチャインピクチャ機能等)の搭載が義務づけられる。ネットワーク機能としては「BD-Live」(Blu-ray Disc Live)[35]と呼ばれるプロファイルが標準化されている。

HD DVDではマイクロソフトが中心となって開発した「iHD(現・HDi)」が採用され、マイクロソフトがHD DVDを支持する要因の一つとなっていた。BDでもHDiを採用する提案がなされたが採用は見送られた。

コンテンツ管理システム(著作権保護技術)

3つの技術を使用しコンテンツの保護を図る。これら3つの技術により、コピー防止を大幅に強化。人間の作ったコンテンツ管理システムである以上決して完璧ではないものの、少なくとも現在主流のDVDに比べれば海賊版の作製及びその視聴がより困難になると言われている。

「AACS」の特徴

コピー管理も含め、ネットワーク機能やインターネット接続に関連して公認されたセキュアな方法でコンテンツを保護する。

AACSのカバー範囲はTV放送およびインターネットを利用したコンテンツ配信、家庭内のネットワーク配信など、現在想定できる使用用途のほぼ全てと広範囲にわたる。また再生専用メディアだけではなく記録型メディアにも対応し、コンテンツのムーブやDRMによって認められたコンテンツの複製をセキュアに管理する。

  • 暗号方式に「AES(Advanced Encryption Standard)」を採用
  • 暗号鍵の長さは128ビット
  • リボークシステムによる不正な機器、メディアによる使用をガードする排除機能を搭載
  • 固有ID情報:メディアに「ユニークID」と「MKB(Media Key Block)」が書き込まれる。※ドライブ側にも機器毎に固有の鍵を導入(検討中)
  • ウォーターマークによるコンテンツプロテクションの導入(検討中)
  • HDMIは推奨、ハイビジョン画質でのアナログ映像出力を、映画会社が望めばダウングレードする機能(ICT)あり。
  • HDDからリムーバブル媒体、リムーバブル媒体からHDDへのコンテンツ移動(ムーブ)等を可能にする機能が検討されている。

「ROM Mark」の特徴

BD-ROMの原盤の偽造を困難にする技術である。

映画や音楽、ゲームなどBD-ROMメディアに収録されるコンテンツに検出できない一意の識別子を埋め込む。ライセンスを受けたBD-ROMメーカーに提供される機器でしか扱えず、スタンパーを入手しただけではこの識別子は書込めない。その為、ディスク原盤の非正規の作製は極めて困難とされている。

「BD+」の特徴

BD独自の機能であるBD+はBDプレイヤーのコンテンツ保護プログラムが破られた際にも、新たなコンテンツ保護プログラムをBDプレイヤーに導入できる機能である。

破られたコンテンツ保護プログラムをコンテンツ企業が後から動的に更新できる為、非正規に複製されたディスクの視聴は、実質的に不可能になると考えられている。尚、BD+はキーが改変されたプレイヤーのみに影響する。

リージョンコード

Blu-ray規格のリージョン[36]

██ リージョンA

██ リージョンB

██ リージョンC

リージョン
コード
地域
A 南北アメリカ東南アジア日本朝鮮半島台湾及びそれら海外領土
B ヨーロッパ中近東アフリカオセアニア及びそれら海外領土
C 中央南アジア中華人民共和国ロシアモンゴル

ブルーレイディスクには再生できる地域を制限することを目的としたリージョンコードが指定されている。これは地域の区分けこそ異なるものの、原則として従来のDVDリージョンコードと同様のものであり、ある一定の地域で販売されたプレーヤーではそれと同じ地域で発売されたソフトしか再生できない。このシステムは当初ブルーレイには無かったものであるが、映画会社の強い要望により、3つの地域に分割された方式が採用された。これにより映画会社は特に販売価格、日付、内容を地域によって制御することが可能になる。また、地域の制限を設けないリージョンフリーでも作成できるため、すべての地域で再生可能なソフトを作成することもできる。そのため2008年上半期の時点で発売されたソフトのおよそ3分の2のソフトはリージョンフリーで作成されている。

韓国、マレーシアなど他のブルーレイ生産国と同様に日本は米国と同じリージョンに属するため、DVD-Videoとは異なり米国製ソフトの輸入版を再生することが可能である。

