K-1(ケイ-ワン)
- ヘビー級を中心とするキックボクシングのイベント。本稿で述べる。
- かつて株式会社キョーエイが運営していた家電量販店の名称。現在はデオデオに営業譲渡された。
K-1(ケイ-ワン)は1993年より開催されているヘビー級を中心としたキックボクシングのイベントである。大阪の空手道場である正道会館館長の石井和義と当時No.1選手だった佐竹雅昭が中心となり、「キックボクシング」の名を使わず、ショーアップしてテレビの電波に乗せることで人気スポーツ・イベントとなった。商標権は石井和義が所有している。
名称の由来
Kは「空手」、「キックボクシング」、「カンフー」、「拳法」などの立ち技格闘技、あるいは「格闘技」そのものの頭文字を意味する。K-1と言う名前は、創始者であり当時正道会館館長、株式会社ケイワン社長の石井和義が新日本プロレスのG1 CLIMAXに感動し、それにあやかって付けられたとされるが、当時大人気だったフジテレビのF-1中継に対し、車の最高峰がF-1なら空手(格闘技)の最高峰でK-1にしよう、と谷川貞治(現K-1プロデューサー)の提案が通ったという説もある。いずれにせよ、空手、キックボクシング、カンフーなどの打撃系格闘技を統合して最強の格闘者を決めるショーを行うというのが設立のコンセプトである。
概要
- 1992年10月4日、「格闘技オリンピックIII 〜カラテワールドカップ '92〜」で、石井和義が「"10万ドル争奪世界最強決定トーナメント"を来年開催する」と発表。後のK-1となる大会が初めて発表された。
- 1993年4月30日に第1回大会「K-1 GRAND PRIX '93 〜10万ドル争奪格闘技世界最強トーナメント〜」が開催された。
- 1993年冬には軽重量級の「K-2」、1995年には軽量級の「Kリーグ(K-3)」を開催するが、いずれも興行的に失敗に終わり、一度きりの開催となった。
- 日本テレビは日本人選手を主軸とする「K-1 JAPAN GP」シリーズを1997年から2004年にかけて放送した。JAPANシリーズは打ち切りになったものの、ワンデートーナメントのJAPAN GP大会のみ2005年からフジテレビが中継する。
- 2002年にはミドル級(-70kg)部門を設立、「K-1 WORLD MAX」シリーズを立ち上げる。このシリーズはTBSが放送している(地上波放送から数週間後以降にTBSチャンネルやBS-iでも放送、試合をピックアップしてJ SPORTSでも放送される)。
- 同年、プロレスにも進出し、全日本プロレスの全面協力を得てWRESTLE-1を立ち上げ。しかし興行面で失敗し、更に後述の石井の逮捕もあって廃止となる。その後2005年に形を変えて再び復活するものの、やはり失敗し廃止となる。
- 2002年12月に石井和義がK-1の全役職を辞任し、現在はFEGが主催、谷川貞治がイベントプロデューサーを、角田信朗が競技統括プロデューサーを、それぞれ務めている。
- 2003年12月31日には「K-1 PREMIUM 2003 Dynamite!!」を開催、曙太郎とボブ・サップの対戦で世間の注目を集めた。この試合はTBSが中継し、曙がKOされたシーンの視聴率は同時刻のNHK紅白歌合戦35.5%を上回る43%だった。
- 2004年にはPRIDEに対抗して総合格闘技にも進出、5月22日に「K-1 ROMANEX」(放送TBS)を立ち上げた。
- 2007年よりプロボクシングなどと同じタイトルマッチを導入。始めに100kgを境界としてヘビー級を分け、スーパーヘビー級とヘビー級の王座を決定し、以後順次階級を増やしていく予定である。
- 近年は試合の判定結果などにおいて、大会運営者の中立性・公平性へ疑問が呈されることが多い。例として2006年5月13日オランダ・アムステルダムでの、フランス人ジェロム・レ・バンナ vs. オランダ人レミー・ボンヤスキー戦は、オランダ人ジャッジ3人の判定2-0でレミーが勝利したが、ジェロム陣営から判定結果に強い抗議を受けた結果、日本にてビデオでの再ジャッジが行われ、結果ジェロムの勝利へと判定が覆っている。この試合は選手の人気や国籍が試合結果に影響しているのではないかというファンの疑念を深めてしまった。
- 2008年10月1日の日本武道館にて開催されたK-1 WORLD MAX 2008 World Championship Tournament FINALでは、オープンスコアリングシステムを試験導入したが、魔裟斗 vs. 佐藤嘉洋 および vs. アルトゥール・キシェンコの2試合において、疑義を指摘される[1]。大会終了後の記者会見で「K-1ルールブックによると、必ず優勢の選手に10ポイントをつけるということが記されているが、魔裟斗vs佐藤嘉洋戦のジャッジで9-8がついている。これはどういう判断か」 という質問に対し「その表記に関しては、指摘があって変更するというのも恐縮ですが、必ず優勢の選手10にするということは、すぐに訂正したいと思います」と、その場でしかも事後的にルールを変更すると回答した[2]。
