『Xファイル』(えっくすファイル、The X-Files)は、1993年から2002年にかけてアメリカで製作されたSFテレビドラマ(海外ドラマ)。
注意:以降の記述で物語・作品に関する核心部分が明かされています。
概要
超常現象をテーマにしたストーリー展開や映画並みのロケが話題となり世界中でヒットした。製作総指揮はクリス・カーター。全9シーズン201話と劇場版2作が製作された。
ストーリーは、UFO、UMA、オカルトなど科学では説明の付かない超常現象のまつわる事件に、2人のアメリカ連邦捜査局(FBI)捜査官が取り組むというものである。超常現象に対し肯定的な男性捜査官モルダーと、懐疑的な女性捜査官スカリーの対照的なコンビが、対立しながらも信頼し合っていく描写も魅力である。
モルダー捜査官は、幼い頃に妹を宇宙人に誘拐されており、「妹探し」がシリーズ全体を通してのテーマとなっているが、基本的には、毎回ひとつの事件に取り組むという一話完結の物語である。事件が万事解決するとは限らず、謎を残したまま終わることも多い。
終盤、モルダーが宇宙人に誘拐されたため、ドゲット捜査官が主役を引き継ぐことになるが、かつてのモルダーの立場(超常現象肯定派)をスカリーが、スカリーの立場(超常現象懐疑派)をドゲットが引き継いでいる。
オープニングと本編の間に通常「THE TRUTH IS OUT THERE(真実はそこにある)」とのスローガンが入るが、いくつかのエピソードでは内容と関係ある別のものに変わっている。
2006年に『スターゲイト SG-1』に抜かれるまで、世界最長のSFテレビドラマシリーズであった。
日本では1994年よりレンタルビデオがリリースされブームとなり、1995年よりテレビ朝日系列各局で第3シーズンまで放送された。その後、一部のローカル放送局(朝日放送など)で、第4シーズン以降も一部シーズンが放送された。日本ではアメリカほどの大ヒットとはいかなかったが、根強い人気を獲得。通常放送終了後、第4シーズン以降の重要エピソードが日曜洋画劇場の枠で放送された。テレビ放送版とビデオリリース版には異なったキャスティングで吹き替えが製作されたため、ファンの間では、風間・戸田コンビのテレビ派と小杉・相沢コンビのビデオ派の二組の支持層が形成されている。テレビ放送版には倫理的理由によって放送されなかった回が存在するが、ビデオ版には収録されている。
2005年2月、デアゴスティーニ・ジャパン社より『隔週刊 XファイルDVDコレクション』が出版された。内容はDVDとブックレットのセット。全49巻。第1シーズンから第9シーズンまでの全話が収録されている。吹き替えは小杉・相沢のビデオ版。
製作者(スタッフ)
キャスト(準レギュラー含む)
FBI
- 1961年10月13日生まれ
- オックスフォード大学で心理学を専攻し優秀な成績で卒業。突出したプロファイリングの才能を持つ優秀なFBI捜査官。13歳のときに妹のサマンサがエイリアンに誘拐された事がトラウマとなっている。この事件を解明するためにX-FILE課に転属。超一流の捜査官でありながら、超常現象事件を追い続けているため周囲の者から「変人」と呼ばれている。
- いわゆる「大人の男性」的な魅力が希薄な主人公であり、ひたむきなオタク少年がそのまま大きくなったようなキャラクターが彼の魅力になっている。
- 軽度の色覚異常。マンションの部屋番号は42。ヒマワリの種が好物で、劇中よく口にしている。また本人いわく寿司も好物とのこと。苦手なものは火。
- プライベートではPLAYBOYを毎号購入し、アダルトビデオも購入している。時にはストリップを覗くこともある。
- 1964年2月23日生まれ
- モルダーの相棒。元々はモルダーの監視のためにシンジケートがX-FILE課に送り込んだのだが、本人はそのことは知らない。医者であり科学者でもあるため、超常現象に否定的だが、科学では説明できない数々の事件を体験し超常現象を肯定するようになる。カトリック教徒でもあるため、時折科学と信仰の間で苦悩することもある。
- 医者であることから、負傷者が出た際「I'm a medical doctor(私は医者よ)」と言って手当てする場面もある。
- モルダーとスカリーの上司。超常現象否定派。二人と衝突することもあるがX-FILE課のよき理解者。妻とは離婚しており、その後は一人暮らし。第6シーズンからクライチェックに命を握られることとなる。スカリーと同じく、後に否定派から肯定派へと変わる。
- モルダーとスカリーの上司であるが、スキナーとは違いX-FILE課には否定的。第8シーズンでは長官代理に出世している。
- 第8シーズンからのX-FILE課担当。優秀で有能な捜査官であり、モルダーとは違うベクトルで真実を追究する。超常現象の知識は皆無に等しく、その存在にも懐疑的。しかし自らが目にしたことと体験したことは信じる。アメリカ海兵隊に所属していたこともあり戦闘能力が高い。しかし、戦う相手のほとんどが人間以外のものであるため、遅れをとってしまうことが多い。過去に息子を誘拐され殺されたことがありトラウマとなっている。
