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HELLSING とは?

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HELLSING』(ヘルシング)は平野耕太漫画作品。少年画報社月刊漫画雑誌ヤングキングアワーズ」に連載されていた。また、外伝『THE DAWN』がアワーズの増刊号で掲載されている。

出典: 『ウィキペディア(Wikipedia)』


HELLSINGはてなダイアリーを別ウィンドウで表示  :  リスト::漫画作品タイトル 平野耕太作(ヤングキングアワーズで連載中)。 2001年10月にはフジテレビ系列でアニメ化もされた人気コミック。アニメ版のタイトルは頭文字だけ大文字の「Hellsing」で統一されている。 ちなみに、「吸血鬼ドラキュラ」に登場するヘルシング教授のスペルは「Helsing」なので、このタイトルは意図的な造語である。 2006年2月10日より原作版OVAシリーズ開始。 HELLSING I〈初回限定版〉 [DVD] 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント 発 ...

Hellsingはてなダイアリーを別ウィンドウで表示  :  リスト::アニメ作品//タイトル/は行 平野耕太「HELLSING」のアニメ化作品。アニメーション制作はGONZO。 2001年10月からフジテレビ系列で放送。DVD版は「Hellsing Rescript」のタイトルでリリースされている。 amazon:Hellsing Rescript スタッフ 原作: 平野耕太「HELLSING」 総監督: 飯田馬之介 監督: 浦田保則 シリーズ構成・脚本: 小中千昭 キャラクターデザイン: 村田俊治 メカデザイン: 河野悦隆 音楽: 石井妥 ...

出典: 『はてなダイアリー』


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ウィキペディア(Wikipedia)記事


HELLSING
ジャンル アクション
漫画
作者 平野耕太
出版社 少年画報社
掲載誌 ヤングキングアワーズ
発表期間 1999年 - 2008年
巻数 既刊9巻
漫画: THE DAWN(外伝)
作者 平野耕太
出版社 少年画報社
掲載誌 ヤングキングアワーズ増刊号
巻数 未刊行
テレビアニメ
原作 平野耕太
監督 浦田保則
企画 GONZO
シリーズ構成 小中千昭
キャラクターデザイン 村田俊治
メカニックデザイン 河野悦隆
アニメーション制作 GONZO
製作 王立国教騎士団
放送局 フジテレビ系列
放送期間 2001年10月 - 2001年12月
話数 全13話
OVA
原作 平野耕太
監督 ところともかず田中洋之
キャラクターデザイン 中森良治
メカニックデザイン 天神英貴
アニメーション制作 サテライト
ジェネオンエンタテインメント
製作 サテライトマッドハウス
話数 既刊5巻
テンプレート使用方法 ノート
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HELLSING』(ヘルシング)は平野耕太漫画作品。少年画報社月刊漫画雑誌ヤングキングアワーズ」に連載されていた。また、外伝『THE DAWN』がアワーズの増刊号で掲載されている。

目次

概要

少年画報社のヤングキングアワーズ誌に27号(1997年5月2日発売)から2008年11月号まで連載されていた。主に20世紀末のイギリスを舞台とし、大英帝国の王立国教騎士団、通称「ヘルシング機関」と、これに所属するインテグラ、アーカード、セラスの3人を主軸に展開する吸血鬼と吸血鬼ハンターとの戦いを描いたバトルアクション漫画である(ただしアーカード、セラスは吸血鬼でありながら、吸血鬼狩りを本業としている)。「平野節」と呼ばれる作者独特の過激な台詞回しも特徴の一つとして評価される。また、1944年ワルシャワを描いた外伝『THE DAWN』がある。

題名の「ヘルシング」はブラム・ストーカーの恐怖小説『吸血鬼ドラキュラ』の登場人物エイブラハム・ヴァン・ヘルシング教授に由来し、ヘルシング教授の子孫が主人公の一人インテグラとされる。なお、ヘルシング教授の名前の綴りは“Helsing”であり、作品名“HELLSING”は“hell”(地獄)にかけたものと推定される。

作者本人の過去の作品からの登場人物(名前、外見問わず)の流用が多く、また、ナチスドイツの残党やイスカリオテ機関などの設定の原型も同様に見られる。さらに「HELLSING」のタイトルで、ストーリーもほぼ第1話に沿った作品が過去にCOMIC快楽天の読み切りとして存在している。

2001年ゴンゾ・ディジメーションによってテレビアニメ化された。その後、2005年サテライトによってOVA化される。

米国では、2003年から英訳単行本7巻が刊行され、2006年には大手出版業界関係とNBCの協力で行われる「クィル賞」の「読者が選ぶベスト本」ベスト・グラフィックノベル部門に『NARUTO -ナルト-』と並んで選ばれた。

また、(インターネットによる投票のため幅広い層の支持と言えるかは不明だが)日本でも2006年「日本のメディア芸術100選・マンガ部門」で22位に選ばれている。

ストーリー

20世紀末、英国では不可解な吸血鬼事件が頻発し、「ヘルシング機関」がその解決にあたっていたが、ヘルシング本部が強襲されるなど多大な被害を受ける。一方で犬猿の仲であるバチカン及びその直属「イスカリオテ機関」と紆余曲折を経て協力関係を持ち、事件の黒幕が南米に逃れたナチス残党による組織「ミレニアム」だと知る。

ブラジルでの戦闘を経て、ミレニアムの正体が先の大戦末期ヘルシング機関が潰した少佐と呼ばれる男の部隊であるとわかる。それに対して、少佐は英国王室の会議に乗り込み宣戦布告を行い、無視されたイスカリオテ機関は、すぐに来るであろう英国とミレニアムの対決の混乱を利用して漁夫の利を得ようと考える。

そして、ミレニアムは少佐率いる1000人の吸血鬼部隊を率いて再び英国本土を強襲、これに乗じたヴァチカン教皇庁の第九次空中機動十字軍3000人も加わり、ヘルシング機関を合わせた三つ巴の戦争が始まる。


注意以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。


登場人物

ヘルシング機関(王立国教騎士団)

大英帝国と英国国教会プロテスタント)を反キリストの化物から護る為に組織された王立国教騎士団。吸血鬼・アーカードを攻勢の要としており、主な吸血鬼退治は殆ど彼に行わせていたと思われる。他にも専門の特殊部隊を擁していたがミレニアムの手がけた吸血鬼・バレンタイン兄弟がグール部隊を率いてヘルシング家を襲撃したことで、ヘルシング家が擁する部隊は全滅。その後は生き残りの執事・ウォルターやアーカード、セラス等にベルナドット率いる傭兵部隊(ワイルドギース)を加えた編成となった。