- 海外での興行は開催国でのK-1の人気拡大を目的としており、開催国での印象を良質な物にする為現地人の審判団を多く起用している。その為ホームタウンディシジョン(地元有利の判定)が誘発されるのだとする意見も存在するが、GP決勝戦が行われる日本の場合でもその意見は成立する為、多くの国での開催は公平な物だとも言える。
- マイク・ベルナルド(WBF)やヴァージル・カラコダ(IBC)のように、マイナー団体で王座を獲得した者が「ボクシング世界王者」と呼ばれ喧伝されることに対し、違和感を覚える格闘技・ボクシングファンは少なくない。
- 2000年から「K-1 WORLD GPシリーズ」が始まり、世界各国で予選、日本でも予選はトーナメント制からスタートした。しかしこの体制が始まってからK-1の人気選手であるピーター・アーツやマイク・ベルナルド等がケガやコンディション不良のためなかなか勝ちあがることが出来ず、これを見かねた石井がもう一度体制を見直し、2002年から前年ベスト8に残った選手は、開幕戦で地区予選優勝者と戦わせるという開幕戦ワンマッチ方式を編み出した。結果的に日本で行われるWORLD GP予選のトーナメント制は約2年で廃止されることとなった。
開催履歴
基本的なルール
- 7.2メートル四方のリングで試合を行う。ロープは4本
- パンチ、キック、ひざなどの打撃技のみが使用が許される
- ローキックの使用は無制限に許されている一方、ひじ、頭突きなどは反則となる。もちろん投げ技、寝技は反則である
- 通常は3分5ラウンド。トーナメントは3分3ラウンドで延長もあり
- 勝敗は以下の要素で決定する
- ダウンして10秒以上に立ち上がれない、もしくは立ち上がれても続行が不能である(ノックアウト)
- 1ラウンドに2回ダウンした場合(2ノックダウンシステム、トーナメント戦の決勝以外でよく使われる)、もしくは3回ダウンした場合(3ノックダウンシステム)
- レフェリー、医師が続行不能と判断した、もしくはセコンドによってタオルが投げ入れられた場合
- 決着がつかずに試合が終了した場合は、レフェリーおよびサブレフェリー2名による判定
ボクシングとは異なり、足による打撃が認められている。また、一般的なキックボクシング・ムエタイと違い、肘を攻撃に用いてはならず、バックハンドブローにも制約がある。
これらはあくまでK-1のオフィシャルルールに過ぎず、実際の興行では、異なるルール、例えば総合格闘技ルールやそれとの折衷ルールの試合も行われている。
テレビ放送
K-1 WORLD GPシリーズ
- 1993年の第1回からフジテレビで放送され、1997年の大会から全国ネットに格上げされた。また、CS放送・フジテレビ721でも放送されている(CSの放送はステレオ2音声の放送となり、第1音声は通常の実況放送。第2音声はリングノイズ=実況音声なしで会場内音声のみの放送となる)。
- しかし、ここ数年は大会の予選数が増加しており、大抵のレギュラー枠のスポンサーがなかったり、また、大会自体によっては、予選が放送されない地域もある。
- 現在の司会は、女優の藤原紀香とタレントの長嶋一茂が担当している。
- WORLD GPはほとんど土日祝日に開催されている。海外での開催の場合は日曜日の夜か深夜に放送されることが多く(場合によってはゴールデン、19:00〜)、日本国内開催の場合はその日の夜(主に21:00〜)に放送されることが多い。下記のMAXとは違い、大抵は主要カードを全て放送する(ただし一部のカードはラウンドのカットやダイジェストとなることはある)。リザーブファイト、オープニングファイト、フレッシュマンファイトは放送されない。
- 協賛されることが多いスポンサー(開催地が日本の場合)…フィールズ、サッポロビール、JT、マツモトキヨシ、エスエス製薬、ロッテ、明治製菓や、その時間帯に提供されている一部の企業
- 提供クレジットのみ自粛するスポンサー(協賛しているスポンサーの競合スポンサーが多い)…日産自動車、KIRIN、DAIHATSU、再春館製薬所など
- 提供されないスポンサー(協賛していない企業、化粧品のスポンサーが多い)…ユニリーバ、アサヒビール、HONDA(ヒッチハイクになることがある)、P&G(ヒッチハイクになることがある)
- 使用される会場は、日本では東京ドーム、大阪ドームの他、地方でも行われている。また、海外でも、ラスベガスのホテル内ホールなどで行われる。