- 第9シーズン以降産休にはいったスカリーと交代する形でX-FILE課に赴任、ドゲットのパートナーとなる。霊的な感性を持つ。ドゲットの息子が誘拐された事件を担当し、それがきっかけとなって知り合った。
シンジケート
- シガレット・スモーキング・マン / C.G.Bスペンダー(CSマンと略される。一部ではキャンサーマンとも):ウィリアム・B・デイビス(第1シーズン〜)
- 異星人の地球への入植に協力し、異星人と地球人のハイブリッド種を生み出すことで地球人の滅亡を回避しようとしている。自らの陰謀を暴こうとするモルダーと敵対するが、彼の能力を高く評価している。政府内部に強力な影響力を持つ。一時、シンジケート内部の対立により失脚するが、その能力を必要とされたため再びシンジケートに復帰。
- ケネディ大統領やキング牧師の暗殺などを実行した自分の半生をロール・ブラッドワースという筆名で小説にし発表したことがある。
- その名の通りのヘビースモーカーだが、演じるデイビスは既に禁煙しており、劇中で吸っているのは味のしないエチケット煙草である。
- シンジケートの一人。年長格でCSマンを抑えることのできる数少ない人物。シンジケートの過激なやり方に疑問を抱いているため、時にモルダーとスカリーに警告という形で情報を与える。
- 劇場版ではシンジケートからモルダーの殺害を指示されていたが、孫を含む地球の未来をモルダーに託し自爆。
- モルダー監視のためCSマンがFBIに潜入させ、モルダーとコンビを組ませた。FBIから離脱後もシンジケートの命令で暗躍し、指示が途絶えた後も独自に活動している。ロシアのスパイでもある。モルダーやスキナーらには損得で動く男と思われているが、独自の信念を持っているようで、時折モルダーらに情報を提供や協力を申し出るなどしている。
- シガレット・スモーキング・マンの息子。母が熱烈なUFO信奉者であるためかUFOを含む超常現象に否定的。モルダーに対し敵愾心を持ち度々衝突する。モルダーがX-FILE課から外された後にX-FILE課担当になるが、異星人に誘拐された母の捜索以外何も行わなかった。CSマンが母を異星人の実験台に提供したことを知りモルダーと和解。それは父・CSマンを裏切る行為であり、そのために母同様異星人の実験台にされた。
- モルダーの元恋人。ローン・ガンメンとの親交もある。CSマンによりシンジケートに引き込まれた。
情報提供者
- モルダーに怪事件の情報を提供する謎の人物。UFO墜落によって捕獲された地球外生命体を殺害したことがある。第1シーズン最終話でモルダーを助けるために死亡しているが、しばしば回想や幻として登場している。
- ディープ・スロート亡き後の情報提供者。CSマンの部下であるが危険を犯してモルダーに情報を提供している。時には体を張ってモルダーを助けることもある。第4シーズン74話にて殺害される。
- モルダーの妹のクローンがいた農場の調査を依頼したことからモルダーと知り合い、以後情報を提供。金のためにシンジケートに協力していたが、裏切った罰として対異星人用ワクチン開発の実験台にされた。
- 連邦政府の情報部員。ドゲットの海兵隊時代の仲間で、当たり障りのない情報を提供していた。その正体は軍の生み出した無敵兵士。
ローン・ガンメン
モルダーの10年来の旧友。自称、政府監視団体。政府の陰謀を暴くべく活動し、機関紙「ローン・ガンマン」を発行している。豊富な知識と優れた能力をもって捜査に協力する。第197話においてワシントンD.C.を守り死亡。その亡骸はアーリントン国立墓地に葬られる。
- ローン・ガンメンの最年長者。写真撮影、分析担当。雑誌に投稿された小説からCSマンの過去を読み解くほどの分析能力を持つ。吹き替え版では「フロハイキー」と呼ばれている。演じているトム・ブレイドウィッドはXファイルの助監督。
- ローン・ガンメンのリーダー格。いつもスーツに身を包み清潔な姿でいる。元連邦職員であり、豊富な軍事知識を持つ。
- ハッキング、情報収集担当。ハッキングによって政府情報を書き換えてしまうほどの高い能力を持つ。
異星人
- 異星人の殺し屋。異星人が「いた」証拠を消すために暗躍している。
その他
- モルダーの妹。8歳のときモルダーの目の前で異星人に誘拐された。この事件によりモルダーは超常現象、特にUFOに強い執着を持つようになる。
- インディアンナバホ族の老人。第二次世界大戦当時ナバホ語の知識を駆使して暗号文書の作成に携わった。瀕死のモルダーを救済の儀式により回復させた。スカリーの姉が重症を負ったときも祈りを重ね、スカリーからも信頼される。自身が死の床にあったときもスカリーに助言を与え、その迷いを解き放った。
- アメリカ合衆国上院議員。政府の陰謀を白日の下に曝すべくモルダーの後ろ盾となる。しかし、自身もある陰謀に加担していた。