アーカード
声 - 中田譲治
正統な吸血鬼。ヘルシング機関における化物に対する鬼札(ジョーカー)と表現される程の存在。インテグラに使役する。普段は黒い長髪に長身の青年の姿。
大英帝国女王とも対等に振舞う傍若無人な性格。白い拳銃「.454カスール カスタムオートマチック」と(後に)黒い拳銃「ジャッカル」の二丁拳銃を用い、インテグラの命令を受けて吸血鬼でありながら吸血鬼狩りを行う。本人曰く「姿形は関係が無い」と述べる通り時に普段とは違った姿見(黒い無数のベルトが巻かれたボディスーツのような服装など)をとることがあり、鎧にマントをつけた髭顔の偉丈夫という伯爵(本来の姿)や黒髪の少女の姿になることもある。吸血鬼である以上、主食は血液であるが輸血用パックにストローを挿して飲んでいるなどの描写が見られる。
作中において最強を誇り一切の他者を寄せ付けない強さを持つが、普段は拘束制御術式(クロムウェル)と呼ばれる封印をかけ力を制限している。能力は一般の吸血鬼の設定に準じる(詳しくは用語集)が今までに吸った血が膨大であるために吸血鬼と見ても超常の能力・不死性を持ち、特に不死性に関しては頭や心臓を潰されても死なないというほど。一般に彼を殺すには彼が今までに吸った数十万、数百万ともつかない数の人数分だけ殺す必要がある。
100年前にロンドンに侵入するがヘルシング教授とその仲間達の4人によって倒される。(ここまではストーカーの原作小説と同じ)その後はヘルシング家に使役される存在となる。
先代・アーサーの時代に地下に封印されるがヘルシング家を継承したばかりのインテグラの血によって復活し(詳しくはアーサーを)、現在に至る。名前や描写、回想などからドラキュラ伯爵しいてはヴラド・ツェペシュ本人と思われる(言うまでも無く史実としてのヴラドではない)。
名前のアーカード(Alucard)は、ドラキュラ(Dracula)の逆綴り。ただし読みはアニメの英語版で「アルカード」、ドイツ語版で「アルカート」と発音されており本作では綴りのLがRと誤って表記されている場合もある。元の身分に縛られるために、別名・偽名が実名のアナグラムなどで構成されるという設定は『ドラキュラ』の祖とも言われる『カーミラ』にも見ることができ、他の作品でのドラキュラもまた「アルカード」という偽名を用いたことがある。
外伝『THE DAWN』では、黒い長髪の少女の姿でドラムマガジン付きのトンプソンM1928を使っている。
セラス・ヴィクトリア
声 - 折笠富美子
アーカードの眷族の女吸血鬼。通称「婦警」。金髪で胸が大きいのが特徴。元々警官であったが後述のチェダース村事件によってアーカードにより吸血鬼化され、ヘルシング機関員となる。
アーカードを「マスター」と呼び慕い、基本的にアーカードの従者のような立場にいる。戦闘に関しては専用武器「ハルコンネン」、第二次ゼーレヴェ作戦下では「ハルコンネンII」を用いるが警官時代の組み手や吸血鬼としての基礎能力による格闘戦なども行う。
見た目は美人であるが性格はどこか気弱で、吸血鬼であることに対しての気後れなどが見られる。そのためたとえ輸血用の血液であっても血を飲むことを拒否し、アーカードの行動にも付いていけないことがある。対して激昂すると並の吸血鬼やグールなど敵にならないような戦闘力、また残虐性を発揮することもある。アーカードに「おっかなびっくり夕方を歩く奴」と言われるように、作中では人と吸血鬼の間を漂うような存在となっている。
幼い頃、警官だった父親の命を狙った二人組の犯罪者に自宅を襲撃され目の前で両親を殺された上、自身も瀕死の重傷を負う。そして孤独な幼少時代を過ごした後、周りの反対を押し切って警官となる。その後、吸血鬼の牧師が起こしたチェダース村事件に警官隊として派遣されて巻き込まれ瀕死の重傷を負うが、アーカードによって自らの意思で吸血鬼となる。表向きはチェダース村事件で行方不明ということになっている。
第二次ゼーレヴェ作戦ではベルナドットと共にヘルシング機関の防衛任務を負い、ゾーリンの部隊を迎え撃つ。ゾーリンとの戦いでは左腕を落とされる、目を潰されるなどの瀕死の重傷を負うがベルナドットの遺言に従って彼の血を吸い一人前の吸血鬼として成長。ゾーリンを難なく倒し、アンデルセンも感嘆するほどの存在となる。また切られた腕は不定形の黒い霧のような物に変えられるようになり、翼に変形して空を飛ぶなどの能力も得る。
インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング
声 - 榊原良子(幼少時:水橋かおり
ヘルシング家当主。英国国教騎士団局長で円卓会議の一員。長髪、眼鏡で褐色肌の女性。通称:インテグラ。アーカードの主人。
威圧的な人物で、よく葉巻を咥えている。だがそんな普段の態度に対して非常時などには焦りや弱さなどをのぞかせることがあり、部下であるアーカードの手綱を握っていると言い難い時もある。また処女である。
最初のアンデルセンとの対峙や、第二次ゼーレヴェ作戦下で見られるように武器としては剣を使う。アンデルセンの一撃を受け止めたり、吸血鬼を倒したりと腕は相当に立つようである。
10年前に父・アーサーの遺言で家を継ぐが、それを良く思わない叔父・リチャードによって命を狙われる。ヘルシング邸地下に逃げ込んだ際に偶然アーカードの封印を解いて彼の主人となり、叔父を殺して名実共にヘルシング家の当主となる。
ウォルター・C(クム)・ドルネーズ
声 - 清川元夢
ヘルシング家の老執事。先代ヘルシング卿の頃よりヘルシング家に仕える片眼鏡の老人。69歳。現在でこそ老成しているが、若い頃は口が悪く煙草も吸う悪ガキであった。
「死神ウォルター」の異名を持ち、かつてはヘルシングのゴミ処理係と呼ばれて吸血鬼狩りを行っていた。得物は極細の鋼線であり、これを自在に操ることであらゆる物を切断し時にはこれを編みこむことで銃攻撃すら防ぐ盾としても活用する。55年前の若き日にはアーカードと共にナチスの吸血鬼研究機関を壊滅させており、その際に現在のミレニアムの原型となる少佐の部隊と交戦している。
バレンタイン兄弟がヘルシング機関本部(=ヘルシング邸)を強襲した際は、セラスと共にヤン率いる武装したグールの軍隊を一掃する活躍を見せる。その後、第二次ゼーレヴェ作戦では英国安全保障特別指導部本営の裏切り者を一掃しインテグラを護衛しヘルシング本部へ向かう。しかし途中で因縁深い大尉と対面し、その後はミレニアム側に寝返ってドクにより吸血鬼化の施術を受ける。吸血鬼化し若返った実力は高層ビルを切り倒し、由美江を瞬殺するなどまさに「死神」の異名に相応しいものでありアーカードとも互角に渡り合う。しかし、無理な施術の影響で拒絶反応が発生。強制的に少年時代の体にまで若返るという症状が現れる。
いつヘルシングを裏切ったかについて、アイランズ卿の発言や吸血鬼化した後の態度などから最初から裏切り者であった可能性があるが現状では一切不明。ただ、余命いくばくもないというリスクを負ってまで自ら吸血鬼化を受け入れたのは己の最高の状態でアーカードと闘いたかったのだろうとアーカードが指摘している。
ピップ・ベルナドット
声 - 平田広明
バレンタイン兄弟の襲撃によって全滅したヘルシングの兵の補充のために雇われた傭兵部隊の隊長。左眼に眼帯をしている。主な武器はAK-74コルトSAAなどの銃器。
10代前からの傭兵稼業という家の出で、父親もコロンビアで戦死している。普段はセラスをからかって遊ぶ軽い性格だが、ゾーリン部隊がヘルシング邸に迫ってきた際には的確な指示で敵に大損害を与える活躍を見せるなど、傭兵部隊隊長としての実力はかなりのものと思われる。ゾーリンとの戦いでセラスを危機から救い、まもなく死亡。セラスは彼の血を吸い、本物の吸血鬼として目覚めた。
セラスの対大尉戦では、憔悴するセラスに(内側から)助言し鼓舞するなど相変わらずの存在感を見せ付けている。
原型となったのは『COYOTE』の主人公ピップ・ボルナード。帽子と鼻の絆創膏がトレードマークだが眼帯は無く、アンデルセンと同じく銃剣を愛用武器とした。続編である『ANGEL DUST』にも年老いた姿で登場。フランス語読みであるベルナドットを英語などで発音した場合、ボルナードとなる。
アーサー・ヘルシング
声 - 大塚周夫
先代ヘルシング卿。インテグラの実父にして先代ヘルシング機関当主。アイランズ卿とはオックスフォードの同窓生で盟友。1944年9月、ドイツ占領下のワルシャワにおいてアーカード、若き日の執事ウォルターらを派遣しナチスの吸血鬼部隊およびアンデッド研究機関を壊滅させる。英国国教騎士団局長に就任後の1969年、何らかの理由でアーカードをヘルシング機関ロンドン本部地下に封印している。アーサーは20年後の1989年に死亡(没年齢・死因共に不明)。この直後、実弟であるリチャード・ヘルシングは13歳のインテグラを亡き者にしヘルシング機関を掌握しようとしたが彼女の血により復活したアーカードに阻まれ、インテグラに止めを刺され死亡した。
なお外伝で若き頃の姿が描かれたが破天荒で大酒飲みの女好きという、放蕩貴族風の青年であった。