ネットワーク用途の考慮

ネットワークを利用した用途も考慮されており、ネットからダウンロードした字幕データをディスクに追記するような事が可能となっている。もちろん再生専用のROMディスクには追記できないため、プレーヤーに記憶装置を内蔵するなどの対応が必要になる。

IT用途

パソコン向けの記録・再生ドライブ、およびBDドライブを内蔵したパソコンが2006年6月に発売された。日本国内では11月までBD-Video対応機器はパソコンのみという状況であった。

H.264/MPEG-4 AVCやVC-1の映像コーデックを採用したBD・HD DVDソフトは再生時のCPU負荷が非常に高く、高スペックのパソコンでも滑らかに再生するのが困難であると言われてきた。GPUの再生支援機能やCPUの高性能化などにより次第に解決されつつある。

またディスプレイへの出力にも問題が大きい。AACSの仕様によりデジタル出力にはHDMIまたはHDCPに対応したDVI-Dが必須となり、通常のDVI-D接続では表示できない(アナログ接続は禁止されていない)。さらにディスプレイ自体の解像度がフルHD(1920×1080ピクセル)に満たない場合、BD/HD DVDの映像を完全な形で再生することはできない。

記録型BDドライブ内蔵PCでデジタルテレビチューナーを搭載したモデルはデジタル放送をハイビジョン画質のままBD-R/REに保存できる(各機種の機能やソフトウェアに依存する)。

マイクロソフトはWindows Vistaの発売前、同OSでHD DVDのみを標準サポートすると表明していたが、主な再生アプリケーションやDVDライティングソフトは既にBDに対応しており、実際の使用でBDに不利益が生じることはない(現にマイクロソフトはDVD自体を公式に認めていないが、DVDがメディアの主体となったように今回のHD DVD支持も規格争いには直接的な影響はないと思われる)。

製品版のVistaではHD DVDサポートが当初の予定より縮小された。2008年1月には同社幹部が「OSにおけるサポートは中立である」と言明している。

コンテンツ制作用途

既にDVDについてはデッキのみならずカムコーダも開発されており、一般家庭の他、企業学校結婚式場など業務用途でも広く活用されている。

同様にBDについてもハイビジョン映像の普及に伴いカムコーダや編集などの用途での機器の需要は見込まれる。それらの開発によって、小規模な放送局制作プロダクション等のユーザーがコンテンツ制作用機器として採用する可能性は考えられる。しかし、既にハイビジョンのプロフェッショナル用途には、同じ青紫色半導体レーザーを用いてProfessional Discに記録するSONYのXDCAMが存在し、フラッシュメモリに記録するメモリーカード記録タイプのカムコーダも追加された。松下電器産業もメモリーカード記録タイプのカムコーダの発売が予定されており、この用途とは違う市場である。

現在、日立製作所がBDを記録メディアに採用したカムコーダ2機種が発売されており、地方のケーブルテレビ局など企業によっては採用を検討しているところもあるといわれている。

アーカイブ用途

動画圧縮/伸張用にMPEG-4 AVC/H.264エンコーダを搭載したBD/HDDレコーダーが発売されており、片面2層ディスク(50GB)を用意する事でXPモード(S-VHS標準モード並みの画質)で約10時間30分、SPモード(S-VHS3倍モード並みの画質)で約21時間で録画可能とされている(Panasonic DIGAのサイトに関連情報あり)。自宅などにS-VHSやED BetaHi8などの大量のエアチェックコレクションなどがある場合、その高解像度、高画質を保ったままで大幅な省スペース化が可能。またBDデッキにi.Link端子が搭載されていれば、D-VHSデッキの「LS3モード」で24時間記録した映像をテープ1本分丸ごと移し変える事もできる。DVDの場合、最もよく使われるSPモードでも2時間しか記録できない(片面1層ディスクの場合)のでアーカイブ用途には不向きである。

セキュリティー用途

BDでは、SDTV映像であればS-VHS方式3倍モード並の画質で長時間記録をする事が可能である。そのメリットを活かして、フルモーションのカラー映像で監視カメラの映像記録に活用する事も可能となる。

防災防犯を目的とした監視カメラの映像の収録には、連日膨大な量のストレージメディアを必要とする。BDならこれまでのCDやDVDと同一のサイズなので、メディアの収納性には優れていると言える。

ディスクの耐久性問題

BD規格の機器や対応ディスクが発表された当時の技術では対応メディアの表面に些細な汚れや傷が付いただけでそのメディ