MacBook(マックブック)は、アップルが開発、販売するMacintoshノートパソコンの1シリーズである。
系譜としては、iBook G4とPowerBook G4の12インチモデルの後継シリーズに相当する。現状(2008年)では、本格業務用にも耐えられる上位シリーズ「MacBook Pro」に対する廉価版と位置付けられているが、各モデルにIntelの64ビット・2コアCPU「Core 2 Duo」が搭載されており、同等構成の他社のノートパソコンに比べ、高い価格競争力を持ち、デスクトップの「iMac」とともに、アップルの主軸商品となっている。
歴史
- 2006年5月16日、MacBook発表。CPUはIntel Core Duoであった。
- 2006年11月9日、Intel Core 2 Duoを搭載したMacBookが発表された。Intel Core 2 Duoの採用により、64bit命令に対応した。
- 2007年5月15日、2.0GHzと2.16GHzのMacBookが発表され、下位モデルでも1GBのメモリ搭載、50gの軽量化、無線LAN規格であるIEEE 802.11nのDraftに対応した。
- 2007年11月1日、Mac OS X v10.5 Leopard搭載、Intel GM965 Express[1]を採用したFSB800MHzのMacBookが発表された。メモリは最大で4GB搭載可能。Intel GMA X3100採用により最大144MB(メインメモリと共有)がVRAMとして使用可能になった。
- 2008年2月26日、CPUをPenryn世代のCore 2 Duoに変更したMacBookが発表され、即日発売された。このモデルからAppleRemoteコントローラは付属せず、オプション扱いとなった。バッテリ持続時間の指標が変更され、最大稼働時間ではなく、ワイヤレス環境(モニタを50%の輝度でAirMacを利用した場合)の記載となった[2]。
- このモデルは、歴代のアップルで最も売れたパソコンという[3]。
- 2008年10月15日、薄型化と軽量化を計った新型MacBookが発表された。高精度アルミニウムユニボティ採用、液晶ディスプレイはLEDバックライトで表面はガラス製に変更され、ガラス製マルチタッチトラックパッドは全体がボタンとなった。上位機種のキーボードにはバックライトを搭載した。NVIDIA GeForce 9400M G[4]システムコントローラを搭載しグラフィック性能が大幅に向上、256MB(メインメモリと共有)がVRAMとして使用可能になった(FSB 1066MHz、DDR3メモリを採用)。FireWire 400ポートは削除され、ターゲットディスクモードも廃止された。発売当初の搭載OSはMac OS X v10.5.5 build 9F2088[5]、バッテリの駆動時間は5時間である。FireWire 400ポートが必要な場合は、1機種のみ値下げされ継続販売されているMacBook Whiteを選ぶこととなる[6]。
通称名称
上位シリーズであるMacBook Proとの明確な識別を行う場合は、MacBook 13-inchと呼称することがある。
仕様
日本において標準キーボードはJIS配列だが、Apple Store及びApple Store (直営店)や一部の販売店ではUS配列を選ぶことが出来る。他にもBTOで一部構成の変更が可能である。
MacBook (Aluminum Late 2008)
- CPU:2.0GHz/L2 Cache 3MB または 2.4GHz/L2 Cache 3MBのIntel Core 2 Duo
- メモリー:1GBx2; PC3-1066 DDR3 SDRAM SO-DIMM規格、デュアルチャネル構成(BTOにて2GBx2まで選択可)
- ディスプレイ:13.3インチ LEDバックライトTFTクリアワイドスクリーン 解像度1,280×800ピクセル
- グラフィックス:NVIDIA GeForce 9400Mグラフィックスプロセッサ 256MB VRAM(メインメモリより共有)Mini-DisplayPort 出力ポート搭載
- ドライブ:160GB、250GBまたは320GB SATA;5400 rpmハードディスクドライブ, 128GBソリッドステートドライブ
- 光学式ドライブ:8倍速スロットローディング方式SuperDrive(DVD±R DL/DVD±RW/CD-RW)
- イーサネット:内蔵 10/100/1000BASE-T (ギガビット・イーサネット)
- ワイヤレス:AirMac Extreme(IEEE 802.11a/b/g/n)、Bluetooth 2.1 + EDR内蔵
- iSightカメラ内蔵