大英帝国円卓会議

アーサー王伝説円卓の騎士に倣い英国王室に忠誠を誓う政治家、貴族、軍人など12人の政財界の重要人物で構成された組織。インテグラもこのメンバーの一人。

ヒュー・アイランズ卿
声 - 水野龍司(TV版)/堀勝之祐(OVA版)
円卓会議議長で中心人物の老人。先代ヘルシング卿(アーサー)とはオックスフォードからの同窓で、アーサーと呼ぶなど仲が良かったと同時にアーサーの余りに破天荒な性格に苦労していた。尚、少佐の宣戦布告時に「邪魔をしないでくれ若造」と軽くあしらわれている。
シェルビー・M・ペンウッド卿
声 - 北川勝博(TV版)/広瀬正志(OVA版)
円卓会議の一人で英国海軍中将。単行本第5巻では英国安全保障特別指導部本営の将軍として本営を構える。
第二次ゼーレヴェ作戦によってロンドンに侵攻した吸血鬼の武装親衛隊に部下達と防戦した。最期は本営内に突入してきた吸血鬼達を巻き込んで自爆。人外の多い本作品において、最も端的に描かれた人間の一人である。
バレンタイン兄弟による円卓会議強襲時には、弱音を吐きながらも拳銃を構え円卓会議の一員としてヤンを迎撃している。吸血鬼のロンドン侵攻の際には「自分以外の者は全員脱出しろ」と震えながら発言するも結果的には多くの部下達が留まり、共に任務を果たしていることから部下から慕われてはいたことが伺える。円卓会議の若いメンバーや一部の人間からは円卓会議の中の内通者として疑われていたが、アイランズ卿など古参のメンバーからは「裏切る前に自殺してしまう」「無能だが男の中の男」と人格を評され、そして本人も「私は臆病だが卑怯者ではない」と言っていたとおり裏切り者ではなかった。
回想シーンで幼少時のインテグラと対峙した際すらも気弱な面を見せたが、それ自体が笑いを誘う。基本的にコミカルなキャラクターだった。
ロブ・ウォルシュ中将
円卓会議の参議でアイランズ卿、ペンウッド卿とは共通の友人。老体だが、眼光の鋭さが行動力を物語る。本編においては女王の近衛隊で中核をなす。ミレニアム総攻撃への対抗策である、核ミサイルによる最終計画(ロンドン帝都・放棄フェイズ)を遅延させるべく奔走している。

イスカリオテ機関(法王庁特務局第13課)

ヴァチカン法王庁特務局第13課、通称「特務機関イスカリオテ」。作中でヴァチカンには十二使徒の名を冠した12の課が置かれていることになっており、イスカリオテはその活動内容から秘匿されている表向き存在しない13番目の課である。