- アメリカ国防総省職員。モルダーに異星人がいない証拠を突きつけ絶望させた。自分の息子の命を救うためにモルダーを極秘の施設へ潜入させる。
- チェスの神童と呼ばれる少年。脳の一部が活発な活動を行い、他者の心が読める。
- CSマンの妻でジェフリー・スペンダーの母。夫により異星人に実験台として提供された。度重なる実験により異星人と地球人のハイブリッド第1号となる。
エピソード
Xファイルのエピソード一覧参照。
劇場版
Xファイル ザ・ムービー
1998年に『Xファイル ザ・ムービー』として映画化された。これはシリーズの一エピソードを大きな規模で描いたもので、時系列では第5シーズンと第6シーズンの間に位置する。テレビ朝日系列において放送された際は、アメリカ同時多発テロ事件の影響により、政府関連ビル爆破シーンなどはカットされた。
- 配給:20世紀フォックス
- アメリカ公開:1998年6月
- 日本公開:1998年12月
- 本編:121分
- コピー:未来と闘え(Fight the Future)
スタッフ
キャスト
TVシリーズ共通
劇場版のみ
Xファイル:真実を求めて
放送終了から5年経った2007年4月、劇場版第2弾に関する噂についてプロデューサーや原案・脚本などを兼任していたフランク・スポニッツ(Frank Spotnitz)が事実であると認める発言をしたことが話題となる。[1] 北米では2008年7月25日に封切りされた。日本公開は同年11月8日から全国TOHO系で公開予定。 日本版の副題はTSUTAYAサイトにて一般公募により決定した[2]。
この公開に合わせ、全エピソードの中からクリス・カーター、フランク・スポニッツが選んだ「Xファイル傑作選」DVD-BOXがリリース・レンタルされる予定である。
- 配給:20世紀フォックス
- アメリカ公開:2008年7月25日
- 日本公開:2008年11月8日
- 本編:105分
- 副題(英語版):I WANT TO BELIEVE
スタッフ
その他
2001年にスピンオフ作品として、モルダー捜査官を助ける3人組が主人公のテレビドラマ『ローン・ガンメン(The Lone Gunmen)』が1シーズンのみ製作された。日本ではセルビデオが一巻だけ発売されたのみである。
日本語吹替
ビデオ・DVD版
テレビ朝日放送版
- 放送期間:1995年11月22日〜1997年12月10日
- モルダー:風間杜夫
- スカリー:戸田恵子
- スキナー:小川真司
- スモーキングマン:山内雅人
- マニキュアマン:納谷悟朗
- クライチェック:宮本充
- ローン・ガンメン — フロハイキー:佐藤正治 / バイヤーズ:速水奨 / ラングリー:曽我部和恭
- ディープスロート:池田勝
- ミスターX:田中信夫
- OPナレーション:窪田等
- 翻訳:平田勝茂
- 演出:福永莞爾
- 調整:山田太平
- 効果:リレーション
- 担当:菅原由美子
- 制作:ムービーテレビジョンスタジオ、SFINX TimeWarp
- 配給:ムービーテレビジョン
- テレビ朝日プロデューサー:圓井一夫
- テーマソング
- B'z「LOVE PHANTOM」(第1シーズン)
- 大黒摩季「アンバランス」(第2シーズン)
- TWO-MIX「TRUE NAVIGATION」(第3シーズン)
- テレビ朝日版では、放送時間帯や差別的な表現が理由で未放映のエピソードがいくつかある(第23話「ローランド」、第44話「サーカス」、第48話「カニバル」、第56話「歩兵」、第58話「二世」、第59話「731」)。放映順序も米国版とは異なっていることが多く、極端な例では、第2シーズン第43話「歪み」が第3シーズン内で放映されている。また、第3シーズンの放映時にはファンコーナーが設けられた。基本的には毎週水曜日の放送枠だったが、朝日放送では阪神タイガース主催試合の中継を優先していたため、プロ野球シーズンには土曜日午後の時間帯に振り替えとなることがあった。
スカイパーフェクTV!版
放送局
脚注
関連項目
外部リンク
テレビ朝日における前後番組
| テレビ朝日系 水曜20時台(1995年10月 - 1996年6月) |
| 前番組 |
番組名 |
次番組 |
|
|
X-ファイル
|
|
| テレビ朝日系 水曜20時台(1996年10月 - 1997年12月) |
|
|
X-ファイルII
↓
X-ファイルIII
|
|

All text is available under the terms of the
GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの記事を複製、改変、再配布したものにあたり、
GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
ことなびに掲載されているウィキペディアの記事も、全て
GNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。