- 他の I/O:USB 2.0ポート2基 (FireWire 400ポートは廃止)
- オーディオ:High Definition Audio 光デジタル及びオーディオライン兼用の各入出力ポート、内蔵ステレオスピーカ、無指向性マイクロフォン
- MagSafe電源アダプタポート
- バッテリ寿命:5時間
- その他:60W MagSafe電源アダプタ
- 高さ:2.41cm 幅:32.5cm 奥行き:22.7cm 重量:2.04 kg
- 本体:高精度アルミニウムユニボティ
- セーフスリープモード対応(ハードディスクにメモリの内容を書き出しスリープから戻った際にその内容をメモリに戻す機能) : ACアダプタを繋いでいない場合、通常のスリープはバッテリーによって保持される(この状態でも1ヶ月以上放置出来る)が、放置期間が長い場合、バッテリが完全に無くなってしまう前にセーフスリープ機能によって自動的にメモリの内容が保持される。
- 緊急モーションセンサー搭載 : これにより突然の衝撃時にハードディスクを傷つける可能性を減少させる。
MacBook (Early 2008)
- CPU:2.1GHz/L2 Cache 3MB(ホワイトモデルのみ) または 2.4GHz/L2 Cache 3MBのIntel Core 2 Duo(ホワイトモデルおよびブラックモデル)
- メモリー:512MBx2、1GBx2; PC2-5300 DDR2 SDRAM SO-DIMM規格、デュアルチャネル構成(BTOにて2GBx2まで選択可)
- ディスプレイ:13.3インチ TFTクリアワイドスクリーン 解像度1,280×800ピクセル
- グラフィックス:Intel GMA X3100グラフィックスプロセッサ 144MB VRAM(メインメモリより共有)Mini-DVI 出力ポート搭載
- ハードディスク:120GB、160GBまたは250GB SATA;5400 rpm(BTOにて160GB:5400rpmまたは250GB:5400rpmを選択可)
- 光学式ドライブ:24倍速スロットローディング方式コンボドライブ(DVD-ROM/CD-RW)または、8倍速スロットローディング方式SuperDrive(DVD±R DL/DVD±RW/CD-RW)
- イーサネット:内蔵 10/100/1000BASE-T
- ワイヤレス:AirMac Extreme(IEEE 802.11a/b/g/n)、Bluetooth 2.0 + EDR内蔵
- iSightカメラ内蔵
- 他の I/O:FireWire 400ポート1基及びUSB 2.0ポート2基
- オーディオ:High Definition Audio 光デジタル及びオーディオライン兼用の各入出力ポート、内蔵ステレオスピーカ、無指向性マイクロフォン
- MagSafe電源アダプタポート
- バッテリ寿命:4.5時間(ワイヤレス環境)
- その他:60W MagSafe電源アダプタ
- 高さ:2.75cm 幅:32.5cm 奥行き:22.7cm 重量:2.27 kg
- 本体:黒、または白
- セーフスリープモード対応(ハードディスクにメモリの内容を書き出しスリープから戻った際にその内容をメモリに戻す機能) : ACアダプタを繋いでいない場合、通常のスリープはバッテリーによって保持される(この状態でも1ヶ月以上放置出来る)が、放置期間が長い場合、バッテリが完全に無くなってしまう前にセーフスリープ機能によって自動的にメモリの内容が保持される。
- 緊急モーションセンサー搭載 : これにより突然の衝撃時にハードディスクを傷つける可能性を減少させる。
デザイン上・筐体の特徴
iBookとの共通点
- すべてのモデルが、iBookやPowerBook G4、MacBook Proなどと同様に液晶裏面に半透過のアップルマークがあり、液晶画面のバックライトで光る。
- 付属品のケーブル、アダプタなどは白を基調としている。
- DVDへの書き込みが可能な光学ドライブ(SuperDrive)またはコンボドライブを採用している。
- 2008年10月現在、アップルのコンピュータでポリカーボネートを全面的に用いた機種はMacBook(White)だけである。
MacBook Proとの共通点
- MagSafe電源コネクタの採用で、電源コードを不用意に引っ張ってもマシンを落下させる危険性が少なくなった。
- ゴム足は改良され、PowerBook、iBookよりは取れにくくなった。
- ユニボディの機種では、バッテリ交換等の為、ボトムケースの一部が工具やコイン無しで容易に外せる構造になっている。
- 液晶パネル部を閉じる際の固定はラッチに代わり磁石によって行われるため、開ける際にボタンを押す必要がなく、iBookやPowerBookであったラッチが壊れる問題が解消された。