裏切者・イスカリオテのユダの名を冠したヴァチカンの保有する唯一にして最強の戦力であり、カトリックの地上における神罰代行者として悪魔、化物、異教異端の殲滅を存在目的とする。英国国教会(プロテスタント)の守護者であるヘルシング機関とは対立していたが、第二次世界大戦時に一部のヴァチカン関係者がミレニアムと関係があったことを知らせ、ミレニアムに対抗するために呉越同舟の共同戦線を張る。

ミレニアムのロンドン侵攻に乗じて英国を裏切り、第九次空中機動十字軍の召集及び第九次十字軍遠征熱狂的再征服(レコンキスタ)を発動。英国を再びカトリックの支配下に置くために第三勢力としてロンドンを強襲する。しかし、予め派遣した先遣武装神父隊(アンデルセン)の命令拒否や、アーカードの“死の河”開放によって戦局が悪化し、総司令官のマクスウェルの死亡を持ってアンデルセンにより第九次十字軍失敗が宣言された。

エンリコ・マクスウェル
声 - 田中秀幸(TV版)/速水奨(OVA版)
イスカリオテの局長。司教から後に大司教へ昇格。傲慢な性格で、カトリックの絶対性を疑わない狂信者。
物語前半、ヴァチカン代表として英国との情報交換の場に顔を出し、その狂信ぶりを見せる。かつてミレニアムを支援した教会内部の背教者達を粛清していた。その後、第二次ゼーレヴェ作戦に際し第九次十字軍を率いて参入しこれまで手を組んでいた英国を裏切って無差別な殲滅戦を行う。
妾の子として生まれ、親に見放され、アンデルセンの勤める孤児院で過ごすことになる。そのため己を疎む全てを憎みそれらを見返すための上昇志向が強く、大司教昇格時の台詞にもそれが現れている。そして大役の長に上り詰めたことで彼の本心が「神に仕えるのではなく、神の力に仕える」ことであると判明し、アンデルセンによる粛清を招くこととなる(逆にこれまで相手にされていなかった少佐からは「やればできる子」と評価された)。
名前の由来は他に「シュレディンガー」がいることから、同じく大物理学者のエンリコ・フェルミジェームズ・クラーク・マクスウェルから取られたものと思われる。
単行本の巻末に収録されている短編『CROSS FIRE』にも登場する。その頃の容姿は眼鏡や髪型などがインテグラに近いデザインだったが、キャラがかぶるため変更された。
アレクサンド・アンデルセン
声 - 野沢那智(TV版)/若本規夫(OVA版)
イスカリオテ所属の神父。ヘルシング機関におけるアーカードの様な存在で、対化物用の鬼札と言われる。「聖堂騎士(パラディン)」「銃剣(バイヨネット)」「天使の塵(エンジェルダスト)」「殺し屋」「首切り判事」など数多くの異名を持ち、その正体は判然としない。推定年齢は60歳とされる。また、アーカードが「宿敵」と呼んだ登場人物でもある。
普段は眼鏡をかけた優しげな神父で、孤児院に勤めている。子供達に慕われているがその実の顔はマクスウェルに輪をかけた狂信者であり、子供達の喧嘩を仲裁した際には「暴力を振るって良い相手は悪魔(バケモノ)共と異教徒共だけです」と述べた。なお同じ機関員であるマクスウェル、ハインケル、由美子などはこの孤児院の出である。
生身の人間でありながら生物工学の粋を凝らした自己再生能力(リジェネレーション)と回復法術により、頭を銃で撃たれても瞬時に再生する。武器は大量の銃剣(銃に装着はせず、そのまま手に握る)であり単純に刀剣としての格闘以外にももっぱら投擲武器としても使用し、鎖に爆薬と共に括りつけて攻撃するなどバリエーションがある。また本(おそらく聖書)のページを護符のように利用し、結界を張ったり突然の出現・撤収を行ったりもする。
第二次ゼーレヴェ作戦の発動時、先遣の武装神父隊を率いて英国に上陸、ミレニアムとの戦闘を行った。その後、暴走したマクスウェルを殺め、第九次十字軍遠征失敗を宣言した後、アーカードに闘いを挑む。切り札として用意した聖遺物「エレナの聖釘」によって棘の化物となり、アーカードを追い込むも最期は心臓を握り潰され敗北。地獄での再会をアーカードと約束したのち散る。その後突如、出現したウォルターに遺骸を足で踏みにじられる。
短編『CROSS FIRE』にも登場するが、名前は英語風に「アンダーソン」になっている(ただし頬の傷が無く、所属も第3課『ヨハネ』になっている)。原型は『ANGEL DUST』(出版社により原稿紛失、未単行本化)の主人公で元殺し屋の神父・アンデルセン。
ハインケル・ウーフー
声 - 斎賀みつき(OVA版)
単行本1~3巻に収録された短編『CROSS FIRE』に登場する、神父服を着たマニッシュな外見の女性。ほぼ同じ設定のまま『HELLSING』にも登場するが、こちらではより男性的に描かれている。「ぱふ」2005年12月号のインタビュー記事では作者によって「ふたなり」であるかのような発言がされているが、本気なのか冗談なのかは不明である。厳格なカトリックは本来、異性装を禁じているので単に男性に変更された可能性もある。
『CROSS FIRE』の設定では、高木由美子/由美江とコンビを組むイスカリオテの仕事人。2人は依頼を受けると必ず任務を遂行するが、過激な言動から甚大な被害をもたらすため疫病神扱いされている。二挺拳銃で戦うガンマン。
HELLSING』本編では単行本4巻頃からちらほら顔見せしており、6巻になって武装神父隊のリーダー的立場として正式に登場する。由美江がウォルターに殺された際は激昂して銃を取り出すも大尉に頬を撃ち抜かれ、あげく応急医療キットを渡されるという部外者扱いに大いに屈辱を味わう。現在、重傷の身ながらウォルターに報復すべく再び戦いに臨んでいる。
名前の由来は第二次大戦中のドイツ空軍の夜間戦闘機・ハインケルHe219ウーフー
高木由美子/由美江
声 - 甲斐田裕子(OVA版)
単行本1~3巻に収録された短編『CROSS FIRE』に登場するシスター。ほぼ同じ設定のまま『HELLSING』にも登場する。
『CROSS FIRE』の設定では、ハインケルとコンビを組んでいるイスカリオテの仕事人。大人しい“由美子”と狂戦士の“由美江”の人格を持つ多重人格者であり、メガネの有無でどちらの人格が目覚めているかが解る(メガネ無しが由美江)。島原抜刀流の使い手で、主な武器は長尺の日本刀。なお、技の名前はいずれも第二次世界大戦中の日本の軍用機の名前から来ている。また『CROSS FIRE』での彼女の髪は直毛である。
HELLSING』本編では、単行本6巻で先遣武装神父隊と共に登場する。こちらでの彼女の髪はウェーブヘアである。島原抜刀流の使い手であることは変わらないがメガネは最初からかけておらず名前も“由美江”としか呼ばれないので、多重人格者であるという保証はない。言動も『CROSS FIRE』のときのように派手で傲岸不遜ではなく、やや気は短いがどちらかというと無口である。最期はアンデルセンの亡骸を踏み躙ったウォルターに激昂して斬り掛かるも、逆に鋼線で刀ごと体を切断されて死亡した。