- テレビ放送でのナレーターは武居“M”征吾。その後2006年4月30日の放送(ラスベガス大会)からは2007年12月8日(決勝戦)まで鈴木英一郎が担当。現在2008年4月13日の放送(横浜大会)から立木文彦が担当。VHSやDVD版のナレーターは青嶋達也か奥寺健が多い。
K-1 WORLD MAXシリーズ
- ミドル級、70kg契約。
- 2002年の第1回からTBSテレビ系列で放送されており、2月の日本代表決定トーナメントを皮切りに、年4回(2月・5月・7月・10月)開催されている。
- WORLD MAXは平日(主に水曜日、一部土曜日)に開催されることが多い。放送時間は平日開催の場合は大抵21:00〜22:54であり、土曜日開催の場合は19:00〜20:54に放送される。最近ではメインの試合が放送終了の約5〜10分前に終わる(以前はメイン終了後まもなくエンドロールが流れていた)ため、その後にベストバウトのカードを何試合かもう1回放送する。ただし、全カードを放送することはほとんどなく、一部はダイジェストあるいは完全にカットされるカードもある。
- 使用される会場は、有明コロシアムもしくは代々木第一体育館、横浜アリーナ。
- 2003年よりTBSテレビ系列で放送。
- 2001年・2002年の大晦日にTBSテレビ系で「日本レコード大賞」の後に放送していた「猪木祭」が2003年は日本テレビに移り、代わって登場したイベント。これによって、2003年の大晦日は日テレ系=猪木祭、TBS系=K-1、フジ系=PRIDEと、3局で格闘技イベントが放送された。
- 2003年は、藤原紀香・長谷川京子が、2004年は、井上和香・田丸麻紀が司会を務めた。
- 使用される会場は、大晦日イベントとなってからは大阪ドーム(東京ドームがジャニーズ事務所によるカウントダウンライブで使えないため)。
K-1 JAPAN シリーズ
- 1997年から日本テレビ系列で放送開始。2004年の6月の大会を最後に事実上打ち切りとなり、現在では終了しているシリーズである。
- 日本人ファイター育成を目的に立ち上げられたシリーズだが、総合格闘技に挑戦したり、日本人ファイターと規格外の体格を持ったいわゆるモンスター系のファイターとを対戦させ、総合格闘技ルールの試合も行うなど、実験的要素の多いシリーズでもあった。
- テレビ放送のナレーターは垂木勉。VHSやDVD版は基本的にナレーターなし。マスコットガールは優香。日本テレビは『超K-1宣言』というK-1JAPANシリーズをフォローする情報番組も深夜に放送していた。
テーマ曲
- K-1 WORLD GPシリーズ(フジテレビ中継)のテーマ曲はプリンス(Prince)(当時はジ・アーティスト・フォーマリー・ノウン・アズ・プリンス(The Artist Formerly Known As Prince))のアルバム「ゴールド・エクスペリエンス(Gold Experience)」収録曲の「エンドルフィンマシーン(Endorphinmachine)」。エンディング曲は同じくプリンスの同アルバムの収録曲の「ゴールド(Gold)」。
- K-1 JAPAN GPシリーズ(日本テレビ中継)のテーマ曲はB'zのボーカリストである稲葉浩志の「AKATSUKI」。
- K-1 WORLD MAXシリーズ(TBS中継)のテーマ曲はガンマ・レイ(GAMMA RAY)のアルバム「ノー・ワールド・オーダー(No World Order)」収録曲の「インダクション(Induction)」。オープニングテーマはヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart)の「レクイエム ニ短調 K.626 第3曲 セクエンツィア」。
歴代優勝/準優勝者/3位
K-1 WORLD GPシリーズ
K-1スーパーヘビー級王座
| 代 |
在位期間 |
王者 |
防衛回数 |
| 初 |
2007年3月4日 - 現在 |
セーム・シュルト |
3 |
K-1ヘビー級王座
| 代 |
在位期間 |
王者 |
防衛回数 |
| 初 |
2007年4月28日 - 現在 |
バダ・ハリ |
1 |
K-1 WORLD MAXシリーズ
K-2 GP
K-3 GP
各種記録等
関連項目
脚注
外部リンク
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世界の立ち技系格闘技団体 |
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| アマチュアの世界団体 |
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| アマチュアの地域・国内団体 |
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