- MacBookは教育市場のことを念頭に設計されており、MagSafeの採用、ゴムの足の改良(iBookでは取れることがあったが、手荒に扱っても取れ難いよう改良されている)、キートップへのいたずら防止(キートップを低くキーボード部分以外少し盛り上げてある)など、子供(主に幼稚園から高校生まで)の扱いに耐えられるレベルの設計がしてあるという。[7]これらの耐久性重視の構造はMacBook Proにも同様に採用されている。
- 2008年11月現在、トータルのデザインも最廉価モデルを除くとMacBook Proに似通った物になっている。
MacBook Proとの相違点
- MacBookに内蔵されているグラフィックはチップセット内蔵の物(統合チップセット)で、MacBookProにはある専用GPUを使わないことによりコストダウンを計っている。MacBookProのように複雑な3Dの処理やHD動画等のGPUを酷使する作業には不向きであるかわりに、消費電力は少なく比較的長時間駆動が可能になっている。
- MacBookは主にコンシューマ向けの機種であり、MacBook ProにはあるExpressCardのスロットがない。
稼動OS
アップル純正OSとして、Mac OS X v10.5 (2007年10月までのモデルではMac OS X v10.4)がインストールされている。この他、Boot Campにより、Windows XP SP2やWindows Vistaが利用可能である。LeopardからBoot Campは標準搭載された。
代表的な初期不良
以下は、2006年5月から11月にかけて販売されていたIntel Core Duoを搭載した初期モデルでの不具合である。
変色
- 2006年6月、購入から数週間の利用で、パームレストがひどく手垢がついたように変色する事例が報告された。原因については不明だが、ユーザーの間では、熱による変色や素材により汚れがたまりやすくなっている可能性が議論されている。
※OSを起動した状態のまま放置した場合でも、本体左側の裏表が特に熱くなるためこの議論を誘発していると思われる。(摂氏40度程度。iBookなどでも同様のことは起きる。)
- 2006年7月27日、変色問題に対し、アップルより「変色が生じた場合はサポート窓口へ連絡すること」と案内されている。
対象の場合は、パームレスト/キーボードのパーツが交換される。 Mac miniにも言えることであるが、白の筐体はプラスチック部分が黄ばみやすいので、不使用時は暗所にしまうか、カバーなどで覆っておくと良い。
アップル - サポート - TIL : ホワイトMacBookのパームレスト部分について
電源の停止
- 2006年6月、利用中突然電源が落ちる場合があると一部のユーザにより、掲示板(日本、米国、その他)などで報告されている。
これは、利用時間や機器の温度に無関係で発生しているようで、ロジックボードやヒートシンク、電源モジュールの不良の可能性が議論されていたが、センサーケーブル皮膜が熱で溶解することよるショートが原因であると思われる。アップルからのアナウンスでは、通常修理にて対応されている。
2006年10月26日、内部監視システムを改善して突然システム終了する問題に対応するというMacBook SMC Firmware Update 1.1が発表されている。
MacBook: 断続的にシャットダウンする
アップル - サポート - ダウンロード - MacBook SMC Firmware Update 1.1
バッテリ交換プログラム
一部、バッテリが認識されない、バッテリが充電されない、バッテリパックが変形している等、バッテリ不具合により、バッテリー交換プログラムが発表されている。
MacBook および MacBook Pro のバッテリーのアップデート http://www.apple.com/jp/support/macbook_macbookpro/batteryupdate/
その他の代表的な故障
- パームレスト部分の天板の強度不足のため、天板の部分にヒビが入りついには、割れてしまう事例が報告されている。ひび割れ
通常使用でも起こるため設計強度の問題が指摘されている。 2007.4時点で保証期間内でも保証外という方針だったが、 あまりに多発したことで、フリッカーなどにも写真が多数掲載され、http://flickr.com/groups/crackedmacbook/pool/ 2007.8あたりから方針転換し、公表していないが保証期間でなくても、店頭持ち込みにて無償修理になったようだ。
注釈
外部リンク
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