ミレニアム

南米に逃れたナチス残党によって結成された組織及び軍団。名前のミレニアムは千年王国の意味を持ち、「最後の大隊(ラスト・バタリオン)」と名乗ることもある。指揮官である「少佐」以下1000名の構成員全てが吸血鬼化した戦闘団(カンプグルッペ)であり、士官の中には「ヴェアヴォルフ」と呼ばれる特殊能力を持った幹部もいる。またSS大隊であるが、空軍、海軍の士官やSS降下猟兵の姿も見受けられる。さらに各所にスパイやシンパもおり、単なる捨て駒から重要拠点の制圧などの作戦行動を担っている者もいる。

その前身は、大戦中よりヒトラーの命令「総統特秘666号」を遂行すべく結成され「少佐」を筆頭に人為的な吸血鬼作成の研究を行っていた独立部隊。資金集めや、永遠の命を餌に一部のバチカン関係者との協力関係の構築も行っていた。戦中は成り損ないのグールしか作れずそれもヘルシング機関によって潰されるが、戦後に逃れた南米で研究を成就させる。

物語初期では南米ジャブローの本拠地・豹の巣(パンテルシャンツェ)から使い捨ての吸血鬼たちを使い散発的に英国を襲わせてデータを集め、中盤より第二次ゼーレヴェ(あしか)作戦を発動してロンドン侵攻を行う。ナチス亡き今、正規軍と呼べるものではないが宣戦布告を行うなどあくまで英国と対等関係での戦争行為を自負している。

少佐の意のままに動く軍隊であるが、その最終目的は判然としない(目的などの詳細は「少佐」の説明を参考)。

少佐
声 - 飛田展男(OVA版)
ミレニアムの指揮者で、眼鏡をかけた肥満体の男性。正式な階級はSS大隊指揮官(親衛隊少佐)。作中では「少佐」「総統代行」「大隊指揮官」等の階級・役職名でしか呼ばれていない。
「目的のためには手段は選ばない」という『君主論』を引き合いに出した上で、「手段のために目的は選ばない」と称するほどの戦争狂。その言動の節々に戦争に対する造詣と狂気があり、特に「諸君 私は戦争が好きだ」に始まる大演説は有名で『HELLSING』の登場人物中においても圧倒的な存在感を持つ。ただ、実際には全てアーカードを倒すという目的に基づいて行動している。また相当な策略家で自軍の損失を含めて全て計算通りに事を進めている。
60年前と比べて外見上まったく老化が見られず部下たちと同じく吸血鬼と見られていたが、その正体はサイボーグ。「人間」を「意思の生き物」と定義しており、それゆえ血液を介して他者と融合する吸血鬼の本質を憎みこれを否定する。たとえ見た目が「化物」のようであっても確固たる意思を持つ己は「人間」であるとしており、逆に吸血鬼(アーカード)を「人間」のような「化物」として人としてアーカードを倒すことを人生の目的とした。そのため、第二次世界大戦時にソ連兵に撃たれた際にはアーカードのように生身の状態から吸血鬼になれる可能性があったのにも関わらずこれを拒否している。
サイボーグ化する前でも後でも元SSでありながら射撃の腕はとてつもなく下手であり、運動能力は高くないと思われる。
第二次世界大戦中に「総統特秘666号」の特命を受け人為的吸血鬼研究を始めるが(当時は少なくとも中尉)、1944年9月のワルシャワで研究機関をヘルシングに潰され戦後は南米に逃れる。その後、形式上は上官にあたるナチ残党の大佐らが上層部に就き自身はその下に従う立場であったが(それでも総統の特命と言う名目で実質的に組織を仕切っていたが)、第二次ゼーレヴェ作戦を前にこれを粛清して名実ともにミレニアムのトップとなる。
カバー裏などのオマケでは作中でのキャラが一転して側近の大尉、博士と共にオタクキャラとなっており、コミケなどに参加している。
原型となったのは『COYOTE』全編を通して登場する悪役キャラ、モンティナ・マックス(髪型・衣装は同じだが痩身の青年)。続編である『ANGEL DUST』では、サイボーグ化され長髪長身の美形キャラとなって再登場している。また、本名に関しても4巻41Pの背景の文字中や5巻表紙カバー裏側の身分証から同じモンティナ・マックスと考えられる。
大尉
襟を立てた熱帯用オーバーコートと規格帽といった、北アフリカ戦線風の軍人。寡黙で無表情(劇中で一度も喋った事が無い)。作中では「大尉」としか呼ばれず本名は不明。 常に少佐の傍らにつき従う側近でヴェアヴォルフ筆頭。
サーベルと見紛うほどの長銃身を持つモーゼルM712(メーターモーゼル)が愛銃。物語前半では正体が伏せられていたがその正体は正真正銘の人狼(ヴェアヴォルフ)であり、ミレニアムの最高戦力とされる。巨大な狼そのものの姿になったり、霧のように身体の構造を変える事もできる。
第二次ゼーレヴェ作戦ではヘルシング機関へ向かうインテグラの車両に立ち塞がり、インテグラとウォルターを引き離し拘束制御術式零号開放寸前のアーカードに挑む。その後、デウス・エクス・マキナ船内でセラス(及び彼女内部のベルナドット)と戦い終始優勢に進めるが、最後はベルナドットの手によりナチスが収集した財産の一つである「銀の差し歯」を心臓に撃ち込まれて死亡した。
原型となったのは『砂漠の用心棒』の主人公であるハンス・ギュンシュと思われ(4巻41Pの背景の文字中にも名前は有るが本編中で名前は呼ばれていない)同じく熱帯向けの軍装である。
博士(ドク)
声 - 中博史(OVA版)
吸血鬼製造などの研究を行っているマッドサイエンティスト。作中では「ドク」としか呼ばれず本名は不明。少佐の側近。
いつも血塗れの白衣と多重レンズ付の眼鏡を身につけている。外見は、外伝『THE DAWN』の登場時より老化が見られない。ポケットに無線式発火装置の起爆等を兼ねた多機能コントローラーを2台ほど携帯し、ヤンの発火など部下の処断は彼が直接手を下している。ナチス時代から吸血鬼製造の主任を務めている。
少佐を怖れている節もあるが、彼に褒められるのが好きで、彼の死後も「少佐殿の大隊を笑われてたまるか!」と口にするなど、指揮官として心底慕っている様子。外伝では手料理(ザワークラウト腸詰など。特にザワークラウトは、キャベツから育てたらしい徹底ぶりである)を作って少佐をもてなしている。
少佐の死亡と前後して、自らの研究を続けるため脱出しようとするも、ウォルターに阻まれる。彼を発火させようとリモコンを出したところで片手片足を切断され、最期はウォルターに落とされた機材に潰されて死亡する。
原型となったのは『イカす総統天国』に登場したお抱え術士・ベルクマンではないかと推測される。
シュレディンガー准尉
声 - 白石涼子(OVA版)
ヒトラーユーゲントの服装をした猫耳の少年。ヴェアヴォルフの一人。
性格はまさに自由気ままな猫といった感じで、少佐にも平気で憎まれ口を叩く(少佐自身もそれを許している)。しかし、大尉にだけは弱い。
頭を吹き飛ばされても死なず、何事もなかったかのように再登場する。また一瞬にして離れた場所に出現したり、あるいはゾーリンの時のように他者の思考の中に現われたりもする。曰く「僕はどこにでもいて、どこにもいない」。より具体的には「彼が自分自身を認識出来る状態にある限り(どこにでも)存在できる」という能力で、ヴェアヴォルフの中でも殊更に特異な能力である。
シュレーディンガーの猫の話(半死半生の状態の重ね合わせ)を基にしたと思われる特異能力は、他作品でも多数見られる。
ゾーリン・ブリッツ中尉
声 - 沢海陽子(OVA版)
短髪で右半身に奇怪な紋様を刻んでいる女吸血鬼。死神を連想させるような大鎌を武器にし、また幻術を行使する。ヴェアヴォルフの一人。
幻覚の発動時には右半身に刻まれた刺青が蠢くような感じとなり、自身が巨大化しているように見せたり怪我を負わせたような感覚を与えたりできる。さらには相手の記憶を汲み取った幻覚を見せることもできる。ただし、目に頼らない吸血鬼には利かない。
第二次ゼーレヴェ作戦にて少佐の命を受け、斬り込み部隊を率いてヘルシング機関を強襲する。その後、一時苦戦を強いられるも幻術によって事態を打破し独断専行によってヘルシング邸に突入、ベルナドットの傭兵部隊を殲滅する。さらにセラスに致命傷を与え、ベルナドットを殺害するもベルナドットの血を吸って覚醒したセラスによって壁で頭を磨り潰されて倒される(頭の一部が辛うじて残るくらいまで削られ、巻末のおまけページでは「死因はもみじおろし」と称される)。死ぬ前に既に兵を失っていたため、最期は少佐にも見限られていた(もっとも少佐にとってはそれも計画に折り込み済みの事案であり、むしろ「兵の華である」と評している。その上で「無能な部下を処断するのも指揮者の華」として切る)。
リップヴァーン・ウィンクル中尉
声 - 坂本真綾(OVA版)
長髪に眼鏡の女吸血鬼。旧式マスケット銃を武器に、魔弾の能力を持つ。魔弾の射手。ヴェアヴォルフの一人。
武器のマスケット銃でホーミング能力を持った銃弾を撃つことができ、さらにこれは対象に命中した後も運動能力を失わず一発で複数の獲物を仕留めることができる。この能力で、少佐から歌劇になぞらえて「魔弾の射手」の称号を与えられる(直接は知らないはずだが、「魔弾」のあだ名自体はヘルシング機関でも用いられている)。本人も気に入っている様子で『魔弾の射手』(の「狩人の合唱」)を歌っている場面が多くある。
作中では降下猟兵部隊を率いて英国海軍インヴィンシブル級航空母艦「イーグル」を乗っ取りハーケンクロイツを染め抜いた旗艦「アドラー」(ドイツ語でを意味する)を立ち上げ、第二次ゼーレヴェ作戦直前の陽動作戦を行う。そして高速戦略偵察機改造の実験機・SR-71改を駆るアーカードに突入され、自身のマスケット銃を心臓に突き立てられた上で彼に食い尽くされて倒される。アーカードに一方的に屠られたが彼をロンドンから離れさせるという最大目標は達成しており、少佐より「任務を果たした」としてミレニアム全軍が彼女に敬礼を捧げた(そもそもアーカードに倒されることは少佐にとって予想済みである)。
アーカードの拘束制御術式零号開放時にトバルカインと共に亡者の一人として復活し、最後の大隊と十字軍を攻撃している。また外伝『THE DAWN』では当時のアーカードと対峙しているが、怪物化した棺桶に一蹴されるなどギャグキャラ扱いとなっている(当時の階級はSS下級突撃隊指揮官=親衛隊少尉)。
トバルカイン・アルハンブラ
声 - 大塚芳忠(OVA版)
ペルシア的な風貌で「伊達男」の異名をとる吸血鬼。中尉。無限枚数のトランプ(カード)を武器とする。ヴェアヴォルフではない。
「伊達男」の異名通りのいでたちで紳士的な言動を取るが、しばしば「Gooood」や「なぁぁぁぁめぇぇぇぇるぅぅぅぅぅなぁぁぁぁ!」など、間延びしたような話し方をする。武器のカードで傷つけられた傷は修復できない。
ミレニアムの情報を集めるためにブラジルにやってきたアーカード達を迎え撃ち、当初はアーカードと互角に戦うも結果は惨敗。アーカードに「血」から情報を引き出された挙句、体内に仕掛けられた無線式発火装置によって燃え尽きた。
アーカードの拘束制御術式零号開放時にリップヴァーンと共に亡者の一人として復活し、最後の大隊と十字軍を攻撃している。
バレンタイン兄弟
声 - (兄)子安武人 / (弟)中井和哉(TV版)、高木渉(OVA版)
兄・ルークと弟・ヤンの吸血鬼兄弟。ルークは准尉。武装したグールの群れを率いて円卓会議中のヘルシング機関を強襲する。
ルークは白を基調としたイメージのジェントルで、ヤンは黒を基調としたチーマー風の青年。ヤンは瞬発力以外に目立った能力は見られなかったが、ルークは近距離で銃撃をかわす反射神経と常人の目では捉えられないスピードを持ちアーカードからA級と評される。また、ルークは左腕に小型拳銃を仕込む用心深さも見せている。
ルークは単身アーカードに挑み、彼にある程度認められて拘束制御術式の開放にまで及ぶ。しかし使い魔や修復能力など持たない人為的な吸血鬼であり、特殊能力も無いために瞬く間に追い込まれてアーカードを落胆させ、最後は黒犬獣に喰われる。ヤンはグール部隊を率いてヘルシングの構成員の殆どを殺害するも、セラスとウォルターにグール部隊を壊滅させられた挙句に捕縛される。最後、仕掛けられた発火装置によって体が燃える中「ミレニアム」という言葉を残して灰と化す。
ルークはアーカードの拘束制御術式零号開放時には登場しなかったが(血を吸われたわけではないから)、ウォルターとの戦いで黒犬獣が両断された際に再登場する。また、あくまでアーカードという存在になったわけでは無かったのでウォルターに強制的に操られながらもミレニアムの構成員としてアーカードを攻撃する。しかしアーカードに血を吸われて同化し、ウォルターを出し抜くための囮として本当の最期を迎える。
TVアニメ版では設定が異なりロンドン暗黒街の顔役で、TV番組のスクープを通じて存在を知ったヘルシング機関を排除しようとした。その最期はほぼ原作に準じているが、ヤンは完全な焼身自殺である。
作者のお気に入りらしく巻末などのおまけ漫画「ルークとヤンの人情紙○○」(○○の部分は毎回適当な単語に置き換わる。また一番初めは人情ではなく人生だった)では主役を張っており、自作品・他作品のパロディから特別意味の無い適当な内容などで掛け合い漫才のようなことをやっている。
彼女
外伝『THE DAWN』に登場。1944年9月のワルシャワにおいて全身を隙間なく包帯で巻かれた上、ベルトや鎖などで雁字搦めに拘束され吸血鬼の人工製造機関の研究所に幽閉されている。
少佐らは彼女をヒロインと称し、彼女を模倣する事で吸血鬼を作ろうとしている模様。

その他

山守義雄
天政会初代会長。単行本のあとがきでのキャラクター紹介でのみなぜか毎回登場している、東映配給の劇場版『仁義なき戦い』の登場人物である。
常に殴り書きのペンタッチで描かれる上、登場するたびに名前と肩書きの紹介が省略され説明文の内容が「身長50m以上、体重2兆トン」「ゲッターエンペラーが主食」などとエスカレートしていく(ちなみにゲッターエンペラーの大きさは冥王星も含めた太陽系に匹敵する)。単行本9巻の紹介文で「このまんがの主人公」とまで言われる存在である。

用語集

吸血鬼
文字通り人の生き血をすする存在。作中における吸血鬼の設定はほぼオリジナルに忠実で、不老不死の肉体と普通の銃弾では死なない生命力、常人をはるかに凌駕する怪力を持つが日光を浴びる事が出来ず、銀の弾丸や祝福された武器に弱く流水に触れたりその上を越える事も出来ない。また作中において男の吸血鬼は「ドラクル」、女の吸血鬼は「ドラキュリーナ」と呼ばれる。
一般に処女童貞が吸血鬼に血を吸われた場合に吸血鬼になると定義されているが(TVアニメ版では吸血鬼の自由意志で血を吸った相手を同胞にすることができるという設定)、アーカードや(拒否したが)少佐のように人から直接吸血鬼になることもあるらしい。ミレニアムは人為的に吸血鬼を作り出すことに成功しこの場合には処女・童貞でなくとも吸血鬼になれる上、若返る事すら出来るらしい(具体的な方法は明示されてない。TVアニメ版では吸血鬼化させるチップが登場する)。ただし、人為的な吸血鬼の場合にはたとえ血を吸った相手が処女・童貞であってもグールになってしまう。
アーカードやヴェアヴォルフなどにとっては日光や流水は致命的な弱点にはならず、そのような上位種はそれぞれに異なる超常の能力を持つ事がある。
グール
グール以外にもアンデッド、リヴィングデッドなどと呼ばれる死者。吸血鬼に血を吸われた者が非処女・非童貞であった場合(TV版では餌として血を吸われた場合)、人の肉を好んで喰らう食屍鬼となる。いわゆるゾンビ。グールに襲われた者もまたグールとなる。
生身の人間に対して強いとはいえ動きが鈍く、知能が低いために吸血鬼ほどに危険な存在足り得ない。またグールはその親と言える吸血鬼の支配下に置かれ、自由意志を持たない。そして、その吸血鬼が倒された場合には自動消滅してしまう(ミレニアムの人為的な吸血鬼の場合はこの限りではない)。
1944年9月の段階で少佐らによる人工吸血鬼製造の研究はこのグールを人為的に製造するところまで進んでおり、これを組織的に投入する事で戦線を混乱させようとした。また吸血鬼製造に成功した段階でもグール達を兵装させてグール部隊を作り、ヘルシング機関を強襲させて多大な被害を与えている。
ヴェアヴォルフ
「狼男」を意味するワーウルフのドイツ語読み。バルカン半島のあたりに伝わる伝説の狼男で、しばしばヴァンパイアと同一視される。本作においては、特殊能力を持つミレニアムの幹部連を指す。
元々は大尉一人にのみ使われる名称であった事が『THE DAWN』にて語られている。史実でも、ナチスがヴェアヴォルフ部隊を編成している。詳しくはヴェアヴォルフを参照。
拘束制御術式(クロムウェル)
アーカードに施されている能力抑制・制御のための封印。第3号・第2号・第1号、更に零号の4段階に分けられている(TV版では第5号もある)。
封印を開放するとアーカードは複数の眼や腕を持ち蝙蝠や狼に姿を変える不定形の姿となり、圧倒的な戦闘能力を誇る。また、航空機や空母といった無機物とも同化することが可能。さらに零号を解くと自身が今までに血を吸った存在の全てを死者として召還し、劇中では多大な軍事力を誇っていた十字軍とミレニアムを瞬く間にまとめて壊滅させる。作中では「血の河」とも呼ばれる。ただしアーカード自身に内包される命は1つとなり、最初のアンデルセンとの対決で見せた彼特有の不死性(首を切っても心臓を潰しても死なない)も失われることとなり諸刃の剣と言える。
封印と言ってもその開放の判断は基本的にアーカード自身に委ねられている。ただし、零号に関しては契約者であるインテグラの承認を必要とした。
黒犬獣(バスカヴィル)
アーカードの使役する使い魔の一体。
ブラックドッグ自体は、英国の民間伝承に登場する怪異である。『バスカヴィル家の犬』のモデルでもあり、地獄の番犬やあるいは使者のような存在だといわれる(en:Black dog)。
バレンタイン兄弟のヘルシング機関襲撃の際にルークを喰らう。その後、アーカードとウォルターの戦いにて召喚された際にウォルターに両断されて支配率が変化しルークが復活した。このことから、あくまでアーカードとは独立した存在と思われる。
.454カスール カスタムオートマチック
アーカード専用装備の白い拳銃。銃自体に愛称はつけられていない。形状から見て、現実に存在する銃であるLARグリズリーのようなコルト・ガバメントを原型にスケールアップしてマグナム弾を使用できるようにしたものと思われる。
全長約39cm、重量4kg。形状はジャッカルとほぼ同じ。ランチェスター大聖堂の銀十字を鋳溶かして作った.454カスール(13mm)弾規格の爆裂徹鋼弾頭を使用。銃本体はモルゲンクルノデウム鉄鋼で作られており、硬くて頑丈。ジャッカルが登場する以前から使っており、ジャッカル登場後は二挺拳銃として併用する。場面によってはジャッカルより目立っている。
グール程度なら一発で破壊する(人間も当然一撃)という凄まじい威力を誇るがアンデルセンに対しては威力不足だったと見え、後にジャッカルが作られる事になる。
ジャッカル
アーカード専用装備の黒い拳銃。正式名称は「対化物戦闘用13mm拳銃ジャッカル」。
全長39cm、重量16kg。装弾数6発。純銀製マケドニウム加工弾殻に法儀式済み水銀弾頭、装薬にマーベルス化学薬筒NNA9を用いた専用の13mm炸裂徹鋼弾を使用する。曰く「人類には扱えない代物」。銃身に「Jesus Christ is in Heaven now」と刻まれている。
ウォルターが対アンデルセン用にオーダーメイドした物でウォルターが製作時に爆弾を仕掛けていたらしく、アーカードとウォルターの戦闘中に博士の遠隔操作によって爆破される。
ハルコンネンと同じくジャッカルの精が宿っており、『ジャッカルの日』でジャッカルを演じたエドワード・フォックスの姿をしている。これとは別に頭髪が薄くサングラスをかけ、タンクトップにパンツ、裸足、そして語尾に「ウィリス」を付けて喋る『ダイ・ハード』に出演した際のブルース・ウィリスの姿の偽者がいる。元ネタは彼がジャッカルを演じた『ジャッカル』(『ジャッカルの日』のリメイク)のパロディである。
20mm改造対戦車ライフル
セラスが初期に使っていた武器。一見すると木製銃床を備えた普通のストックだが、口径20mmの対戦車ライフル弾を使用する。マガジンは箱型のものが標準だが、トバルカイン戦ではドラムマガジンを使用した。ハルコンネンIIの登場後、侵入した吸血鬼の口に銃口を突っ込んで以降は使われていない。
ハルコンネン
セラス専用武器。正式名称は「30mm対化物用「砲」ハルコンネン」。
弾は劣化ウラン弾及び爆裂徹鋼焼夷弾を用いる。主力戦車を除く全ての地上・航空兵器を撃破できる。全長は2m以上。人間には扱えない。
ハルコンネンの精が宿っており本編では夢の中に登場するほか、テレビ版の予告編ではセラスと掛け合いを見せていた。元ネタは、SF映画『デューン/砂の惑星』のウラジミール・ハルコンネン男爵を演じたケネス・マクラミンである。
ハルコンネンII
セラス専用武器。正式名称は「局点防衛用長々距離砲撃戦装備ハルコンネンII」。
30mmセミオートカノン(Semi-auto cannon 9)2門に砲弾補給用の巨大なコンテナボックスを繋ぎ合わせた物。射程距離4km、総重量345kgでありながら人が持ち運び座ったまま使用するように出来ており、コンテナは背負えるようになっている。弾倉部分であるコンテナを取り外し、ベルト給弾式にして運用する事も出来る。砲身には「VLadimir HALLCONNEN」(ウラディミール・ハルコンネン)と刻まれている。
巨大な焼夷擲弾「広域立体制圧用爆裂焼夷擲弾弾筒ウラディミール」が発射可能であり、作中では一斉射でミレニアムのヒンデンブルク級飛行船「グラーフ・ツェペリン2」を撃墜した。
外観は、『機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー』に登場するデンドロビウム(アームドベース・オーキス)をモチーフにしたもの。平野自身も調子に乗りすぎたと発言している。

単行本

平野耕太著、少年画報社刊

補足

  • 作者は大のビデオゲーム好きで、各話の副題はそれぞれ有名ビデオゲームの作品名に由来している。その幅は広く、アーケードタイトルからPCゲーム、コンシューマタイトル、海外移植ソフトなど。かなり古い国産PCゲームのマイナータイトル等も含まれることから作者のマニアック度、こだわりがわかる。
  • 作者自身が1年に1冊出すのを目標にしているが、単行本の刊行は多少遅れる事が多い。6巻および8巻の巻末おまけ漫画でも、作者の単行本の刊行ペースについてバレンタイン兄弟がネタにしていた。

収録されている各話のサブタイトル

括弧入り数字は正確には丸付き数字。